1. 神道集
日本大百科全書
説話集。「安居院(あぐい)作」と記してあるが、具体的な編者は不明。14世紀後半(文和(ぶんな)・延文(えんぶん)年間)の成立か。10巻50条。天台宗および伊勢( ...
2. 神道集
世界大百科事典
説話集。各巻の内題の下に〈安居院(あぐい)作〉と記すが,実際の編者は不明。南北朝時代(1350-60ころ)の成立か。10巻50条。巻一冒頭と巻五に〈神道由来之事 ...
3. しんとうしゅう[シンタウシフ]【神道集】
日本国語大辞典
南北朝時代の唱導説話集。一〇巻。延文三年(一三五八)頃の成立か。また、現存本は一五世紀初頭の改編とする説がある。安居院(あぐい)末流の東国唱導僧、特に上野国(群 ...
4. しんとうしゅう【神道集】
国史大辞典
特に注意しなければならない。影印に横山重編『神道集』(彰考館本)、『神道集』(赤木文庫本他、『貴重古典籍叢刊』一)、翻刻に『神道集―河野本―』(河野省三本)、『 ...
5. 神道集
東洋文庫
神々の本地説話を中心に,庶民の信仰を集めた熊野・二所・北野・諏訪・三島・赤城・葦刈などの神社縁起。安居院唱導教団が採集したもので,本迹思想にもとづく神仏説話が語 ...
6. しんとうしゅうせい【神道集成】
国史大辞典
徳川光圀の命をうけ、今井有順らが編纂した神道書。光圀は当時の神道の邪説を排し、正説を記すべく有順に命じたが、寛文八年(一六六八)有順は両部習合の邪説を排し、唯 ...
7. 『神道集成』
日本史年表
1701年〈元禄14 辛巳〉 この年 今井有順ら 『神道集成』 成る。 ...
8. あいずり‐あや[あゐずり‥]【藍摺文】
日本国語大辞典
〔名〕青く模様を摺りだした布。*
神道集〔1358頃〕六・三四「藍摺文の直垂袴に地
巻を編して」
...9. あいみん‐のうじゅ【哀愍納受】
仏教語大辞典
仏や神が世の人を哀れみ、いつくしんで、その願いを聞き入れること。 神道集 二・一 「南無大慈大悲観世音、哀愍納受垂」 ...
10. 赤城山
世界大百科事典
しかし今日では赤城山信仰の中心は沼神におかれており,《神道集》の赤城山縁起や後の《赤城山御本地》などでも沼神が中心になっている。《神道集》には赤城大明神(大沼, ...
11. あかぎじんじゃ【赤城神社】
国史大辞典
に叙せられ、延喜の制では名神の大社とされ、上野国の二宮であった。中世に入ると竜神信仰の上に『神道集』には大沼の赤城御前、小沼の高野辺大将をめぐる悲話が語られると ...
12. あかぎじんじゃ【赤城神社】群馬県:勢多郡/宮城村/三夜沢村
日本歴史地名大系
「元三夜沢」の伝承をもつ。この御殿の地の北、標高七〇〇メートルの地に宇通遺跡がある。赤木文庫本「神道集」に二編の赤城神についての説話がある。「上野国勢多郡鎮守赤 ...
13. あかぎやま【赤城山】群馬県:勢多郡
日本歴史地名大系
その神体は山であり沼であったろう。神社の創建は社伝では大同元年(八〇六)というが明らかではない。「神道集」の赤城神にかかわる二つの説話では、大沼を神格化し本地仏 ...
14. あか‐むし【赤虫】
日本国語大辞典
の俗称。成虫は赤色で一〜二ミリメートル、胴が真ん中でくびれて数字「8」の字形になっている。*神道集〔1358頃〕二・六「九百九十九人の后達は、追て来り給へとも無 ...
15. あく‐かい【悪戒】
日本国語大辞典
〔名〕悪事のいましめ。悪事をさせないための禁戒。*神道集〔1358頃〕一・一「人倫罪根深重の輩は、利益し難く、尚、悪人の為には悪戒を成す」 ...
16. あく‐じん【悪神】
日本国語大辞典
これ又悪神(アクジン)の所為(しょゐ)にして」(2)(「あく」は接頭語)荒々しく乱暴な神。*神道集〔1358頃〕一・一「抑伊弉諾伊弉冊尊の御子、一女三男者、一者 ...
17. あく‐へい【悪柄】
日本国語大辞典
〔名〕横暴で悪辣(あくらつ)なこと。わがまま勝手に悪事を行なうこと。*御伽草子・上野国赤城山之本地(神道集所収)〔室町末〕六「日頃の悪柄おもへしられて置べきぞと ...
18. 安居院
世界大百科事典
その思想は天台,真言,浄土にわたるもので,俗人を対象としながらも独自の教義を形成した。説話集《神道集》は安居院作と記してあるが確証はない。安居院流は室町時代まで ...
19. あぐい【安居院】
国史大辞典
ともに説法の家として活躍した。室町時代に入ってもその活動は盛んで、依然として貴族・庶民に説教し『神道集』も著わされ、その名声はさらに広まった。しかし、応仁の乱に ...
20. あぐいあと【安居院跡】京都市:上京区/成逸学区/前之町地図
日本歴史地名大系
延暦寺門跡の院家として活動し、朝廷・貴族・武家との結び付きがしだいに密接になった。また説話集の「神道集」は各巻の内題の下に「安居院作」と記され、安居院で編まれた ...
21. あさまじんじゃ【浅間神社】
国史大辞典
て、富士浅間大菩薩とも呼ばれるようになる。また神仙思想と結合して山頂に仙宮が考えられたり(『神道集』)、あるいは大山祇神社の幽宮といったように、死霊のおもむく他 ...
22. あさまじんじゃ【浅間神社】 : 浅間神社/(一)
国史大辞典
て、富士浅間大菩薩とも呼ばれるようになる。また神仙思想と結合して山頂に仙宮が考えられたり(『神道集』)、あるいは大山祇神社の幽宮といったように、死霊のおもむく他 ...
23. あさまやま【浅間山】群馬県:吾妻郡
日本歴史地名大系
山岳信仰の対象ともされ、とくに信州側では諏訪明神とのかかわりが考えられている。また、赤木文庫本「神道集」(白山権現事)に「抑、白山権現ト者、(中略)信濃ノ浅間モ ...
24. あさまやま【浅間山】長野県:北佐久郡
日本歴史地名大系
の遠近宮は、元来拝殿だけであり、正面の浅間山を本体とした遥拝所であった(北佐久郡志)。また「神道集」には、白山信仰にもかかわるもののごとく、「抑、白山権現ト者、 ...
25. 芦刈(叙事伝説)
日本大百科全書
『源平盛衰記』巻36にみえ、謡曲『芦刈』にもなり、御伽草子(おとぎぞうし)『ちくさ』にもある。『神道集』巻7の42の「芦刈明神事(あしかりみょうじんのこと)」は ...
26. 蘆刈説話
世界大百科事典
ており,《拾遺和歌集》巻九雑下,《宝物集》,《源平盛衰記》巻三十六,また釜の神の本縁として《神道集》巻七にも見える。この系列に連なる世阿弥作《蘆刈》では,再会し ...
27. あしのね‐の【葦根─】
日本国語大辞典
953頃〕恋二・六八〇「深くのみ思ふ心はあしのねのわけても人にあはんとぞ思ふ〈敦慶親王〉」*神道集〔1358頃〕二・七「三とせが程の苦しさは喩へんかたなきあしの ...
28. あしひき‐の【足引─】
日本国語大辞典
一・二六七九「窓ごしに月おし照りて足檜乃(あしひきノ)嵐吹く夜は君をしそ思ふ〈作者未詳〉」*神道集〔1358頃〕二・七「みどり子の流涙に足引の根かたき石も起きぬ ...
29. あっく‐めり【悪口罵詈】
仏教語大辞典
人を、きくにたえない言葉であしざまにいって、はげしくののしること。 神道集 三・一二 「散々悪口罵詈追出」 ...
30. あまの 早車(はやぐるま)
日本国語大辞典
速く走る車。*神道集〔1358頃〕一〇・五〇「尤も此義謂れ在とて、天早車を奉らる」 ...
31. あまの 早船(はやふね)
日本国語大辞典
速く行く船。*神道集〔1358頃〕一〇・五〇「他国へ移らんとて天早船を設震旦の南、平城国へぞ超らる」 ...
32. あみ‐だれ【編垂】
日本国語大辞典
〔名〕戸口や窓の前にかけた目のあらいすだれ。*神道集〔1358頃〕八・四六「此女房編垂を少し引開て見給へば」*日葡辞書〔1603〜04〕「Amidare (アミ ...
33. あゆがわ【鮎川】群馬県:藤岡市
日本歴史地名大系
付けられた。「国志」多胡郡名所の部に「蛇食池、印地村の高井と云所にあり」とあり、赤木文庫本「神道集」に「七人ノ舎兄達与力同心シテ八郎満胤ヲバ夜討ニシテ屍ヲバ石唐 ...
34. あらくらやま【荒倉山】長野県:上水内郡/戸隠村
日本歴史地名大系
という(長野県町村誌)。北の竈岩山には鬼の岩屋・釜檀岩・釜背負岩・屏風岩などの名勝がある。「神道集」に、光孝天皇の代、戸隠山に官那羅という鬼王が住む由を記し、安 ...
35. アラビアン・ナイト 2 1ページ
東洋文庫
文学〈日本〉田醒睡笑〈戦国の笑話〉94神道集97日本霊異記㎜昨日は今日の物語 〈近世笑話の祖〉川日本雑事詩…伽義経記12全二巻㎜㎜江戸小咄集12全二巻㎜㎜ ...
36. あらふねじんじゃ【荒船神社】群馬県:甘楽郡/下仁田町/市野萱村
日本歴史地名大系
一宮貫前神社(現富岡市)の摂社。南野牧字里宮に同名の神社があり、里宮と称し、山上の社を奥宮とする。赤木文庫本「神道集」巻七の上野国ノ一宮事に「抑上野国一ノ宮抜鉾 ...
37. あらふねじんじゃ【荒船神社】長野県:佐久市/中込地区/内山村
日本歴史地名大系
これらの一行が行列した。相立の遥拝所で祭祀を執行する。この中に湯立ての神事がとり行われる。「神道集」の「上野国ノ一宮ノ事」として抑上野国一ノ宮抜鉾大明神ト申ハ、 ...
38. あらふねやま【荒船山】群馬県:甘楽郡
日本歴史地名大系
標高一四二二・五メートル。「神道集」には笹岡山、また摶風山(前上野志)・砥山(名跡考)ともよばれていた。山頂には荒船神社が鎮座する。妙義荒船佐久高原国定公園の一 ...
39. ありとおしじんじゃ【蟻通神社】大阪府:泉佐野市/長滝村地図
日本歴史地名大系
ことがわかる。但し貫之の故事を紀州田辺でのこととし、蟻通神を同地鎮座とする説も古くからある(神道集)。室町時代には世阿弥が謡曲「蟻通」を作っている。戦国時代の兵 ...
40. ありとおしじんじゃ【蟻通神社】和歌山県:田辺市/湊村
日本歴史地名大系
祭神は天児屋根命。旧村社。江戸時代には蟻通明神社または御霊牛頭天王と称し、湊村の地主神(続風土記)。「神道集」に載る「蟻通明神事」は、玄弉三蔵が蟻の腰に糸をつけ ...
41. 蟻通明神
日本大百科全書
『大鏡』昔物語には貫之の逸話を語る(そのほか『俊秘抄(しゅんぴしょう)』上、『袋草子』4、『神道集』7の38、『本朝神社考』も同じ)。江戸期の長唄(ながうた)『 ...
42. あん‐みょう【闇冥・暗冥】
仏教語大辞典
1 暗黒の闇を心の迷いや煩悩に喩えた言葉。 神道集 一・四 「生死頓証暗冥出門戸」 2 暗黒の世界、特に、地獄。冥土。 蓮如遺徳記 「滅後の利益といふは、(略 ...
43. いかほおんせん【伊香保温泉】群馬県:北群馬郡/伊香保町/伊香保村
日本歴史地名大系
石段の温泉として知られる。口碑によれば垂仁天皇の頃に二ッ岳より湧出し、行基により発見されたという。赤木文庫本「神道集」には「伊香保ノ御湯」とみえ、伊香保大明神の ...
44. いかほじんじゃ【伊香保神社】
国史大辞典
れた神である。地名は古く『万葉集』に「上毛野伊香保の沼」「伊香保」とみえ、中世の唱導として『神道集』にはくわしい縁起が語られている。例祭は九月十九日。 (近藤 ...
45. いかほじんじゃ【伊香保神社】群馬県:北群馬郡/伊香保町/伊香保村
日本歴史地名大系
あるとも推定されている。総社本「上野国神名帳」には正一位伊賀保大明神と記される。赤木文庫本「神道集」には「三ノ宮、伊香保ノ大明神ト申、湯前ト崇上ル時ハ本地薬師也 ...
46. いかん‐そくたい[イクヮン‥]【衣冠束帯】
日本国語大辞典
〔名〕衣冠や束帯。公家の正装をいう。主に近世、民間で称した語。*
神道集〔1358頃〕一・一「太神宮の祭主神宮寺に衣冠束帯を被
下」
...47. いさまごう【伊参郷】群馬県:上野国/吾妻郡
日本歴史地名大系
中之条町横尾の吾妻神社は、江戸時代和理宮と称されていた。すでに一四世紀には成立したとみられる「神道集」に「和理ノ大明神」と記され、伊参から移されたという伝えがあ ...
48. いし‐からびつ【石唐櫃】
日本国語大辞典
〔名〕石でつくった唐櫃。*
神道集〔1358頃〕八・四九「屍をは石唐櫃に入、高井の郷の鳥喰池、辰巳の方に当りたる
喰池中の、鳴当
...49. いずさんじんじゃ【伊豆山神社】
国史大辞典
ついで仁徳天皇の時温泉(走湯)を出して衆生を救い、その霊地に鎮座されたと伝え、また、安居院(あぐい)の『神道集』には箱根権現の出現譚と合わせて説かれ、インドの大 ...
50. 伊豆箱根の本地
日本大百科全書
それぞれが結婚して、父とともに箱根三所権現(ごんげん)、伊豆権現として現ずるという筋(すじ)。『神道集』巻2にあって、その継子譚の原型は、昔話「お銀小銀」型に一 ...