1. ハッサク画像
日本大百科全書
イヨカン、ナツミカンに次ぎ5位で、3万4618トンである。和歌山、広島、愛媛、徳島の諸県に多い。八朔(はっさく)(旧暦8月1日)のころから食べられるために名づけ
2. 八朔
日本大百科全書
つくり贈答する風がある。三重県北牟婁(きたむろ)郡紀北(きほく)町の養海院では、八朔には盆踊りと同様な八朔踊りを踊るという。八朔に搗(つ)く餅(もち)を苦(にが
3. 八朔
世界大百科事典
とする所もある。八朔を昼寝の終期,夜なべの初日とする所の多いのは,これ以後が本格的な収穫期に入るからだろう。→憑(たのみ)田中 宣一 八朔節供 田実(たのみ)の
4. はっ‐さく【八朔】画像
日本国語大辞典
申し述ベる行事が行なわれていた。八朔の祝い。八朔の礼。《季・秋》*看聞御記‐応永二五年〔1418〕八月一日「八朔風俗、千秋嘉兆、幸甚幸甚」*浮世草子・西鶴置土産
5. はっさく【八朔】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
八朔荒(はっさくあ)れ・八朔(はっさく)の苦餅(にがもち)・八朔(はっさく)は婿(むこ)の泣(な)き節供(せっく)
6. はっ-さく【八朔】
全文全訳古語辞典
収穫をひかえて「田実の祝い」として新穀を贈答したのがはじまりで、公家・武家や町人の間にも広まり、「八朔の憑」と称し、物品を贈答した。現在の、「中元」のもと。
7. はっさく【八朔】
国史大辞典
じき也」(八朔風俗)とあるなど、公家の間では、八朔を民間に発した行事と考えていたことが窺われる。武家においては、室町時代以降、主従関係を固める行事として重んぜら
8. 八朔(はっさく)【篇】
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1285ページ
9. 【八朔(
)】はっさく
新選漢和辞典Web版
陰暦八月一日。朔は、月の第一日。
10. はっさく【八朔】[方言]
日本方言大辞典
(1)九月一日。農家では赤飯を炊いて一日休養する。 兵庫県赤穂郡660播州赤穂方言集(佐伯隆治)1951(2)九月一日に行われる闘牛。 島根県隠岐島「はっさくに
11. はっさく【八朔】[標準語索引]
日本方言大辞典
うまぜっく / た の実 / はぜつりぜっくはっさく:八朔に神に供える人形た の実はっさく:八朔の馬節句の小形の作り馬ちちっこうま
12. ハッサク
世界大百科事典
g。果肉はやや硬い。種子数約30粒。白色単胚。変異系統として,果皮の紅が濃い紅八朔,色着きと味が早生化した早生八朔がある。1860年ごろ,広島県因島の浄土寺境内
13. 八朔參二賀幕府一圖 (見出し語:八朔【篇】)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1296ページ
14. はっさく‐あれ【八朔荒】
日本国語大辞典
〔名〕陰暦八月一日の前後に吹く強風や豪雨。*諺苑〔1797〕「
八朔あれ」
[0]
15. 八朔荒(はっさくあ)れ
故事俗信ことわざ大辞典
八朔の前後に吹く強風や豪雨。 閭里歳時記(1780頃か)下・八月一日「八朔・二百十日・二百廿日は暴風雨ありて田穀を害すと言伝へ、あれ日と名付けてこれをおそれ、風
16. はっさく‐かん【八朔柑】
日本国語大辞典
〔名〕「はっさく(
八朔)(4)」に同じ。《季・春》
[0]
17. はっさく‐こうばい【八朔紅梅】
日本国語大辞典
〔名〕植物「かんこうばい(寒紅梅)」の異名。*大和本草〔1709〕一二「八朔紅梅は、八朔の比より開く。花小にして八重なり。西土にてこれを寒紅梅と云」ハッサクコー
18. はっさく‐せん【八朔銭】
日本国語大辞典
〔名〕八朔の祝いに贈る金銭。*俳諧・山の井〔1648〕秋「八朔〈略〉わがたのむ人のもとには礼義をなし、八朔銭とてささぐる事も侍る」
19. はっさく‐ぜっく【八朔節供】
日本国語大辞典
〔名〕陰暦八月一日の祝い。
八朔。
[ゼ]
20. はっさく‐そうぶぎょう[‥ソウブギャウ]【八朔総奉行】
日本国語大辞典
〔名〕室町幕府の職名の一つ。陰暦八月一日の田実(たのむ)の祝いに、献上物の管理や答礼品の配慮などをつかさどる役目。また、その人。憑(たのむ)総奉行。
21. 八朔人形
日本大百科全書
九州博多(はかた)地方でもかつては八朔雛を贈答にする風習があった。福岡県朝倉(あさくら)市甘木(あまぎ)付近では、八朔に、初節供を迎えた女児のある家庭では八朔雛
22. はっさく‐にんぎょう[‥ニンギャウ]【八朔人形】
日本国語大辞典
〔名〕八朔に瓜や米の粉で作る人形。近畿では瓜に顔を描いた人形に酒や赤飯を供え、瀬戸内地方では米の粉で人形や動物の形を作って飾る。関東でも人形を贈る風習があった。
23. はっさく の=祝(いわ)い[=賀(が)]
日本国語大辞典
その祝いとして贈られた品。八朔の礼。《季・秋》*随筆・安斎随筆〔1783頃〕一「八朔祝のおこり正史実録にみえず」*碑〔1939〕〈中山義秀〉一「高範の家来の老爺
24. はっさく の 雀(すずめ)
日本国語大辞典
八朔の田実(たのむ)の祝いを「頼むの祝い」と解して、日頃世話になっている人々に贈った、作り物の雀。江戸時代、主として京坂地方で行なわれた風習。絵外居(えほかい)
25. はっさく の 苦餠(にがもち)
日本国語大辞典
八朔の祝いの時に作る牡丹餠(ぼたもち)。この日以後は昼寝がなくなり、夜業(よなべ)が始まるので、奉公人にとって甘くない意にいう。
26. 八朔(はっさく)の苦餅(にがもち)
故事俗信ことわざ大辞典
八朔以後は昼寝がなくなり、夜なべが始まるので、この日に作る牡丹餅のことを奉公人にとって甘くない意でいった。
27. はっさく の 雪(ゆき)
日本国語大辞典
八朔(2)の日に遊女たちがそろって白無垢(しろむく)を着たさまを雪にたとえた語。秋の雪。里の雪。*雑俳・柳多留拾遺〔1801〕巻一二上「八朔の雪は吾妻の香炉峯」
28. はっさく の 礼(れい)
日本国語大辞典
「はっさく(八朔)の祝い」に同じ。*康富記‐文安五年〔1448〕八月一日「八朔之御礼紙一束〈杉原檀紙〉、御太刀〈金覆輪〉一腰進上」*咄本・醒睡笑〔1628〕一「
29. 八朔(はっさく)は婿(むこ)の泣(な)き節供(せっく)
故事俗信ことわざ大辞典
八朔の日以後は昼寝がなくなり夜業(よなべ)が始まるので、働き手である婿にとっては、八朔はありがたくない節供である。〔諺語大辞典(1910)〕
30. はっさく は 婿(むこ)の泣(な)き節供(ぜっく)
日本国語大辞典
八朔の日以後は収穫の時期で忙しくなり、昼寝がなくなって夜業(よなべ)が始まるので、働き手の婿にとっては、嬉しくない節供であるということ。
31. はっさく‐ばい【八朔梅】
日本国語大辞典
〔名〕植物「かんこうばい(寒紅梅)」の異名。《季・秋》*俳諧・俳諧四季部類〔1780〕八月「八朔梅」*俳諧・発句題苑集〔1799〕「八朔梅髣髴として冬至梅」
32. 八朔梅(はっさくばい)
古事類苑
植物部 洋巻 第1巻 318ページ
33. はっさく‐びな【八朔雛】
日本国語大辞典
〔名〕「はっさくにんぎょう(八朔人形)」に同じ。*春のことぶれ〔1930〕〈釈迢空〉山かげ・伊予の国「町に入って、八朔雛を売る子のむれにあふ」
34. はっさく‐ぶぎょう[‥ブギャウ]【八朔奉行】
日本国語大辞典
*親元日記‐文明一五年〔1483〕八月朔日「八朔御奉行東山殿御奉行伊勢守殿右筆」*沢巽阿彌覚書〔1612頃か〕「八朔方事〈略〉御酒事入次第、八朔方より出。御屋形
35. 八朔出仕之万石以下諸役人より被仰渡(著作ID:473074)
新日本古典籍データベース
はっさくしゅっしのまんごくいかしょやくにんよりおおせわたされ 記録
36. 八朔梅然再度咲(著作ID:1603163)
新日本古典籍データベース
はっさくばいしかもにどざき 長唄 享和二初演
37. 八朔梅月の霜月(著作ID:1012960)
新日本古典籍データベース
はっさくばいつきのしもつき 長唄 寛政元初演
38. はっさくぼたん【八朔牡丹】[方言]
日本方言大辞典
植物しゅうめいぎく(秋明菊)。 長州※122両国本草(田智庵貫通)1737
39. 八朔幕府御馬獻上 (見出し語:馬)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1300ページ
40. 雲と鳥(著作ID:906478)
新日本古典籍データベース
くもととり 鴫立沢秋暮之辞 八朔之辞 鳥酔(ちょうすい) 烏明(うめい) 編 俳諧 明和五刊
41. 八朔幕府御馬獻上 (見出し語:進獻)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1300ページ
42. 八朔贈遺 (見出し語:贈遺【篇】)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1285ページ
43. 昼寝(ひるね)は八朔(はっさく)まで、火燵(こたつ)は亥(い)の子(こ)から
故事俗信ことわざ大辞典
昼寝をするのは涼しくなる陰暦八月一日頃までで火燵開きは陰暦十月の亥の日以後にせよ。〔日本俚諺大全(1906~08)〕
44. きたはつさくむら【北八朔村】神奈川県:横浜市/緑区地図
日本歴史地名大系
小田原衆所領役帳に笠原藤左衛門「廿三貫百八拾文 小机八朔」、三郎殿「廿貫四百八十文 小机八朔 代官小野与三郎」とある。正保国絵図では北八朔村・西八朔村の二村に分
45. たのみの節(たのみのせち)[八朔]
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1285ページ
46. にしはつさくむら【西八朔村】神奈川県:横浜市/緑区地図
日本歴史地名大系
貫百八拾文 小机八朔」、三郎殿「廿貫四百八十文 小机八朔 代官小野与三郎」とある。正保国絵図では西八朔村・北八朔村の二村に分れている。しかし、近世には八朔村と称
47. 三節会嘉定八朔(著作ID:3554969)
新日本古典籍データベース
さんせちえかじょうはっさく 年中行事
48. 長崎八朔金仕法(著作ID:2144527)
新日本古典籍データベース
ながさきはっさくきんしほう
49. 雪女廓八朔(著作ID:523875)
新日本古典籍データベース
ゆきおんなさとのはっさく 山東唐洲(さんとうとうしゅう) 作 喜多川歌麿一世(きたがわうたまろ1せい) 画 黄表紙 天明八刊
50. 朝廷八朔 (見出し語:朝廷)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1287ページ