1. ニーチェ
日本大百科全書
『ツァラトゥストラはこう語った』と並ぶニーチェ生涯の代表作でもある。『悲劇の誕生』が打ち出した決定的な新機軸は「ディオニソス的」なものにあるが、ニーチェによれば ...
2. ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche)
世界大百科事典
しかしその直後89年1月ニーチェはトリノの街頭で発狂する。発狂後は妹と母親に引き取られ,影のような生活を送ったのち,1900年ワイマールで死去した。 ニーチェ受 ...
3. ニーチェ
日本国語大辞典
(Friedrich Wilhelm Nietzsche フリードリヒ=ウィルヘルム─)ドイツの哲学者。実存哲学の先駆者。キリスト教的・民主主義的倫理を弱者の ...
4. ニーチェ
文庫クセジュ
響を受けて芸術的哲学を説き、のちに頽廃したヨーロッパ文明とキリスト教の批判へと傾斜していったニーチェ。その思想はたがいに矛盾しているところも多く、ときに誤解を招 ...
5. ニーチェ フリードリヒ・ヴィルヘルム
世界文学大事典
人は自由にはならない。ニーチェ自身はまだ砂漠に独り立って吼える獅子にすぎない。 1881年8月のある日,スイスのエンガディーン峡谷の小村ジルス・マリーア滞在中の ...
6. ニーチェ(年譜)
日本大百科全書
ょう)」1891妹エリーザベト、ニーチェの作品公刊に干渉し、『ツァラトゥストラはこう語った』第4部の出版を阻止する1894妹、「ニーチェ文庫」を設立、ニーチェの ...
7. ニーチェアン
日本国語大辞典
〔名〕({洋語}Nietzschean )ドイツの哲学者ニーチェの信奉者。また、ニーチェに精通している人。*美しい村〔1933〜34〕〈堀辰雄〉美しい村「一かど ...
8. ニーチェイズム
日本国語大辞典
〔名〕({英}Nietzscheism )《
ニーチェズム》「
ニーチェしゅぎ(─主義)」に同じ。
[イ]《[チェ]》
...9. ニーチェ‐しゅぎ【─主義】
日本国語大辞典
〔名〕ニーチェの思想をうけ、キリスト教的道徳を排して強者の道徳を強調し、その道徳を実行する超人を権力意志の権化として重視する思想。ニーチェイズム。超人主義。*社 ...
10. 「超訳 ニーチェの言葉」[新語流行語]
イミダス 2017
19世紀ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの言葉をもとにした人生訓をまとめた本(白取春彦編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊、税込1785円)。ニーチェの ...
11. 二十世紀フランス小説 43ページ
文庫クセジュ
ありとあらゆる文体を突き混ぜてみせる。アルフレッド・ジャリの系譜に連なり(ジャリは早くも一九〇二年、ニーチェの超人思想を文学化した挑発的な寓話『超男性』に、「現 ...
12. 二十世紀フランス小説 68ページ
文庫クセジュ
かありえないのだ。彼はドストエフスキーの小説に出てくるような人物で、実らぬ恋に恨みをいだき、ニーチェ的な大著をくわだてながらもうまく書くことができずにいる。あま ...
13. 二十世紀フランス小説 84ページ
文庫クセジュ
主人公は結局のところ、不条理の空虚を超克しているように思われる。自己を超越し包含する自然の諸力とのニーチェ的な和合に、主人公は到達しているように思われるのである ...
14. 二十世紀フランス小説 193ページ
文庫クセジュ
ナ行 ナヴァール(イヴ) Yves Navarre (1940-1994) 131 ニーチェ(フリードリヒ) Friedrich Nietzsche (1844 ...
15. アディ・エンドレ
世界文学大事典
で高め,小説,詩,戯曲,評論の各ジャンルにおける近代文学の確立に貢献した。彼の詩的世界には,ニーチェの超人思想やボードレールの悪魔主義からの影響が強く感じられる ...
16. アドルノ テーオドア
世界文学大事典
フランクフルトに帰り,58年以後,所長を務めた。 アドルノはヘーゲルに多大の関心を寄せつつ,ニーチェ,マルクス,フロイトの遺産を批判的に継承した。現象学や実存主 ...
17. アナーキズム 5ページ
文庫クセジュ
五六)…四六 一 生い立ち(四六) ―― 二 絶対的唯一主義(五〇) ―― 三 シュティルナーとニーチェ(五四) 第三章 ピエール=ジョゼフ・プルードン(一八〇 ...
18. アナーキズム 56ページ
文庫クセジュ
ある。ニーチェ自身についてみれば、彼は一度もシュティルナーを引用していない。同様に、『シュティルナーとニーチェ』論の著者アルベール・レヴィ〔アルベール・レヴィ著 ...
19. アナーキズム 146ページ
文庫クセジュ
三 行動によるプロパガンダ 一八八七年、驚くべき鋭い感覚にめぐまれた哲学者ニーチェは、『権力への意志』のなかでこう予言した。「わたしが話しているのは、次の二世 ...
20. アナーキズム 172ページ
文庫クセジュ
義,マックス・シュティルナー』,パリ,1904年. 3 アルベール・レヴィ『シュティルナーとニーチェ』パリ,1904年. 4 アンリ・アルヴォン『実存主義の原点 ...
21. アナーキズム 176ページ
文庫クセジュ
ィン研究』,未来社,増補版,1972年. 2 K・レーヴィット(柴田治三郎訳)『ヘーゲルからニーチェヘ』,I&II,岩波書店,1953年. 3 大杉栄『無政府主 ...
22. アフォリズム
世界大百科事典
たち,ドイツ・ロマン派のほか,F.ベーコン,グラシアン,リヒテンベルク,ショーペンハウアー,ニーチェ,K.クラウスらが著名である。日本の近代文学では芥川竜之介の ...
23. アフォリズム
世界文学大事典
,アフォリズムの特徴をもっともよく生かしたのは,ショーペンハウアーであり,さらにまたニーチェである。ニーチェはインドの箴言などにも親しみ,アフォリズムの形式を活 ...
24. 阿部次郎
日本大百科全書
近代的自我覚醒(かくせい)のための必読書となった。また東北帝国大学美学教授として、リップスやニーチェの紹介に努め、連歌俳諧研究をはじめ日本文化の研究に業績をあげ ...
25. アポロ‐がた【─型】
日本国語大辞典
〔名〕(アポロはApollo )《アポロン型》
ニーチェが唱えた芸術の類型の一つ。秩序や調和を作品の特徴とするアポロ的な型。
ディオニソス型
...26. アポロ‐てき【─的】
日本国語大辞典
〔形動〕(アポロはApollo )《アポロン的》ニーチェが「悲劇の誕生」の中で唱えた芸術の類型づけの一つ。ディオニソス的に対し、一般に、静的・知的な秩序や調和を ...
27. アポロン
世界大百科事典
・激情的芸術をディオニュソス型の芸術と名づけ,両者の総合がギリシア悲劇にほかならないと論じたニーチェの処女作《悲劇の誕生》(1872)に由来するものである。水谷 ...
28. アポロン型とディオニュソス型
世界文学大事典
化をまで語り,それによってギリシャ悲劇の成立と推移を解明し,美学上の類型にこれを高めたのは,ニーチェの『音楽の精神からの悲劇の誕生』(1872)に始まる。彼によ ...
29. アメリカの黒人 103ページ
文庫クセジュ
この町のバプチスト教会で、彼は牧師をしていたのである。キングの思想をつちかったのは、ニーバー、サルトル、ニーチェ、とくにソロー、ガンジーといったさまざまな思想家 ...
30. アルツィバーシェフ(Mikhail Petrovich Artsybashev)
世界大百科事典
主張する20世紀ヨーロッパ文学一般の時流に投じ,世界的なセンセーションを呼んだ。アルツィバーシェフは,ニーチェ風の個人主義,アンドレーエフ流のニヒリズム,ロシア ...
31. アルト ロベルト
世界文学大事典
rtes españolas(36)として出版される。アルトはドストエフスキー,ゴーリキー,ニーチェに影響を受け,サルトル以前に実存主義的であった作家といわれ, ...
32. アレヴィ ダニエル
世界文学大事典
の多くの若い文学者を集めた。作品に『フリードリヒ・ニーチェの生涯』La Vie de Frédéric Nietzsche(09),『ニーチェ』Nietzsch ...
33. アレビー(Daniel Hal
vy)
日本大百科全書
『フランス労働運動論』(1901)、『中部フランス農民視察記』(1921)などを著し、評伝には『ニーチェ伝』(1909)、『ペギーと半月手帖』(1918)、『プ ...
34. アンチキリスト
世界大百科事典
ミティアヌスもそのようにみなされた。宗教改革者はしばしばローマ教皇をアンチキリストと呼んだ。ニーチェの書《アンチキリスト》はみずからをそれに模してキリスト教道徳 ...
35. アンドレーアス・ザロメ
日本大百科全書
哲学を学ぶ。ニーチェの求婚を拒否して、女性・宗教問題の著述に専念。東洋学者アンドレーアスFriedrich Carl Andreas(1846―1930)とは名 ...
36. アンドレーアス=ザロメ ルー
世界文学大事典
れ,世紀末の思想・文学界の多くの男性を魅了した女性作家,評論家。1882年にはローマで会ったニーチェに衝撃的体験を与え,一時はパウル・レーとの三角関係をもった。 ...
37. アンリ
日本大百科全書
corps(1965))。 アンリはこの構想を、さらにデカルト、カント、ショーペンハウアー、ニーチェ、フロイトのなかに不可視の生への接近を跡づける作業(『精神分 ...
38. 生田長江
日本大百科全書
契機となる。処女評論集『最近の小説家』(1912)は夏目漱石らについての作家論集。1909年ニーチェの『ツアラトウストラ』の翻訳に着手、森鴎外(おうがい)とも交 ...
39. 生田長江
世界大百科事典
その後,孤蝶,森田草平らと与謝野晶子をいただく閨秀文学会をおこして《青鞜》発刊のきっかけをつくり,ニーチェの《ツアラツウストラ》(1911),ダヌンツィオの《死 ...
40. いくた‐ちょうこう【生田長江】
日本国語大辞典
評論家、翻訳家。新理想主義の立場から、自然主義や白樺派を批判。「ニーチェ全集」などの翻訳のほか、小説もある。明治一五〜昭和一一年(一八八二〜一九三六) ...
41. いくたちょうこう【生田長江】
国史大辞典
同四十五年『最近の小説家』として収録、刊行した。同四十二年以後ニーチェの翻訳に力を注ぎ、四十四年一月に『ツァラトゥストラ』を刊行、ニーチェは彼の批評論理の支柱と ...
42. イクバール
日本大百科全書
ヨーロッパに留学、法律と哲学の学位を得る。1908年に帰国後、大学教授を経て弁護士の職につく。彼の思想にはニーチェ、ベルクソンらの西洋哲学の影響が強い。1930 ...
43. イクバール(Muḥammad Iqbāl)
世界大百科事典
。パンジャーブ生れ。ラホールで大学教育を受け,教職に携わった後,1905年渡英し,ヘーゲル,ニーチェなど西欧近代思想を学び,同時に弁護士の資格を獲得した。このこ ...
44. イクバール ムハンマド
世界文学大事典
-e Khudī(1915),『没我の神秘』Rumūz-e Bēkhudī(19)を発表し,ニーチェやベルクソンの影響があるとされる行動主義的な〈自我の哲学〉を ...
45. 意志
日本大百科全書
「意志」はその連関を貫通すると考えられている。 しかし、哲学思想史上「意志哲学」と称されるショーペンハウアーやニーチェの哲学によれば、根源の「意志」はいわゆる「 ...
46. 意志
世界大百科事典
一方,たとえばショーペンハウアーが〈表象としての世界〉に対して〈意志としての世界〉を究極の実在だと主張したり,ニーチェがあらゆる存在者の根本性格を〈力への意志〉 ...
47. イタリア・オペラ 24ページ
文庫クセジュ
ヴェネツィアのフェニーチェ、ボローニャのコムナーレ、カターニアのマッシモ・ベッリーニである。この限られたリストのなかから、さらに頂点をなす劇場、すなわちスカラ、 ...
48. イタリア・オペラ 131ページ
文庫クセジュ
ヴォルテールの同名の悲劇を基にしている。作品の舞台は名高きバビロニアの都市であり、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場のために作られたG・ボルサトの舞台美術が、壮麗で ...
49. 市川浩
日本大百科全書
という立場もある。その一つが、「生の哲学」である。「生の哲学」はショーペンハウアーにはじまり、ニーチェやベルクソンに至る。市川はこの「生の哲学」の流れをくむ哲学 ...
50. 医の倫理 91ページ
文庫クセジュ
守るために、おのおのが独自の暗号を用いていた。内訳は、G・ボーネ博士によって、のちにはW・ハイデ、P・ニーチェ両博士によって指揮される、病院と医療施設のための労 ...