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国史大辞典・日本国語大辞典

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国史大辞典
太上天皇
だじょうてんのう
譲位した天皇の称。「だいじょうてんのう」とも訓む。略して上皇あるいは太皇ともいい、また御在所を意味する院の称も用いられ、さらにその御在所を神仙の居所に擬して仙院・仙洞・藐姑射山(はこやのやま)・茨山(しざん)などとも称された。太上天皇の称は中国の太上皇または太上皇帝に由来するが、大宝儀制令において「譲位帝所〓称」と規定され、譲位した天皇は自動的に太上天皇と称されることになった。しかるに弘仁十四年(八二三)嵯峨天皇が譲位にあたって太上天皇の尊号を辞退したため、淳和天皇があらためて詔して尊号を上つる例を開き、以後天皇の譲位後新帝から尊号を上つるのが定制となった。譲位は大化元年(六四五)の皇極天皇のそれを初例とするが、はじめて太上天皇と称されたのは、文武天皇元年(六九七)に譲位した持統天皇で、以後江戸時代末の光格天皇まで、北朝の天皇および即位しなかった後高倉院・後崇光院を含めて六十二人を数える。なお没後太上天皇の位号を追贈された例として、後陽成天皇の父誠仁親王(陽光院)と光格天皇の父閑院宮典仁親王(慶光天皇)の二例がある。
[参考文献]
宮内庁書陵部編『皇室制度史料』太上天皇
(橋本 義彦)


日本国語大辞典
だいじょう‐てんのう[ダイジャウテンワウ] 【太上天皇】

解説・用例

〔名〕

(1)譲位した天皇をいう尊称。文武天皇元年(六九七)に譲位した持統天皇に対して用いたのに始まる。上皇。だじょうてんのう。おおきすめらみこと。

*続日本紀‐大宝九年〔709〕六月庚午「太上天皇幸〓吉野離宮〓

*令義解〔718〕儀制・天子条「太上天皇。〈譲位帝所〓称〉」

*源氏物語〔1001~14頃〕澪標「入道后の宮、御位をまたあらため給ふべきならねば、太上天皇になずらへて御封たまはらせ給ふ」

*高野本平家物語〔13C前〕一・東宮立「いまだ御元服もなくして、太上(ダイジャウ)天皇の尊号あり」

*和漢三才図会〔1712〕七「仙洞(せんとう) 〈略〉尊〓先帝持統天皇〓〓号太上天皇〓、此其始也」

(2)転じて、天皇が、自分の父で天皇に即位することのなかった親王に贈る尊称。だじょうてんのう。

*皇年代略記‐後堀河院「承久三年〈略〉八月十一日、尊〓皇親入道守貞親王〓〈略〉為〓太上天皇〓、〈後高倉院是也〉」

発音

ダイジョーテンノー

〓[ノ]


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