1. 『古今著聞集』
日本史年表
1254年〈建長6 甲寅⑤〉 10・17 橘成季, 『古今著聞集』 を著す(同書跋)。 1435年〈永享7 乙卯〉 10・13 貞成親王, 『古今著聞集』 を天 ...
2. ここんちょもんしゅう【古今著聞集】
国史大辞典
いわば百科事典的に収集されている。『古今著聞集』はこれらによって、中世貴族世界の実態を、その晴(はれ)と褻(け)との両面から具体的にとらえ、中世説話集の中でも独 ...
3. ここんちょもんじふ【古今著聞集】
全文全訳古語辞典
[書名]鎌倉中期の説話集。橘成季編。一二五四年(建長六)成立。平安中期頃からの説話を集大成したもの。七百にのぼる説話を神祇・政道・文学など三十の部門に分類して年 ...
4. 古今著聞集
日本大百科全書
鎌倉時代の説話集。20巻。橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。約700話の短章を、30編に分類して編集する。その編目は、神祇(じんぎ)、釈 ...
5. 古今著聞集
世界大百科事典
鎌倉時代の説話集。橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。20巻。序において,編者みずから本書を《宇治大納言物語》《江談抄》を継承するものとし ...
6. ここんちょもんじゅう[ココンチョモンジフ]【古今著聞集】
日本国語大辞典
鎌倉中期の説話集。二〇巻。橘成季(たちばなのなりすえ)著。建長六年(一二五四)成立。前代の日記、記録、説話集などを基礎資料に、平安中期から鎌倉初期の日本の説話七 ...
7. 『古今著聞集』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
巻1 「神祇(じんぎ)第一」 橘成季(たちばなのなりすえ)編 写本 国立国会図書館所蔵 ...
8. あい‐しゅ【愛酒】
日本国語大辞典
〔名〕酒を好むこと。また、その人。*古今著聞集〔1254〕一八・六二四「鳥羽院御位のとき、在良朝臣御侍読にて常にまゐりけるに、時々酒をのませられけるは、かの朝臣 ...
9. あい‐て[あひ‥]【相手】
日本国語大辞典
、何時まででも居たいほど置いて措(お)くのであるが」(2)対抗して勝負を争う人。競争者。*古今著聞集〔1254〕一〇・三六六「競馬十番ありけるに、〈略〉久清合手 ...
10. あい‐どり[あひ‥]【相取】
日本国語大辞典
〔名〕(1)事を共にすること。人の助けを借りて行なうこと。*古今著聞集〔1254〕五・二〇三「いづれをも人々あひとりに誦しけり」*日葡辞書〔1603〜04〕「A ...
11. あおうま の 節会(せちえ)
日本国語大辞典
文字は「白馬」と書くが習慣により「あおうま」という。あおうま。あおばのせちえ。《季・新年》*古今著聞集〔1254〕三・九三「いづれの年にか、白馬節会に、進士判官 ...
12. あお‐げ[あを‥]【青毛】
日本国語大辞典
いう場合もある。*明月記‐建永元年〔1206〕一〇月二六日「童二人、〈青ケ馬、狩衣、紺葛袴、山吹衣〉」*古今著聞集〔1254〕二〇・七一一「件(くだん)の民部丞 ...
13. 青侍
世界大百科事典
見解もある。用例は《中右記》《明月記》をはじめとする院政期以降の古記録や,《今昔物語集》《古今著聞集》《平家物語》《宇治拾遺物語》等々の文学作品にみられる。女性 ...
14. あおざむらい【青侍】
国史大辞典
える「なまざむらい」と同じとし、青年および同じく官位の低い侍をいう。『中右記』『明月記』『古今著聞集』『宇治拾遺物語』『平家物語』などにみえ、井原西鶴の『好色一 ...
15. あお‐ざ・める[あを‥]【青褪】
日本国語大辞典
ました」(2)特に、体の衰弱や恐怖などのため、顔色が青白くなる。顔色に血の気がなくなる。*古今著聞集〔1254〕一六・五一六「この男、あをざめて出できたりけり」 ...
16. あおのき‐ふ・す[あふのき‥]【仰伏】
日本国語大辞典
〔自サ四〕仰向けになって横たわる。仰向けに寝る。*古今著聞集〔1254〕二〇・六九七「一つの猿、岩の上にあふのきふして動かず」*にごりえ〔1895〕〈樋口一葉〉 ...
17. あお‐ばかま[アヲ‥]【襖袴】
日本国語大辞典
打懸
」*
古今著聞集〔1254〕六・二五五「近江の国鏡の宿につく日、花田のひとへかり衣に、あをばかまきて、引入烏帽子したる男
...18. あお‐やぎ[あを‥]【青柳】
日本国語大辞典
頃〕若菜上「夜の更け行くままに、物の調べどもなつかしくかはりて、あをやぎ遊び給ふほどに」*古今著聞集〔1254〕三・九八「律、伊勢の海、万歳楽、青柳、五常楽、更 ...
19. 明石(源氏物語) 226ページ
日本古典文学全集
支配するという思想がある。漢語「鎮護」を和語に言い換えたもの。本地垂迹説による。住吉大明神は、『古今著聞集』巻一によれば、兜卒天の高貴徳王菩薩(後には大威徳明王 ...
20. あかつき‐せんぼう[‥センボフ]【暁懺法】
日本国語大辞典
あはれに尊きものはあれ、行道引声阿彌陀経、あかつきせんぼう釈迦牟尼仏(せいきゃうぼうぢふ)」*古今著聞集〔1254〕二・五七「暁懺法をよみて、罪障を消除するは」 ...
21. あかつき‐もうで[‥まうで]【暁詣】
日本国語大辞典
〔名〕朝早く社寺などに参拝すること。朝参り。*古今著聞集〔1254〕一五・五〇〇「同じき十四日のあか月まうでのていにて、よに入りてかしらおろしけるに」 ...
22. あか‐とりぞめ【赤取染】
日本国語大辞典
〔名〕染物の名。赤色で細い横縞を絞り染めにしたもの。*古今著聞集〔1254〕一二・四二四「かの冠者、あかとりぞめの水干に、夏毛のむかばきをはきて、重籐の弓に、野 ...
23. あかぬまむら【赤沼村】福島県:郡山市/旧中田村地区
日本歴史地名大系
地、西流する大滝根川が山麓部で張出した残丘に突き当り、北流に転ずる地の北岸部に位置する。「古今著聞集」巻二〇(馬允某陸奥国赤沼の鴛鴦を射て出家の事)に「あかぬま ...
24. あがためし の 除目(じもく)
日本国語大辞典
司召(つかさめし)の除目。*
古今著聞集〔1254〕三・一〇一「中山太政入道殿、大納言右大将にて、県召除目に三ケ夜出仕せさせ給ひて」
...25. あがためしのじもく【県召除目】
国史大辞典
県召除目の称は鎌倉時代に入って、『平戸記』仁治三年(一二四二)三月五日条以下の諸記録や、『古今著聞集』などにみえるのが早い例と思われる。儀式は三日間にわたり、式 ...
26. あが・る【上・揚・挙・騰】
日本国語大辞典
の馬に異也(ことなり)。骨挙(アガ)り筋太くして、脂肉(しじく)短し」(2)馬が跳ねる。*古今著聞集〔1254〕一六・五一五「臆して手綱をつよくひかへたりけるに ...
27. あく‐ぞく【悪賊】
日本国語大辞典
〔名〕道に反したひどい悪事をはたらく盗賊。極悪人。*元祿版古今著聞集〔1254〕一二・強盗棟梁大殿小殿事「この小殿平六はすべてさる悪賊とも覚えず」*日葡辞書〔1 ...
28. あく‐ば【悪馬】
日本国語大辞典
囓」*大鏡〔12C前〕五・道長下「高名の、なにがしといひし御むま、いみじかりし悪馬なり」*古今著聞集〔1254〕一〇・三六四「陸奥より、勢大きにしてたけき悪馬を ...
29. あく‐ふう【悪風】
日本国語大辞典
・一三「昔、一人の人有り、商の為に船に乗て海に出ぬ。悪風俄に出来て船を海の底へ巻き入る」*古今著聞集〔1254〕五・一六五「悪風にあひて、すでに入海(じゅかい) ...
30. あく・ぶ【欠伸】
日本国語大辞典
〔自バ四〕あくびをする。*観智院本類聚名義抄〔1241〕「呻 アクフ」*古今著聞集〔1254〕六・二六六「ただいまの御声を承りて、あくびて気色変はりて見え候に」 ...
31. あげ‐まき【総角・揚巻】
日本国語大辞典
にす」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一「総角 毛詩注云総角〈弁色立成云阿介万岐〉結髪也」*古今著聞集〔1254〕一一・三九四「龍に乗たる総角の童子にて侍るなり」 ...
32. あげ‐まり【上鞠】
日本国語大辞典
〔名〕蹴鞠(けまり)の作法の一つ。始めに鞠を蹴ること。身分と技量の両方を兼ね備えたものが勤めるとされた。*古今著聞集〔1254〕一一・四一二「御賀の鞠つかうまつ ...
33. あ‐ご【吾子】
日本国語大辞典
古くは「あご」で、のち「あこ」と清音に変わったと思われる。また、「阿古」という男子の名が、「大鏡」や「古今著聞集」などに見られる。【一】〔名〕(1)赤ん坊。《あ ...
34. あさあさ‐し・い【浅浅】
日本国語大辞典
し〔形シク〕考えが浅い。あさはかだ。軽々しい。*古今著聞集〔1254〕一五・四八六「なにのいみじき事とても、あさあさしく散りぬれば、念なかりぬべし」* ...
35. あさかぐん【安積郡】福島県:陸奥国
日本歴史地名大系
置いた(延喜式)。さらに平安時代末期頃に阿武隈川以東を田村庄として分割する。田村庄の初見は「古今著聞集」である。安積郡衙は現郡山市清水台の清水台遺跡に比定され、 ...
36. あさぬまむら【浅沼村】栃木県:佐野市
日本歴史地名大系
「安蘇沼」と記され、真菰が茂って真菰の池ともよばれたという(下野国誌)。なお「沙石集」より先に成立した「古今著聞集」では、類話の地を陸奥国のこととしている。観応 ...
37. あさまし・い【浅】
日本国語大辞典
ると也」(4)(程度、状態が驚きあきれる程であるというところから)はなはだしい。ひどい。*古今著聞集〔1254〕七・二九一「浅猿(あさまし)くふるく成りたる寺あ ...
38. あさみ‐まど・う[‥まどふ]【浅惑】
日本国語大辞典
〔自ハ四〕意外な事に驚きあわてる。*古今著聞集〔1254〕一六・五六六「此公卿あさみまどひて、破子の沙汰にもおよばずにげにけり」 ...
39. あさり【浅】
日本国語大辞典
*発心集〔1216頃か〕四・武州入間川沈水事「地はさながら白浪にて、いささかのあさりだになし」*古今著聞集〔1254〕一・二八「あさりにはしばしよどむぞ山川の流 ...
40. あざけり【嘲】
日本国語大辞典
こと。*輔親集〔1038頃〕「かたくななる親のために、いよいよあざけりを残すことなかれ」*古今著聞集〔1254〕六・二八二「沙門の身にて、此の事あざけりあるべし ...
41. あざ‐やか【鮮─】
日本国語大辞典
ばかりいみじうあつければ「いとつややかなる板の端近う、あざやかなる畳一ひら、うち敷きて」*古今著聞集〔1254〕八・三一二「この魚を母のもとへつかはして、今一度 ...
42. あ
し【悪】
日本国語大辞典
028〜92頃〕花山たづぬる中納言「御声も惜しませ給はず、いとさまあしきまで泣かせ給ふ」*古今著聞集〔1254〕一六・五五四「色々敷(いろいろしき)者にて、よき ...
43. あし‐かい[‥かひ]
日本国語大辞典
〔名〕「あしかび(葦牙)」に同じ。*
古今著聞集〔1254〕一・一「于
時天地のなかに一の物あり。かたち葦牙(アシガイ)のごとし」*
...44. あしかがよしうじ【足利義氏】
国史大辞典
戦功があり、賞として千葉秀胤よりの没収地を賜わった。なお義氏が美作に獲たよく舞う猿の話が『古今著聞集』にあり、『続拾遺集』には和歌が採られている。仁治二年(一二 ...
45. あしかがよしうじ【足利義氏】 : 足利義氏/(一)
国史大辞典
戦功があり、賞として千葉秀胤よりの没収地を賜わった。なお義氏が美作に獲たよく舞う猿の話が『古今著聞集』にあり、『続拾遺集』には和歌が採られている。仁治二年(一二 ...
46. あしがらとうげ【足柄峠】神奈川県:南足柄市/矢倉沢村地図
日本歴史地名大系
聖天堂の祭の四月二〇日だけが賑っていた。源義光が足柄山で豊原時秋に笙の秘曲を授けたという「古今著聞集」の説話にちなむ足柄峠笛祭が昭和四七年(一九七二)から年中行 ...
47. あしがらのせき【足柄関】
国史大辞典
天慶二年(九三九)平将門が坂東を守るには足柄・碓氷の二関を固めればよいといったことがみえる。『古今著聞集』には後三年の役の救援に赴いた源義光が、足柄山の「関もき ...
48. あしがらのせき【足柄関】神奈川県:南足柄市/矢倉沢村地図
日本歴史地名大系
に蜂起した平将門は坂東への朝廷軍の来攻に対して足柄・碓氷の二関の固守を命じたといい、また「古今著聞集」によれば後三年の役に官を辞して陸奥の兄義家の救援に赴いた源 ...
49. あしがらやま【足柄山】神奈川県:南足柄市地図
日本歴史地名大系
定される地蔵菩薩(県指定文化財)が安置されている。足柄山の伝説としては金太郎伝説のほか、「古今著聞集」に「源義光笙の秘曲を豊原時秋に授くる事」があり、義光が後三 ...
50. あしがらやま【足柄山】静岡県:駿東郡/小山町
日本歴史地名大系
まいて山の中のおそろしけなる事いはむ方なし。雲は足のしたに踏まる」などと山中の様子を記している。「古今著聞集」「時秋物語」には永保年中(一〇八一―八四)後三年の ...