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  11. 玉鬘(源氏物語)【玉かづら】

玉鬘(源氏物語)【玉かづら】

ジャパンナレッジで閲覧できる『玉鬘(源氏物語)【玉かづら】』の日本古典文学全集・日本架空伝承人名事典のサンプルページ

新編 日本古典文学全集
玉鬘(源氏物語)
たまかづら
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玉鬘(源氏物語) 全体

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【現代語訳】
〔一〕
あれから長い年月が過ぎ去ってしまったけれど、どこまでも愛着の尽きることのなかった夕顔を、源氏の大臣はいささかもお忘れにならず、それぞれに気性のちがう女々の有様を次々とお知りになるにつけても、もしもこの世に生きていたのだったらと、ほんとにしみじみと恋しく残念なお気持である。右近はこれというほどの女でもないが、大臣の君がやはりあの人の形見とごらんになって、いじらしく思っていらっしゃるので、昔からの女房並に長らくずっとおそばにお仕えしている。須磨へのご退去のさい、対の上の御もとに、女房たちをみなお預けになったときから、そちらにお仕えしている。気だてもよい控え目な者と対の上も思っていらっしゃるけれど、右近は心の中では、「もし亡き姫君がご存命だったら、明石の御方にも負けないくらいのご寵愛は受けていらっしゃったであろうものを。大臣の君は、それほど深いお気持のおありではなかった人でさえも、お見捨てにならずにきちんと形をおつけになるという、いつまでも変らぬお情け深さでいらっしゃるのだから、亡き姫君ならばなおさらのこと、れっきとした御方々のお仲間入りこそできなかろうとも、このたびの六条院へのお引っ越しの方々の中にはお入りになっただろうに」と思うにつけても、あきら

【目次】
玉鬘(扉)
「玉鬘」巻名・梗概
〔一〕源氏と右近、亡き夕顔を追慕する
〔二〕玉鬘、乳母に伴われて筑紫へ下向する
〔三〕玉鬘、美しく成人し、人々懸想する
〔四〕肥後の土豪大夫監、玉鬘に求婚する
〔五〕玉鬘の一行、筑紫を脱出して都に帰る
〔六〕玉鬘ら窮迫し、石清水八幡宮に参詣する
〔七〕玉鬘ら長谷寺に参詣し、右近に再会する
〔八〕右近、三条、御堂で玉鬘の将来を祈願
〔九〕翌日、右近と乳母、玉鬘の将来を相談する
〔一〇〕右近と玉鬘、歌を詠み交し、帰京する
〔一一〕右近、源氏に玉鬘との邂逅を報告する
〔一二〕源氏、玉鬘に消息を贈る 玉鬘、歌を返す
〔一三〕玉鬘の居所を定め、紫の上に昔の事を語る
〔一四〕玉鬘六条院に移り、花散里後見を受け持つ
〔一五〕源氏、玉鬘を訪れ、そのめやすさを喜ぶ
〔一六〕夕霧、玉鬘に挨拶 豊後介、家司となる
〔一七〕源氏、正月の衣装をととのえて方々に贈る
〔一八〕末摘花の返歌を見て、源氏和歌を論ずる



新版 日本架空伝承人名事典

玉鬘
たまかつら
 『源氏物語』の登場人物の一人。父は左大臣の息頭中将。母は夕顔。夕顔の死んだとき、彼女は西の京の乳母のもとに預けられていたが、乳母が大宰少弐と結婚して西下するのに伴われて筑紫へ下り、その地で成人する。恐ろしい土豪の大夫たいふげんの求婚を受けるが、少弐の息豊後介に助けられ、逃げて、京に戻る。長谷寺に参詣した際、夕顔の侍女右近うこんに出会い、玉鬘は光源氏の養女として引き取られる。彼女は六条院の花に仕上げられ、冷泉帝ほか人々の求婚を受ける。源氏自身も、恋しい夕顔につながる恋に悩むが、手は出さない。結局、玉鬘は皮肉にも、最も嫌っていた武骨者髯黒大将の手に帰する。後日譚として、竹河巻に、夫の死後遺児たちの結婚問題に苦慮する家刀自いえとうじ玉鬘の姿が描かれる。
[今井 源衛]
蛍火で見るは車胤と兵部卿
編者/評者:呉陵軒可有ら(編)
出典:『誹風柳多留』
編・相印(月)・番号(枚、丁、日):91‐26
刊行/開き:1765~1840年(明和2~天保11)(刊)
篤学な車胤は蛍の光で書を読んだが、わが国では兵部卿の宮が、五月雨の夜、たくさんの蛍火で玉鬘の容姿を見て恋のとりことなる。
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検索コンテンツ
1. 玉鬘(源氏物語)
日本古典文学全集
主人公・光源氏の恋と栄華と苦悩の生涯と、その一族たちのさまざまの人生を、70年余にわたって構成。王朝文化と宮廷貴族の内実を優美に描き尽くした、まさに文学史上の奇 ...
2. たま‐かずら[:かづら]【玉葛・玉蔓・玉鬘】
日本国語大辞典
する。思慮も深く、身を処することに賢明であった。〔二〕(玉鬘)「源氏物語」第二二帖の巻名。源氏三四歳の末頃から三五歳の一二月まで。夕顔の遺児玉鬘が、乳母一家とと ...
3. たま‐かずら【玉鬘】
デジタル大辞泉
見よしらが女の―」〈誹諧連歌抄・恋〉〓[枕]玉鬘を頭にかけるところから、「懸く」またその「かけ」の類音「影」にかかる。 「―かけぬ時なく恋ふれ ...
4. たまかずら【玉鬘】[書名・謡曲]
デジタル大辞泉
源氏物語第22巻の巻名。光源氏、34歳から35歳。成人して筑紫から上京した玉鬘が、源氏の養女となるいきさつを描く。  ...
5. たまかずら【玉鬘】
日本人名大辞典
「源氏物語」の登場人物。父は頭中将(とうのちゅうじょう)。母は夕顔。乳母に筑紫(つくし)でそだてられ,のち光源氏の養女となる。冷泉(れいぜい)帝などに求婚される ...
6. たま‐かつら【玉鬘】
日本国語大辞典
〔名〕 〓たまかずら(玉葛) ...
7. たまかつら【玉鬘】
日本架空伝承人名事典
)に出会い、玉鬘は光源氏の養女として引き取られる。彼女は六条院の花に仕上げられ、冷泉帝ほか人々の求婚を受ける。源氏自身も、恋しい夕顔につながる恋に悩むが、手は出 ...
8. たまかずら‐じゅうじょう【玉鬘十帖】
デジタル大辞泉
源氏物語54帖のうち、玉鬘(たまかずら)が中心人物として描かれる玉鬘・初音・胡蝶(こちょう)・蛍・常夏(とこなつ)・篝火(かがりび)・野分(のわき)・行幸(みゆ ...
9. たまかずらじゅうじょう[たまかづらジフデフ]【玉鬘十帖】
日本国語大辞典
「源氏物語」五四帖のうち、玉鬘が中心人物として登場する玉鬘・初音(はつね)・胡蝶(こちょう)・蛍(ほたる)・常夏(とこなつ)・篝火(かがりび)・野分(のわき)・ ...
10. おうむ の 玉鬘(たまかずら)
日本国語大辞典
*大観本謡曲・岩船〔1466頃〕「汐干に拾ふたまたまも、待ちえにけりなこの御代(みよ)に、鸚鵡の玉鬘、かかる時しも生まれ来て」 ...
11. おし【御師】[方言]
日本方言大辞典
山梨県南巨摩郡465山梨県河内方言(石川緑泥)1934 長野県佐久493東信濃方言集(上原邦一)1976源氏玉鬘「右近が局は仏の右の方に近き間にしたり。この御し ...
12. おす【押・圧】[方言]
日本方言大辞典
戸尋常高等小学校)1917 鹿児島県甑島038全国方言資料(日本放送協会)1966~67源氏・玉鬘「例の舟子ども『唐泊より川尻をすほどは』と謡ふ声の」(2)臼う ...
13. おのこ【男】[方言]
日本方言大辞典
石川県石川郡「おのこで、めでたいこっちゃったのー」038全国方言資料(日本放送協会)1966~67源氏玉鬘「女むすめどももおのこどもも、所につけたるよすがども出 ...
14. おぼえる【覚】[方言]
日本方言大辞典
思い出す。 香川県大川郡「どういうたか、おぼえられん」829香川県方言辞典(近石泰秋)1976源氏玉鬘「物のはざまよりのぞけば、この男の顔見し心ちす。たれとはえ ...
15. つよー【強】[方言]
日本方言大辞典
見山間部方言(石田春昭)1932 鹿足郡739島根県鹿足郡方言の調査研究(篠原実)1936源氏玉鬘「詠みつきたる筋こそ、つようは変らざるべけれ」《つぃゆー》 久 ...
16. あいさつ‐もの【挨拶者】
日本国語大辞典
〔名〕客あしらいのうまい者。あいそのよい人。*評判記・難波物語〔1655〕「玉鬘 目もとよくかみうるはし。肥過て、〓(かほ)まるまるとしたれば ...
17. あい‐ずみ【相住み】
デジタル大辞泉
同居すること。また、同居人。 「―にも、忍びやかに心よくものし給ふ御方なれば」〈源・玉鬘〉 ...
18. あい‐ずみ[あひ:]【相住】
日本国語大辞典
〔名〕同じ家にいっしょに住むこと。また、その人。あいやどり。同居。同棲。あいずまい。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「あひずみにも、忍びやかに心よくものし給ふ ...
19. あかし‐ぶみ【明文】
日本国語大辞典
〔名〕神仏の前で述べる誓いの文。願文(がんもん)。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「御あかし文など書きたる心ばへなど」 ...
20. あかし‐ぶみ【証文】
デジタル大辞泉
神仏に向かって祈誓する文章。願文(がんもん)。 「御(み)―など書きたる心ばへ」〈源・玉鬘〉 ...
21. あ‐が【我─・吾─】
日本国語大辞典
広しといへど 安我(アガ)ためは 狭(さ)くやなりぬる〈山上憶良〉」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「あがおもと、はやく導ききこえ給へ」(1)上代では、「あ」 ...
22. あ‐が‐おもと【吾が御許】
デジタル大辞泉
[連語]宮仕えの女房などを親しんで呼ぶ語。 「―、はやくよきさまに導ききこえ給へ」〈源・玉鬘〉 ...
23. あ‐が‐おもと【吾御許】
日本国語大辞典
特に女房にいう敬称)婦人、特に宮中や貴人に仕える女房を親しんで呼ぶ語。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「あがおもとにこそおはしましけれ。あな嬉しとも嬉し」ア ...
24. あき‐びと【商人】
日本国語大辞典
〔934頃〕一「商賈 文選西京賦云商賈〈賈音古、師説阿岐比斗〉」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「あやしき市女(いちめ)あき人のなかにて、いぶせく世の中を思ひ ...
25. 総角(源氏物語) 230ページ
日本古典文学全集
薫が冷泉院の女一の宮に好意を寄せたが積極的には出なかったことが匂兵部卿巻(三〇ページ)に、また玉鬘の娘の大君に心を動かしたことが竹河巻(一〇〇ページ)にみえる。 ...
26. 総角(源氏物語) 249ページ
日本古典文学全集
あえて、その予測を避けたこの危惧が薫を拒む大君の姿勢につながることが、やがて明らかにされる。→玉鬘[3]一一一ページ注二四。八の宮の遺言。→椎本一八四ページ。薫 ...
27. 総角(源氏物語) 331ページ
日本古典文学全集
でこういう。「本妻にてなきゆゑ也。さぶらふ人々のきたるをうらやみ給ふ也」(細流抄)。「聴色」→玉鬘[3]一三六ページ注一九。薄紅色に袖の涙が厳冬で凍りついたよう ...
28. あ・げる【上・揚・挙】
日本国語大辞典
妹『藍染のけさととく』といふに」(6)都へ向かって行かせる。のぼす。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「とかくかまへて京にあげ奉りてんといふ」*更級日記〔105 ...
29. あさ‐はなだ【浅縹】
日本国語大辞典
ききながらあとなき空をたづねわびぬる』とあさ花だなる紙にかきて」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「あさはなだの海賦のおり物、おりざまなまめきたれど」(2)初位 ...
30. あし【足・脚】
日本国語大辞典
道刈りばねに安思(アシ)踏ましむなくつはけ吾が背〈東歌・信濃〉」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「あゆむともなくとかくつくろひたれどあしのうら動かれず」(2) ...
31. あしく す[=あしゅうす]
日本国語大辞典
(1)けしからぬと思う。不快に思う。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「これにあしくせられては、この近き世界にはめぐらひなむや」(2)よくないことをする。まちが ...
32. あし‐まいり【足参り】
デジタル大辞泉
貴人の足をもんだりさすったりすること。また、その人。 「右近を御―に召す」〈源・玉鬘〉 ...
33. あし‐まいり[:まゐり]【足参】
日本国語大辞典
〔名〕身分の高い人の足をもみ、さすること。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「大殿籠(おほとのこも)るとて、右近を御あしまいりに召す」 ...
34. 東屋(源氏物語) 93ページ
日本古典文学全集
と思いながらお聞きにな 忌む月とされたか。玉鬘巻([3]九七ページ)に「『この月は季のはてなり』など、田舎びたることを言ひのがる」とあり、大夫監が玉鬘に求婚した ...
35. あた・む【仇む】
デジタル大辞泉
恨む。憎む。 「この監(げん)に―・まれては、いささかの身じろきせむも、所せくなむあるべき」〈源・玉鬘〉 ...
36. あた・む【仇】
日本国語大辞典
服也 宇良也牟 又阿太牟 又伊太牟」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「この監(けむ)にあたまれては、いささかの身じろきせむも、所せくなむあるべき」*平家物語〔 ...
37. あたら‐もの【惜物・惜者】
日本国語大辞典
わか君の御事をかたりて〈略〉、あけくれ『あたらもの』といひ思ふ」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「こ少弐のむまごは、かたはなむあんなる。あたらものを」*寛永刊 ...
38. あつ・い【厚・篤】
日本国語大辞典
「三重がさねの扇。五重はあまりあつくなりて、もとなどにくげなり」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「御文には、いとかうばしきみちのく紙の、すこし年経、あつきが黄 ...
39. あとはか‐な・し
デジタル大辞泉
」〈源・花宴〉2 心細く頼りない。はかない。 「いと―・き心地して、うつぶし臥し給へり」〈源・玉鬘〉 ...
40. あとはか‐な・し
日本国語大辞典
ぬべき心地する」(2)心細く頼りない。とりとめがない。はかない。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「行くさきも見えぬ浪路に舟出して、風にまかする身こそ浮きたれ。 ...
41. あなずらわ〓し[あなづらはし]【侮】
日本国語大辞典
えせざいはひなど見てゐたらん人は、いぶせくあなづらはしく思ひやられて」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「よからぬなま者どもの、あなづらはしうするも、かたじけな ...
42. あね‐おもと【姉御許】
日本国語大辞典
〔名〕姉を敬っていう語。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「ただ松浦(まつら)の宮の前の渚と、かのあねおもとのわかるるをなむ、かへり見せられて、悲しかりける」( ...
43. あぶ・す【余・溢】
日本国語大辞典
〔他サ四〕あます。残す。棄てる。→あぶさう。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「さしも深き御心ざしなかりけるをだに、おとしあぶさず、とりしたため給ふ御心長さなり ...
44. あぶ・す【溢す】
デジタル大辞泉
[動サ四]余す。残す。 「さしも深き御志なかりけるをだに落とし―・さず」〈源・玉鬘〉 ...
45. あめ‐の‐した【天下】
日本国語大辞典
)を修(をさ)めむとす。凡そ国家(アメノシタ)の有する所の公民」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「中将殿は〈略〉まして今はあめのしたを御心にかけ給へる大臣にて ...
46. あら‐た【新】
日本国語大辞典
善悪の報いが、たちどころにはっきり現われるさま。あらたか。いやちこ。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「初瀬なむ、日の本のうちにはあらたなるしるしあらはし給ふ」 ...
47. ある‐べき【有─】
日本国語大辞典
結構な。そうあっていい。しかるべき。また、当然存在しなければならない。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「右近にあるべき事のたまはせて」*大鏡〔12C前〕五・道 ...
48. あれ【吾/我】
デジタル大辞泉
「さ寝むとは―は思へど」〈記・中・歌謡〉上代語。中古には、「あれにもあらねば返しすべくも思はねど」〈源・玉鬘〉のような慣用表現に残るだけで、「われ」が多く用いら ...
49. あん‐・なり
日本国語大辞典
落窪の君とつけられて、中の劣(おとり)にてうちはめられてありける物を」*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「こ少弐のむまごはかたはなむあんなる。あたらものをといふ ...
50. いい‐かか・る[いひ:]【言掛】
日本国語大辞典
忘れ給ふこと此の如くぞありける」(2)人にものを言ってかかわりを持つ。言い寄る。*源氏物語〔1001〜14頃〕玉鬘「うるさきたはぶれこといひかかり給ふを」*十訓 ...
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