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  11. 古今著聞集
国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典

国史大辞典
古今著聞集
ここんちょもんしゅう
中世の説話集。橘成季著。二十巻。建長六年(一二五四)成立。巻頭に漢文の序、巻末に和文の跋および成立年時と自署がある。本文は、神祇・釈教・政道忠臣・公事・和歌・管絃歌舞・博奕・偸盗・恠異・変化・魚虫禽獣ほか、所収説話の話柄によって三十篇に分類し、原則としてそれぞれ年代順に配列、完成にあたって竟宴を催すなど、その編成形式は中世説話集中、最も整備している。橘成季は従五位の下級官人であったが、琵琶と絵画を能くし、晩年に閑暇を得て以来、詩歌管絃に関する優雅な物語を集め、絵に描きとめようとしているうちに、その興味の赴くまま、当代の民間伝承にまで及ぶ七百段に近い説話集となった。成季の享年は未詳だが、本書成立後十八年にあたる文永九年(一二七二)までには、おそくも没している。著者には古代王朝世界への強い思慕の念があり、序跋をはじめ本文中にも、しばしば「いにしへ」に対する憧憬の情を洩らしており、収集説話の約三分の二が王朝時代の材料に拠っているなどから、集編成の第一モチーフは、懐古主義的思想であったと考えられる。しかし、その編著の姿勢には、できるだけ典拠に基づき忠実に実録しようとする態度が一貫しており、この実事を正確に記録にとどめようとする思想が、第二のモチーフとなっている。しかも集中には、興言利口篇など、圧倒的多数が当時の説話で占められているような部分もあり、これらの意外にも卑俗な民間説話をもあわせて、古代末期から中世へかけての貴族圏の諸相が、いわば百科事典的に収集されている。『古今著聞集』はこれらによって、中世貴族世界の実態を、その晴(はれ)と褻(け)との両面から具体的にとらえ、中世説話集の中でも独自な作品となった。『古今著聞集』の本文は、甲乙二部門、四類および別本をあわせて四十本以上確認できるが、流布版本は誤脱が著しく、甲門第一類の九条家旧蔵本・宮内庁書陵部蔵一本などが、最も古態をとどめる善本と認められる。『日本古典全集』、『日本古典文学大系』八四、『岩波文庫』、『(新訂増補)国史大系』一九などに所収。
[参考文献]
永積安明・島田勇雄『古今著聞集』解説(『日本古典文学大系』八四)、中島悦次『橘成季―国家意識と説話文学―』、山田英雄「古今著聞集」(坂本太郎・黒板昌夫編『国史大系書目解題』上所収)
(永積 安明)


日本大百科全書
古今著聞集
ここんちょもんじゅう

鎌倉時代の説話集。20巻。橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。約700話の短章を、30編に分類して編集する。その編目は、神祇(じんぎ)、釈教、政道忠臣、公事、文学、和歌、管絃(かんげん)歌舞、能書、術道、孝行恩愛、好色、武勇、弓箭(きゅうせん)、馬芸、相撲強力(すまいごうりき)、画図、蹴鞠(しゅうきく)、博奕(ばくえき)、偸盗(ちゅうとう)、祝言、哀傷、遊覧、宿執、闘諍(とうじょう)、興言利口(きょうげんりこう)、恠異(かいい)、変化(へんげ)、飲食(おんじき)、草木、魚虫禽獣(きんじゅう)と多岐にわたり、収める説話も多彩。序文に、院政期の貴族説話集『宇治大納言(うじだいなごん)物語』(散逸)、『江談抄(ごうだんしょう)』を継承するものであると明言するとおり、中古の貴族社会とその周辺のできごとを話題の大半とし、王朝貴族社会とその文化に対する賛美や憧憬(しょうけい)のことばを随所に漏らしており、尚古思想を全体の基調としている。しかし一方で、笑話を集めた「興言利口篇(へん)」などには、著しく卑俗で猥雑(わいざつ)な「街談巷説(こうせつ)」の世界への傾斜が目だち、王朝文化の枠を踏み出した新しい中世的人間像を描き出している。
[小島孝之]


『古今著聞集』[百科マルチメディア]
『古今著聞集』[百科マルチメディア]
巻1 「神祇(じんぎ)第一」 橘成季(たちばなのなりすえ)編 写本 国立国会図書館所蔵


改訂新版・世界大百科事典
古今著聞集
ここんちょもんじゅう

鎌倉時代の説話集。橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。20巻。序において,編者みずから本書を《宇治大納言物語》《江談抄》を継承するものとして位置づけ,〈実録(正統の歴史)〉を補おうとする意気ごみを述べている。跋(ばつ)には,詩歌管絃の秀逸な説話を集めて絵にのこそうとしたものが発展して本書となった,と説かれる。貴族社会の逸話・奇異談697話を30編に分類し,各編の冒頭に編目の解説を付す。全体の構成は中国の類書に似る。30編の編目は次のとおり。神祇(じんぎ),釈教(しやつきよう),政道忠臣,公事(くじ),文学,和歌,管絃歌舞,能書,術道,孝行恩愛,好色,武勇(ぶよう),弓箭(きゆうせん),馬芸,相撲強力(すもうごうりき),画図,蹴鞠(しゆうきく),博奕(ばくえき),偸盗(ちゆうとう),祝言(しゆうげん),哀傷,遊覧,宿執(しゆくしゆう),闘諍(とうじよう),興言(きようげん)利口,怪異(けい),変化(へんげ),飲食(おんじき),草木,魚虫禽獣。貴族社会の全体像を説話によって描き出したものといえる。とくに,文学より偸盗にいたる諸編は,文芸,武芸,雑芸を収録し,跋に説かれた成立事情とともに,編者の才芸重視の姿勢を示すものである。収録説話は,王朝貴族社会の価値観に立つものが多いが,〈街談巷説の諺(ことわざ)〉を資料として,王朝貴族社会の枠を超えた,新しい中世的人間像をも描き出している。とくに,笑話集である興言利口編には,猥雑な,躍動的な中世的人間の登場する説話が多く収録され,本書の特徴となっている。
[出雲路 修]

[索引語]
橘成季
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1. 『古今著聞集』
日本史年表
1254年〈建長6 甲寅⑤〉 10・17 橘成季, 『古今著聞集』 を著す(同書跋)。 1435年〈永享7 乙卯〉 10・13 貞成親王, 『古今著聞集』 を天 ...
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3. ここんちょもんじふ【古今著聞集】
全文全訳古語辞典
[書名]鎌倉中期の説話集。橘成季編。一二五四年(建長六)成立。平安中期頃からの説話を集大成したもの。七百にのぼる説話を神祇・政道・文学など三十の部門に分類して年 ...
4. 古今著聞集画像
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鎌倉時代の説話集。20巻。橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。約700話の短章を、30編に分類して編集する。その編目は、神祇(じんぎ)、釈 ...
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鎌倉時代の説話集。橘成季(たちばなのなりすえ)編。1254年(建長6)成立。20巻。序において,編者みずから本書を《宇治大納言物語》《江談抄》を継承するものとし ...
6. ここんちょもんじゅう[ココンチョモンジフ]【古今著聞集】
日本国語大辞典
鎌倉中期の説話集。二〇巻。橘成季(たちばなのなりすえ)著。建長六年(一二五四)成立。前代の日記、記録、説話集などを基礎資料に、平安中期から鎌倉初期の日本の説話七 ...
7. 『古今著聞集』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
巻1 「神祇(じんぎ)第一」 橘成季(たちばなのなりすえ)編 写本 国立国会図書館所蔵 ...
8. あい‐しゅ【愛酒】
日本国語大辞典
〔名〕酒を好むこと。また、その人。*古今著聞集〔1254〕一八・六二四「鳥羽院御位のとき、在良朝臣御侍読にて常にまゐりけるに、時々酒をのませられけるは、かの朝臣 ...
9. あい‐て[あひ‥]【相手】
日本国語大辞典
、何時まででも居たいほど置いて措(お)くのであるが」(2)対抗して勝負を争う人。競争者。*古今著聞集〔1254〕一〇・三六六「競馬十番ありけるに、〈略〉久清合手 ...
10. あい‐どり[あひ‥]【相取】
日本国語大辞典
〔名〕(1)事を共にすること。人の助けを借りて行なうこと。*古今著聞集〔1254〕五・二〇三「いづれをも人々あひとりに誦しけり」*日葡辞書〔1603〜04〕「A ...
11. あおうま の 節会(せちえ)
日本国語大辞典
文字は「白馬」と書くが習慣により「あおうま」という。あおうま。あおばのせちえ。《季・新年》*古今著聞集〔1254〕三・九三「いづれの年にか、白馬節会に、進士判官 ...
12. あお‐げ[あを‥]【青毛】
日本国語大辞典
いう場合もある。*明月記‐建永元年〔1206〕一〇月二六日「童二人、〈青ケ馬、狩衣、紺葛袴、山吹衣〉」*古今著聞集〔1254〕二〇・七一一「件(くだん)の民部丞 ...
13. 青侍
世界大百科事典
見解もある。用例は《中右記》《明月記》をはじめとする院政期以降の古記録や,《今昔物語集》《古今著聞集》《平家物語》《宇治拾遺物語》等々の文学作品にみられる。女性 ...
14. あおざむらい【青侍】
国史大辞典
える「なまざむらい」と同じとし、青年および同じく官位の低い侍をいう。『中右記』『明月記』『古今著聞集』『宇治拾遺物語』『平家物語』などにみえ、井原西鶴の『好色一 ...
15. あお‐ざ・める[あを‥]【青褪】
日本国語大辞典
ました」(2)特に、体の衰弱や恐怖などのため、顔色が青白くなる。顔色に血の気がなくなる。*古今著聞集〔1254〕一六・五一六「この男、あをざめて出できたりけり」 ...
16. あおのき‐ふ・す[あふのき‥]【仰伏】
日本国語大辞典
〔自サ四〕仰向けになって横たわる。仰向けに寝る。*古今著聞集〔1254〕二〇・六九七「一つの猿、岩の上にあふのきふして動かず」*にごりえ〔1895〕〈樋口一葉〉 ...
17. あお‐ばかま[アヲ‥]【襖袴】
日本国語大辞典
打懸〓」*古今著聞集〔1254〕六・二五五「近江の国鏡の宿につく日、花田のひとへかり衣に、あをばかまきて、引入烏帽子したる男 ...
18. あお‐やぎ[あを‥]【青柳】
日本国語大辞典
頃〕若菜上「夜の更け行くままに、物の調べどもなつかしくかはりて、あをやぎ遊び給ふほどに」*古今著聞集〔1254〕三・九八「律、伊勢の海、万歳楽、青柳、五常楽、更 ...
19. 明石(源氏物語) 226ページ
日本古典文学全集
支配するという思想がある。漢語「鎮護」を和語に言い換えたもの。本地垂迹説による。住吉大明神は、『古今著聞集』巻一によれば、兜卒天の高貴徳王菩薩(後には大威徳明王 ...
20. あかつき‐せんぼう[‥センボフ]【暁懺法】
日本国語大辞典
あはれに尊きものはあれ、行道引声阿彌陀経、あかつきせんぼう釈迦牟尼仏(せいきゃうぼうぢふ)」*古今著聞集〔1254〕二・五七「暁懺法をよみて、罪障を消除するは」 ...
21. あかつき‐もうで[‥まうで]【暁詣】
日本国語大辞典
〔名〕朝早く社寺などに参拝すること。朝参り。*古今著聞集〔1254〕一五・五〇〇「同じき十四日のあか月まうでのていにて、よに入りてかしらおろしけるに」 ...
22. あか‐とりぞめ【赤取染】
日本国語大辞典
〔名〕染物の名。赤色で細い横縞を絞り染めにしたもの。*古今著聞集〔1254〕一二・四二四「かの冠者、あかとりぞめの水干に、夏毛のむかばきをはきて、重籐の弓に、野 ...
23. あかぬまむら【赤沼村】福島県:郡山市/旧中田村地区
日本歴史地名大系
地、西流する大滝根川が山麓部で張出した残丘に突き当り、北流に転ずる地の北岸部に位置する。「古今著聞集」巻二〇(馬允某陸奥国赤沼の鴛鴦を射て出家の事)に「あかぬま ...
24. あがためし の 除目(じもく)
日本国語大辞典
〓司召(つかさめし)の除目。*古今著聞集〔1254〕三・一〇一「中山太政入道殿、大納言右大将にて、県召除目に三ケ夜出仕せさせ給ひて」 ...
25. あがためしのじもく【県召除目】
国史大辞典
県召除目の称は鎌倉時代に入って、『平戸記』仁治三年(一二四二)三月五日条以下の諸記録や、『古今著聞集』などにみえるのが早い例と思われる。儀式は三日間にわたり、式 ...
26. あが・る【上・揚・挙・騰】
日本国語大辞典
の馬に異也(ことなり)。骨挙(アガ)り筋太くして、脂肉(しじく)短し」(2)馬が跳ねる。*古今著聞集〔1254〕一六・五一五「臆して手綱をつよくひかへたりけるに ...
27. あく‐ぞく【悪賊】
日本国語大辞典
〔名〕道に反したひどい悪事をはたらく盗賊。極悪人。*元祿版古今著聞集〔1254〕一二・強盗棟梁大殿小殿事「この小殿平六はすべてさる悪賊とも覚えず」*日葡辞書〔1 ...
28. あく‐ば【悪馬】
日本国語大辞典
囓」*大鏡〔12C前〕五・道長下「高名の、なにがしといひし御むま、いみじかりし悪馬なり」*古今著聞集〔1254〕一〇・三六四「陸奥より、勢大きにしてたけき悪馬を ...
29. あく‐ふう【悪風】
日本国語大辞典
・一三「昔、一人の人有り、商の為に船に乗て海に出ぬ。悪風俄に出来て船を海の底へ巻き入る」*古今著聞集〔1254〕五・一六五「悪風にあひて、すでに入海(じゅかい) ...
30. あく・ぶ【欠伸】
日本国語大辞典
〔自バ四〕あくびをする。*観智院本類聚名義抄〔1241〕「呻 アクフ」*古今著聞集〔1254〕六・二六六「ただいまの御声を承りて、あくびて気色変はりて見え候に」 ...
31. あげ‐まき【総角・揚巻】画像
日本国語大辞典
にす」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一「総角 毛詩注云総角〈弁色立成云阿介万岐〉結髪也」*古今著聞集〔1254〕一一・三九四「龍に乗たる総角の童子にて侍るなり」 ...
32. あげ‐まり【上鞠】
日本国語大辞典
〔名〕蹴鞠(けまり)の作法の一つ。始めに鞠を蹴ること。身分と技量の両方を兼ね備えたものが勤めるとされた。*古今著聞集〔1254〕一一・四一二「御賀の鞠つかうまつ ...
33. あ‐ご【吾子】
日本国語大辞典
古くは「あご」で、のち「あこ」と清音に変わったと思われる。また、「阿古」という男子の名が、「大鏡」や「古今著聞集」などに見られる。【一】〔名〕(1)赤ん坊。《あ ...
34. あさあさ‐し・い【浅浅】
日本国語大辞典
し〔形シク〕考えが浅い。あさはかだ。軽々しい。*古今著聞集〔1254〕一五・四八六「なにのいみじき事とても、あさあさしく散りぬれば、念なかりぬべし」* ...
35. あさかぐん【安積郡】福島県:陸奥国
日本歴史地名大系
置いた(延喜式)。さらに平安時代末期頃に阿武隈川以東を田村庄として分割する。田村庄の初見は「古今著聞集」である。安積郡衙は現郡山市清水台の清水台遺跡に比定され、 ...
36. あさぬまむら【浅沼村】栃木県:佐野市
日本歴史地名大系
「安蘇沼」と記され、真菰が茂って真菰の池ともよばれたという(下野国誌)。なお「沙石集」より先に成立した「古今著聞集」では、類話の地を陸奥国のこととしている。観応 ...
37. あさまし・い【浅】
日本国語大辞典
ると也」(4)(程度、状態が驚きあきれる程であるというところから)はなはだしい。ひどい。*古今著聞集〔1254〕七・二九一「浅猿(あさまし)くふるく成りたる寺あ ...
38. あさみ‐まど・う[‥まどふ]【浅惑】
日本国語大辞典
〔自ハ四〕意外な事に驚きあわてる。*古今著聞集〔1254〕一六・五六六「此公卿あさみまどひて、破子の沙汰にもおよばずにげにけり」 ...
39. あさり【浅】
日本国語大辞典
*発心集〔1216頃か〕四・武州入間川沈水事「地はさながら白浪にて、いささかのあさりだになし」*古今著聞集〔1254〕一・二八「あさりにはしばしよどむぞ山川の流 ...
40. あざけり【嘲】
日本国語大辞典
こと。*輔親集〔1038頃〕「かたくななる親のために、いよいよあざけりを残すことなかれ」*古今著聞集〔1254〕六・二八二「沙門の身にて、此の事あざけりあるべし ...
41. あざ‐やか【鮮─】
日本国語大辞典
ばかりいみじうあつければ「いとつややかなる板の端近う、あざやかなる畳一ひら、うち敷きて」*古今著聞集〔1254〕八・三一二「この魚を母のもとへつかはして、今一度 ...
42. あ〓し【悪】
日本国語大辞典
028〜92頃〕花山たづぬる中納言「御声も惜しませ給はず、いとさまあしきまで泣かせ給ふ」*古今著聞集〔1254〕一六・五五四「色々敷(いろいろしき)者にて、よき ...
43. あし‐かい[‥かひ]
日本国語大辞典
〔名〕「あしかび(葦牙)」に同じ。*古今著聞集〔1254〕一・一「于〓時天地のなかに一の物あり。かたち葦牙(アシガイ)のごとし」* ...
44. あしかがよしうじ【足利義氏】画像
国史大辞典
戦功があり、賞として千葉秀胤よりの没収地を賜わった。なお義氏が美作に獲たよく舞う猿の話が『古今著聞集』にあり、『続拾遺集』には和歌が採られている。仁治二年(一二 ...
45. あしかがよしうじ【足利義氏】 : 足利義氏/(一)
国史大辞典
戦功があり、賞として千葉秀胤よりの没収地を賜わった。なお義氏が美作に獲たよく舞う猿の話が『古今著聞集』にあり、『続拾遺集』には和歌が採られている。仁治二年(一二 ...
46. あしがらとうげ【足柄峠】神奈川県:南足柄市/矢倉沢村地図
日本歴史地名大系
聖天堂の祭の四月二〇日だけが賑っていた。源義光が足柄山で豊原時秋に笙の秘曲を授けたという「古今著聞集」の説話にちなむ足柄峠笛祭が昭和四七年(一九七二)から年中行 ...
47. あしがらのせき【足柄関】
国史大辞典
天慶二年(九三九)平将門が坂東を守るには足柄・碓氷の二関を固めればよいといったことがみえる。『古今著聞集』には後三年の役の救援に赴いた源義光が、足柄山の「関もき ...
48. あしがらのせき【足柄関】神奈川県:南足柄市/矢倉沢村地図
日本歴史地名大系
に蜂起した平将門は坂東への朝廷軍の来攻に対して足柄・碓氷の二関の固守を命じたといい、また「古今著聞集」によれば後三年の役に官を辞して陸奥の兄義家の救援に赴いた源 ...
49. あしがらやま【足柄山】神奈川県:南足柄市地図
日本歴史地名大系
定される地蔵菩薩(県指定文化財)が安置されている。足柄山の伝説としては金太郎伝説のほか、「古今著聞集」に「源義光笙の秘曲を豊原時秋に授くる事」があり、義光が後三 ...
50. あしがらやま【足柄山】静岡県:駿東郡/小山町
日本歴史地名大系
まいて山の中のおそろしけなる事いはむ方なし。雲は足のしたに踏まる」などと山中の様子を記している。「古今著聞集」「時秋物語」には永保年中(一〇八一―八四)後三年の ...
「古今著聞集」の情報だけではなく、「古今著聞集」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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