1. 往生要集
日本大百科全書
平安中期の仏教書。天台宗の僧源信(げんしん)(恵心僧都(えしんそうず))の著。43歳の984年(永観2)11月から書き始め、翌年4月に完成したもので、3巻10章 ...
2. 往生要集
世界大百科事典
披覧して浄土教に入り,さらに本書を手引きとして唐の善導の《観無量寿経疏》をよりどころに浄土宗を開き,《往生要集釈》など本書の注釈書4部を著している。文学では《栄 ...
3. おうじょうようしゅう【往生要集】
デジタル大辞泉
仏教書。3巻。源信著。寛和元年(985)成立。諸経論中より往生の要文を抜粋し、往生浄土の道を説いたもの。日本の浄土教に画期的な影響を与えた。 ...
4. おうじょうようしゅう[ワウジャウエウシフ]【往生要集】
日本国語大辞典
平安中期の仏書。三巻。源信著。永観二〜寛和元年(九八四〜九八五)成立。厭離穢土、欣求浄土、極楽証拠、正修念仏、助念方法、別時念仏、念仏利益、念仏証拠、諸行往生、 ...
5. おうじょうようしゅう【往生要集】
国史大辞典
最下のものに対しては一心に称念することを説いている。仏の相好を観察するのを観相念仏といい、『往生要集』はこの観相念仏を説くのが主旨であって弥陀の名号を唱える口称 ...
6. 往生要集(おうじょうようしゅう)
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 424ページ ...
7. 『往生要集』
日本史年表
985年〈寛和元(4・27) 乙酉⑧〉 4・‐ 源信、 『往生要集』 を著す(同書下)。 988年〈永延2 戊子⑤〉 1・15 源信、 『往生要集』 などを宋の ...
8. わうじゃうえうしふ【往生要集】
全文全訳古語辞典
[書名]平安中期の仏教論集。源信(=恵心僧都)撰述。九八五年(寛和元)成立。種々の経典から地獄と極楽の様子や極楽往生に関する要文を引いて、念仏の大切さを問答体で ...
9. 往生要集
古事類苑
宗教部 洋巻 第1巻 268ページ ...
10. 往生要集 1 日本浄土教の夜明け
東洋文庫
平安時代の貴族的な仏教に対して反抗の心を抱いた源信。浄土教の伝統を探りつつ,凄惨な地獄と甘美な極楽の様相を具体的な筆致で描いたこの書は,後世の思想・文芸に大きな ...
11. 往生要集 2 日本浄土教の夜明け
東洋文庫
平安時代の貴族的な仏教に対して反抗の心を抱いた源信。浄土教の伝統を探りつつ,凄惨な地獄と甘美な極楽の様相を具体的な筆致で描いたこの書は,後世の思想・文芸に大きな ...
12. 源信選二往生要集等一 (見出し語:源信)
古事類苑
宗教部 洋巻 第1巻 673ページ ...
13. あい‐けん【愛羂】
仏教語大辞典
愛欲のなわ。愛欲をなわに喩えたもの。 往生要集 上・一ノ一 「己為愛羂誑 作悪不善業」 ...
14. あい‐ご【愛語】
仏教語大辞典
導くのに親愛のこもった慈悲の心をもって相手の心を柔らげるやさしい言葉をいう。菩薩が行う四摂法の一つ。 往生要集 上・四ノ三 「願我如是漸漸成就第一願行円満檀度、 ...
15. あい‐ぜん【愛染】
仏教語大辞典
四・安楽行品 「不親近諸女人(略)少女、是愛染縁」 2 物事に愛着して、その執着に迷うこと。 往生要集 中・五ノ四 「是故大論偈云、自法愛染故、毀訾他人法」 3 ...
16. あいべつり‐く【愛別離苦】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。八苦の一つ。愛別する苦しみ。*
往生要集〔984〜985〕大文二「心事相応、無
愛別離苦
...17. あい‐わ【哀和】
仏教語大辞典
音声の哀れでやさしいこと。
往生要集 中・五ノ三 「時海辺有鳥、名為
随。其音甚哀和、頗有髣髴似仏音声万分之一」
...18. 明石(源氏物語) 245ページ
日本古典文学全集
その死に際して弥陀如来が聖衆とともに来迎し、行者は、観音菩薩のささげる宝蓮の台に乗って極楽浄土に引接される(往生要集・大文第二・欣求浄土)。→付録五三二ページ補 ...
19. あく‐えん【悪縁】
日本国語大辞典
〔名〕(1)仏語。悪い縁。外的な悪い条件。*往生要集〔984〜985〕大文二「煩悩内催、悪縁外牽、或発二乗心、或還三悪道」*今昔物語集〔1120頃か〕三・二〇「 ...
20. あくしゅ‐くう【悪取空】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。因果の道理を否定し、まちがった空の理解にとらわれること。*
往生要集〔984〜985〕大文四「問。煩悩菩提。若一体者。唯応
任
...21. あく‐しょ【悪所・悪処】
日本国語大辞典
)生あるものが現世の悪業のむくいによって、死後行くというところ。「悪道」「悪趣」に通ずる。*
往生要集〔984〜985〕大文一「在
悪処闇中
...22. あくねんしゆい‐しょう【悪念思惟障】
仏教語大辞典
悪の思いや、よこしまな考えを抱かせる煩悩。 往生要集 中・五ノ四 「治悪念思惟障者、応念報仏功徳」 ...
23. あく‐ほう【悪法】
仏教語大辞典
「我滅後末代には悪法悪人の国をほろぼし仏法を失ふには失すべからず」 2 道にはずれた、まちがった生活。 往生要集 上・一ノ五 「人命不停、過於山水。今日雖存、明 ...
24. あさのなか‐の‐よもぎ【麻の中の蓬】
仏教語大辞典
『荀子』「勧学篇」の「蓬生麻中不扶而直」から出、『往生要集』下、往生諸行の「麻中之蓬、屠辺之厩、好悪由何乎」によっていわれるようになった語 麻のようにまっすぐ ...
25. あしゅら‐どう[‥ダウ]【阿修羅道】
日本国語大辞典
鬼畜または天に属するとし、また、天、人とともに三善道の一つとする。修羅道。阿修羅界。修羅界。*往生要集〔984〜985〕大文・一「第四明 ...
26. あっ‐けん[アク‥]【悪見】
日本国語大辞典
〔名〕(1)仏語。まちがった悪い考え。悪い見解。*
往生要集〔984〜985〕大文・一「昔説
法依
...27. あっけん‐しょ[アクケン‥]【悪見処】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。衆合(しゅごう)地獄に付属した十六小地獄の一つ。悪見。*
往生要集〔984〜985〕大文・一「此大地獄、復有
十六別処
...28. あっけん‐しょ【悪見処】
仏教語大辞典
衆合地獄に付属した十六小地獄の一つ。 往生要集 上・一ノ一 「此大地獄、復有十六別処。謂有一処、名悪見処。取他児子強逼邪行、令号哭者、堕此受苦」 ...
29. あのく‐ぼだい【阿耨菩提】
日本国語大辞典
阿耨菩提心
」*
往生要集〔984〜985〕大文二「若有
衆生
...30. あび‐きょうかん[‥ケウクヮン]【阿鼻叫喚】
日本国語大辞典
晒したということであります」仏教の地獄思想は、平安中期の源信が「往生要集」で八大地獄を詳述し、また中世以降「今昔物語集」等の説話や、「地獄草紙」等の図説によって ...
31. あび‐じごく【阿鼻地獄】
仏教語大辞典
現世で五逆などの最悪の大罪を犯した者が落ちる、地獄の中で最も苦しみの激しい所。 →無間地獄 往生要集 上・一ノ一 「阿鼻地獄者、在大焦熱之下欲界最底之処、罪人趣 ...
32. あび‐じょう【阿鼻城】
仏教語大辞典
鉄の城壁で囲まれた阿鼻地獄の中心。七重の城壁の外に十六の小地獄をもつという。 往生要集 上・一ノ一 「彼阿鼻城、縦広八万由旬、七重鉄城、七層鉄網、下有十八隔、刀 ...
33. 阿弥陀
世界大百科事典
代からである。 阿弥陀信仰の本格的展開のきっかけをなしたのは比叡山の不断念仏であり,源信の《往生要集》であった。阿弥陀信仰が成熟したのは平安時代中・末期である。 ...
34. あみだ【阿彌陀】
日本国語大辞典
救うために、四八(または四七)の誓いをたてて仏となったという。もとの名は法蔵菩薩。平安中期、源信の「往生要集」の前後から、この仏の信仰が流行し、のちの浄土宗、真 ...
35. あみだ【阿弥陀】
日本架空伝承人名事典
代からである。 阿弥陀信仰の本格的展開のきっかけをなしたのは比叡山の不断念仏であり、源信の『往生要集』であった。阿弥陀信仰が成熟したのは平安時代中・末期である。 ...
36. あみだ【阿弥陀】
仏教語大辞典
西方浄土にいる教主の名。いっさいの衆生を救うために、四十八の誓いをたてた仏。平安中期、源信の『往生要集』の前後から、この仏の信仰が流行し、のちの浄土宗・真宗など ...
37. あらかん【阿羅漢】
日本国語大辞典
無学」ともいう。*観智院本三宝絵〔984〕下「いま又仏にあひたてまつりて阿羅漢の位を得つ」*
往生要集〔984〜985〕大文二「未
得
...38. アラビアン・ナイト 2 14ページ
東洋文庫
宗教・教育・思想821往生要集12全二巻 崩田瑞鶴 〈日本浄土教の夜明け〉14南蛮寺興廃記・妙貞問答他海老沢有道33歎異抄・執持紗他67維摩経〈不 ...
39. あん‐か【菴果・菴菓】
仏教語大辞典
「 あんまらか【菴摩羅果】 」の略。 往生要集 上・二ノ一〇 「魚子難長、菴果少熟」 ...
40. あん‐しつ【暗室・闇室】
仏教語大辞典
一・未旦求衣賦〈菅贈大相国〉 「暗室嬰帯、懐黔首於不欺」 2 心静かに念仏するために閉めきって暗くした部屋。 往生要集 中・五ノ一 「若親対仏像、須辨燈明、若観 ...
41. あんしょうじょう‐しん【安清浄心】
仏教語大辞典
苦しみを除いて安らぎを与える清浄な心。悟りの道に相応する三種の心の第二。 往生要集 中・五ノ四 「菩薩遠離如是三種菩提門相違法、得三種随順菩提法満足故。何等三。 ...
42. あん‐ぜん【暗禅】
仏教語大辞典
1 教えの裏づけがない三昧のこと。 往生要集 下・一〇ノ七 「定有二。一者慧相応定、最為最勝。二者暗禅、未可為勝」 2 「 あんしょうぜん【暗証禅】 」に同じ ...
43. あん‐のん【安穏】
仏教語大辞典
無事。平穏。安泰。 法華義疏 二・譬喩品 「雖復在内遇火、安穏得出」 2 安らかにさせること。 往生要集 下・七ノ五 「已上、乃至睡窹、行住所至之処、皆悉安穏云 ...
44. あんようじ【安養寺】滋賀県:栗太郡/栗東町/安養寺村
日本歴史地名大系
寺伝によれば応永二三年(一四一六)良舜の開基という。享徳三年(一四五四)四月一七日、浄性が蓮如書写の往生要集延書(明性寺蔵)を与えられており(同書奥書)、この頃 ...
45. あんようじがきょうづか【安養寺瓦経
】
国史大辞典
経典は『法華経』『仁王経』など十種に上り、願文には応徳三年(一〇八六)の紀年があり、最後には『往生要集』の末尾が引用されている。遺物の所在は勝福寺(第一経塚出土 ...
46. あんらく‐こく【安楽国】
日本国語大辞典
の訳語)極楽浄土のこと。安楽国土。安楽界。安養国。*
往生要集〔984〜985〕大文二「願共
諸衆生
...47. あんらくりついん【安楽律院】滋賀県:大津市/北部地域/延暦寺/横川飯室谷
日本歴史地名大系
、境内には菩提樹と源信建立という二十五菩薩の石仏がみえる。本堂の庭にあるこの菩提樹は源信が「往生要集」を遣宋した時、如来と号して中国より送ってきた木という(比叡 ...
48. い【恚】
仏教語大辞典
「 しんに【瞋恚】 」の略。三種の煩悩(三毒という)の一つ。怒り。 往生要集 上・四ノ三 「婬欲即是道、恚・痴亦如是」 ...
49. い‐えん【異縁・違縁】
日本国語大辞典
真の対象とはちがったものに心が影響されること。また、その影響を与えるもの。思いがけないことがら。*
往生要集〔984〜985〕上末「遇
諸違縁
...50. い‐えん【違縁】
仏教語大辞典
思わしくない悪縁。 沙石集 七・二五 「違縁に逢て、正念観前せむこと誠にかたし」 2 思いがけないこと。 往生要集 上・一ノ三 「或遇諸違縁数被残害」 ...