1. 洒落本画像
日本大百科全書
いしじゅうはって)』(1790)などの傑作によって洒落本は通の文学としての完成をみせた。 1791年(寛政3)の改革政治による弾圧で、洒落本は一時衰えたが、18 ...
2. 洒落本
世界大百科事典
金魚(たにしきんぎよ),蓬萊山人帰橋,万象亭(まんぞうてい)(森羅万象)らを経て,天明半ばに洒落本の第一人者山東京伝が出る。温かい人間味に裏づけられた鋭い観察と ...
3. しゃれ‐ぼん【洒落本】
日本国語大辞典
茶表紙で唐本仕立てのものが多い。小本(こほん)。蒟蒻本(こんにゃくぼん)。*洒落本・傾城買指南所〔1778〕叙「近来出来(みへ)る似(にた)山の洒落本(シャレボ ...
4. しゃれ-ぼん【洒落本】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕江戸時代中期以後、上方に起こり、安永・天明年間を中心に江戸で刊行された小説。遊里を題材とし、会話文を主体にした風俗小説。 ...
5. しゃれぼん【洒落本】
国史大辞典
招くこととなり、洒落本はその役目を果たして消滅する。 [参考文献]水野稔『黄表紙・洒落本の世界』(『岩波新書』青九八六)、山口剛「洒落本について」(『山口剛著作 ...
6. 洒落本(しゃれぼん)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 947ページ ...
7. 洒落本
日本古典文学全集
洒落本とは、江戸中期以降に江戸で流行した遊里文学のこと。遊女・遊客の言動を、会話を主にして写実的に描写した。「通」という理念を軸に、人間の滑稽な生活を描く。以後 ...
8. 洒落本
日本史年表
1779年〈安永8 己亥〉 この頃 洒落本 ・ 黄表紙 流行。 ...
9. 洒落本(著作ID:4385909)
新日本古典籍データベース
しゃれほん ...
10. 洒落本
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 365ページ ...
11. 青楼草紙(著作ID:1334129)
新日本古典籍データベース
せいろうそうし 吉原洒落本/青楼草紙 雪成(ゆきなり) 作・画 洒落本 文化三 ...
12. ああ‐した
日本国語大辞典
動詞「する」の連用形「し」と、助動詞「た」が付いて一語化した語)あのような。あんな。ああいう。*洒落本・一事千金〔1778〕六「アアしたそぶりは、こふいふ気か」 ...
13. あい
日本国語大辞典
移ろうとするときなどに、相手に注意を促したり、挨拶のことばの上に軽く添えたりして用いる語。*洒落本・弁蒙通人講釈〔1780〕「アイとさし出す火入を取て」*人情本 ...
14. あい[あひ]【間・合】
日本国語大辞典
などとて人出る事あるべし」*雑俳・柳多留‐八〔1773〕「かかあどのちょっとございと間(あイ)をさせ」*洒落本・風流裸人形〔1779か〕上「『ちと素直に受けてお ...
15. あいあい‐あんどう[あひあひ‥]【相合行灯】
日本国語大辞典
〔名〕二軒で共用する行灯(あんどん)。*
洒落本・
毛登喜〔1788〕四「大あんどう掛たる家も秋風ぞふく小ろうじの奥へ追やられ、小便
...16. あいあい‐かご[あひあひ‥]【相合駕籠】
日本国語大辞典
多くは男女の場合にいう。あいかご。*浄瑠璃・冥途の飛脚〔1711頃〕下「忠兵衛梅川 相合かご」*洒落本・聖遊廓〔1757〕「かりの世といふ太夫と相合駕籠(アイヤ ...
17. あい‐うえだ[あゐうへだ]【藍上田】
日本国語大辞典
長野県上田地方に産する藍染めの縞織物。*洒落本・古契三娼〔1787〕「あたまのうへは日日にふえ、藍上田(アイウヘダ)の光も夜夜あきらかになりて呉服屋の屋敷通ひを ...
18. 愛縁(あいえん)奇縁(きえん)
故事俗信ことわざ大辞典
にはあひゑんきゑん血を分けた親子でも中の悪いが有物」類聚世話百川合海(1776)「相縁機縁」洒落本・廓宇久為寿(1818)前「譬へ一夜といへども、百夜の契りを結 ...
19. あいえん‐きえん【愛縁機縁・合(あひ)縁奇縁・相(あひ)縁奇縁】
日本国語大辞典
*浄瑠璃・心中宵庚申〔1722〕下「人にはあひゑんきゑん血を分けた親子でも中の悪いが有物」*洒落本・廓宇久為寿〔1818〕前「譬へ一夜といへども、百夜の契りを結 ...
20. あい‐おなんど[あゐ‥]【藍御納戸】
日本国語大辞典
〔名〕染色の名。藍の濃いお納戸色。*洒落本・二蒲団〔1801〕「おびは、こはくあいおなんど、但しはば二寸ぐらゐを少し左りへまげ」*人情本・仮名文章娘節用〔183 ...
21. 婭意忋思(著作ID:79287)
新日本古典籍データベース
甲子夜話後編/婭意忋 梅暮里谷峨一世(うめぼりこくが1せい) 作 栄松斎長喜(えいしょうさいちょうき) 画 洒落本 享和二刊 ...
22. あい‐がえし[あゐがへし]【藍返】
日本国語大辞典
〔名〕(1)染物の名。模様のある上に、さらに藍で染めかえしたもの。*洒落本・一騎夜行〔1780〕三・威猛に詈る天狗「夏冬かけて藍返(アイカヘ)しの三重染」(2) ...
23. あい が 手本(てほん)
日本国語大辞典
する人のすすめに従って、杯のやりとりをするのがよいということ。*洒落本・甲駅新話〔1775〕「あゐは手本とやら、わたしも灰吹にのませやすぜへ」*洒落本・売花新駅 ...
24. あい‐きょう[‥キャウ]【愛敬・愛嬌(ケウ)】
日本国語大辞典
実に見とれるやうな婦人」(3)好ましさ、こっけいさ、ほほえましさなどを人に感じさせる要素やしぐさ。愛想。*洒落本・吉原源氏六十帖評判〔1737〕「酒も少々成て遊 ...
25. 愛敬鶏子/前編(著作ID:594821)
新日本古典籍データベース
あいきょうたまご/ぜんぺん 山頎庵利長(さんきあんとしなが) 洒落本 文化一一 ...
26. あい‐きら[あゐ‥]【藍雲母】
日本国語大辞典
〔名〕藍地に雲母が散らしてあること。また、そのもの。*洒落本・品川楊枝〔1799〕「ふすまはあいきらを引たうへえ狂哥のすりもの」 ...
27. あい‐ぎ[あひ‥]【間着・合着】画像
日本国語大辞典
の類。(ロ)近世、一般には、上着とはだ着の間に着る衣服。*洒落本・禁現大福帳〔1755〕三「肌衣相着(アイギ)は色々を装ひ」*洒落本・遊子方言〔1770〕発端「 ...
28. あい‐ぎし[あゐ‥]【藍岸】
日本国語大辞典
〔名〕絹織物の一つ。藍色の岸縞(きしじま)。*洒落本・箱まくら〔1822〕下「藍(アイ)ぎしの内着、うそよごれたるわた入」 ...
29. あいくろし‐さ【愛─】
日本国語大辞典
〔名〕(形容詞「あいくろしい」の語幹に接尾語「さ」の付いたもの)「あいくるしさ」に同じ。*洒落本・淫女皮肉論〔1778〕新駅の朧月「風ぞくきりゃうたおやかに、こ ...
30. あい‐けん[あひ‥]【相見・合拳】
日本国語大辞典
狩剣本地〔1714〕三「それにお主のじひ心、奥様のあひけんにて、お袖の下より金戴き、夫婦づれでお家を走」*洒落本・箱まくら〔1822〕中「あとにて花車(く ...
31. あい‐こう[あひ‥]
日本国語大辞典
〔名〕(「あいこ(相子)」の変化した語)「あいこ(相子)」に同じ。*洒落本・傾城買二筋道〔1798〕夏の床「手前のかほがばけものとあいかうといふ物だから、むかふ ...
32. あい‐ことば[あひ‥]【合言葉】
日本国語大辞典
室町末~近世初〕「惣じて此やせまつ、こゑまつと申はわれらごときの者の山だちのあひ言葉じゃ」*洒落本・間似合早粋〔1769〕「此外せんぼう、所々のかへことば、合詞 ...
33. あい‐さつ【挨拶】
日本国語大辞典
脱衣之礼儀
也」*
洒落本・遊子方言〔1770〕発端「おかみさま。あれは何かおかしなもので御座りますぞへ。大がいにあいさつ
...34. あい‐さび[あゐ‥]【藍錆】
日本国語大辞典
〔名〕(1)染色の一つ。藍色の、濃くて赤みを帯びたもの。*洒落本・当世風俗通〔1773〕上之令子風「藍(アヒ)さびに赤くうつるかきつひ味噌」(2)あいさびの色に ...
35. あいさび‐ぞめ[あゐさび‥]【藍錆染】
日本国語大辞典
〔名〕藍錆色に染めること。また、その染物。*洒落本・傾城買指南所〔1778〕「夏はさらしのあひさび染(ゾメ)などめすだらふ」 ...
36. あい‐しら・う[あひしらふ]
日本国語大辞典
)取り合わせる。添える。*雑俳・柳多留‐一〇〔1775〕「けいせいにざっと柳をあいしらい」*洒落本・雑文穿袋〔1779〕「お噺申す詞をあらましお覚へなさるると〈 ...
37. あい‐じま[あゐ‥]【藍縞】
日本国語大辞典
〔名〕(1)藍色の縞模様。また、その織物。*洒落本・古契三娼〔1787〕「近所のおさな子かりよせても人みしりして、こはく丹後の藍縞(アイジマ)に小便を置き土産に ...
38. あい‐じゃくや[あひ‥]【相借家】
日本国語大辞典
草〔1786〕中「窃(ひそか)に相借屋(アヒジャクヤ)の女見を頼み、吉原へ百両に身を売り」*洒落本・古契三娼〔1787〕「おなじ川竹の末葉とて合借家(アイジャク ...
39. あい‐じるし[あひ‥]【合印】
日本国語大辞典
~04〕「Aijiruxi (アイジルシ)〈訳〉事をなすにあたってあらかじめ定めておく印」*洒落本・禁現大福帳〔1755〕三「肌衣(はだぎ)相着(あいぎ)は色色 ...
40. あい‐そう[‥サウ]【愛想・愛相】
日本国語大辞典
した景こそ風情も面白けれ。更に愛そうもない景ぢゃが、されども、ちっとけうがることがあるぞ」*洒落本・遊子方言〔1770〕発端「ここの女房は、あまり愛想(アイソウ ...
41. あいそう も 小想(こそう)も=尽(つ)きる[=尽(つ)き果(は)てる]
日本国語大辞典
「あいそ(愛想)もこそも尽きる」に同じ。*雑俳・柳多留‐四〔1769〕「ぶつに買あいそうこそうつきたどら」*洒落本・傾城買四十八手〔1790〕見ぬかれた手「講釈 ...
42. あいそ が 尽(つ)きる
日本国語大辞典
*談義本・八景聞取法問〔1754〕一・疱瘡の寄の跡「ぐっとあいそが尽ると俄に不機嫌に成て」*洒落本・三人酩酊〔1799か〕実泪上戸の段「おれが目で見てさへあいそ ...
43. 愛想(あいそ)が尽(つ)きる
故事俗信ことわざ大辞典
〉」談義本・八景聞取法問(1754)一・疱瘡の寄の跡「ぐっとあいそが尽ると俄に不機嫌に成て」洒落本・三人酩酊(1799か)実泪上戸の段「おれが目で見てさへあいそ ...
44. あいそ も 興(きょう)も尽(つ)き果(は)てる
日本国語大辞典
「あいそ(愛想)もこそも尽きる」に同じ。*洒落本・契情買虎之巻〔1778〕瀬川か一念「おのれにほれて、そふいふ心はあるまいと思しに、あいそも、きゃうも、つきはて ...
45. 愛想(あいそ)も興(きょう)も尽(つ)き果(は)てる
故事俗信ことわざ大辞典
「愛想もこそも尽きる」に同じ。 洒落本・契情買虎之巻(1778)瀬川か一念「おのれにほれて、そふいふ心はあるまいと思しに、あいそも、きゃうも、つきはてて」 ...
46. 愛想(あいそ)も臍(へそ)の緒(お)も尽(つ)き果(は)てる
故事俗信ことわざ大辞典
「愛想もこそも尽きる」に同じ。 洒落本・嘉和美多里(1801)「あいそも臍(ヘソ)の尾もつきはてた、あまっちょた」 ...
47. あいそ‐らし・い【愛想─】
日本国語大辞典
という気持に用いられているが、近世以降では、表面上の取り繕いという、マイナスの評価の表現に偏ってくる。洒落本「百安楚飛」の「愛相(アイソウ)らしふ云ふて、内証は ...
48. 愛想(あいそ)を尽(つ)くす
故事俗信ことわざ大辞典
「愛想を尽かす」に同じ。 洒落本・蛇蛻青大通(1782)「仮令(たとへ)気の有女郎でもあいそをつくすは知れた事なり」 ...
49. あい た 口(くち)へ=餠(もち)[=牡丹餠(ぼたもち)]
日本国語大辞典
*黄表紙・金々先生栄花夢〔1775〕「これさいわい福徳の三年目、あいた口へもち、天へもあがるここちして」*洒落本・通言総籬〔1787〕一「喜のは一町目ときいてあ ...
50. 開(あ)いた口(くち)へ=牡丹餅(ぼたもち)〔=餅(もち)〕
故事俗信ことわざ大辞典
い福徳の三年目、あいた口へもち、天へもあがるここちして」洒落本・通言総籬(1787)一「喜のは一町目ときいてあいた口へもちなり」洒落本・虚実情の夜桜(1800) ...