NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1700冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 社会
  6. >
  7. 宗教
  8. >
  9. 仏教・神道
  10. >
  11. 歎異抄

歎異抄

ジャパンナレッジで閲覧できる『歎異抄』の日本古典文学全集・国史大辞典・世界大百科事典のサンプルページ

新編 日本古典文学全集
歎異抄
たんにしょう
【閲覧画面サンプル】
歎異抄 全体

【上記の拡大画像】
歎異抄 拡大

【現代語訳】
(第一部) (序)
心の中でこっそり、愚かな考えをあれこれと働かせ、おおよそ、親鸞聖人ご在世の昔と、これを書いている今との状況を比べて究明してみると、亡き師が直接、口伝えに教えてくださった、真実なる信心と違ってきていることを悲しく思い、後進の人たちがその信心を引き継いでゆくうえに、疑い惑うことがあるかと思うのである。

幸せにも、関係の深い高徳の僧に頼らないならば、どうして、念仏という、実行しやすいただ一つの仏の道へ入ることができようか。けっして、自分本位の考えに立つ、覚ったような言葉で、阿弥陀仏という他力だけに頼って救われるという、浄土門の根本教義を混乱させてはならない。

そこで、亡き親鸞聖人がお話しになったことのご趣旨で、耳の奥底にはっきりと記憶に残していることを、わずかばかり書き記す次第である。これは、ひたすらに、信心を同じくする、念仏を行ずる人たちの疑問を晴そうとするためである。


一、阿弥陀仏のお立てになった誓願の、

【目次】
歎異抄(扉)
凡例
歎異抄(扉)(第一部)
(序) 竊かに、愚案を廻らして、粗、古今を勘ふる
一 一、弥陀の誓願不思議に助けられ参らせて、
二 一、各々、十余ケ国の境を越えて、身命を顧
三 一、善人なほもつて、往生を遂ぐ。況んや、
四 一、慈悲に、聖道・浄土の変りめあり。 聖
五 一、親鸞は、父母の孝養のためとて、一返に
六 一、専修念仏の輩の、我が弟子、人の弟子と
七 一、念仏は、無碍の一道なり。 その謂はれ
八 一、念仏は、行者のために、非行・非善なり
九 一、「念仏申し候へども、踊躍・歓喜の心お
十 一、「念仏には、無義を以て義とす。不可称
(第二部)
(序) そもそも、かの御在生の昔、同じく志をして
十一 一、一文不通の輩の念仏申すにあうて、「汝
十二 一、経釈を読み、学せざる輩、往生不定の由
十三 一、弥陀の本願、不思議におはしませばとて
十四 一、一念に八十億劫の重罪を滅すと信ずべし
十五 一、煩悩具足の身を以て、既に、覚りを開く
十六 一、信心の行者、自然に、腹をも立て、悪し
十七 一、辺地往生を遂ぐる人、終には地獄に堕つ
十八 一、仏法の方に施入物の多・少に随つて、大
(第三部)
(後記) 右条々は、皆以て、信心の異なるより、事起
(流罪記録) 後鳥羽院の御宇、法然聖人、他力本願念仏宗
(奥書) 右、斯の聖教は、当流大事の聖教たるなり。
校訂付記
解説
一 書名と成立時期
二 著者唯円とその師親鸞
三 文芸作品としての意義
四 底本について
参考文献



国史大辞典
〓異抄
たんにしょう
浄土真宗宗祖親鸞から学んだ教説と、それに反する異義の批判とを述べたもの。著者は直弟の常陸国河和田住の唯円とするのが定説である。一巻。巻頭の序、本文十八章、最後の総結の文から成る。本文は十章までの前半と以下の後半に分かれ、前半では親鸞から聞いた法語を記すが、その中には「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」(第三章)の有名な悪人正機説の文や、父母の孝養のために念仏せず(第五章)、親鸞は弟子一人ももたず(第六章)などの、親鸞の信仰体験を直接語る印象的な語が多い。後半の八章は唯円時代の異義を破し、かつ親鸞の教説を述べたもので、学解往生・賢善精進・念仏滅罪・即身成仏など八ヵ条の異義をあげている。ついで最後の総結の文で、親鸞の教えを正しく受けとることを願って本書を記す旨を述べ、「目やす」のために「大切の証文」を抜き出すといっている。さらに本願寺八世蓮如の書写本(本派本願寺蔵)では、巻末に余白をおいて、法然房源空と親鸞以下の門弟の流罪および親鸞の「愚禿」の命告の文を付している。前述の「大切の証文」の内容については古来問題がある。本書は明治以後急激に流布し、宗門内でも清沢満之らに重視され、一般にも近代の親鸞観を構築する根拠となった。蓮如書写本が最も古く、永正十六年(一五一九)本(大谷大学蔵)がそれに次ぎ、元禄十四年(一七〇一)刊本や写本、『定本親鸞聖人全集』四などの叢書類収録本も多く、註釈・解説書・講説書類も夥しい。
[参考文献]
了祥『歎異鈔聞記』(『新編真宗大系』一二)、金子大栄『歎異抄聞異録』、曾我量深『歎異抄聴記』、多屋頼俊『歎異抄新註』
(柏原 祐泉)


改訂新版 世界大百科事典
歎異抄
たんにしょう

親鸞の語録。1巻。編者は親鸞門弟の常陸国河和田の唯円(ゆいえん)。親鸞没後の真宗教団において,師説にそむく異端の発生を嘆き,誤りをただして正統を示し,念仏者の不審を明らかにしようとしたもの。前後に序文と結びの文をもつ18章の短文で構成され,前半10章は親鸞の言葉を記し,後半8章は唯円の意見を述べ異義を批判する。本書において親鸞の宗教の特徴を的確に把握できる。例えば,第3章には〈善人なをもて往生をとぐ,いはんや悪人をや〉と,悪人こそ阿弥陀仏の救いの主対象なのだという悪人正機(あくにんしようき)説を記している。この悪人を武士,商人あるいは漁夫など特定の社会階層にあてて理解する場合があるが,親鸞はみずからを清浄心なき汚濁の悪人とし,さらには〈よろづのこと,みなもて,そらごと,たはごと,まことあることなきに〉(結びの文)と,現実世界のあらゆる存在や行為はすべて虚仮(こけ)であるとする。こうして自己の行為,さらにはその存在自体が悪であるとの自覚は,反面,生への希望をあたえ支柱となるべき真実なるものを強く求めることになる。この要請にこたえたのが,真実者である阿弥陀仏だとする。これを〈煩悩具足のわれらは,いづれの行にても生死をはなるることあるべからざるを,あはれみたまひて,願をおこしたまふ本意,悪人成仏のためなれば,他力をたのみたてまつる悪人,もとも往生の正因なり。よて善人だにこそ往生すれ,まして悪人は,とおほせさふらひき〉(第3章)と悪人正機の趣旨を説明している。第5章には〈親鸞は父母の孝養のためとて,一返にても念仏まうしたること,いまださふらはず〉とある。なぜなら,自力で積んだ善行であれば父母に施して助けることもできるであろうが,そんな力はないので,〈自力をすてていそぎ浄土のさとりをひらきなば〉どんな業苦に沈んでいても,まず縁ある人を救うべきである。生きとし生けるものは,みな前生で父母であり兄弟であったのだ,人間はすべて同朋である,と主張する。第6章にも〈親鸞は弟子一人ももたず〉とあり,〈わがはからひにてひとに念仏まうさせ〉るならば弟子といえるが,仏のはからいによって念仏する人を弟子ということはできないという。

 親鸞には主著《教行信証》をはじめ書簡集などもあるが,親鸞の思想を端的に示すものとして本書に及ぶものはない。本書が近代に入ってからも日本人の心をとらえるのは,その文章の流麗さもあるであろうが,いのちの琴線にふれるその思想性の深さによるものであろう。
[千葉 乗隆]

[索引語]
親鸞 唯円 悪人正機(あくにんしようき)説
上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


歎異抄の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 268
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 歎異抄
日本大百科全書
鎌倉時代の仏書。一巻。作者名を欠くが、一般には親鸞(しんらん)面授の弟子唯円(ゆいえん)の作とされ、親鸞の死後2、30年ころの成立か。親鸞没後に信徒たちの間に行 ...
2. 歎異抄
世界大百科事典
親鸞の語録。1巻。編者は親鸞門弟の常陸国河和田の唯円(ゆいえん)。親鸞没後の真宗教団において,師説にそむく異端の発生を嘆き,誤りをただして正統を示し,念仏者の不 ...
3. たんにしょう[タンイセウ]【歎異抄】
日本国語大辞典
鎌倉時代の仏書。一巻。著者を唯円とする説がほぼ定説。成立年代未詳。他力本願の真意を伝える親鸞のことばを掲げ、これをもとに、親鸞没後生じてきた異義を批判して、親鸞 ...
4. たんにしょう【〓異抄】
国史大辞典
[参考文献]了祥『歎異鈔聞記』(『新編真宗大系』一二)、金子大栄『歎異抄聞異録』、曾我量深『歎異抄聴記』、多屋頼俊『歎異抄新註』 (柏原 祐泉)  ...
5. 歎異抄
日本古典文学全集
親鸞の死後、親鸞の意図に沿わない信徒たちを見て嘆いた直系の弟子が、親鸞の本意を改めて語ろうとした。〈善人なほもつて、往生を遂ぐ。況んや、悪人をや〉(善人でさえや ...
6. たんにせう【歎異抄】
全文全訳古語辞典
[書名]《「たんいしょう」とも》鎌倉中期の仏教書。成立年未詳。一巻。浄土真宗の根本教義である安心の正義、他力本願の極致について親鸞が述べた法語を、弟子唯円が選録 ...
7. たんいしょう[タンイセウ]【歎異抄】
日本国語大辞典
〓たんにしょう(歎異抄) ...
8. 歎異抄・執持鈔・口伝鈔・改邪鈔
東洋文庫
親鸞のふかい哲学的思索と純粋な阿弥陀信仰は,その後,かえって異端を生じようとした。生前の親鸞の信仰をとおして正統を守ろうとする人びとによって説かれた,親鸞の真意 ...
9. 御教示・御法話・歎異抄抜書(著作ID:458913)
新日本古典籍データベース
ごきょうじごほうわたんにしょうぬきがき 真宗  ...
10. あく‐にん【悪人】
日本国語大辞典
何(いかに)况(いはむ)や、此の老婢をやと」*平家物語〔13C前〕六・慈心房「清盛公は悪人とこそおもへ共」*歎異抄〔13C後〕三「他力をたのみたてまつる悪人、も ...
11. 悪人正機
世界大百科事典
だが悪人は自己の力ではさとりえず,仏の救済力に頼る以外に道はないので,この者こそ阿弥陀仏の救いの対象となる。《歎異抄》に〈善人なをもて往生をとぐ,いはんや悪人を ...
12. あくにん‐しょうき【悪人正機】
仏教語大辞典
阿弥陀仏の本願である救いは、悪人こそ受けられるものであるという理解をいう語。真宗の特色とされる。『歎異抄』では、悪人を往生の正因という。 ...
13. あくにんしょうき‐せつ[アクニンシャウキ‥]【悪人正機説】
日本国語大辞典
いはんや悪人をや」〔念仏往生要義抄〕としたが、親鸞は「善人なほもちて往生をとぐ、いはんや悪人をや」〔歎異抄‐三〕と述べた。後者が「悪人正機説」である。ここにいう ...
14. あくにんしょうきせつ【悪人正機説】
国史大辞典
親鸞の本願他力の信仰を端的に顕わした教え。『歎異抄』第三章に「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや、しかるを世のひとつねにいはく、悪人なを往生す、いかにい ...
15. 悪人正機説[宗教]画像
イミダス 2018
浄土真宗の開祖、親鸞が唱えた説。親鸞の弟子、唯円が親鸞の教えをまとめた「歎異抄」の「善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」という言葉に基づく思想である。末 ...
16. あくにん‐じょうぶつ[‥ジャウブツ]【悪人成仏】
日本国語大辞典
成仏も顕はれ、達多の悪人成仏の時慈父の成仏も顕はるれ」「歎異抄‐三」には「悪人成仏のためなれば」とある。 ...
17. あくにん‐じょうぶつ【悪人成仏】
仏教語大辞典
悪人が仏になるという意。 歎異抄 第三 「悪人成仏のためなれば」  ...
18. あけがらす-はや【暁烏敏】画像
日本人名大辞典
昭和26年同派宗務総長。昭和29年8月27日死去。77歳。真宗大(現大谷大)卒。法名は恵祐。著作に「歎異抄講話」など。【格言など】人が自分を軽蔑して居るというて ...
19. アラビアン・ナイト 2 14ページ
東洋文庫
2全二巻 崩田瑞鶴 〈日本浄土教の夜明け〉14南蛮寺興廃記・妙貞問答他海老沢有道33歎異抄・執持紗他67維摩経〈不思議のさとり〉旧鳩翁道話川修験道史研究 ...
20. いあんじん【異安心】
国史大辞典
多念が必要かを論じる一念多念などが問題になり、親鸞はたびたび消息でこれらの異義を誡め、また『歎異抄』でもとりあげている。また親鸞は子息善鸞を、異義のために義絶し ...
21. いい‐ひら・く[いひ‥]【言開】
日本国語大辞典
〕三〇・二「彼の所に疾(と)く行て、有(あり)つる有様も云開(いひひらき)なむと思ふ程に」*歎異抄〔13C後〕「ふたつの不思議の子細をも、分明にいいひらかずして ...
22. いかにいはむや
全文全訳古語辞典
を表す。ましてや…であろうか(いや…でない)。 「悪人なほ往生す。いかにいはむや善人をや」〈歎異抄・3〉悪人でもなお極楽浄土へ行ける。ましてや善人が行けないであ ...
23. いかん と ならば
日本国語大辞典
疑問点について理由などを説明する意を表わす。なぜかというなら。どうであるかというと。*歎異抄〔13C後〕七「念仏者は無碍(むげ)の一道なり。そのいはれいかんとな ...
24. い‐ぎ【異義・異議・違義】
仏教語大辞典
異にした議論や意見。 往生要集 上・三ノ二 「感師又於往生難易立十五同・八異義」 2 異端の説。 歎異抄 第一〇 「上人のおほせにあらざる異義どもを、近来はおほ ...
25. い‐ぎ【異議・異儀・異義】
日本国語大辞典
矣」*平家物語〔13C前〕七・返牒「おもひおもひ異儀まちまち也」*歎異抄〔13C後〕一〇「念仏まうさるる老若、そのかずをしらずおはしますなかに、上人のおほせにあ ...
26. い‐ぎょう[‥ギャウ]【易行】
日本国語大辞典
同じ。*東関紀行〔1242頃〕前島より興津「難行易行の二つの道、ともに欠けたりといへども」*歎異抄〔13C後〕一二「一文不通にして、経釈の行く路も知らざらん人の ...
27. い‐しゅ【意趣】
日本国語大辞典
二・一行阿闍梨之沙汰「衆徒の意趣に至るまでならびなく、賤しき法師原までも世もって軽しめず」*歎異抄〔13C後〕三「この条、一旦そのいはれあるににたれども、本願他 ...
28. いずる 息(いき)の入(い)るを待(ま)つべからず
日本国語大辞典
待、蜻蛉電光よりも猶墓無(はかな)し」*歎異抄〔13C後〕一六「一切の事に、朝夕に廻心して往生をとげさふらふべくは、人のいのちは、いづるいき ...
29. 出(い)ずる息(いき)の入(い)るを待(ま)つべからず
故事俗信ことわざ大辞典
も不レ可レ待、蜻蛉電光よりも猶墓無(はかな)し」歎異抄(13C後)一六「一切の事に、朝夕に廻心して往生をとげさふらふべくは、人のいのちは、いづるいき ...
30. いち‐じょう[‥ヂャウ]【一定】
日本国語大辞典
ききにくきまで思ひ騒ぐ」*古今著聞集〔1254〕一七・五九三「或ひは夢想とも人申しけり。一定をしらず」*歎異抄〔13C後〕九「往生は一定とおもひたまふべきなり」 ...
31. いち‐どう[‥ダウ]【一道】
日本国語大辞典
法身真如一道無為之真理〓」*歎異抄〔13C後〕七「念仏者は無碍の一道なり」*大日経疏‐一七「一道者、即是一切無礙人、共出 ...
32. いちねん‐ほっき【一念発起】
日本国語大辞典
転じて、何事でもそれまでの考えを改めて、熱心になること。また、仏を信じて疑わない心が起こること。*歎異抄〔13C後〕一四「彌陀の光明にてらされまゐらするゆへに、 ...
33. 一念(いちねん)発起(ほっき)
故事俗信ことわざ大辞典
悟りを開こうと決心すること。転じて、何ごとについてもそれまでの考えを改めて、熱心になること。 歎異抄(13C後)一四「弥陀の光明にてらされまゐらするゆへに、一念 ...
34. いちねん‐ほっき【一念発起】
仏教語大辞典
1 仏の救いを信じて疑わない心がおこること。 歎異抄 第一四 「弥陀の光明にてらされまひらするゆへに、一念発起するとき金剛の信心をたまはりぬれば」 2 それま ...
35. いちもん‐ふつう【一文不通】
日本国語大辞典
〔名〕「いちもんふち(一文不知)」に同じ。*小右記‐長和三年〔1014〕三月六日「好親一文不通」*歎異抄〔13C後〕二「一文不通のともがらの念仏まうすにあふて」 ...
36. え‐げ[ヱ‥]【慧解・恵解】
日本国語大辞典
影、自〓此慧解日新」*歎異抄〔13C後〕「戒行恵解(えげ)ともになしといへども、彌陀の願船に乗じて〈略〉報土の岸につきぬる ...
37. え‐しん[ヱ‥]【回心・廻心】
日本国語大辞典
」*平家物語〔13C前〕一〇・戒文「十悪五逆廻心すれば往生をとぐ」*歎異抄〔13C後〕一六「一向専修のひとにおいては、廻心(ヱシム)といふこと、ただひとたびある ...
38. え‐しん【廻心・回心】
仏教語大辞典
廻心とかいひて、御戒重ねて受けさせ給ふ」 4 浄土教で、自力の教えから他力の教えに心を翻すこと。 歎異抄 第一六 「一向専修のひとにおいては廻心といふこと、たゞ ...
39. おうじょう‐ふじょう【往生不定】
仏教語大辞典
極楽浄土に往生できるかどうか、不確かなこと。 歎異抄 第一二 「経釈をよみ学せざるともがら、往生不定のよしのこと」  ...
40. 大谷大学
世界大百科事典
49年,新制大学に移行。現在,文学部,短期大学部,大学院をもつ単科大学になった。文学部には親鸞の《教行信証》《歎異抄》など真宗の教義を学ぶ真宗学科があり,建学の ...
41. 小野清一郎
日本大百科全書
『犯罪構成要件の理論』、『刑事訴訟法』『新訂刑法講義総論』、『新訂刑法講義各論』、『刑法と法哲学』、『歎異抄講話』、『日本法理の自覚的展開』などがある。1958 ...
42. 御ふみ 6ページ
東洋文庫
申し訳程度に。きこしめす 「聞く」の尊敬語。故聖人 親鶯をさすo親鷺は、弟子一人ももたず 唯円『歎異抄』「親鷺は、弟子一人ももたずさふらう」。覚如『口伝 紗』 ...
43. 御ふみ 7ページ
東洋文庫
そのゆへは… 『歎異抄』(右の箇所につづけて)「そのゆへは、わがはからひにてひとに念仏をま ふさせさふらはばこそ、弟子にてもさふらはめ、弥陀の御もよほしにあづ ...
44. 御ふみ 8ページ
東洋文庫
『改邪紗』「しかれば、みな、ともの同行なり」。御同朋・御同行 「とも・同行」の尊敬表現。「御同朋」は、『歎異抄』に「親鶯、御同朋の御なか にして御相論のことさ ...
45. 御ふみ 19ページ
東洋文庫
鶯大師ハ『入正定聚之数』ト云ヘリ」とある。 「一念発起」は、阿弥陀仏に帰命する一念がおきること。唯円『歎異抄』「一念発起するとき、 金剛の信心をたまはりぬ ...
46. 御ふみ 22ページ
東洋文庫
仮定条件の逆接。とも。本願名號 本願の名号。南無阿弥陀仏。『正信偈』「本願ノ名号ハ、正定ノ業ナリ」。『歎異抄』「誓 願の不思議によりて、やすくたもち、となへや ...
47. 御ふみ 24ページ
東洋文庫
、謗法猶重」。回心 『唯信紗文意』「回心といふは、自力の心をひるがへしすつるをいふなり」。『歎異抄』「一向 専修のひとにおいては、回心といふこと、ただひとたび ...
48. 御ふみ 28ページ
東洋文庫
確実に)の意。源空『法語』(『西方指南抄』巻下末) 「ただ一向に往生を決定せむずればこそ」、『歎異抄』「往生は決定と存じさふらへ」のように、 「決定」を、決 ...
49. 御ふみ 45ページ
東洋文庫
仏の住む国土Q『五帖御文』では、特に、阿弥陀仏の浄土。二益なり、とおもふべきものなり 唯円『歎異抄』「浄土真宗には、今生に本願を信じて、かの土 にしてさとりを ...
50. 御ふみ 337ページ
東洋文庫
、三経ヲ按ズルニ、皆ナ金剛ノ真 心ヲ以テ最要ト為り。真心、即チ是レ大信心ナリ」。唯円『歎異抄』「弥陀の本願には、老少善 悪のひとをえらばれず、ただ信 ...
「歎異抄」の情報だけではなく、「歎異抄」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

歎異抄と同じ仏教・神道カテゴリの記事
仏教(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
仏陀と称せられる歴史的人物ゴータマの創始した宗教。〔開祖ゴータマの生涯〕仏教の開祖は姓をゴータマGotama(瞿曇(くどん))、個人名をシッダッタSiddhatthaという。前四六三年ごろ(他の学説によるとそれよりも約一世紀以前)に釈迦(パーリPāli語でŚākiya、サンスクリットSanskrit語でSākya)
往生要集(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・国史大辞典)
平安中期の仏教書。天台宗の僧源信(恵心僧都)の著。43歳の984年(永観2)11月から書き始め、翌年4月に完成したもので、3巻10章からなる。濁世末代の人にとって極楽に往生する道を示す教えこそもっともふさわしいものであるという信念から、そのために必要な念仏について経典や論疏
宝物集(日本大百科全書・世界大百科事典)
鎌倉初期の仏教説話集。平康頼作説が有力。一巻本、二巻本、三巻本、七巻本の各系統に分かれるが、一巻本は1179年(治承3)ごろ、それを増補・改編したと思われる七巻本は1183年(寿永2)ごろの成立かと推定される。京都の嵯峨清凉寺の通夜のおりの座談の聞き書きという形をとっており
正法眼蔵随聞記(国史大辞典・日本古典文学全集・日本大百科全書・世界大百科事典)
道元が門下に示した示誡を孤雲懐奘が聞くに随って記録し、これをその門下が編集したもの。六巻。道元が宋から帰朝してのち、初開の道場である京都深草の興聖寺において、嘉禎年間(一二三五―三八)その門下の僧衆に示した示誡の集録である。明和七年
元亨釈書(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
鎌倉時代末期に虎関師錬が著わした仏教史書。三十巻。仏教の伝来から元亨二年(一三二二)までの約七百余年間にわたる諸宗僧侶の伝記や評論、および仏教関係の諸事蹟などを漢文体で記した日本仏教の略史である。『史記』『漢書』、または『仏祖統記』などの体裁にならって、全体の構成を
仏教・神道と同じカテゴリの記事をもっと見る


「歎異抄」は古典に関連のある記事です。
その他の古典に関連する記事
連獅子(日本大百科全書・世界大百科事典)
歌舞伎(かぶき)舞踊。長唄(ながうた)。河竹黙阿弥(もくあみ)作。能『石橋(しゃっきょう)』の替(かわり)の型からの名称で、1861年(文久1)5月、2世杵屋勝三郎(きねやかつさぶろう)が作曲、初世花柳寿輔(はなやぎじゅすけ)が子芳次郎(よしじろう)
青砥稿花紅彩画(国史大辞典・世界大百科事典)
歌舞伎の世話狂言。二代目河竹新七(黙阿弥)作、五幕。文久二年(一八六二)三月、江戸市村座で十三代目市村羽左衛門(のちの五代目尾上菊五郎)らにより初演。「弁天小僧」「白浪五人男」などの通称で知られる。日本駄右衛門・弁天小僧菊之助・赤星十三郎・忠信利平
(国史大辞典・世界大百科事典)
歌舞伎の荒事劇の一つ。元来独立の狂言ではなく、江戸歌舞伎の狂言中に設定された類型的な一場の通称。危機的な場面に「しばらく、しばらく」と声をかけて主人公が登場することから『暫』と呼ばれた。初代市川団十郎の創始と伝えられ、内容を確認できる最古のものは
大塔宮曦鎧(新版 歌舞伎事典)
(1)人形浄瑠璃。時代物。五段。角書「太平記/綱目」。別名題《太平記曦鎧》。竹田出雲・松田和吉作。近松門左衛門添削。享保八(1723)年二月大坂・竹本座初演。《太平記》に題材を仰いだ作品で、北条氏討伐を図って挙兵した大塔宮が苦難の後に六波羅を攻略する
伊賀越道中双六(新版 歌舞伎事典・日本大百科全書)
(1)人形浄瑠璃。時代物。十段。近松半二・近松加作の作。天明三(1783)年四月大坂・竹本座初演。上杉家家老和田行家の子息志津馬が姉婿唐木政右衛門の助力を得て父の敵沢井股五郎を討つまでを描いた作品。安永五(1776)年一二月大坂・嵐座上演の奈河亀輔作
古典に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1700冊以上(総額750万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶