1.つづり字の変更

1-1  ss と ß

ss と ß 短母音のあとはss,長母音・二重母音の後は ß:

daß → dass
mißlingen → misslingen
Kongreß → Kongress
lassen: er läßt → lässt (ただし過去は長母音なので er ließ, wir ließen)

Fuß, Gruß
reißen: er reißt (ただし過去は短母音なので er riss, wir rissen)

★本書の見出し語配列は ß,ss を同等に扱っているので,短母音の後の ß をss と読み替えればよい.なお長母音と(アクセントのある)二重母音には下線が添えてある.

1-2  複合語での3連子音字

複合語での3連子音字を認める:

Ballettänzer (< Ballett + Tänzer) → Balletttänzer
Schiffahrt (< Schiff + Fahrt) → Schifffahrt

また Baßstimme は Baß が前項により Bass となるので,Bassstimme と書かれるが,この場合は読み取りやすさに配慮して,Bass-Stimme とハイフンで繋いでもよい.
Balletttänzer または Ballett-Tänzer;Schifffahrt または Schiff-Fahrt.

また,母音字の3連続の場合は,これまでも seeerfahren (<See + erfahren) と書かれるが,名詞の場合は Kaffee-Ernte のようにハイフンで繋いでいたが,Kaffeeernte も認められる.

ただしdennoch (<denn + noch), drittel (<dritt + tel), Mittag (<Mitt + Tag) は例外として従来どおり.

1-3  語源や同類の語との関連

語源や同類の語との関連で,つづり字を合理化する:

Stengel (<Stange) → Stängel
numerieren (<Nummer) → nummerieren
placieren / plazieren (<Platz) → platzieren

Roheit (<roh + heit) → Rohheit

rauh (-au に終わる形容詞 blau,grau などの類推で) → rau
Känguruh (動物名 Kakadu,Emu などの類推で) → Känguru
Zierat (Verrat, Vorrat などの類推で) → Zierrat
ただしHoheit (< hoch + heit) は従来どおり.

なお解釈が分かれうる語では2様の書き方を認める:

Albtraun / Alptraum (< Alb, Alp)
selbständig / selbstständig (< selb, selbst)
aufwändig / aufwendig (< Aufwand, aufwenden)

1-4  一般化した外来語のドイツ語式つづり

一般化した外来語のドイツ語式つづりを推進し,多くの語で

ph → f, th → t, gh → g, rh → r
é → ee
tial → zial, tiell → ziell

などの書き換えを広めるが,従来どおりの書き方も引き続き認められる:

Delphin / Delfin
Panther / Panter
Joghurt / Jogurt
Katarrh / Katarr
Exposé / Exposee
Potential / Potenzial
differentiell / differenziell

★本書では1-2,1-3,1-4 について例えば Schiffahrt と Schifffahrt,rau と rauh,Stängel と Stengel,Delfin と Delphin の両方を見出し語に掲げて,どちらからも検索できるようにしてある.

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