1. しんせんつくばしふ【新撰菟玖波集】
全文全訳古語辞典
[書名]室町中期の連歌集。二十巻。関白一条冬良・の命によって飯尾宗祇らが撰する。一四九五年(明応四)成立し、勅撰に準じられる。付句・発句約二千句を集める。 ...
2. 『新撰菟玖波集』
日本史年表
1495年〈明応4 乙卯〉 9・26 宗祇ら編の 『新撰菟玖波集』 を奏覧(御湯殿上日記)。 ...
3. 新撰菟玖波集
日本大百科全書
室町後期の連歌(れんが)選集。20巻。1495年(明応4)成立。周防(すおう)山口の大内政弘(まさひろ)の発起により、一条冬良(ふゆら)、三条西実隆(さねたか) ...
4. 新撰菟玖波集
世界大百科事典
室町時代の連歌集。一条冬良(ふゆら),宗祇ほか編。1495年(明応4)成立。20巻。《菟玖波集》(1357成立)以後の連歌の発句および付句を対象に編まれた撰集で ...
5. しんせんつくばしゅう[シンセンつくばシフ]【新撰菟玖波集】
日本国語大辞典
準勅撰連歌撰集。二〇巻。宗祇ほかの編。明応四年(一四九五)成立。「菟玖波集」を継承し、永享年間(一四二九〜四一)以降の約六〇年間の作、約二〇〇〇句を撰集。代表作 ...
6. しんせんつくばしゅう【新
菟玖波集】
国史大辞典
古活字版・寛保三年(一七四三)版本がある。翻刻に『新撰菟玖波集実隆本』(『貴重古典籍叢刊』四)がある。 [参考文献]金子金治郎『新撰菟玖波集の研究』、伊地知鐵男 ...
7. あき の 初風(はつかぜ)
日本国語大辞典
〕秋上・一七一「わがせこが衣のすそを吹き返しうらめづらしき秋のはつかぜ〈よみ人しらず〉」*新撰菟玖波集〔1495〕雑・一「まだこぬ暮の秋の初かぜ 下葉ちる柳や鴈 ...
8. あき の 花(はな)
日本国語大辞典
*山家集〔12C後〕下「あきの花如何におもしろかるらんと床しうと申遣はしたりける返事に」*新撰菟玖波集〔1495〕発句・下「四方(よも)にちるひかりや月の秋の花 ...
9. 秋山記行・夜職草 126ページ
東洋文庫
七宗祇法師飯尾宗祖。室町末期の連歌師。和歌を東常縁に、連歌を心敬に学び、全国を回遊して連歌をひろめた。『新撰菟玖波集』等の著述がある。八嶋田彦八湯本に子孫の島田 ...
10. あさ‐かわ[‥かは]【朝川】
日本国語大辞典
」*十六夜日記〔1279〜82頃〕「二十七日、明けはなれて後、富士河渡る。朝川いと寒し」*新撰菟玖波集〔1495〕恋・上「くだく心はたださざれいし あさ河のをと ...
11. あさ‐け【朝明】
日本国語大辞典
所御歌・一〇七二「水茎の岡の屋形に妹とあれと寝てのあさけの霜のふりはも〈よみ人しらず〉」*新撰菟玖波集〔1495〕恋・上「文にはからんことのはもなし ひとりづつ ...
12. あさ‐げ【朝食・朝餉】
日本国語大辞典
軍事「朝気(アサケ)の煙絶えて、柴の庵のしばしばも事問通(こととひか)はす人もなければ」*新撰菟玖波集〔1495〕羇旅・上「たびにしあればなぐさみもあり 朝けも ...
13. あし‐づつ【葦筒】
日本国語大辞典
よくうすきものなり」*為家千首〔1223〕冬「霜枯のみぎはに立てるあしづつの一重ばかりに降れる初雪」*新撰菟玖波集〔1495〕発句・下「あしつつのうす雪氷汀かな ...
14. 東路のつと(中世日記紀行集) 489ページ
日本古典文学全集
が伝領していた。新田(岩松)尚純。「礼部」(治部省の唐名)は職名「治部大輔」による家号。『新撰菟玖波集』に九句入集。岩松(→注二〇)に隠栖し、静喜庵梅核と号した ...
15. 東路のつと(中世日記紀行集) 491ページ
日本古典文学全集
注一八。『廻国雑記』参照。猪苗代兼載(一四五二~一五一〇)。会津(福島県)出身の連歌師。『新撰菟玖波集』に五十六句入集。坂東(関東地方)で使用の里程。六町で一里 ...
16. 東路のつと(中世日記紀行集) 498ページ
日本古典文学全集
二〇。伝未詳。連歌師・古典学者(一四二一~一五〇二)。宗長の師。自然斎・種玉庵と号した。『新撰菟玖波集』編者。坂東道(→四九一ページ注二三)の四十里だろう。約二 ...
17. あまつ 星(ほし)
日本国語大辞典
後〕「天津星(アマツホシ)つねよりことに見えつるは空に飛び交ふ蛍なりけり〈藤原尚忠か〉」*新撰菟玖波集〔1495〕発句・下「あふ夜半やことし二の天津星〈宗祇〉」 ...
18. あやめ‐ぐさ【菖蒲草】
日本国語大辞典
和名阿也女久佐」*栄花物語〔1028〜92頃〕岩蔭「いひやらぬまのあやめくさ長きためしにひきなして」*新撰菟玖波集〔1495〕夏「むつまじきまでなれる袖の香 い ...
19. あられ‐ばしり【踏歌】
日本国語大辞典
祝言
而舞也」*
新撰菟玖波集〔1495〕雑・一「そのかずかずのしるきうた人 百敷のあられはしりは明そめて〈宗伊〉」*至
...20. あんようじ【安養寺】京都市:東山区/粟田口村/南畑地図
日本歴史地名大系
には連歌師宗長が、細川氏の被官で摂津芥川城(現大阪府高槻市)の城主であった因幡守源頼則(「新撰菟玖波集」に歌が収められる。宗長の後援者)三回忌追善の東山千句(安 ...
21. いさめ【諫】
日本国語大辞典
・祇園精舎「楽しみをきはめ、諫(いさ)めをも思ひ入れず、天下の乱れむことをさとらずして」*新撰菟玖波集〔1495〕雑・四「つらかりし人も恋しく袖ぬれて いさめの ...
22. いし‐かわ[‥かは]【石川】
日本国語大辞典
石出 是は石川の荒川仕立る水刎也、小石にて保たず」(3)「あまのがわ(天川)(1)」の異名。*新撰菟玖波集〔1495〕発句下「石河や踏むあと遠き逢瀬哉〈宗伊〉」 ...
23. いたみし【伊丹氏】
国史大辞典
こののち畠山国清についた左衛門四郎宗義、『太平記』の大和守があり、伊丹城に拠ったことが知られている。また『新撰菟玖波集』に句をのせた伊丹兵庫元親・之親の二人は、 ...
24. いちじょうふゆよし【一条冬良】
国史大辞典
兼良の教学のよき相承者といえる。また、宗祇が周防大内政弘に献資を勧めて着手された准勅撰集『新撰菟玖波集』の撰進には、関白としてこれの推進にあたった。→一条兼良( ...
25. いちじょう-ふゆよし【一条冬良】
日本人名大辞典
6年関白に再任。従一位。父の学問を継承し,桃華坊文庫の復興をはかる。宗祇(そうぎ)らと連歌集「新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)」を撰進。永正(えいしょう)1 ...
26. いちじょう‐ふゆら【一条冬良】
日本国語大辞典
関白太政大臣。諡号後妙華寺。兼良の訓育をうけて一条家の学業を継承した。明応四年(一四九五)の「新撰菟玖波集」に太政大臣として序を作った。家集「流霞集」。寛正五〜 ...
27. いなわしろけんさい【猪苗代兼載】
国史大辞典
北野連歌会所奉行となり、明応四年(一四九五)には、宗祇を助けて、連歌の第二准勅撰集となる『新撰菟玖波集』を完成している。この間の旅には、山口への再度の下向、阿波 ...
28. 犬筑波集
世界大百科事典
,守武(もりたけ)および編者宗鑑自身の作品も含まれているが,大半は作者不明のままであり,《新撰菟玖波集》成立(1495)後まもない当時の俳諧の盛行ぶりを推察する ...
29. いのおそうぎ【飯尾宗
】
国史大辞典
『源氏物語』『伊勢物語』などの古典を講義し(『種玉篇次抄』『弄花抄』など、また『伊勢物語肖聞抄』)、のちに『新撰菟玖波集』を編集するのも、この種玉庵である。文明 ...
30. いろ 辛(つら)し
日本国語大辞典
色が変わりやすいことがつらい。また、恋人の心が変わりやすいことがつらい。*新撰菟玖波集〔1495〕恋・上「おきてみづからむすぶあかつき 色つらきはなだの帯のきぬ ...
31. いろ‐ね【色音】
日本国語大辞典
頃〕「然れば采女のたはむれの色音に移る花鳥のとぶさに及ぶ雲の袖、影もめぐるやさかづきの」*新撰菟玖波集〔1495〕春・上「心にとまるあけぼのの雲 花鳥の色ねにか ...
32. うら【占・卜】
日本国語大辞典
うらにも申つれば」*虎寛本狂言・居杭〔室町末〜近世初〕「うらや算、占の御用、しかも上手」*新撰菟玖波集〔1495〕雑三「とはばやさらば道のつよむき これぞこのう ...
33. 老のすさみ(連歌論集) 112ページ
日本古典文学全集
心を入れて付け侍り。 〔三〕 『新撰菟玖波集』巻一・春連歌上・一七・一八。『竹林抄』巻一・春連歌・八。衣と霞は寄合。気のきいた心くばりの意。『新撰菟玖波集』巻 ...
34. 老のすさみ(連歌論集) 113ページ
日本古典文学全集
心に思ふ儀なり。有心にや侍らん。奥山住みも春ぞ知らるる 『竹林抄』巻一・春連歌・一二八。『新撰菟玖波集』巻一・春連歌上・一九三・一九四。『竹林抄』巻一・春連歌 ...
35. 老のすさみ(連歌論集) 114ページ
日本古典文学全集
『千載集』巻十七・雑中・一〇七〇、定家。「円位法師が勧め侍りける百首歌の中に、花の歌とて詠める」と詞書。『新撰菟玖波集』巻二・春連歌下・二八三・二八四。『竹林抄 ...
36. 老のすさみ(連歌論集) 115ページ
日本古典文学全集
誰か知るらんまだきより鷹の巣山を目にかけて専順 『新撰菟玖波集』巻二・春連歌下・三一七・三一八、読人しらず。『竹林抄』巻一・春連歌・一七八。『新撰菟玖波集』巻 ...
37. 老のすさみ(連歌論集) 116ページ
日本古典文学全集
返すとなり」とある。つまり、三月に閏三月が加わって春が過ぎていこうとするのを返すと付けたとしている。『新撰菟玖波集』巻三・夏連歌・四五一・四五二。『竹林抄』巻二 ...
38. 老のすさみ(連歌論集) 117ページ
日本古典文学全集
れば、取り寄せ大事に侍るに、寄合をばおほ 『新撰菟玖波集』巻十三・雑連歌一・二六八四・二六八五。『竹林抄』巻四・冬連歌・六四二。『新撰菟玖波集』巻四・秋連歌上 ...
39. 老のすさみ(連歌論集) 118ページ
日本古典文学全集
かやうの句の類ひは、しげくしては聞きざめするものなり。作者工夫すべくこそ。近き園生にうつ木咲くころ 『新撰菟玖波集』巻五・秋連歌下・九二六・九二七。『竹林抄』 ...
40. 老のすさみ(連歌論集) 119ページ
日本古典文学全集
放つ故に、はづるるなり。よき射手は、必ず矢所侍るべきなり。そのごとく、この句は下手のあ 『新撰菟玖波集』巻三・夏連歌・四九三・四九四。『竹林抄』巻二・夏連歌・ ...
41. 老のすさみ(連歌論集) 120ページ
日本古典文学全集
枯れ木の中に滝のすさまじく落ちたるさま、さる体にや侍らん。一句も更になまみなく、力入りて聞え侍るなり。 『新撰菟玖波集』巻十三・雑連歌一・二六六六・二六六七。 ...
42. 老のすさみ(連歌論集) 121ページ
日本古典文学全集
『竹林抄』巻四・冬連歌・六〇五。『新撰菟玖波集』巻六・冬連歌・一一五〇・一一五一。『竹林抄』巻四・冬連歌・六一九。前句の第二句、『新撰菟玖波集』『竹林抄』とも、 ...
43. 老のすさみ(連歌論集) 122ページ
日本古典文学全集
、さだかなる光を、忍ぶ夜に恨むる心ならば、 『新撰菟玖波集』巻六・冬連歌・一二六六・一二六七。『竹林抄』巻四・冬連歌・六二九。『新撰菟玖波集』巻六・冬連歌・一 ...
44. 老のすさみ(連歌論集) 123ページ
日本古典文学全集
花とこそ見め」。この歌は、人をもとにして花を寄せたり。今の句は、この歌の裏なるべし。 『新撰菟玖波集』巻十・恋連歌下・一八八九・一八九〇。『竹林抄』巻六・恋連 ...
45. 老のすさみ(連歌論集) 124ページ
日本古典文学全集
はまでよく思ひわきまへて案ずべきにや。昔の夢の面影もうしあしたには雲ゐる山の旅枕宗砌 『新撰菟玖波集』巻九・恋連歌中・一六九一。『竹林抄』巻六・恋連歌下・九二 ...
46. 老のすさみ(連歌論集) 125ページ
日本古典文学全集
幽玄の別体、行雲・廻雪体を説明するために引用されていて、歌人・連歌師によく知られていた。『新撰菟玖波集』巻十一・羇旅連歌上・二二三四・二二三五。『竹林抄』巻七・ ...
47. 老のすさみ(連歌論集) 126ページ
日本古典文学全集
面白き所なきよし申すめり」とある。『新撰菟玖波集』巻十一・羇旅連歌上・二二六二・二二六三。『竹林抄』巻七・旅連歌・九八三。そのとたんに。「すぐその瞬間に」(日葡 ...
48. 老のすさみ(連歌論集) 127ページ
日本古典文学全集
る」。『新撰菟玖波集』巻十二・羇旅連歌下・二三〇四・二三〇五。『竹林抄』巻七・旅連歌・九六一。『竹林抄』巻七・旅連歌・九六七。『連歌新式』に、このような規定は見 ...
49. 老のすさみ(連歌論集) 128ページ
日本古典文学全集
太刀・休む・旅人のそれぞれに、つか・一ねぶり・ふるさとをきちんと対応させてあることをさす。『新撰菟玖波集』巻十一・羇旅連歌上・二二五二・二二五三。『竹林抄』巻七 ...
50. 老のすさみ(連歌論集) 129ページ
日本古典文学全集
一夜にて専順これは、「駅長驚くなかれ時の変改を、一栄一落これ春秋 り、内野と呼ばれた。『新撰菟玖波集』巻十五・雑連歌三・二九二〇・二九二一。『竹林抄』巻八・雑 ...