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山車

ジャパンナレッジで閲覧できる『山車』の国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典
山車
だし
祭に担がれ、曳かれる屋台。壇尻(だんじり)ともいう。作り山・柱・笠鉾・人形・吹き花・鳥獣・草木などで飾るので、鉾・山などの名もある。ダシとは本来、柱や鉾の先につけた御幣・花・榊・髯籠(ひげこ、放射状に編み残しの竹をつけた籠)など、神の依代(よりしろ)となる物をいった。現在、山車は全国的に見られるが、その源は京都の八坂神社の祇園山鉾とされ、さらにさかのぼれば古代の大嘗会に使われた標山(しめやま)に由来する。標山は大嘗会の当日作られ、『類聚国史』八、大嘗会、弘仁十四年(八二三)十一月癸亥条によれば榊で作り橘や木綿などで飾った。『続日本後紀』天長十年(八三三)十一月戊辰条によれば悠紀(ゆき)・主基(すき)の標山を立て、梧桐と恒春樹を中心に種々の装飾を施している。これらはもと、宮城東南の神泉苑から内裏に向かう移動神座で、大嘗会に招かれる神々を祭場に送るものであった。祇園会の山車は、社伝によれば貞観十一年(八六九)全国に疫病流行の折、勅命により当時の国数に準じ二丈ほどの矛六十六本を立て、神々を神泉苑に送って疫病消滅を祈願したことに由来するという。『本朝世紀』長保元年(九九九)六月十四日条には、その前年京都の雑芸人が、大嘗会の標山に似た柱を作って神社に練り込んだので、そのような柱を作ることが禁止されたが、神の怒りがあったとされ、それ以後も山鉾を祇園会に出すことが続き、数々の趣向をこらした数十基の山鉾が出現するに至った。山車にはまた、神の「よりまし」として幼児を乗せることもあったが、祭礼行列の中心となる神の座が神輿に移行した後は、人形を飾り、あるいは大勢の子供などが乗って、祭囃子をはじめ賑やかな芸能を演ずるようになった。滋賀県長浜市八幡神社の山車は十二台あり、一つ一つが曳山狂言の舞台、浄瑠璃を語る楽屋、囃子を奏する亭から成る。埼玉県秩父市秩父神社の屋台(傘鉾)は屋台囃子のほか、上床に張出しを設け歌舞伎をする。岐阜県高山市の日枝神社・八幡神社の祭礼には多くの屋台で操り人形などを見せる。福岡市博多区川端町の櫛田神社例祭には博多山笠に人形を飾り、広島県高田郡吉田町の清(すが)神社の市祭にも山車で子供歌舞伎が演じられている。
[参考文献]
柳田国男『氏神と氏子』(『定本柳田国男集』一一)、柴田実編『御霊信仰』(『民衆宗教史叢書』五)、折口信夫「髯籠の話」(『折口信夫全集』二所収)、後藤淑「仮面ほか」(『日本民俗学体系』九所収)
(平井 直房)


日本大百科全書(ニッポニカ)
山車
だし

祭礼に出る練り物の屋台。山、鉾(ほこ)、人形などで飾りたてて、これを大ぜいで担ぐか車に乗せて引く。ダシは「出しもの」の義で、祭りに招き寄せる神の依代(よりしろ)(神座(かみくら))として、屋台の中心に突き出した飾りの名に由来する。山、鉾、屋台、だんじりなどの作り物も同じ意味のものである。その古い姿は平安時代の文献にみえる大嘗祭(だいじょうさい)の標山(しめやま)にみられる。標山とは、神の標めた(占有・領有した)山という意味で、神を標山に招き寄せて、神泉苑(えん)から宮中の祭場まで引いてくる。この移動式神座の形式は、中世になると風流(ふりゅう)化され、京都八坂(やさか)神社の祇園(ぎおん)祭の山鉾のように風流の飾り物を美しく仕立て華美になった。近世になると祇園祭の山鉾をモデルとした山車が地方都市に普及し、全国的に行われるようになった。その名称、形態はさまざまであるが、東日本では山車、屋台などとよび、西日本では笠(かさ)鉾、山笠、山鉾、楽車(だんじり)(車楽、地車、壇尻、段尻とも書く)、曳山(ひきやま)などとよぶことが多い。これらは笛、太鼓、鉦(かね)の祭囃子(ばやし)を奏するが、山車の上でからくり人形、歌舞伎(かぶき)芝居、舞踊を演じる所もある。山車、屋台の出る祭礼では、京都祇園祭、飛騨(ひだ)高山祭、近江(おうみ)長浜曳山祭、博多(はかた)祇園祭、秩父(ちちぶ)夜祭などが有名である。
[渡辺伸夫]



世界大百科事典
山車
だし

祭礼に際して,神輿とは別に,人形,花などの風流(ふりゆう)(装飾)を凝らして,ひいたり担いだりする屋台の総称。柳田国男のいう〈見せる祭り〉を構成する中心的な装置となっている。京都祇園祭(ぎおんまつり)の山鉾は,その代表的なものである。ほかに,だんじり,曳山(ひきやま),山笠(やまがさ),太鼓台(たいこだい)など,時代や地方によって名称や形態は多様である。とくに都市の祭礼に付随して発展し,祇園祭はもとより,大坂の天神祭(てんじんまつり),江戸の神田祭(かんだまつり)など,大都市を代表する祭礼は,例外なく,大量の山車をともなうものであった。

〈だし〉といういいかたは,屋台から高く掲げられた飾りを指すものと考えられるが,異説もあって,定かでない。ただ〈山車〉という当て字は,祭りの場に神霊を招くために設置された〈作り山〉に由来するものであろうことは,ほぼまちがいがない。その起源は,平安時代の京都の諸祭礼にさかのぼる。すなわち《本朝世紀》には,998年(長徳4)の祇園会に,無骨という雑芸人が大嘗会(だいじようえ)の標山(しめやま)に似せたものを作って社頭に渡したことを記している。大嘗会の標山というのは,大嘗会のとき,庭上に設けられる2基の作り山のことであり,そこにはさまざまの祥瑞(しようずい)を表す意匠が施されていたというから,これをまねた無骨の作り物を,祭礼山車の古いかたちとみることができる。また1013年(長和2)の祇園会には〈散楽空車〉,つまり散楽(さんがく)を演じるための屋根のない車が登場する。さらに同時期の加茂社祭礼には,多くの装飾を施した〈風流車〉〈笠車〉が出ており,当時の記録から,それらが著しく豪華をきわめたものであったことも知られる。これら各種の〈車〉の出現は,本来,神の住む聖地である山のかたちをなぞらえた〈作り山〉が,平安京の祭礼のなかで華麗な風流の練りものに変質していく過程をうかがわせて十分であった。

もっとも,祇園祭に山鉾と呼ばれる山車が恒例となるのは,南北朝期以降のことであり,室町時代になると,祇園社の氏子圏を構成する各町が,財力にまかせ,競って故事にちなんだ趣向の山を作るようになり,その影響は稲荷社の祭礼にも及んだ。また,近世に近づくと,地方の都市でもこれをまねるところがあり,やがて一部の農村にも波及した。さらに18世紀中期には,土地ごとに独自の山車が創出されるにいたる。その形態は,山型,屋台(やたい)型,舟型,灯籠(とうろう)型などに大別され,かつ台上で歌舞伎やからくりを行うもの,音曲やお囃子(はやし)に重点を置くもの,人形を飾るもの,巨大な造型を誇るもの等々,豊かなバリエーションを生み出した。さらに山車同士を激しく衝突させたり,アクロバティックな操法を競う祭礼も少なくなかった。今日,山車の形態別の分布をみると,たとえば近江長浜を中心とする曳山の分布,名古屋を中心とするからくり屋台の広がり,瀬戸内海沿岸の太鼓台の伝播のように,おのずから一種の地方文化圏の形成を読みとることができるのであって,山車をともなう祭礼の形成が地域文化の成熟と軌を一にしていたことが理解される。また,山車の製作にかかわる地方の工芸職人の技術の向上にも看過できないものがあって,その伝統は現在にも継承されている。以上の意味あいからすると,現在残存する山車は,近世の都市祭礼の歴史的遺産と規定して大きな誤りはない。近代にはいって,電線などの障害があって,どちらかというと小型化を余儀なくされ,巨大な山車は少なくなった。博多の山笠のように,飾山とかき山を別にしたところもあったほどである。しかし,都市化が進行した現代,伝統的な祭礼が急速に消滅・衰退していくなかで,なお山車の出る祭礼は,おおぜいの観衆を集めて活発に行われており,各都市の観光資源ともなっている。これも山車がそもそも都市的な環境で育成されたことの結果と考えられる。
→屋台
[守屋 毅]

[索引語]
祇園祭 山鉾 だんじり(地車) 曳山 山笠 太鼓台 作り山 標山
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9. やま‐ぐるま【山車】画像
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新選漢和辞典Web版
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11. だし【山車】[標準語索引]
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13. だし‐うり【山車売】
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14. 山車人形
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15. だし‐や【山車屋】
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31. 青森(県)画像
日本大百科全書
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32. あかどまりむら【赤泊村】新潟県:佐渡郡/赤泊村
日本歴史地名大系
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日本歴史地名大系
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日本歴史地名大系
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故事俗信ことわざ大辞典
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40. ありまつむら【有松村】愛知県:名古屋市/緑区
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41. アーチ
日本国語大辞典
常設される場合が多い。*風俗画報‐二号〔1889〕人事門「憲法発布式御次第〈略〉皆大典奉祝の用意に奔走して山車に緑門(アーチ)に我劣らじと趣向を凝らせしが」*魔 ...
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日本大百科全書
俳人松尾芭蕉(ばしょう)は伊賀上野の郷士で、上野には芭蕉ゆかりの五庵(あん)がある。上野天神祭の山車(やま)、能面、伊賀傘(かさ)、伊賀焼、組紐(くみひも)は、 ...
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日本歴史地名大系
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45. いけだまちむら【池田町村】長野県:北安曇郡/池田町
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七三―九二)山城国男山八幡宮より勧請と伝え、誉田別尊・埴安比売命・九頭竜神の三神を祀る。神事に山車巡行・舟巡行がある。 ...
46. イスラム美術
世界大百科事典
ノラマ的な地図などが挿絵として描かれた。また,祝祭のパレードに繰り出した職人同業組合の各代表の山車,アクロバット,歌舞音曲,打上げ花火などが,生き生きと描写され ...
47. いたてひょうずじんじゃ【射楯兵主神社】兵庫県:姫路市/姫路城下/小桜町
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物館蔵、県指定文化財)がある。なお明治期まで続いた修羅踊の起りは、大永元年赤松政村自ら指図して山車・花台を繰出させて神踊を行わせたことによると伝える。 ...
48. いちがみじんじゃ【市神神社】愛知県:津島市/津島村
日本歴史地名大系
座・池之堂・布屋の七ヵ町が七切祭と称して笹に提灯をつけ傘鉾を出したが、享保三年(一七一八)から山車一両ずつを出すようになった(津島町史)。 ...
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日本歴史地名大系
が合併して一戸町となる。八月下旬に行われる一戸祭は八坂神社・稲荷神社の例大祭で、各町内から風流山車が繰出し、人出で賑う。馬淵川上流に多数の珪化木があり、姉帯・小 ...
50. 一休和尚年譜 2 110ページ
東洋文庫
と評される(前掲『禅林画賛』)。 ほかに「蟻と南瓜図」と題される作品がある。二十匹の蟻が祭りの山車のように難して南瓜を曳く図で、その略筆は躍動を視覚化して、運筆 ...
「山車」の情報だけではなく、「山車」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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