1. 桐壺
世界大百科事典
→淑景舎(しげいしゃ) ...
2. きり‐つぼ【桐壺】
デジタル大辞泉
源氏物語第1巻の巻名。光源氏の母桐壺更衣の死、源氏の臣籍(しんせき)降下、藤壺の入内(じゅだい)、源氏と葵の上との結婚、亡き母に生 ...
3. きり‐つぼ【桐壺】
日本国語大辞典
ところから)宮中五舎の一つ、淑景舎(しげいしゃ)をいう。*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「御つぼねは桐壺也」*狭衣物語〔1069〜77頃か〕四「きりつほを、女 ...
4. 桐壺(きりつぼ)
古事類苑
居處部 洋巻 第1巻 150ページ ...
5. 桐壺(源氏物語)
日本古典文学全集
優美に描き尽くした、まさに文学史上の奇跡といえる。藤原為時の女(むすめ)で歌人の紫式部が描いた長編で、「桐壺(きりつぼ)」から「夢浮橋(ゆめのうきはし)」までの ...
6. きりつぼ【桐壺】
国史大辞典
⇒淑景舎(しげいしゃ) ...
7. きりつぼ‐げんじ【桐壺源氏】
デジタル大辞泉
《「源氏物語」を読み始めても、最初の桐壺の巻で飽きてやめてしまうことから》中途半端でいいかげんな学問や教養のたとえ。隠公左伝(いんこうさでん)。 ...
8. きりつぼ‐げんじ【桐壺源氏】
日本国語大辞典
〔名〕(「源氏物語」を、最初の桐壺の巻だけで読むのをやめてしまう、ということから)中途半端でいいかげんな学問、教養のこと。 ...
9. きりつぼ の 帝(みかど)
日本国語大辞典
朱雀院(すざくいん)、冷泉院(れいぜいいん)、帥宮(そちのみや)、蛍兵部卿宮などの父。桐壺の更衣を寵愛したため、仮にこう呼ばれる。桐壺の更衣の死後は、更衣によく ...
10. きりつぼ‐の‐みかど【桐壺の帝】
デジタル大辞泉
源氏物語の登場人物。光源氏の父。本文には名称がなく、その登場する初巻「桐壺」の名による。 ...
11. おーなおーな[方言]
日本方言大辞典
富山県下新川郡391入善区域方言集(入善区域教育研究会)1917「本気になって、余念なく」の意の例。源氏桐壺「御心につくべき御あそびをし、おほなおほなおぼしいた ...
12. かんがえる【考】[方言]
日本方言大辞典
〔動詞〕(1)占いをする。 千葉県印旛郡「かんげぇてもらう」054方言(雑誌)1931~1938源氏桐壺「宿曜の賢き、道の人にかんがへさせ給ふにも」(2)気をつ ...
13. さす[方言]
日本方言大辞典
誌)1931~1938 長崎県壱岐島「掛けさす」915続壱岐島方言集(山口麻太郎)1937源氏桐壺「御胸つとふたがりて、つゆまどろまれず、明かしかねさせ給ふ」 ...
14. つらつき【面付】[方言]
日本方言大辞典
新潟県347越佐方言集(田中勇吉)1892 兵庫県赤穂郡(卑語)661播州小河の方言(高田十郎)1931源氏桐壺「つらつきまみなどはいとよう似たりしゆへ」《つさ ...
15. にくむ【憎】[方言]
日本方言大辞典
重山語彙(宮良当壮)1930《にくん》 鹿児島県硫黄島054方言(雑誌)1931~1938源氏桐壺「三位の位おくり給ふよし、〈略〉これにつけてもにくみ給ふ人々多 ...
16. あ【案】
日本国語大辞典
考えていたこと。予想。あん。*源氏物語〔1001〜14頃〕若菜下「聞こしめしおきて、あのごとく桐壺の御方より伝へて聞こえさせ給ひければ」 ...
17. あい‐な・し
デジタル大辞泉
副詞的に用い)程度がはなはだしいさま。むやみに。やたらに。 「上達部、上人なども―・く目をそばめつつ」〈源・桐壺〉歴史的仮名遣いは「あい」か「あひ」か不明。語源 ...
18. あ・う[あふ]【敢】
日本国語大辞典
まぬにみやこより馬にこひ来ば荷ひ安倍(アヘ)むかも〈大伴家持〉」*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「源氏の君は、御あたり去り給はぬを、ましてしげく渡らせ給ふ御方 ...
19. あえ‐な・い[あへ:]【敢無】
日本国語大辞典
るころ「あへなきまで御前許されたるは、さ思しめすやうこそあらめ」*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「夜中うち過ぐる程になむ絶え果て給ひぬるとて泣き騒げば、御使も ...
20. 葵(源氏物語) 17ページ
日本古典文学全集
応。依然として自分に薄情な人。暗に藤壺の宮をさす。藤壺が、桐壺帝譲位の今は。「ただ人」は人臣。在位の時と違って、藤壺だけが、上皇(桐壺院)の御殿で、いつも臣下の ...
21. 葵(源氏物語) 18ページ
日本古典文学全集
そかえって。藤壺の宮腹の皇子。後の冷泉帝。桐壺院が。源氏は参議兼右大将。すでに藤壺の立后に連動して参議になっていた。→紅葉賀[1]三四七ページ。桐壺院が。「言ひ ...
22. 葵(源氏物語) 19ページ
日本古典文学全集
左大臣家の女君は、こうしてはっきりしない君のお気持を快からずお思いになるけ 聞して同情。自分(桐壺院)の皇女と同列に。「おろか」は、いいかげんな、誠意のない態度 ...
23. 葵(源氏物語) 20ページ
日本古典文学全集
。弘徽殿皇太后。皇子は順に一の宮、二の宮と数え、皇女は「女」を加えて区別するのが普通。「帝」は桐壺院。上皇をも帝と称する。「后」は弘徽殿皇太后。斎院は神事に奉仕 ...
24. 葵(源氏物語) 22ページ
日本古典文学全集
しぜんにそのお方と分ってしまった。「それくらいの車には、そんな口をたたかせるな。 葵の上の母宮で、桐壺院の同母の妹宮。葵の上の格に応じての外出の作法。一条大路の ...
25. 葵(源氏物語) 23ページ
日本古典文学全集
反転して源氏の姿を見つめようとする気持。「前渡り」は、自分を顧みるべき人が目前を素通りすること。→桐壺[1]二〇ページ五行。そうと知りながらも、心待ちする気弱さ ...
26. 葵(源氏物語) 33ページ
日本古典文学全集
この「まどふ」は、もだえさわぐ意。死など、不吉なことまでをつい予想したりする意。左大臣や大宮らが。桐壺院からの見舞。格別の待遇である。「惜し」は、かけがえなく大 ...
27. 葵(源氏物語) 41ページ
日本古典文学全集
人々の心の緊張がゆるむ。生れた子を祝って、誕生後三日・五日・七日・九日目に行う祝宴。血縁者(ここでは桐壺院や親王など)が主催し、衣服や食物などを贈る。 ...
28. 葵(源氏物語) 44ページ
日本古典文学全集
葵の上について稀な表現。→三八ページ注一七。毛髪の美しさに象徴される葵の上の稀有なまでの美貌。桐壺院の御所。今日のように、身近で心おきなく話のできるような状態で ...
29. 葵(源氏物語) 47ページ
日本古典文学全集
寺々の念仏僧たちが、広い野原を埋めつくしている。院はいまさら申すまでもなく、后の 否定的にみる。桐壺院の悲嘆から、葵の上の死をかえって面目あるものと思う。蘇生の ...
30. 葵(源氏物語) 49ページ
日本古典文学全集
れど」という。涙のこと。若君(夕霧)。大宮(葵の上の母)。人の死後の、はかなく過ぎゆく時間。→桐壺[1]二六ページ一行。故人の追善供養のために行う、七日七日の法 ...
31. 葵(源氏物語) 52ページ
日本古典文学全集
「身のうさ」は、自らの運命を痛恨する気持。自分の怨念が生霊となって、葵の上をとり殺したという噂。桐壺院。 ...
32. 葵(源氏物語) 53ページ
日本古典文学全集
ととお辞 亡き東宮。その東宮の死後、桐壺院が御息所母娘に親交を望んでいたこと。→一八ページ。桐壺院が故東宮の代りになってでも。「内裏住みす」るとは、結局桐壺帝の ...
33. 葵(源氏物語) 56ページ
日本古典文学全集
ある。源氏の、葵の上への情愛を。この「ゐたち」は、気にかかってじっとしていられないさま。大宮は桐壺院の妹。源氏には叔母という血縁関係があること。この「あり経」は ...
34. 葵(源氏物語) 61ページ
日本古典文学全集
てゆく、矛盾に満ちた人間の姿を語ってあまりある。喪に服して左大臣邸に引き籠っている現在の状態。桐壺院。車宿(車庫)から牛車を出して。前駆の者たちが、集合場所に参 ...
35. 葵(源氏物語) 66ページ
日本古典文学全集
りる。身を浄め、心をこめて勤行をすること。「物まゐる」で食事をとる意。上皇と臣下の立場を超えた桐壺院の親心に対する、語り手の ...
36. 葵(源氏物語) 67ページ
日本古典文学全集
〔二五〕源氏、桐壺院並びに藤壺の宮に参上する 院へ参りたまへれば、院「いといたう面痩せにけり。精進にて日を経るけにや」と心苦しげに思しめして、御前にて物などまゐ ...
37. あおいのうえ【葵上】
日本人名大辞典
「源氏物語」に登場する女性。左大臣の長女。母は桐壺帝の妹大宮。4歳年下の光源氏と結婚するが,源氏にうとまれる。26歳のとき男子夕霧を出産直後,源氏の愛人のひとり ...
38. 明石(源氏物語) 227ページ
日本古典文学全集
しく泣きとよむ声、雷にもおとらず。空は墨をすりたるやうにて日も暮れにけり。〔三〕風雨静まる、父桐壺院源氏の夢に見える やうやう風なほり、雨の脚しめり、星の光も見 ...
39. 明石(源氏物語) 229ページ
日本古典文学全集
調理場で乱雑だから「かたじけなき」という。普通のように横になって寝ないで。亡き父桐壺院。以下、夢の中でのことである。桐壺院の崩御後、源氏は弘徽殿大后一統の陰謀の ...
40. 明石(源氏物語) 232ページ
日本古典文学全集
源氏の所でも。「なむ(参りぬる)」。夢告によって、お迎えに参上したことを。夢では、竜王の召しや桐壺院の勧告があり、現実には、天変や入道のお迎えがあったこと。以下 ...
41. 明石(源氏物語) 237ページ
日本古典文学全集
「髐荘子云」(紫明抄)、「髐サラバフ 老髐」(書言字考節用集)。明石の入道は、大臣の子で、源氏の母桐壺更衣の父按察大納言は叔父にあたる。→須磨二一一ページ。「う ...
42. 明石(源氏物語) 251ページ
日本古典文学全集
須磨で大暴風雨のあった日。→明石〔二〕〔三〕。朱雀帝。→付録五二二ページ。桐壺院。清涼殿東庭の漢竹に近い階段。前に桐壺院が源氏の夢枕に立ったときの言葉「内裏に奏 ...
43. 明石(源氏物語) 252ページ
日本古典文学全集
世間からもあまりに軽率との非難 えだから、ここも表面に省筆をいいながら、ことがらの政治性は確実に示唆されている。桐壺院が死後も浄土に成仏しないでさまよっているこ ...
44. 明石(源氏物語) 269ページ
日本古典文学全集
」は縁語。「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」(後撰・雑一 藤原兼輔)。→桐壺[1]二七ページ注二四。今後はいっそう。娘が源氏から捨てられる ...
45. 明石(源氏物語) 274ページ
日本古典文学全集
宮柱をめぐり逢った神話により、「宮柱」は「めぐりあふ」の序詞。源氏が須磨へ謫居したときをさす。桐壺院の追善供養の御ために。源氏は、故院が夢で語った内容(二二九ペ ...
46. あかし‐くら・す【明暮】
日本国語大辞典
めどもは、かぐや姫を必ずあはんまうけして、ひとりあかし暮し給ふ」*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「ただなみだにひぢてあかしくらさせたまへば」*徒然草〔1331 ...
47. あげ‐おとり【上げ劣り】
デジタル大辞泉
ること。⇔上げ優(まさ)り。 「きびはなるほどは、―やと、疑はしく思(おぼ)されつるを」〈源・桐壺〉 ...
48. あげ‐おとり【上劣】
日本国語大辞典
上優(あげまさり)。*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「いとかうきびはなるほどは、あげをとりやと疑はしくおぼされつるを」 ...
49. 総角(源氏物語) 224ページ
日本古典文学全集
古今・羇旅、貫之集)。別れの心細さを、糸を縒り合せるための細い片糸にたとえた。→桐壺[1]三四ページ注二二。桐壺巻と同様に、伊勢、貫之と併記されていることに注意 ...
50. 総角(源氏物語) 232ページ
日本古典文学全集
牽制するためであろう。→椎本〔一七〕。「かかぐ」は「かき上ぐ」の約で、灯心をのばして明るくすること。→桐壺[1]三六ページ注四。西廂に通された薫とは、簾・屏風を ...