1. 拍子木
日本大百科全書
知らせる用具。拍子木の起源は明らかではないが、合図をし、拍子をとり、また人々の注意を促すために、木や竹を打ち合わせる方法は、原始時代からあらゆる民族で行われてい ...
3. ひょうし‐ぎ[ヒャウシ‥]【拍子木】画像
日本国語大辞典
西鶴諸国はなし〔1685〕三・七「夜は油断なく、拍子木(ヒャウシギ)をならし」*武家名目抄〔19C中か〕雑部・拍子木「大友興廃記云〈略〉拍子木をたたきかけ引の下 ...
4. ひょうしぎ【拍子木】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
拍子木(ひょうしぎ)で鼻(はな)をかむ ...
5. ひょうしぎ【拍子木】
数え方の辞典
▲本、●組、▲対 拍子木2本で「ひと組」「1対」といいます。 ...
6. ひょうしぎ【拍子木】
国史大辞典
拍子・木・柝(き)ともいう。通常は二本を互いに打ち鳴らすが、歌舞伎の付け拍子の場合は、舞台上に置いた板を拍子木でたたく。歌舞伎では、開幕・閉幕・幕間のつなぎなど ...
7. ほうし‐ぎ[ハウシ‥]【拍子木】
日本国語大辞典
〔名〕「ひょうしぎ(拍子木)(1)」に同じ。*文明本節用集〔室町中〕「放箴規 ハウシギ 打木」*運歩色葉集〔1548〕「放死木 ハウシキ 又柝」*京大本孟子抄〔 ...
8. ひょうしぎ【拍子木】[標準語索引]
日本方言大辞典
かえんちゃぐ / かち / かちこ / かっちこ / かっちこー / かんかん / かんしゃぐ / たく / てぎ / てんぎ / ばんちょ / ばんちょー / ...
9. ひょうしぎ【拍子木】
歌舞伎事典
柝(き) ...
10. ひょうしぎ で 鼻(はな)かむ
日本国語大辞典
ぶあいそうにもてなす様子をたとえていう。木で鼻をくくる。*譬喩尽〔1786〕八「拍子木(ヒャウシギ)で鼻(ハナ)かむ」 ...
11. 拍子木(ひょうしぎ)で鼻(はな)をかむ
故事俗信ことわざ大辞典
角ばっている拍子木で鼻をかむ。ぶあいそうにもてなすことのたとえ。木で鼻をくくる。 譬喩尽(1786)八「拍子木(ヒャウシギ)で鼻(ハナ)かむ」〔俗諺辞林(190 ...
12. ひょうしぎ‐ばん[ヒャウシぎ‥]【拍子木番】
日本国語大辞典
〔名〕拍子木を打つ役。拍子木役。*重右衛門の最後〔1902〕〈田山花袋〉六「今夜の柝木番は誰だえ、君ぢゃ無かったか」ヒョーシ ...
13. ひょうしぎ‐むすび[ヒャウシぎ‥]【拍子木結】
日本国語大辞典
〔名〕帯の界切りの二本の筋をいう。その形が拍子木に似ているところからいう。*風俗画報‐一六四号〔1898〕豊国祭の踊「帯は茶地織物にて俗に云ふ拍子木結(ヒャウシ ...
14. ひょうしぎ‐やく[ヒャウシぎ‥]【拍子木役】
日本国語大辞典
〔名〕「ひょうしぎばん(拍子木番)」に同じ。*浄瑠璃・薩摩歌〔1711頃〕鑓じるし「夜前初て拍子木役」 ...
15. 白豆腐(しらどうふ)の拍子木(ひょうしぎ)
故事俗信ことわざ大辞典
見かけだけで役に立たないもののたとえ。また、手ごたえのないもののたとえ。「白豆腐」は、木綿でこした豆腐。豆腐を拍子木の形にしても打つ道具にはならないことからいう ...
16. 白豆腐(しろどうふ)の拍子木(ひょうしぎ)
故事俗信ことわざ大辞典
「白豆腐(しらどうふ)の拍子木」に同じ。〔諺語大辞典(1910)〕 ...
17. 心太(ところてん)の拍子木(ひょうしぎ)
故事俗信ことわざ大辞典
も用いる。 風流すいことば(1879)「ところてん拍子木で、おとなし」二人女房(1891)〈尾崎紅葉〉上・一「どうせ心太(トコロテン)の拍子木(ヒャウシギ)でご ...
18. いつつ の 拍子木(ひょうしぎ)
日本国語大辞典
江戸の遊里で、夜五つ(午後八時頃)を知らせるために打つ拍子木。*洒落本・岡女八目佳妓窺〔1801~04〕一「五(イツ)つの拍子木(ヒャウシギ)湯帰りの時(ちょん ...
19. おくり‐ひょうしぎ[‥ヒャウシぎ]【送拍子木】
日本国語大辞典
打った拍子木。通行の人数の数だけ、各木戸順送りに打って事故の予防とした。江戸吉原へ行く道の日本堤でも古く行なわれた。*徳川禁令考‐前集・第五・巻四七・正徳元年〔 ...
20. おさえ の 拍子木(ひょうしぎ)
日本国語大辞典
行列の後尾について列の乱れを整えるために拍子木を打つ人。また、その拍子木。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕四・上「此内はやとのさまのおたちと見へて、お ...
21. つけ‐ひょうしぎ[‥ヒャウシぎ]【付拍子木】
日本国語大辞典
〔名〕付拍子の時に用いる拍子木。*洒落本・女鬼産〔1779〕「『しばらく、しばらく』ト付ひゃうしぎの足音すさまじく」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕八 ...
22. ところてん の 拍子木(ひょうしぎ)
日本国語大辞典
いる。*風流すいことば〔1879〕「ところてん拍子木で、おとなし」*二人女房〔1891~92〕〈尾崎紅葉〉上・一「どうせ心太(トコロテン)の拍子木(ヒャウシギ) ...
23. とめ‐ひょうしぎ[‥ヒャウシぎ]【留拍子木】
日本国語大辞典
〔名〕歌舞伎で幕をあける時の合図にうつ柝(き)。*戯場訓蒙図彙〔1803〕三「留拍子木 まくを明る時のしらせ」トメヒョーシ ...
24. はや‐ひょうしぎ[‥ヒャウシぎ]【早拍子木】
日本国語大辞典
〔名〕(「はやびょうしぎ」とも)事件の発生など非常を知らせるために、速い調子で連打する拍子木。*歌舞伎・男伊達初買曾我〔1753〕四「方々にて早柏子木金棒の音し ...
25. あいきょう‐もち[アイキャウ‥]【愛敬餠】
日本国語大辞典
(2)砂糖餠に小さく割ったくるみを練りこみ、少量のしょうゆで味をつけた、長さ五センチメートルぐらいの拍子木の形をした生菓子。福島県飯坂の名物。 ...
26. あげ‐しょうじ[‥シャウジ]【揚障子】
日本国語大辞典
前側両褄共市松の上げ障子を取附け」*洒落本・当世気どり草〔1773〕「切幕上げみす、上げ紙格(セウシ)、拍子木引幔(まく)道具にて、囃子方は呂律を極め」 ...
27. アデク
日本大百科全書
トルくらい。材は硬くじょうぶでカナツバキ(鹿児島での俗名)ともよぶ。農具の柄や柱材に用いる。拍子木(ひょうしぎ)にすると音色がよい。アデクは沖縄の方言に由来。南 ...
28. あまがさきじょうか【尼崎城下】兵庫県:尼崎市
日本歴史地名大系
市売(せり売)と相対売(下売)を併用(「市売残魚下売願」尼崎魚問屋仲間文書)、市売は拍子木を合図にせりに掛ける品を定めた(「市立て拍子木の定」徳田家文書)。渡世 ...
29. アメリカ彦蔵自伝 2 250ページ
東洋文庫
しいものではないこと、また私は警察費や照明費も応分の額を払っている上に、自家用の夜警を雇い、拍子木を持って夜どおし見まわってもらっていることを指摘して、反対した ...
30. 綾子舞画像
日本大百科全書
つける点が多少異なる。手には扇を持つ。囃子は大太鼓、締(しめ)太鼓、笛、鼓、銅拍子(どうびょうし)、拍子木。現在伝わる曲名は踊り11曲、囃子舞22曲、狂言28番 ...
31. アラビアン・ナイト 7 2ページ
東洋文庫
人びとに知らす良法について,人びとに相談した。火を焚いたらどうか,角笛を鳴らしたらどうか,ナークース(拍子木の一種)をたたいたらどうかなどと,いろいろの意見が出 ...
32. ありあわせ‐もの[ありあはせ‥]【有合物】
日本国語大辞典
ちょうどその場にあったもの。持ち合わせのもの。ありあわせ。*茶話〔1915~30〕〈薄田泣菫〉大雅の拍子木「木は有合(アリアハ)せ物(モノ)で、画家の懐中(ふと ...
33. ありゃ‐ありゃ
日本国語大辞典
威嚇(いかく)のため発する掛け声。*歌舞伎・助六廓夜桜〔1779〕「是より、西、東、本舞台にて拍子木を打ち、アリャアリャの声」*歌舞伎・梅柳若葉加賀染〔1819 ...
34. いいあい‐そうば[いひあひサウバ]【言合相場】
日本国語大辞典
その相場の称。言合値段。*向山誠斎雑記〔1838~56〕壬子雑綴七・堂島米市起立并米市仕方事「此二番の拍子木を打時、米方年行司どもの帳合米・虎市相場の高下する景 ...
35. いいあいそうば【言合相場】
国史大辞典
通常建物米の切手を売買し、即日代銀および切手の授受をすますのを原則としていた。寄場の開始は朝五ッ時、水方が拍子木を打つ。この時言合番(正米売買をする仲間から毎日 ...
36. 石摺
日本大百科全書
木綿地にこの方法で木目形を摺ったものが、女性用の雨合羽に多く用いられた。布地を摩擦するのには、拍子木形の堅木を用いる。これを石摺というのは、できあがったものが、 ...
37. いそ‐の‐はな【磯花】
日本国語大辞典
〔名〕広島市の名物の菓子。糯米(もちごめ)の粉で作った求肥(ぎゅうひ)に、青海苔(のり)を細く切って練りまぜ、拍子木形に切って片栗粉でまぶしたもの。 ...
38. いちりゅうさいていざん【一竜斎貞山】
国史大辞典
家芸としている。 (一)初代 ?―一八五五 錦城斎典山の門下。『伊達騒動』を能くし、張扇を捨て拍子木を用いた。貞山の号は、隻眼であったところから伊達政宗の法号 ...
39. いっちょう‐ぎ[イッチャウ‥]【一丁柝】
日本国語大辞典
〔名〕芝居で、拍子木を狂言方がチョンと一つ打つこと。幕を閉めるとき、また、浅黄幕を切って落とすときなどに用いる。一丁。イッチョー ...
40. いっぺいじ【一平次】
日本人名大辞典
うつのがたくみで,承応(じょうおう)(1652-55)のころ大坂で演奏して評判となった。四つ竹は竹製の拍子木のようなもので,下座(げざ)音楽にもちいられた。 ...
41. いなか‐おこし[ゐなか‥]【田舎
】
日本国語大辞典
以て煉
之筥(はこ)に納れさまし
拍子木の形に截る 今俗右のほしいいのままなるを田舎おこしと云也 江戸にての名也」
...42. 伊予万歳
日本大百科全書
才蔵、次郎松(じろまつ)、踊子など10名ほどで、太夫の詞(ことば)・唄(うた)、太鼓、三味線、拍子木によって横隊形式の集団舞踊を演じる。服装は金糸銀糸の縫い取り ...
43. いよ‐まんざい【伊予万歳】
日本国語大辞典
。他の万歳のように太夫と才蔵との問答もあるが、女子の役を男子が女装してつとめ、三味線、太鼓、拍子木を用い、劇的な色彩の強い点がその特色。「伊予名所づくし」「忠臣 ...
44. うかれ‐ぶし【浮節】
日本国語大辞典
さめ髪〔1900〕〈永井荷風〉一「真打梅之助が御愛嬌の浮(ウカ)れ節(ブシ)が歌ひ了るや、楽屋で拍子木が鳴り高座へ簾が下て」*暗夜行路〔1921~37〕〈志賀直 ...
45. う・ける【受・請】
日本国語大辞典
ば受(ウケ)得ず」(8)芝居で、下座の唄、または鳴り物のほどよい切れ目をきっかけとし、狂言方が幕あけの合図に拍子木を打つ。(9)文法で、前の語句に応じる。 ...
46. うそ の 四(よっ)つ
日本国語大辞典
。営業時間を延長させるために、世間の鐘で打つ四つ(午後一〇時ごろ)をずらして午後一二時ごろ、拍子木で偽りの四つを打って知らせたところからいう。木の四つ。引け四つ ...
47. 歌麿 253ページ
東洋文庫
ざらざらした草の茎をふるわせて、地面に逆さまに置いた弓の六本の弦で調べをかなでた。ほかの神々は拍子木で拍子をとった。 それから「うずめ」は、次のように歌いながら ...
48. うち‐ちがい[‥ちがひ]【打違】
日本国語大辞典
〔1784~1814〕六・大す流しといふ紋所之事「右拍子木の打違ひは、川除の具を略し用たるなるべし」(2)まちがって打つこと。また、そのもの。「電報のう ...
49. エジプト音楽画像
日本大百科全書
先史時代から中王国時代にかけての前半期(前1780年ごろまで)に用いられた楽器には、骨製・木製の拍子木と鳴子、金属製シストルム(がらがらの一種)、葦(あし)製・ ...
50. エジプト音楽
世界大百科事典
を奏でることであり,典礼に音楽は不可欠のものであった。 楽器の種類としてはシストルムをはじめ拍子木,シンバル,鈴のような体鳴楽器が圧倒的に多いが,太鼓やタンバリ ...