1. 成務天皇
日本大百科全書
生没年不詳。記紀によれば第13代の天皇。4世紀中ごろの在位となるが明らかでない。稚足彦(わかたらしひこ)天皇ともいう。景行(けいこう)天皇の第4子。母は八坂入媛 ...
2. せいむ‐てんのう【成務天皇】
デジタル大辞泉
記紀で、第13代天皇。景行天皇の第4皇子。名は稚足彦(わかたらしひこ)。国・郡(こおり)・県(あがた)・邑(むら)を定め、国造(くにのみやつこ)・県主(あがたぬ ...
3. せいむ‐てんのう[‥テンワウ]【成務天皇】
日本国語大辞典
記紀の所伝で、第一三代の天皇の漢風諡号(しごう)。景行天皇の第四皇子。母は八坂入姫。和風諡号は稚足彦天皇(わかたらしひこのすめらみこと)。「日本書紀」によれば、 ...
4. せいむてんのう【成務天皇】
国史大辞典
『古事記』『日本書紀』に伝える第十三代の天皇。和風諡号は稚足彦(わかたらしひこ)尊。第十二代景行天皇の第四子で、母は皇后八坂入姫(やさかのいりびめ)命。景行天 ...
5. 成務天皇(せいむてんのう)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 4ページ ...
6. せいむてんのう【成務天皇】
日本人名大辞典
みやつこおさ),県邑(あがたむら)に稲置(いなき)をおき,邑里(むら)をさだめたとつたえる。成務天皇60年6月11日死去。107歳。墓所は狭城盾列池後陵(さきの ...
7. 成務天皇山陵 (見出し語:成務天皇)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 977ページ ...
8. 掘二損成務天皇山陵一 (見出し語:成務天皇)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 1064ページ ...
9. あがた【県】画像
国史大辞典
を中心として勢力を伸張してゆく過程に対応するものと考えられる。行政組織としての県については、成務天皇の代に国郡県邑を設けたとする『日本書紀』や同代に大小の国の国 ...
10. あしなぐん【芦品郡】広島県
日本歴史地名大系
「国造本紀」によると備南地方の国造として推定されるものに吉備穴国造と吉備品治国造があり、品治国造には成務天皇の時、若角城命の三世の孫大船足尼が任命されている。品 ...
11. あつわじんじゃ【謁播神社】愛知県:岡崎市/東阿知和村
日本歴史地名大系
北山 矢作川の支流青木川の右岸に立地。祭神知波夜命・春日大神・須佐之男命。旧郷社。社伝によれば、成務天皇の頃、知波夜命が三河国造となって物部氏の一族を率いて来住 ...
12. あまくさぐん【天草郡】熊本県
日本歴史地名大系
を含む海洋活動に参加した海士集団の奥津城所とみる説が妥当のようである。「国造本紀」によれば、成務天皇時代に神魂命一三世孫建島松命を天草国造に定めたという。平城宮 ...
13. あまつたけころのみこと【天津多祁許呂命】
日本人名大辞典
古代伝承上の豪族。天津彦根命の子孫。成務天皇のとき石城国造(いわきのくにのみやつこ)になった,また神功(じんぐう)皇后につかえたなどの伝承がある。子の筑波使主( ...
14. あまてるたまのみことじんじゃ【天照玉命神社】京都府:福知山市/今安村
日本歴史地名大系
是尾張連等が遠祖なり」とある。「火明」は「穂赤熟」の意とされる(古事記伝)。「神祇志料」によれば成務天皇の代に、天火明命一二世の孫建稲種命の四世の孫大倉伎命が丹 ...
15. 荒木田氏画像
日本大百科全書
景行天皇(けいこうてんのう)のとき、その居所の地名にちなんで大貫連(おおぬきのむらじ)の姓を賜い、成務天皇(せいむてんのう)のとき、御饌料田(みけりょうでん)と ...
16. あらきだうじ【荒木田氏】画像
国史大辞典
一族は度会郡大貫に居住し、景行天皇のとき伊己呂比(いころひ)命に地名により大貫連の姓を賜わり、成務天皇のとき最上(いとかみ)が大神の御饌料田三千代(しろ)を奉っ ...
17. あわのくに【安房国】千葉県地図
日本歴史地名大系
受けて七世紀には勢力を失っていたためではないかといわれる。これに対して阿波国造は「国造本紀」に成務天皇の御世に大伴直大滝を阿波国造に定めたとあり、天穂日命の後裔 ...
18. いおきいりひこのおうじ【五百城入彦皇子】
日本人名大辞典
景行天皇の80人の子のうち,日本武尊(やまとたけるのみこと),稚足彦(わかたらしひこの)尊(成務天皇)とともに太子(ひつぎのみこ)(皇太子)となる。「古事記」に ...
19. いおきいりひめのおうじょ【五百城入姫皇女】
日本人名大辞典
やさかいりひめ)の第8子(「日本書紀」),または第4子(「古事記」)という。五百城入彦皇子,成務天皇らの同母妹。「古事記」では五百木之入日売命。 ...
20. いおはらのくに【廬原国】
国史大辞典
廬原国は富士川の西に、珠流河国はその東にあったとされている。また『旧事本紀』によると、廬原国の国造には、成務天皇のとき池田・坂井の祖吉備武彦命の子意加部彦(おか ...
21. いがのくに【伊賀国】画像
国史大辞典
領したとされる伝説上の人物伊賀津姫(吾娥津媛命、猿田彦神の女)の名に由来するといい、『旧事本紀』には、成務天皇のとき、武伊賀都別命を国造に定めたとの所伝がある。 ...
22. いけじりのみささぎ【池後陵】
国史大辞典
⇒成務天皇(せいむてんのう) ...
23. いけじりむら【池尻村】奈良県:橿原市/畝傍地区
日本歴史地名大系
木梨軽太子の名代として定めた軽部(軽戸)関係の地名であろうか。「姓氏録」左京皇別の軽我孫の項には「成務天皇御代、賜軽地卅千代、是負軽我孫姓之由也」とみえる。三箇 ...
24. いさわはちまんじんじゃ【石和八幡神社】山梨県:東八代郡/石和町/市部村
日本歴史地名大系
宗教法人名は八幡神社。祭神は天足彦国押人命・日売大神・稚城瓊入彦命。旧村社。「社記」によれば、成務天皇五年に物部神社の社号を賜ったという。朝廷からの尊崇も厚く、 ...
25. いせあまてらすこうたいじんぐうねぎふとちょう【伊勢天照皇太神宮
宜譜図帳】
国史大辞典
内容は記紀以下の古典の伝、『神宮旧記』と矛盾するところもあるが、荒木田氏の出自についてもと大貫連とし、成務天皇のとき波己利命の次男最上(いとかみ)が、大神の朝御 ...
26. 逸文(風土記) 462ページ
日本古典文学全集
→四六〇ページ注六。『常陸国風土記』多珂郡条(四一五ページ)に「斯我高穴穂宮大八洲照臨天皇之世」(成務天皇)の同書式例がある。同じ例が『常陸国風土記』行方郡条( ...
27. いなぎ【稲置】
国史大辞典
『日本書紀』の成務天皇五年条には「国郡に造長を立て、県邑に稲置を置く」という起源説明が起載されているが、その表現にはのちの知識にもとづく潤色があり、地方制度上の ...
28. いなばのくに【因幡国】鳥取県
日本歴史地名大系
穴穂朝御世(成務天皇朝)に「彦坐王児、彦多都彦命」が国造に定められたとある。延暦三年(七八四)成立と推定される伊福部臣古志(伊福部家文書)には、第一六代の伊其和 ...
29. いのおむら【飯尾村】徳島県:麻植郡/鴨島町
日本歴史地名大系
立し、のち川田村(現山川町)に移った福生寺の寺跡がある。なお字唐人に祀られていた呉羽神社には成務天皇の時代に唐からやってきた織縫人と関連する伝承が残されていた。 ...
30. いよぐん【伊予郡】愛媛県
日本歴史地名大系
〔古代〕松前町の横田・神崎地区には条里制の痕跡や、それに関する地名が残っている。「国造本紀」によると成務天皇の代、速後上命が伊余国造に補任されており、のちの伊予 ...
31. いよのくに【伊予国】画像
国史大辞典
うに伊予と書くのが通例であるが、古くは伊余・伊与・夷与などとも記した。『旧事本紀』によると、成務天皇・神功皇后・応神天皇の諸朝に、伊余(伊予)・久味(久米)・小 ...
32. いよのくに【伊予国】愛媛県
日本歴史地名大系
の下らぬ時期であろう。それ以前のこの地には五国造が補任されていた。「国造本紀」によると、まず成務天皇の代に速後上命が伊余国に、神功皇后の代に若弥尾命が怒麻国に、 ...
33. いわきぐん【磐城郡】福島県:陸奥国
日本歴史地名大系
「国造本紀」に石城国造、「常陸国風土記」香島郡条に「陸奥の国石城の船造」がみえ、同多珂郡条に、成務天皇が建御狭日命を多珂国造に任命したとき「久慈の堺の助河」(現 ...
34. いわきし【いわき市】福島県
日本歴史地名大系
を置いてから四〇〇年余が過ぎたとあり、五世紀のこととなる。「国造本紀」によれば、成務天皇の世に建許呂命を石城国造に、その子屋主刀禰を菊多国造に任じており、ほぼ同 ...
35. いわじんじゃ【伊和神社】兵庫県:宍粟郡/一宮町/須行名村
日本歴史地名大系
志安元年二月十一日丁卯ニ有御用向」とみえ、当社の社家安黒家が所蔵する「正一位伊和大明神縁起」は創建時を成務天皇甲申年二月一一日とする。「峯相記」などに記されるこ ...
36. いわせのくに【石背国】
国史大辞典
大化前代の国造の国。現在の福島県の中央南部、須賀川市・岩瀬郡の地域。『旧事本紀』一〇の『国造本紀』に成務天皇のとき建許侶命の子の建弥依米命を石背国造に定めたとあ ...
37. いわせのくに【石背国】 : 石背国/(一)
国史大辞典
大化前代の国造の国。現在の福島県の中央南部、須賀川市・岩瀬郡の地域。『旧事本紀』一〇の『国造本紀』に成務天皇のとき建許侶命の子の建弥依米命を石背国造に定めたとあ ...
38. いわとじんじゃ【磐戸神社】宮崎県:宮崎市/上北方村
日本歴史地名大系
尺・幅一丈二尺の岩窟の前にある。古来、天照大神の隠れた天磐戸と伝え、天照大神を祀る。旧村社。成務天皇一三年の創建と伝える(宮崎県史蹟調査)。当社にある懸仏光背に ...
39. うえかりむら【上苅村】新潟県:糸魚川市
日本歴史地名大系
おかれた。天和三年郷帳に高四六二石余とある。水田耕作にめぐまれた条件にあるため古くから開け、成務天皇の時にこの地には稲置が首長としておかれ、稲の技術を教えたので ...
40. うじりょう【宇治領】和歌山県:和歌山市/和歌山城下/宇治
日本歴史地名大系
影媛を娶りて、武内宿禰を生ましむ」とある菟道彦は当地の地名を冠したものとされる。「一代要記」成務天皇条は武内宿禰の母を「紀伊国名草郡人宇治郷人」としており、少な ...
41. えっちゅうのくに【越中国】富山県
日本歴史地名大系
なお「先代旧事本紀」巻一〇の「国造本紀」では、律令制以前の越中の地に「射弥頭国造」がみえ、志賀高穴穂朝(成務天皇、実在性は不詳)の代に大河音足尼(建内足尼の孫) ...
42. 江戸繁昌記 2 150ページ
東洋文庫
示している(三)武内宿禰『古事記』に建内に作る。孝元天皇の皇子彦太忍信命の孫で、父は屋主忍武雄心命。成務天皇の朝に大臣となり、仲哀天皇の時に熊襲征伐に従い、神功 ...
43. おいしむら【大石村】山形県:酒田市/旧平田郷地区
日本歴史地名大系
に含まれる。曹洞宗流川寺は慶長一六年松山総光寺(現飽海郡松山町)二八世義春の創建。生石神社は成務天皇一一年に生石村開村時の創建という伝承がある。生石山と称され、 ...
44. おうみのくに【近江国】滋賀県
日本歴史地名大系
〔高穴穂宮〕大和王権の時代、近江に宮都が設けられた。高穴穂宮である。現大津市穴太にその地名を残し、「古事記」成務天皇段に「志賀高穴穂宮」というように滋賀郡の地を ...
45. おおおみ【大臣】
国史大辞典
五世紀中葉から七世紀中葉までの大和朝廷における最高執政官の称号。『日本書紀』
成務天皇三年五月条に「以
武内宿禰
...46. おおかるむら【大軽村】奈良県:橿原市/畝傍地区
日本歴史地名大系
は賀留庄と書く)は大乗院に属し、軽座(煎米座)は有名(永正年中記)。「姓氏録」には「軽我孫、成務天皇御代軽地卅千代を賜ふ」とあり、中世、賀留氏は軽部の裔と称した ...
47. おおがみむら【大上村】千葉県:長生郡/睦沢町地図
日本歴史地名大系
この狩野氏らが問答なく切りつけてきて五人が手傷を負ったという(睦沢町史)。宮ノ脇の熊野神社は成務天皇の代に創祀され、長元二年(一〇二九)長柄郡桜井城主の刑部成常 ...
48. おおただねこじんじゃ【大直禰子神社】奈良県:桜井市/三輪・纏向地区/三輪村/大神神社
日本歴史地名大系
大直禰社とも若宮社ともいう。祭神は大物主神の神裔で最初の大神神社祭主大田田根子命。「大三輪神三社鎮座次第」には成務天皇の時、大三輪君大友主の創祀とある。「三輪山 ...
49. おおつし【大津市】滋賀県
日本歴史地名大系
文献のうえで大津市のことが最初に登場するのは高穴穂宮であり、「日本書紀」では景行天皇の宮、「古事記」では成務天皇の宮となっていて違いがあるのだが、「志賀高穴穂宮 ...
50. おしのわけのおうじ【忍之別皇子】
日本人名大辞典
記・紀にみえる景行天皇の皇子。母は八坂入媛(やさかのいりひめ)。成務天皇の同母弟。「古事記」では押別命(みこと)。 ...