NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1700冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 社会
  6. >
  7. 祭・祭事・イベント
  8. >
  9. >
  10. お練り(御練)

お練り(御練)

ジャパンナレッジで閲覧できる『お練り(御練)』の改訂新版 世界大百科事典・日本国語大辞典のサンプルページ

世界大百科事典
お練り
おねり

神輿(みこし)などを中心とした祭礼行列や,仏事における菩薩の行道(ぎようどう)をいう。練物,邌物(ねりもの)などとも称す。祭礼行列には意匠を競った風流(ふりゆう)の山車(だし),屋台,山鉾,傘鉾,車楽(だんじり)などや,仮装の一団が付随する。江戸時代後期には京都祇園会の神輿洗いに加わった祇園芸妓による練物は,絵入番付ができるほどの人気で,北野天満宮神事における上七軒芸妓の練物も著名。江戸においても山王祭,神田祭に出された山車人形の趣向は,ただちに歌舞伎舞台で踊られ,仮装の踊子行列や作り物の風流など,各町ごとの趣向が競われ,多くの番付が残る。寺院でのお練りは,浄土信仰にもとづき菩薩たちが来迎する様子を具現するもので,練供養(ねりくよう),来迎会(らいごうえ),菩薩練道などとも呼ばれる。奈良県葛城市の当麻寺や,京都市東山区即成院,大阪市平野区大念仏寺のものなどが有名で,京都の教王護国寺(東寺)などには,平安期から鎌倉時代の菩薩行道面も残る。
[山路 興造]

[索引語]
練物 練供養 来迎会 菩薩練道


日本国語大辞典
お‐ねり 【御練】

解説・用例

〔名〕

(「お」は接頭語)

(1)大名、祭礼などの行列が、ゆっくり歩くこと。転じて、そのようにゆっくり進んで行くこと。

*童謡・お祭〔1918〕〈北原白秋〉「神輿(みこし)のお練(ネリ)だ」

*大道無門〔1926〕〈里見〓〉厄日・一「流金の粒を揃へて三四十、〈略〉揺れないやうにと、わざわざ自動車のおねりで運び込んで来た」

(2)祭礼の時、ねってゆく山車(だし)、踊り屋台などの練物の敬称。

(3)(「おねりくよう(御練供養)」の略)寺院で行なう法会の際の、行道の儀式を敬っていう語。

*雑俳・柳多留‐二三〔1789〕「御本坊花の外には御ねり也」

*雑俳・柳多留‐一一五〔1831〕「御逶遅(ネリ)の日源氏絵となる屏風坂」

方言

(1)御輿(みこし)。おねりこおねりこねりこ山梨県南巨摩郡465

(2)玉蜀黍(とうもろこし)の粉を練って作る食べ物。おねり山梨県

(3)米の粉などを練ってゆでた食べ物。おねり山梨県東八代郡460香川県仲多度郡829

発音

〓[0]〓(0)/(ネ)


上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


お練り(御練)の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 58
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. お練り
世界大百科事典
踊られ,仮装の踊子行列や作り物の風流など,各町ごとの趣向が競われ,多くの番付が残る。寺院でのお練りは,浄土信仰にもとづき菩薩たちが来迎する様子を具現するもので, ...
2. お練り[演劇]
イミダス 2018
開場を記念し、銀座・春のパレード「GINZA花道」において、63人の歌舞伎役者が、紋付袴姿でお練りを行った。 [鈴木国男]2014 03 ...
3. お‐ねり【御練】
日本国語大辞典
〔名〕(「お」は接頭語)(1)大名、祭礼などの行列が、ゆっくり歩くこと。転じて、そのようにゆっくり進んで行くこと。*童謡・お祭〔1918〕〈北原白秋〉「神輿(み ...
4. おねり‐くよう[‥クヤウ]【御練供養】
日本国語大辞典
〔名〕(1)阿彌陀仏が諸菩薩を伴って念仏のひとを浄土に迎えることにならって行なわれた法会。迎講(むかえこう)。練供養。このとき、二十五菩薩の面をかぶって行道する ...
5. 浅草に江戸芝居小屋をつくる会[演劇]
イミダス 2018
浅草寺境内に江戸の芝居小屋の雰囲気を取り入れて仮設された「平成中村座」の公演を成功させ、襲名に際しては「お練り」を復活させるなど、この地への思い入れが深い。基金 ...
6. あつたじんじゃ【熱田神社】長野県:東筑摩郡/朝日村/針尾村
日本歴史地名大系
面があり、中世中期の作とされる菩薩面で、顔面の摩滅がひどいが、かつてこの地方の寺院で仏事の際お練り供養が行われたことを語る。また御正体(懸仏)が三面あり、美濃国 ...
7. アラビアン・ナイト 2 105ページ
東洋文庫
作って見たいと思うのだが」と申しました。すると妻は、「そのお考えはまことに結構でございます。よく想をお練りになり、用語をお選びなさいませ。お上のご愛顧をお受けに ...
8. 江戸繁昌記 1 196ページ
東洋文庫
毎年十月一日には画像は本坊に入ることになっており、天海僧正の命日に当る十月二日には、輪王寺宮を先導に「お練り」と称して、画像は両大師まで帰ってゆく。この行列には ...
9. おおみけじんじゃ【大御食神社】長野県:駒ヶ根市/上穂村
日本歴史地名大系
で、五穀豊穣を祈願して獅子ひきによって引かれた獅子頭は、神前で切り落とされて供えられるというお練りの行事である。社宝に神代文字社伝記や一本彫りの伝称日本武尊の神 ...
10. おおみやすわじんじゃ【大宮諏訪神社】長野県:飯田市/上飯田村
日本歴史地名大系
祭を行った。一時中断されていたが、正徳五年(一七一五)の未満水を契機にねり祭が再興した。このお練りには町内、近郷から大神楽獅子・獅子舞・獅子屋台が参加する。寛政 ...
11. かつらぎじんじゃ【葛城神社】徳島県:鳴門市/粟田村
日本歴史地名大系
・藤が禁忌とされているという(「鳴門辺集」など)。一一月五日の例祭には参勤交代を模した奴行列お練りが奉納される。行列は高下駄をはいた先導役の天狗一人を先頭に、し ...
12. 桂米團治[上方落語の大名跡が57年ぶりに復活]
イミダス 2018
2008年8月31日、10月の公演で57年ぶりに桂米團治(五代目)を襲名する桂小米朝が、京都市の八坂神社でお練りを行い、襲名披露公演の成功を祈願。 1958年、 ...
13. かわむらじょう【河村城】
国史大辞典
た規模の河村城を、甲斐の武田氏などへの押えとして修築したと考えられる。なお旧共和村の地に残るお練りの行事(お峰入り)は修験道の名残りで、山北町の室生明神とその流 ...
14. 弘法寺(岡山県)
日本大百科全書
山上に多くの堂塔があったが、1967年(昭和42)諸堂を焼失した。76年に一山の本坊遍明院を落成。5月5日にお練り供養(くよう)が盛大に行われたが、火災以後は中 ...
15. さかんべむら【坂部村】長野県:下伊那郡/天龍村
日本歴史地名大系
元村の集落のほぼ中央にある「下の森」(下社)へ人々が三々五々集まり、六時頃より行列を組んで「お練り」と称し、元村の西端にあり、天竜川の支流虫川の谷に北面した山腹 ...
16. しがはちまん‐まつり【志賀八幡祭】
日本国語大辞典
どり辻ずまふあり」(2)大津市滋賀里町にある八幡神社で陰暦八月一五日に行なう秋祭。鉾(ほこ)のお練り、くがたち、神輿の渡御などがある。「年浪草‐秋・三」に「志賀 ...
17. 獅子頭
日本大百科全書
獅子の頭に模した作り物で、祭礼のお練りや芸能に用いられる。概して木製で、赤・金・黒の漆塗りが多い。6世紀なかばに伎楽(ぎがく)とともに大陸から渡来したらしく、正 ...
18. 獅子舞画像
世界大百科事典
毛模様を配したものである。獅子のたてがみの図柄を配したものもある。 二人立ちの獅子舞は祭礼のお練りや田楽(でんがく)にも舞われるが,獅子神楽と呼ばれる太神楽(だ ...
19. ししょじんじゃ【四所神社】徳島県:三好郡/山城町/山城谷
日本歴史地名大系
別当は大月寺(現長福寺)、禰宜は伊織太夫。社宝として鏡一面、佩刀一口を所蔵。一〇月二〇日の祭礼には神輿のお練りがあり、大月川原の御旅所までの間、毛槍の投合いが行 ...
20. しんぜんえん‐まつり[シンゼンヱン‥]【神泉苑祭】
日本国語大辞典
また五月一日と改められ、現在は五月三日を祭日とする。神輿の巡幸は中止となり、大般若経の転読や稚児のお練りなどがある。なお、大念仏狂言が、現在は五月一日から四日ま ...
21. しんにょどう【真如堂】京都市:左京区/浄土寺村地図
日本歴史地名大系
まれ、お十夜とよばれる。最終日の結願大法要には大念仏鉦と誦経のうちに山伏を先頭に貫主大導師のお練りがある。この法会の縁起は天和二年(一六八二)の十夜念仏縁起に詳 ...
22. じゅうにじんじゃ【十二神社】徳島県:鳴門市/里浦
日本歴史地名大系
れ、彼を祀る海上神社がある。また飛地境内社として人丸神社がある。江戸時代から伝わる大名行列のお練りが行われ、神輿の町内巡行に先立って奴姿の青少年六十数名が太鼓の ...
23. じょうこうじ【常光寺】大阪府:八尾市/西郷村地図
日本歴史地名大系
経を転読する大般若会が執行され、その後境内に設けた回廊で人が面をつけた観音・勢至、稚児などのお練り行事がある。なお本尊の地蔵菩薩は狂言「八尾」で、閻魔大王にも顔 ...
24. 当麻寺
世界大百科事典
じゆらいごうねりくようえしき)といい,各地の来迎会のなかでも代表的なものである。俗に〈当麻のお練り〉といわれ,中将姫が当麻寺で現身のまま成仏したという伝承を再現 ...
25. たいまでら【当麻寺】奈良県:北葛城郡/當麻町/当麻村
日本歴史地名大系
行事のうち、練供養会式は中将姫が当麻寺で現身のまま成仏したという伝承を再現したもので、俗に「お練り」とよばれるが、正しくは聖衆来迎練供養会式という法会である。五 ...
26. たえま の 法事(ほうじ)
日本国語大辞典
中将姫の忌日の供養として行なう法会。二十五菩薩に扮した人々が中将姫を極楽に迎える行列を行なう。練り供養。当麻のお練り。*俳諧・増山の井〔1663〕四月「当麻(タ ...
27. てんかい【天海】
日本架空伝承人名事典
順ぐりに遷座する定めで、一〇月だけは天海の忌日(一六四三年一〇月二日没)の二日に本坊に遷座され、お練り(練供養)の法会が行われた。 ...
28. 天竜[村]
世界大百科事典
れる。民俗芸能の宝庫として知られ,坂部(さかんべ)の冬祭,向方(むかがた)のお潔め祭,満島のお練り祭などが行われる。天竜川沿岸は天竜奥三河国定公園に属する。国道 ...
29. 東京年中行事 1 222ページ
東洋文庫
御忌の次第は次に挙ぐる所の四十二年の『御忌会 行儀次第』に譲るとして、一つ記して置かなければ ならぬは『お練り』と言うものである。それはつま りその日の導師が数 ...
30. 東都歳事記 1 148ページ
東洋文庫
、それを宿坊極と称し た。十月に両大師像が本坊に入り、二日の天海忌日に開 山堂へ遷座するのをお練りと称した。二三十六坊 三六坊は当初から建立されたものではなく、 ...
31. 中村勘三郎[演劇]
イミダス 2018
コクーン歌舞伎、仮設劇場として再現した平成中村座での公演などの果敢な挑戦で人気が広がり、東京・浅草での「お練り」、大阪での「船乗り込み」などで話題を盛り上げ、歌 ...
32. 中村鴈治郎[演劇]
イミダス 2018
4代目藤十郎の長男(1959~)が、2015年に4代目鴈治郎を襲名、京都南座の襲名披露公演に際しては、市内で「お練り」を行った。 [鈴木国男]2018 03 ...
33. 中村雀右衛門[演劇]
イミダス 2018
(1950~)の次代を担う女形となることが期待されている。披露興行に先立ち、1月には浅草で「お練り」が行われた。 [鈴木国男]2018 03 ...
34. 奈良(県)画像
日本大百科全書
古都の夜に揺らめく薪のあかりの中で幽玄の美がつくりだされる。ついで葛城(かつらぎ)市當麻(たいま)寺のお練り供養がある。「當麻のレンゾ」ともいい、農家では農作業 ...
35. はずかわむら【波豆川村】兵庫県:三田市
日本歴史地名大系
五輪塔風空輪部残欠があり、県指定文化財。波豆川の下流にある八坂神社の例祭の前夜行われる稚児のお練りは天明年間(一七八一―八九)に氏神崇拝と五穀豊饒祈願などから始 ...
36. 林家正蔵[こぶ平改め九代目林家正蔵を襲名]
イミダス 2018
柳家花緑と「六人の会」を旗揚げし、話題を呼んだ。江戸時代から続く大名跡の襲名に先立ち、寛永寺と浅草仲見世で“お練り”を敢行。上野から浅草まで約7キロをパレードし ...
37. 幕末の宮廷 46ページ
東洋文庫
う、沓をはいて、左近桜の所から、承明門の前の所まで行かれ、それから右近橘の所まで来る、それがお練りですから、どんなにしても二時間ぐらいかかります。そうして、天子 ...
38. ひよしむら【日吉村】長野県:下伊那郡/阿南町
日本歴史地名大系
お鍬様の神輿を安置し、「鈴の舞」「地固め舞」「四つ舞」「三つ舞」の神楽を奉納し、やがて神輿は行列を組み、お練りを続け、伊勢社へ帰る。明治八年(一八七五)近隣四ヵ ...
39. 枕草子 280ページ
日本古典文学全集
る。人の子生みたるに、男女とく聞かまほし。よき人さらなり。えせ者、下衆の際だになほゆかし。除目のつとめて。かならず知る人のさるべきなきをりも、なほ聞かまほし。一 ...
40. みつしまむら【満島村】長野県:下伊那郡/天龍村
日本歴史地名大系
踊の種類は「ノーサ踊」「甚句踊」「サマヨ踊」「音頭踊」「オンタケ踊」。一〇月一四、一五日に諏訪神社で「お練り祭」が行われる。一四日は宵祭で、夕刻庭で掛踊(太鼓踊 ...
41. やさかじんじゃ【八坂神社】徳島県:海部郡/宍喰町/久保村
日本歴史地名大系
例祭日は七月一七日で、山鉾・檀尻・関船などが祇園通を練り歩く。檀尻が動くときに乱れ打ちする祇園太鼓は出遊・お練り・還御のときそれぞれに打ち方を変えるもの。神輿渡 ...
42. 奴踊画像
日本大百科全書
「奴踊」のほか「鳥毛振り」「大名行列」などの名でよばれ、祭礼や盆のおりに集団で踊り、神幸(しんこう)祭のお練りに供奉(ぐぶ)したりで、全国的に散在する。岩手県北 ...
43. やっこおどり【奴踊】
国史大辞典
踊などさまざまである。民俗芸能としては、風流踊(ふりゅうおどり)の形で演じるものと、神幸祭のお練りに出る大名行列の中で奴の振りを演じるものがある。たとえば、青森 ...
44. 洛陽伽藍記 39ページ
東洋文庫
奇異の限りを尽くした変幻ぶりだった。彼らの奇抜な術と異様な服は、都第一の見物であったから、像のお練りが止まった場所では黒山の見物人で、人を踏みつけたり跳び越した ...
45. 洛陽伽藍記 44ページ
東洋文庫
脇侍の菩薩像二体があり、その塑像の精妙さは、都に並びないものであった。毎年四月七日(降誕会)には、この三尊はお練りをして景明寺に着く。すると景明寺の三尊もこれを ...
46. 洛陽伽藍記 79ページ
東洋文庫
備わっていた。参拝の人々は、しばしもまばたきできなかったほどであった。この仏像が〔降誕会に〕お練りに出ると、都じゅうの人は家を空にして出かけた。その輝くばかりに ...
47. 洛陽伽藍記 83ページ
東洋文庫
まるで雲の上の眺めのようであった。作りは極めて精巧で、言葉では形容できぬほどだった。この像賛がお練りに出る日には、いつも羽林の兵士百人に詔してこの像をかつがせた ...
48. 洛陽伽藍記 132ページ
東洋文庫
この寺がまさに筆頭であった。 そのころ世間では仏事の営みが盛んで、四月七日には都じゅうの仏像がみなこの寺にお練りをしたが、尚書祠部曹に登録された仏像の数は全部で ...
49. 洛陽伽藍記 154ページ
東洋文庫
(五) 四月七日には……お練りをした いわゆる「行像」である。巻一の明儀尼寺の条を参照。(六) 子才は河間の人であった 名は郡。『北斉書』三六に伝がある。そのな ...
50. 歴代名画記 1 383ページ
東洋文庫
堵の如く、迭いに相い践躍し、つねに死人あり」とある。つまり寺の誕生仏がその日は街路をねりあるく「お練りの仏像」が「行像」にほかならず、この風習は『法顕伝』、唐の ...
「お練り(御練)」の情報だけではなく、「お練り(御練)」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

お練り(御練)と同じカテゴリの記事
祇園祭(日本大百科全書・国史大辞典・世界大百科事典)
京都市東山区祇園町に所在する八坂(やさか)神社の祭礼。毎年7月17日から24日まで行われる。以前は祇園会(え)あるいは祇園御霊会(ごりょうえ)ともいった。東京の神田祭、大阪の天神祭とともに三大祭に数えられている。起源は、平安時代の869年(貞観11)に全国に疫病が流行したため
(日本大百科全書(ニッポニカ))
一般に公的でめでたい祝いの宗教的儀式、つまり祝祭を意味する。多くの人を集め、酒や食料が大量に消費されることも多い。そこから「お祭り騒ぎ」などの表現も出てくる。本来は宗教的行為であるが、単に多くの人を集め、にぎやかさや華やかさが強調されて宗教的意味がなくなると、「港祭」とか商店街の「○○祭」
管絃祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
神事には往々にして管絃を奉奏することが行われるが、とくにその規模を大きくして神輿(みこし)を船中に奉安し、管絃を吹奏して神霊をなぐさめる神事。広島県廿日市(はつかいち)市宮島町の厳島(いつくしま)神社、福井県敦賀(つるが)市の金崎宮(かねがさきぐう)などで行われている。
暗闇祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
灯火を消して神儀を行う祭りをいう。東京都府中市の大国魂(おおくにたま)神社の5月5日の祭礼は、暗闇祭として有名である。かつては、当日の午後11時に境内の灯火をいっさい消し、12時に8基の神輿(みこし)が御旅所(おたびしょ)に渡御、暗黒のなかに祭儀を執行した。
鞍馬の火祭(日本大百科全書(ニッポニカ))
京都市左京区鞍馬寺の鎮守社由岐(ゆき)神社の祭礼であり、毎年10月22日の夜に行われる。鞍馬寺の参道の中央数か所にマツ・モミの根を束ねた大松明(たいまつ)を立て、各戸の前に大篝火(かがりび)を焚(た)き、青少年が向こう鉢巻の晴れ姿で、柴(しば)を束ねた1.5メートルほどの
祭と同じカテゴリの記事をもっと見る


「お練り(御練)」は祭・祭事・イベントに関連のある記事です。
その他の祭・祭事・イベントに関連する記事
初詣(日本大百科全書・世界大百科事典・平成ニッポン生活便利帳)
新年最初に神仏に参詣(さんけい)すること。大晦日(おおみそか)の晩から元日にかけては、村の氏神にこもって起き明かすものであったが、前半は除夜の鐘を聞き、後半は初詣でと、二つを別々の行事に分けたのであろう。恵方(えほう)参りともいって、その年の明きの
書初(日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
解説・用例〔名〕新年に初めて毛筆で文字を書く正月の行事。昔から、一月二日(江戸時代、寺子屋などでは五日)に恵方(えほう)に向かってめでたい意味の詩歌成句などを書いた。ふではじめ。吉書初(きっしょはじ)め。試筆。かきはじめ。《季・新年》*満済准后日記
初夢(日本国語大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
解説・用例〔名〕年の初めに見る夢。(イ)節分の夜から立春の明けがたに見る夢。*山家集〔12C後〕上「たつ春の朝よみける年くれぬ春来べしとは思ひ寝にまさしく見えてかなふ初夢」*俳諧・増山の井〔1663〕正月「初夢立春の朝の夢也」*随筆・嬉遊笑覧
大晦日(国史大辞典・日本大百科全書・日本国語大辞典・日本の歳時記・日本方言大辞典)
一年の最終の日。毎月ある晦日(「みそか」とは三十日の意)に大の字をつけたのである。大つごもり(「つごもり」は月籠りの義)ともいう。商家では決算に忙しく、家庭では正月祝いの準備を整える。この夜は除夜とも大年の夜とも呼ばれ、その夜半をもって新年の訪れ
新嘗祭(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
「にいあえのまつり」、また音読して「しんじょうさい」ともいう。「にいなめ」は古代の稲の収穫祭であるが、民間儀礼と宮廷祭祀に分化している。民間の新嘗としては、『万葉集』の東歌(あずまうた)に女性だけで祭を行なっていたことを示す歌二首がみえる
祭・祭事・イベントに関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1700冊以上(総額750万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶