1. 浜下り
日本大百科全書
浜降りとも書く。この地方では、一般に野鳥が家の中に入ると不吉であるといって忌む風習があり、その厄払いに浜下りを行う。小鳥が位牌(いはい)に止まることを極度に忌む ...
2. はま‐おり【浜下】
日本国語大辞典
〔名〕祭や物忌みに際して、海浜や川岸に出て禊(みそぎ)をすること。大勢で神輿を担いで行くものなど種々の形式がある。 ...
3. あおしまじんじゃ【青島神社】宮崎県:宮崎市/折生迫村
日本歴史地名大系
次世界大戦後から「海を渡る祭礼」とよばれている。祭の中心は海上渡御で、対岸の折生迫に仮泊する浜下りで、以前は病弱者を除き二二歳の若者が奉仕した。初日は神輿行列が ...
4. あかちら【アカチラ】沖縄県:那覇市/那覇/若狭町村
日本歴史地名大系
李鼎元「使琉球録」は「亀山」と記している。アカチラからユーチヌサチ、若狭町村の北海岸一帯は那覇の女性の浜下りの場で、夫婦岩は舟遊の場であった。首里那覇泊全景図屏 ...
5. あきとみじんじゃ【飽富神社】千葉県:袖ケ浦市/飯富村地図
日本歴史地名大系
同一四日に筒粥の神事(県指定無形民俗文化財)が行われる。例祭は七月二四日(旧六月初午)で、古くは神輿の浜下りがあり、岩井の国勝神社の神輿と蔵波の行会原で対輿式を ...
6. あばさきむら【阿波崎村】茨城県:稲敷郡/東村
日本歴史地名大系
江戸時代には牛頭天王と称したが、明治二年(一八六九)現社名に改称。かつては氏子全員が白衣姿で神輿を担ぎ、神沼に浜下りして神輿をもみ合う泥打祇園が行われた。また天 ...
7. あわのじんじゃ【粟野神社】宮崎県:東諸県郡/高岡町/高浜村
日本歴史地名大系
下り、宮崎の上野町(現宮崎市)に浜下りをした。小戸の渡り(現在の橘橋の少し上流部)の上に行宮を建て神楽を奉納した。また一〇月の初午には流鏑馬も行われていたが、浜 ...
8. いさちさじんじゃ【伊佐智佐神社】鹿児島県:鹿児島市/旧谿山郡地区/和田村
日本歴史地名大系
から正一位の神階を与えられた。社司は春日氏、社守は羽島宝昌院。正祭は九月九日で和田の浜までの浜下りの行事があった。道中神楽を奏し剣舞を舞ったという。伊佐智佐は社 ...
9. 磯遊び
世界大百科事典
方では,この日の海辺での食事を磯遊びといい,大がかりな重詰めの馳走を用意する。琉球諸島でも,浜下りとか,三月遊びとかいって,女たちが重詰めを持って浜へ行き,飲食 ...
10. いでむら【井出村】福島県:双葉郡/楢葉町
日本歴史地名大系
本尊は薬師如来、境内に不動尊堂がある。龍田神社は宝治二年の勧請で、旧暦九月に浜下り神事が行われ、三平下の神輿の松(田中の一本松)が浜下りの御旅所となる。館ノ沢の ...
11. いどのむら【井戸野村】千葉県:旭市地図
日本歴史地名大系
寛永二一年宥海が鐘楼など寺容を整備したが、のち火災により焼失。宮橋の熊野神社は村鎮守で、三三年ごとにお浜下りの神事を行う。例祭九月二四日。 ...
12. いぶすきじんじゃ【揖宿神社】鹿児島県:指宿市/東方村
日本歴史地名大系
明治初年に揖宿神社と改称したが、地元では「お新宮サア」の名で親しまれている。現在の例祭日は三月二一日で、浜下り神事のほか坂田踊や奴踊など多くの郷土芸能が奉納され ...
13. うしおだけじんじゃ【潮嶽神社】宮崎県:南那珂郡/北郷町/北河内村
日本歴史地名大系
。秋祭は一一月一一日に行われ、神事ののち獅子舞が奉納される。海幸・山幸の化身と伝える獅子が「浜下り」の先導役を勤め、別火潔斎した氏子の若者による雄獅子・雌獅子の ...
14. うどじんじゃ【鵜戸神社】宮崎県:児湯郡/高鍋町/蚊口浦
日本歴史地名大系
「なぎさまつり」とも称される。前夜祭には各戸から御神灯を奉納し、神楽を舞う。当日は神事の後に木遣を歌って神輿は浜下りに向かう。蚊口浜では禊祓いを行い、再び蚊口千 ...
15. おうじじんじゃ【王子神社】茨城県:北茨城市/日棚村
日本歴史地名大系
院が別当を務めた。除地〇・四二五石を有した。のち現社号となる。現在の例祭は四月三日で、神輿の浜下り神事があり、「ささら」が行われる。 ...
16. おおいむら【大井村】福島県:相馬郡/小高町
日本歴史地名大系
神輿が塚原の浜に奉遷して海の幸を供える潮採りの式(お浜下り)が行われたという(奥相志)。現在の祭礼は四月二九日に行われるが、馬下ろしの神事は実施されず、お浜下り ...
17. おおくらむら【大倉村】福島県:相馬郡/飯舘村
日本歴史地名大系
」に「北郷下蛯高野釜マデ神輿御臨幸御塩垢離ノ礼式」と記されるが、下蛯(現鹿島町南海老)へのお浜下りの神事は、現在も毎年四月一九日・二〇日に行われている。東部の葉 ...
18. おおなむちじんじゃ【大汝牟遅神社】鹿児島県:日置郡/吹上町/中原村
日本歴史地名大系
文安元年(一四四四)・弘治三年(一五五七)・元亀二年(一五七一)などの棟札がある。一〇月二五日の正祭には浜下りが行われ、武具装束の武者に守られた神輿行列があった ...
19. おかさきむら【岡崎村】鹿児島県:肝属郡/串良町
日本歴史地名大系
が宛行われた(旧記雑録)。六月三〇日には夏越祭(ナゴッサア)として柏原海岸(現東串良町)まで浜下りが行われている。鶴亀城内にあった妙見神社は、永禄八年(一五六五 ...
20. 沖縄童謡集 70ページ
東洋文庫
ぶ一らんこ一に乗るか、 たら、蜷汁をかてに、河船飯を頂くさうな。 【解説】 宮古島の春夏の節日には、浜下り(汐干狩) つくり、一家団欒して、御飯を頂く習俗 ...
21. おどじんじゃ【小戸神社】宮崎県:宮崎市/上野町
日本歴史地名大系
の上別府村明細帳(中村家文書)には小戸大明神と記され、祭礼は毎年六月二五日から上野町川原まで浜下りをし、同二九日まで五日間同所で夏越祭礼を行う。八月一四日・一五 ...
22. かごしまじんじゃ【鹿児島神社】鹿児島県:垂水市/田神村
日本歴史地名大系
することになったという(垂水市史)。両社は神事・祭祀を同様に行い、現在も一一月三日の例祭日に浜下り・方祭が盛大に行われている。鬱蒼とした鎮守の森は空襲で消えたが ...
23. 鹿島(福島県)
日本大百科全書
和にかけて干拓された水田。ほかに畜産や漁業も行われる。県指定重要無形民俗文化財に日吉神社のお浜下りと手踊がある。原田 榮 ...
24. かちぐりじんじゃ【勝栗神社】鹿児島県:姶良郡/栗野町/米永村
日本歴史地名大系
三国名勝図会」、前掲神社誌など)。什宝の銅鏡四〇面は県指定文化財。伝来は不詳であるが、古くは浜下り神事の際、神輿に飾り付けていたものという。和鏡二八面・舶載鏡一 ...
25. かみあさみがわむら【上浅見川村】福島県:双葉郡/広野町
日本歴史地名大系
階段状に郭を構え、土塁が残る。大須賀兵部の居館と伝えるが、詳細は不明。堀切に大滝神社があり、四月八日に浜下り神事がある。村域北西に五社山(御社森)があり、源頼義 ...
26. かみこばなむら【上小塙村】福島県:双葉郡/楢葉町
日本歴史地名大系
熊野の那智麿伝説がある。毎年四月に五日間にわたる祭事があり、八日には山田岡の出羽神社とともに浜下り神事が行われる。大滝神社の浜下り行事として県指定重要無形民俗文 ...
27. かわ‐おり[かは‥]【川下】
日本国語大辞典
〔名〕沖縄などで、穢(けが)れを祓うために海岸などに出ること。禊(みそぎ)にあたる。浜下り。 ...
28. きだにむら【木谷村】鹿児島県:鹿屋市
日本歴史地名大系
九月九日が正祭で、六月晦日には夏越祭といって古江浦海浜の奇石上まで王面(猿田彦大神の仮面)と鉾を捧げて至る浜下りの行事がある。なお「薩陽往返記事」日州路巡行の記 ...
29. きどはちまんじんじゃ【木戸八幡神社】福島県:双葉郡/楢葉町/上小塙村
日本歴史地名大系
または八幡宮と称したが、昭和二〇年(一九四五)現社名に改めた。祭日は九月一五日で、四月の大滝神社の浜下り神事の仮宮になる。本殿は三間社流造、箱棟には千木・勝男木 ...
30. くわんばま【小湾浜】沖縄県:沖縄島中部/浦添市/小湾村
日本歴史地名大系
から鳩の飛び入やり、仏壇に居ちをたん。妻子や肝心砕ち、驚ちど居ゆる。山鳥の入れば、浜下りよしゆる、浮世ならはしに、妻子引きつれて、小湾かい浜下りに行きゆん」とあ ...
31. こおりやまはちまんじんじゃ【郡山八幡神社】鹿児島県:大口市/大田村
日本歴史地名大系
大口郷総鎮守で、社司は二之宮氏、別当は郡山寺が勤めた(三国名勝図会)。九月一九日の例祭では、流鏑馬や浜下り神事も行われた。明治三年(一八七〇)八幡神社と改称。高 ...
32. こまがたじんじゃ【駒形神社】茨城県:那珂郡/那珂町/南酒出村
日本歴史地名大系
本殿の北の樫の根元には神水があり、人馬ともに御利益があるとしてこの湧水を尊重する。酒列磯前神社(現那珂湊市)の浜下り「ヤンサマツリ」への出輿もあった。祭典は春( ...
33. ごうのはらむら【郷之原村】宮崎県:南那珂郡/北郷町
日本歴史地名大系
正祝子・大宮司(代宮司)・大工・村役などの名がみえる。例祭日は一一月一五日。獅子舞が先導する浜下り神事では、精進潔斎した氏子若者たちによって雄獅子・雌獅子による ...
34. ごうのはるじんじゃ【郷原神社】宮崎県:南那珂郡/北郷町/郷之原村
日本歴史地名大系
舞殿は切妻造一二坪。例祭日は明治五年までは九月一九日だったが(日向地誌)、現在は一一月一五日。同日の浜下り神事では、精進潔斎した氏子若者たちによって舞われる藤型 ...
35. ざまみじま【座間味島】沖縄県:慶良間諸島/座間味村
日本歴史地名大系
アサトノの五トノが記される。屋嘉比御嶽は屋嘉比島にある御嶽。三月三日の流れ舟行事は女の節供で、女だけの浜下り遊びがあり、舟を浮べて近くの無人島へ渡り、重箱の料理 ...
36. 潮干狩画像
日本大百科全書
農山村部ではそれをタニシで代替している例の少なくないのは、浜下りのできない所にもこの風の一端が波及している例といえるであろう。浜下りだけでなく、この日には山遊び ...
37. しじゅうはっしゃさんじんじゃ【四十八社山神社】福島県:双葉郡/富岡町/下郡山村
日本歴史地名大系
社大明神とある。八社様の名で多くの人に親しまれ、とりわけ漁民の信仰が厚い。祭礼の日に行われる浜下りの神事は、古来潮垢離をとる祭として著名。社宝に嘉永五年(一八五 ...
38. しずじんじゃ【静神社】茨城県:那珂郡/那珂町/堤村
日本歴史地名大系
「神体衣冠木像二体箱入、社領二石五斗四升九合」と記される。「ヤンサマチ」と称する近郷四八ヵ村の鎮守の神輿の浜下り神事に当社も参加したが、大正初期で終わる(茨城県 ...
39. しもあさみがわむら【下浅見川村】福島県:双葉郡/広野町
日本歴史地名大系
延享四年(一七四七)幕府領となる。本町に鹿島神社があり、上浅見川の大滝神社とともに四月八日に浜下り神事が行われる。桜田に真言宗智山派修行院があり、永正二年(一五 ...
40. 白間津祭
日本大百科全書
年ごとの祭り。7月14日の宵宮から16日にかけて行われる。15日には御輿(みこし)の盛大なお浜下りがある。神社境内から浜へ向かって、大榊(おおさかき)、トヒラ組 ...
41. すがわらじんじゃ【菅原神社】宮崎県:えびの市/川北村
日本歴史地名大系
島津忠平(義弘)に崇敬され、正祭には流鏑馬が行われたことから射手の馬場の地名も残り、同所では浜下りの儀式もあったという。火災により由緒記録などを失い、万治年間( ...
42. すがわらじんじゃ【菅原神社】宮崎県:えびの市/水流村
日本歴史地名大系
伝え、竹藪となっていた。江戸時代の祭祀は二月卯日の打植祭、六月二九日の夏越祭、一〇月二〇日の浜下りの年三度であった(三国名勝図会)。現在では、七月二五日に夏越祭 ...
43. すみよしじんじゃ【住吉神社】宮崎県:宮崎市/塩路村
日本歴史地名大系
神社文書)には檍原住吉大明神とみえ、高二石が除地とされている。この地方では毎月一日・一五日に浜下りをして身を清め海中の砂を取って持帰り、家の内外に撒いて清める習 ...
44. たけふくろむら【竹袋村】千葉県:印西市地図
日本歴史地名大系
寛保期(一七四一―四四)には村方三組で子供踊を行い、延享二年(一七四五)に神輿ができ、初午前日木下への浜下りがみられるようになった(吉岡家文書)。例祭の一〇月一 ...
45. たこえむら【田越村】千葉県:山武郡/松尾町地図
日本歴史地名大系
神社はもと大堤村との境にあったが、寛文元年現在地に移ったという。九十九里浜に神輿を渡御するお浜下りは幕末まで行われていたが、天正八年(一五八〇)九月の渡御には山 ...
46. たのてんけんじんじゃ【田野天建神社】宮崎県:宮崎郡/田野町/田野村
日本歴史地名大系
材質は溶結凝灰岩。夏祭は旧暦七月二〇日、現在は七月下旬の土曜―日曜に行われる。明治九年神輿が奉納されて「浜下り」とよばれる神幸が約四キロの道程で行われたのが始ま ...
47. だいじんぐう【大神宮】茨城県:那珂郡/東海村/村松村
日本歴史地名大系
三四年再建された。旧三月七日の神幸祭は俗に「やんさまち」ともよばれ、那珂郡東部各村が参加して浜下り祭が行われ、また海岸で競馬も行われたが、今は競馬は行われない。 ...
48. だいりじんじゃ【内裏神社】千葉県:旭市/泉川村地図
日本歴史地名大系
文化八年(一八一一)以来三三年ごとに内裏神社の御幸と称して野手浜の内裏塚に御幸を行い、神輿を海水に入れるお浜下りの神事を三ヵ村の氏子共同で行ってきたという(社蔵 ...
49. ちばじんじゃ【千葉神社】千葉県:千葉市/中央区/千葉町地図
日本歴史地名大系
れ、盛大を極めたという。祭礼は大治二年の七月一六日に始まると伝え、天福元年(一二三三)にはお浜下りの送り舟である結城舟が登場している。永正六年(一五〇九)一〇月 ...
50. つのじんじゃ【都農神社】
国史大辞典
以後代々の藩主が奉幣崇敬した。明治の制で国幣小社。例祭十二月四日・五日。ほかに八月一日・二日の夏祭に「浜下り」と称する特殊な潔斎参拝が氏子たちによりなされる。 ...