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  11. ニーチェ
文庫クセジュ ベストセレクション

ニーチェ
文庫クセジュ768 ジャン・グラニエ / 須藤 訓任
哲学・心理学・宗教
第一部 ニーチェの生涯と著作
第一章 生涯
 ニーチェは好んでポーランド貴族の末裔を称した。しかし実際には、詳細な研究が十八世紀の初頭まで遡って明らかにしたところによれば、ニーチェの家系は完全にドイツ系である。ニーチェの祖先のうちには、数多くの聖職者がいる。たとえば、やはりフリードリヒの名をもっていた祖父は教区監督になり、ケーニヒスベルク大学から神学博士号を授与されている。父親のカール・ルートヴィヒもリュッツェン近郊のレッケンで牧師職を得て、自身牧師の娘であるフランツィスカ・エーラーと一八四三年に結婚したのであった。
 フリードリヒ・ニーチェは一八四四年十月十五日に生まれた。かれにつづいて妹のエリーザベトが生まれ(一八四六)、またヨーゼフという弟も生まれたが、この弟は一八四九年に死亡している[正確には一八五〇年]。この年[一八四九]はまた父親の死んだ年でもあった。この死は、後年『この人を見よ』のなかにも語られているように、ニーチェが父親に対して崇敬の感情を抱いていただけに、そしてまたこれ以降もっぱら道徳的に志操堅固で模範的に献身的ではあっても偏狭な精神の持ち主であった母親によって教育が施されることになっただけに、かれにとってよけいダメージとなった。このため、ニーチェはごく子供のうちから知的な孤独を味わい、後にはその家庭環境の卑俗さに悩まされることになった。

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検索コンテンツ
1. ニーチェ
日本大百科全書
『ツァラトゥストラはこう語った』と並ぶニーチェ生涯の代表作でもある。『悲劇の誕生』が打ち出した決定的な新機軸は「ディオニソス的」なものにあるが、ニーチェによれば ...
2. ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche)
世界大百科事典
しかしその直後89年1月ニーチェはトリノの街頭で発狂する。発狂後は妹と母親に引き取られ,影のような生活を送ったのち,1900年ワイマールで死去した。 ニーチェ受 ...
3. ニーチェ
日本国語大辞典
(Friedrich Wilhelm Nietzsche フリードリヒ=ウィルヘルム─)ドイツの哲学者。実存哲学の先駆者。キリスト教的・民主主義的倫理を弱者の ...
4. ニーチェ
文庫クセジュ
響を受けて芸術的哲学を説き、のちに頽廃したヨーロッパ文明とキリスト教の批判へと傾斜していったニーチェ。その思想はたがいに矛盾しているところも多く、ときに誤解を招 ...
5. ニーチェ フリードリヒ・ヴィルヘルム
世界文学大事典
人は自由にはならない。ニーチェ自身はまだ砂漠に独り立って吼える獅子にすぎない。 1881年8月のある日,スイスのエンガディーン峡谷の小村ジルス・マリーア滞在中の ...
6. ニーチェ(年譜)
日本大百科全書
ょう)」1891妹エリーザベト、ニーチェの作品公刊に干渉し、『ツァラトゥストラはこう語った』第4部の出版を阻止する1894妹、「ニーチェ文庫」を設立、ニーチェの ...
7. ニーチェアン
日本国語大辞典
〔名〕({洋語}Nietzschean )ドイツの哲学者ニーチェの信奉者。また、ニーチェに精通している人。*美しい村〔1933〜34〕〈堀辰雄〉美しい村「一かど ...
8. ニーチェイズム
日本国語大辞典
〔名〕({英}Nietzscheism )《ニーチェズム》「ニーチェしゅぎ(─主義)」に同じ。〓[イ]《[チェ]》 ...
9. ニーチェ‐しゅぎ【─主義】
日本国語大辞典
〔名〕ニーチェの思想をうけ、キリスト教的道徳を排して強者の道徳を強調し、その道徳を実行する超人を権力意志の権化として重視する思想。ニーチェイズム。超人主義。*社 ...
10. 「超訳 ニーチェの言葉」[新語流行語]
イミダス 2017
19世紀ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの言葉をもとにした人生訓をまとめた本(白取春彦編訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊、税込1785円)。ニーチェの ...
11. 二十世紀フランス小説 43ページ
文庫クセジュ
ありとあらゆる文体を突き混ぜてみせる。アルフレッド・ジャリの系譜に連なり(ジャリは早くも一九〇二年、ニーチェの超人思想を文学化した挑発的な寓話『超男性』に、「現 ...
12. 二十世紀フランス小説 68ページ
文庫クセジュ
かありえないのだ。彼はドストエフスキーの小説に出てくるような人物で、実らぬ恋に恨みをいだき、ニーチェ的な大著をくわだてながらもうまく書くことができずにいる。あま ...
13. 二十世紀フランス小説 84ページ
文庫クセジュ
主人公は結局のところ、不条理の空虚を超克しているように思われる。自己を超越し包含する自然の諸力とのニーチェ的な和合に、主人公は到達しているように思われるのである ...
14. 二十世紀フランス小説 193ページ
文庫クセジュ
ナ行 ナヴァール(イヴ) Yves Navarre (1940-1994) 131 ニーチェ(フリードリヒ) Friedrich Nietzsche (1844 ...
15. アディ・エンドレ
世界文学大事典
で高め,小説,詩,戯曲,評論の各ジャンルにおける近代文学の確立に貢献した。彼の詩的世界には,ニーチェの超人思想やボードレールの悪魔主義からの影響が強く感じられる ...
16. アドルノ テーオドア
世界文学大事典
フランクフルトに帰り,58年以後,所長を務めた。 アドルノはヘーゲルに多大の関心を寄せつつ,ニーチェ,マルクス,フロイトの遺産を批判的に継承した。現象学や実存主 ...
17. アナーキズム 5ページ
文庫クセジュ
五六)…四六 一 生い立ち(四六) ―― 二 絶対的唯一主義(五〇) ―― 三 シュティルナーとニーチェ(五四) 第三章 ピエール=ジョゼフ・プルードン(一八〇 ...
18. アナーキズム 56ページ
文庫クセジュ
ある。ニーチェ自身についてみれば、彼は一度もシュティルナーを引用していない。同様に、『シュティルナーとニーチェ』論の著者アルベール・レヴィ〔アルベール・レヴィ著 ...
19. アナーキズム 146ページ
文庫クセジュ
三 行動によるプロパガンダ  一八八七年、驚くべき鋭い感覚にめぐまれた哲学者ニーチェは、『権力への意志』のなかでこう予言した。「わたしが話しているのは、次の二世 ...
20. アナーキズム 172ページ
文庫クセジュ
義,マックス・シュティルナー』,パリ,1904年. 3 アルベール・レヴィ『シュティルナーとニーチェ』パリ,1904年. 4 アンリ・アルヴォン『実存主義の原点 ...
21. アナーキズム 176ページ
文庫クセジュ
ィン研究』,未来社,増補版,1972年. 2 K・レーヴィット(柴田治三郎訳)『ヘーゲルからニーチェヘ』,I&II,岩波書店,1953年. 3 大杉栄『無政府主 ...
22. アフォリズム
世界大百科事典
たち,ドイツ・ロマン派のほか,F.ベーコン,グラシアン,リヒテンベルク,ショーペンハウアー,ニーチェ,K.クラウスらが著名である。日本の近代文学では芥川竜之介の ...
23. アフォリズム
世界文学大事典
,アフォリズムの特徴をもっともよく生かしたのは,ショーペンハウアーであり,さらにまたニーチェである。ニーチェはインドの箴言などにも親しみ,アフォリズムの形式を活 ...
24. 阿部次郎
日本大百科全書
近代的自我覚醒(かくせい)のための必読書となった。また東北帝国大学美学教授として、リップスやニーチェの紹介に努め、連歌俳諧研究をはじめ日本文化の研究に業績をあげ ...
25. アポロ‐がた【─型】
日本国語大辞典
〔名〕(アポロはApollo )《アポロン型》ニーチェが唱えた芸術の類型の一つ。秩序や調和を作品の特徴とするアポロ的な型。〓ディオニソス型 ...
26. アポロ‐てき【─的】
日本国語大辞典
〔形動〕(アポロはApollo )《アポロン的》ニーチェが「悲劇の誕生」の中で唱えた芸術の類型づけの一つ。ディオニソス的に対し、一般に、静的・知的な秩序や調和を ...
27. アポロン
世界大百科事典
・激情的芸術をディオニュソス型の芸術と名づけ,両者の総合がギリシア悲劇にほかならないと論じたニーチェの処女作《悲劇の誕生》(1872)に由来するものである。水谷 ...
28. アポロン型とディオニュソス型
世界文学大事典
化をまで語り,それによってギリシャ悲劇の成立と推移を解明し,美学上の類型にこれを高めたのは,ニーチェの『音楽の精神からの悲劇の誕生』(1872)に始まる。彼によ ...
29. アメリカの黒人 103ページ
文庫クセジュ
この町のバプチスト教会で、彼は牧師をしていたのである。キングの思想をつちかったのは、ニーバー、サルトル、ニーチェ、とくにソロー、ガンジーといったさまざまな思想家 ...
30. アルツィバーシェフ(Mikhail Petrovich Artsybashev)
世界大百科事典
主張する20世紀ヨーロッパ文学一般の時流に投じ,世界的なセンセーションを呼んだ。アルツィバーシェフは,ニーチェ風の個人主義,アンドレーエフ流のニヒリズム,ロシア ...
31. アルト ロベルト
世界文学大事典
rtes españolas(36)として出版される。アルトはドストエフスキー,ゴーリキー,ニーチェに影響を受け,サルトル以前に実存主義的であった作家といわれ, ...
32. アレヴィ ダニエル
世界文学大事典
の多くの若い文学者を集めた。作品に『フリードリヒ・ニーチェの生涯』La Vie de Frédéric Nietzsche(09),『ニーチェ』Nietzsch ...
33. アレビー(Daniel Hal〓vy)
日本大百科全書
『フランス労働運動論』(1901)、『中部フランス農民視察記』(1921)などを著し、評伝には『ニーチェ伝』(1909)、『ペギーと半月手帖』(1918)、『プ ...
34. アンチキリスト
世界大百科事典
ミティアヌスもそのようにみなされた。宗教改革者はしばしばローマ教皇をアンチキリストと呼んだ。ニーチェの書《アンチキリスト》はみずからをそれに模してキリスト教道徳 ...
35. アンドレーアス・ザロメ
日本大百科全書
哲学を学ぶ。ニーチェの求婚を拒否して、女性・宗教問題の著述に専念。東洋学者アンドレーアスFriedrich Carl Andreas(1846―1930)とは名 ...
36. アンドレーアス=ザロメ ルー
世界文学大事典
れ,世紀末の思想・文学界の多くの男性を魅了した女性作家,評論家。1882年にはローマで会ったニーチェに衝撃的体験を与え,一時はパウル・レーとの三角関係をもった。 ...
37. アンリ
日本大百科全書
corps(1965))。 アンリはこの構想を、さらにデカルト、カント、ショーペンハウアー、ニーチェ、フロイトのなかに不可視の生への接近を跡づける作業(『精神分 ...
38. 生田長江
日本大百科全書
契機となる。処女評論集『最近の小説家』(1912)は夏目漱石らについての作家論集。1909年ニーチェの『ツアラトウストラ』の翻訳に着手、森鴎外(おうがい)とも交 ...
39. 生田長江
世界大百科事典
その後,孤蝶,森田草平らと与謝野晶子をいただく閨秀文学会をおこして《青鞜》発刊のきっかけをつくり,ニーチェの《ツアラツウストラ》(1911),ダヌンツィオの《死 ...
40. いくた‐ちょうこう【生田長江】
日本国語大辞典
評論家、翻訳家。新理想主義の立場から、自然主義や白樺派を批判。「ニーチェ全集」などの翻訳のほか、小説もある。明治一五〜昭和一一年(一八八二〜一九三六) ...
41. いくたちょうこう【生田長江】
国史大辞典
同四十五年『最近の小説家』として収録、刊行した。同四十二年以後ニーチェの翻訳に力を注ぎ、四十四年一月に『ツァラトゥストラ』を刊行、ニーチェは彼の批評論理の支柱と ...
42. イクバール
日本大百科全書
ヨーロッパに留学、法律と哲学の学位を得る。1908年に帰国後、大学教授を経て弁護士の職につく。彼の思想にはニーチェ、ベルクソンらの西洋哲学の影響が強い。1930 ...
43. イクバール(Muḥammad Iqbāl)
世界大百科事典
。パンジャーブ生れ。ラホールで大学教育を受け,教職に携わった後,1905年渡英し,ヘーゲル,ニーチェなど西欧近代思想を学び,同時に弁護士の資格を獲得した。このこ ...
44. イクバール ムハンマド
世界文学大事典
-e Khudī(1915),『没我の神秘』Rumūz-e Bēkhudī(19)を発表し,ニーチェやベルクソンの影響があるとされる行動主義的な〈自我の哲学〉を ...
45. 意志
日本大百科全書
「意志」はその連関を貫通すると考えられている。 しかし、哲学思想史上「意志哲学」と称されるショーペンハウアーやニーチェの哲学によれば、根源の「意志」はいわゆる「 ...
46. 意志
世界大百科事典
一方,たとえばショーペンハウアーが〈表象としての世界〉に対して〈意志としての世界〉を究極の実在だと主張したり,ニーチェがあらゆる存在者の根本性格を〈力への意志〉 ...
47. イタリア・オペラ 24ページ
文庫クセジュ
ヴェネツィアのフェニーチェ、ボローニャのコムナーレ、カターニアのマッシモ・ベッリーニである。この限られたリストのなかから、さらに頂点をなす劇場、すなわちスカラ、 ...
48. イタリア・オペラ 131ページ
文庫クセジュ
ヴォルテールの同名の悲劇を基にしている。作品の舞台は名高きバビロニアの都市であり、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場のために作られたG・ボルサトの舞台美術が、壮麗で ...
49. 市川浩
日本大百科全書
という立場もある。その一つが、「生の哲学」である。「生の哲学」はショーペンハウアーにはじまり、ニーチェやベルクソンに至る。市川はこの「生の哲学」の流れをくむ哲学 ...
50. 医の倫理 91ページ
文庫クセジュ
守るために、おのおのが独自の暗号を用いていた。内訳は、G・ボーネ博士によって、のちにはW・ハイデ、P・ニーチェ両博士によって指揮される、病院と医療施設のための労 ...
「ニーチェ」の情報だけではなく、「ニーチェ」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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江戸後期の国学者。本名は矩慶、通称は安右衛門。歌合では於富耶麻登、大倭を名のり、家号は槇屋。遠江国(静岡県)の生まれ。23歳で内山真龍の門に入り、26歳で本居宣長の門に入る。龍麿の名号は最初の師内山真龍の前名を受けたもの。とくに国語学に秀で、宣長に篤学者として早くから
橋本進吉(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
国語学者。福井県敦賀市に生まれる。代々の医家であったが、5歳にして父を失った。第三高等学校を経て、1906年(明治39)東京帝国大学文科大学言語学科を卒業、国語調査委員会補助委員となる。09年東京帝国大学文科大学助手に任ぜられ、27年(昭和2)助教授、2年後教授となる
西郷従道(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
明治時代の政治家、軍人。天保十四年(一八四三)五月十四日薩摩藩の下級藩士(御小性与)西郷吉兵衛の第六子(三男)として鹿児島城下加治屋町に生まれる。母は同藩士椎原権右衛門の娘マサ。西郷隆盛は従道の長兄にあたる。幼名は竜助。幼くして両親を失い島津家の茶坊主として
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