5-1 成句は,イディオムと句動詞を含み,それを構成する主要語の品詞の項の末尾に一括してボールドイタリック体で示し,それぞれ先頭には ◇ を付けた.
5-2 2つ以上の意味がある場合は 1,2,3 で区分した.また,とくに句動詞においては,主たる句義 1 に対して派生的なものは 1a,1b などで示し,意味のまとまりを記述した.
5-3 成句の用例中において,名詞的可変要素は A,B などで示し,その内容が特定できるものは,日本語訳で( )を使って補った.ただし,主語と同一の代名詞である場合は,one,one's,oneself で示した.名詞的要素ではなく,文の一部などの場合は,「...」を用いた.
◇ cast oneself on A
1 A(場所)に倒れ込む …
◇ the more ..., the more [the less] ...
…すればするほど(ますます)…する[しなくなる]
5-4 句動詞に関しては,その用法に応じて,
他動詞自動詞自動詞+と表示してそれぞれ意味を記述した.
(1) 他動詞は,名詞(句)を目的語に取り,「動詞+目的語+副詞的小辞」と「動詞+副詞的小辞+目的語」の形が共に可能.代名詞は前者のみ.
(2) 自動詞は,「動詞+副詞的小辞」で意味が完結し,目的語を取らない.
(3) 自動詞+は,「動詞+前置詞」により構成され,このまとまりで1語の他動詞に準じる働きをする.後続する名詞(句)を目的語と同等に扱い,その内容を〈 〉で示した.
(4) その他の形式を取る場合は,〔 〕でパタンを明示した.
◇ get across
1 自動詞+〈人などが〉〈場所を〉渡る,〈場所を〉渡って(…に)着く;〔get A across (B);受身形不可〕A(人・物)を(B(場所)の)向こうに渡す,(B(場所)を越えて)(…に)移動させる≪to≫.
2 自動詞〈考えなどが〉(…に)伝わる,理解される≪to≫;他動詞〈考えなどを〉(…に)うまく伝える≪to≫;…