906 件
121
東京年中行事 2
(とうきょうねんちゅうぎょうじ 2)
元旦の若水汲みから大晦日の除夜祭まで,明治の東京を彩った年中行事のかずかず。『万朝報』の記者紫蘭が筆をとった巧みな探訪記事を集成した本書は,現代の騒音をしばし忘れさせる。第2巻は,六月暦から十二月暦,付録に「東京電車八景」など世相記事を載せる。
122
日本児童遊戯集
(にほんじどうゆうぎしゅう)
今は失われた遊戯と唄のかずかず。炊飯の煙ながれる露地に,むさくるしい藁家の井戸端に,これほどまで豊かに遊びつつ,われわれの父祖は成長した。明治34年に博文館が全国の報告文を集成した好編。
(らっふるずでん とうなんあじあのていこくけんせつしゃ)
ジャワの副総督,シンガポールの建設者として名をはせたラッフルズ。彼の生涯はまさに東南アジアの植民史であり,「英帝国」の悲劇の体現に他ならなかった。戦時中発禁処分を受けた名著の覆刻。
124
長崎日記・下田日記
(ながさきにっき・しもだにっき)
勘定奉行川路聖謨の生涯は,その心ばえの高さ,厳しさ,またおかしさにおいて一つの「傑作」といえる。ロシア使節をときに抱腹させ,ときに感嘆膝を打たしめた幕末の傑物の本領が明らかにされる。
125
義経記 2
(ぎけいき 2)
義経を愛する「判官びいき」が育てた非運の英雄「義経」の物語。民衆のつくりあげた数多くの「義経」イメージの祖型と,その成立過程を解明する豊富な注を加えた現代語訳。第2巻は,巻五から巻八,義経吉野入りから,平泉での合戦,義経の自害,奥州藤原氏の滅亡まで。
126 黒猫・創造十年他 郭沫若自伝 2
(くろねこ・そうぞうじゅうねんほか かくまつじゃくじでん 2)
岡山の六高在学中,文学への想いにふたたび火がつき,九州帝大医科に学ぶ間もはげしく燃える。やがて創造社を結成,1922年に『創造季刊』を創刊・魯迅,胡適らと対立抗争しつつ,つぎつぎと作品を世に問う。第9回〈日本翻訳出版文化賞〉受賞。
1968年11月刊
※本書は現在公開されておりません。
127
アラビアン・ナイト 5
(あらびあん・ないと 5)
中世ペルシア語からアラビア語に訳された説話をもとに,各地の説話を糾合して16世紀のカイロで編まれたアラビア語文学の傑作。アラビア語原典からの完訳版。第5巻は,第107夜から第145夜,「オマル・ブヌ・アン・ヌウマーン王とそのふたりの御子シャルカーンとダウール・マカーン,そしてこの人たちに起こった驚異・珍奇な物語」(続き)。
128
モンゴル帝国史 2
(もんごるていこくし 2)
全ユーラシア大陸を馬蹄の響きととも席巻した空前絶後の大帝国の征服の記録。かつて『蒙古史』の名で読書人を魅了した名著が,詳細な訳注を付した初の口語全訳として再登場。第2巻は,第1篇第9・10章,第2篇全7章。
129
改訂 京都民俗志
(かいてい きょうとみんぞくし)
今は失われた京のたたずまいと人の心。井戸や石や動植物……。それらにふれて,古代信仰の残存,祭の原形,居篭(いごもり)神事の秘儀などを興味ぶかく語る,日本民俗学草創期の代表的な採訪記録。
130
天工開物
(てんこうかいぶつ)
穀物に始まり,衣服・染色・製塩・兵器・醸造に至るまで,明代末の中国のあらゆる科学技術を網羅する。120余枚の挿図を駆使して詳述された貴重な技術書で,当時の産業技術を知るうえで重要な資料。
131
日本事物誌 1
(にほんじぶつし 1)
明治6年(1873)に来日し,数多くの業績を残した著者は,日本の文化・国民性についても卓越した洞察者だった。「算盤」から「動物学」までをアルファベット順に配列し,言葉巧みに事物百般を説く。第1巻は,AからJ,「算盤」(Abacus)から「人力車」(Jinrikisha)まで。巻末に解説を付す。
132
朝鮮幽囚記
(ちょうせんゆうしゅうき)
1653年,済州島で難破し,朝鮮にとらわれたデ・スペルウェール号の36人は,12年間におよぶ貧窮と苦役の幽囚生活をおくった。西欧人による体験にもとづく初の朝鮮報告。『朝鮮国記』も併録。
133
日本疾病史
(にほんしっぺいし)
呉秀三博士らとともに日本医学史の分野にはじめて鍬入れした著者が,『日本医学史』についで著した名著の覆刻。本書は,長いあいだ悪霊に悩みつづけた日本の民衆の苦難にみちた闘いの記録ともいえる。
(ぺるしあいつわしゅう かーぶーすのしょ・よっつのこうわ)
『カーブースの書』は,セルジューク朝時代の一小王朝の君主が愛息のために記した規律万般にわたる道徳書。『四つの講話』は,書記・詩人・占星術師・医師に関する逸話を豊富に集めたもの。逸話からみるペルシアの社会。
135
明治東京逸聞史 1
(めいじとうきょういつぶんし 1)
明治の激動期に底流していた庶民の笑いとペーソス。書誌研究の第一人者が,新聞・雑誌・文芸作品などの資料を博捜してその実相を捉えた本書は,明治庶民生活史の粋といえる。年表的に編まれた本書の第1巻は,明治元年(1868)から明治32年(1899)まで。
(せがくとうぜんき ゆんうぃんじでん)
中国人ではじめてアメリカの大学を卒業した容閎は,アヘン戦争から辛亥革命にいたる激動の時代に,新しい中国を念願して活動をつづけた。中国人らしい強靱な生活力のみなぎる興味ぶかい自伝。
137
増補 山島民譚集
(ぞうほ さんとうみんたんしゅう)
著者生前出版の『河童駒引』『馬蹄石』に加え,没後 『初稿草案』 として公刊された4編を収録。さらに,その後発見された草稿「第七 長者栄華」から「第十四 衢の神」まで8編を増補。
138
夢酔独言他
(むすいどくげんほか)
小吉は海舟の父で,幕末の貧乏御家人のひとり。幕府の衰退期を奔放不羈に生きた小吉の生涯は泰平の化政時代が生みだした倦怠と虚無感をもたたえている。『平子龍先生遺事』を併録。
139
中国講談選
(ちゅうごくこうだんせん)
中国の大衆に愛され,親しまれ生きつづけてきた講釈を,口演そのままに記録したもの。『三国志』『水滸伝』『西遊記』『説岳』『包公案』から,人びとに喜ばれた名場面を集めて編集。
140
西遊草 清河八郎旅中記
(さいゆうそう きよかわはちろうりょちゅうき)
清河八郎は梟雄の名のみ高く,真価を知られていない人物である。本書は,安政2年(1855),八郎が母を奉じて郷里から伊勢詣での旅にでて,厳島にいたり,京,大坂,江戸に遊んだ旅行記である。