1. 島崎藤村画像
日本大百科全書
詩人、作家。本名春樹(はるき)。別号古藤庵無声(ことうあんむせい)。明治5年2月17日(旧暦)筑摩(ちくま)県(現長野県)の旧中山道(なかせんどう)馬籠宿(まご
2. 島崎藤村[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
国立国会図書館所蔵
3. 島崎藤村
世界大百科事典
か〉に対するあいまいだが執拗な抵抗を続けた点にその特色がある。十川 信介 春(小説) 新生(島崎藤村)
4. しまざき‐とうそん【島崎藤村】
日本国語大辞典
詩人、小説家。本名春樹。長野県出身。明治学院卒。キリスト教の洗礼を受ける。北村透谷らと「文学界」を創刊。明治三〇年(一八九七)「若菜集」を出版し、浪漫主義詩人と
5. しまざきとうそん【島崎藤村】
国史大辞典
全集には『藤村全集』(筑摩書房)などがある。 [参考文献]平野謙『島崎藤村』、亀井勝一郎『島崎藤村論』、瀬沼茂樹『評伝島崎藤村』、三好行雄『島崎藤村論』 (三好
6. しまざき-とうそん【島崎藤村】画像
日本人名大辞典
1872−1943 明治-昭和時代前期の詩人,小説家。明治5年2月17日生まれ。島崎正樹の4男。東北学院,小諸義塾などの教師をつとめる。明治26年北村透谷らの「
7. 島崎藤村[文献目録]
日本人物文献目録
論』伊藤至郎『島崎藤村論』今野宏『島崎藤村論』岡崎義恵等『島崎藤村論』勝本清一郎『島崎藤村論』加藤朝鳥『島崎藤村論』加茂雄一『島崎藤村論』小宮豊隆『島崎藤村論』
8. 島崎藤村(年譜)
日本大百科全書
1872(明治5)2月17日(新暦3月25日)筑摩県第八大区五小区馬籠村(現、岐阜県中津川市馬籠)に誕生。本名は春樹1881(明治14)9月兄とともに上京。元数
9. ああ
日本国語大辞典
887~89〕〈二葉亭四迷〉二・八「アアではないか斯うでは無いかと」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉上・六「独身(ひとり)で居るものは何時迄も彼様(ああ)サ」
10. ああ‐して
日本国語大辞典
紅葉〉下・四「自分も那(アア)して近所へ来た嫁を見に出た事もあったっけ」*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉一八・二「彼様(アア)して黙って居るところを見ると」アーシ
11. あい
日本国語大辞典
の呼(よぶ)に答る語 関東にて、あいと云 畿内にて、はいと云」*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第一部・上・一・三「『姉さま』『あい、おふきか』」(2)何
12. あいあい‐がさ[あひあひ‥]【相合傘】画像
日本国語大辞典
おぼしき者、相合傘(アヒヤイガサ)で、しかも欣然として通る」*千曲川のスケッチ〔1912〕〈島崎藤村〉三・山荘「お二人で一本だ、相合傘といふやつはナカナカ意気な
13. あい‐えん【哀艷】
日本国語大辞典
〔形動〕あでやかな中に寂しさの感じられるさま。哀れに美しいさま。*落梅集〔1901〕〈島崎藤村〉雅言と詩歌「あわただしき花の名残の哀艷なるかたも」*江戸から東京
14. あい‐かい・する[あひクヮイする]【相会】
日本国語大辞典
卑賤なる少年二三人、或年の冬の夜、相(あヒ)会し、互ひにその知るところを語り合ひ」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉下・八「両雄相会して、酒でも酌(く)むやうな
15. あい‐かた・る[あひ‥]【相語】
日本国語大辞典
」に同じ。*海道記〔1223頃〕鎌倉遊覧「互に心懐を演て暫く相語る」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉上・五「胸襟を披(ひら)いて相語るの折」
16. あい‐ぜんご・する[あひ‥]【相前後】
日本国語大辞典
〉六「高い高い足音と軽く引摺る草履の音とが相前後して聞えたと思ふと」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉下・四「正太は榊と相前後して、兜町の方へ通ふことに成った」
17. あい‐とう・ずる[あひ‥]【相投】
日本国語大辞典
*文明論之概略〔1875〕〈福沢諭吉〉一・一「此一段までは両説相投ずるが如くなれども」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉下・三「意気相投じた達雄は、最早拓落失路
18. あい‐よく【愛欲・愛慾】
日本国語大辞典
〔1776〕青頭巾「一たび愛慾(アイヨク)の迷路(めいろ)に入りて」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉下・八「愛慾の為に衰耄(すゐまう)したやうな甥の姿が」【二
19. あおうめ‐うり[あをうめ‥]【青梅売】
日本国語大辞典
〔名〕青梅を売り歩くこと。また、その人。*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉下・八「一月あまり経つと、最早町では青梅売の声がする」アオ
20. あおぎ‐た・てる[あふぎ‥]【扇立】
日本国語大辞典
馬よりをり給ひ、うし若をあふぎたて、『さるにても汝善きかな』」*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第二部・下・一二・三「一般の異国趣味をあふぎ立てるものもあ
21. あお‐じそ[あを‥]【青紫蘇】
日本国語大辞典
異にするなり」*にごりえ〔1895〕〈樋口一葉〉四「青紫蘇(アヲヂソ)、ゑぞ菊」*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第一部・上・一・一「酒のさかな。胡瓜(き
22. あお‐どうしん[あをダウシン]【青道心】
日本国語大辞典
間敷事「彼者酔中に出家させば能慰ならんと〈略〉髪を剃こぼち青同心となして」*春〔1908〕〈島崎藤村〉三七「酷(はなは)だ生臭な青道心が、到頭そこへ出来上った」
23. あおのけ‐ざま[あふのけ‥]【仰様】
日本国語大辞典
逍遙〉二「ヘコヘコになりたる麦藁帽子を、あふのけざまに戴き」*千曲川のスケッチ〔1912〕〈島崎藤村〉三・一三日の祇園「あふのけさまに倒れた大の男」
24. あお‐ひとぐさ[あを‥]【青人草】
日本国語大辞典
神は、万の民(アヲヒトクサ)を慈(いつくし)みたまふ事ふかく」*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第一部・下・一二・四「この国の青人草(アヲヒトグサ)の心ま
25. あお‐まつば[あを‥]【青松葉】
日本国語大辞典
芭蕉翁追善之日記〔1694〕「清滝や波に散込青松葉〈芭蕉〉」*千曲川のスケッチ〔1912〕〈島崎藤村〉五・山中生活「青松葉の枝を下したり」(2)(青い松葉をいぶ
26. あお‐やま[あを‥]【青山】
日本国語大辞典
「道遠み急がざりせば青山の木蔭はいかにたち憂からまし〈よみ人しらず〉」*若菜集〔1897〕〈島崎藤村〉秋風の歌「ふりさけ見れば青山(アヲヤマ)も 色はもみぢに染
27. あおやま-はんぞう【青山半蔵】
日本人名大辞典
島崎藤村の「夜明け前」の主人公。中山道(なかせんどう)木曾(きそ)路の馬籠(まごめ)本陣の主人青山吉左衛門の子。幕末から明治にかけての激変期に,理想をもとめつつ
28. あか【赤・紅・朱・緋】
日本国語大辞典
赤ん坊。子供。*物類称呼〔1775〕一「小児〈略〉信州にてあかといふ」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉上・七「赤もふくれてるし、子守もふくれてるし」(4)「あ
29. あか‐あか【赤赤】
日本国語大辞典
*俳諧・奥の細道〔1693~94頃〕金沢「あかあかと日は難面(つれなく)もあきの風」*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉七・二「其色の赤々としてさも甘さうに熟したやつ
30. あかい=着物(きもの)[=仕着(しきせ)]を着(き)る
日本国語大辞典
十五の年に懲役に行ってから猶悪くなり、〈略〉再び赤(アカ)い仕着(シキ)せを着たが」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉下・九「達雄さんだっても、まかり間違へば赤
31. 赤(あか)い=着物(きもの)〔=仕着(しき)せ〕を着(き)る
故事俗信ことわざ大辞典
着たが」日本俚諺大全(1906~08)「赤(アカ)い着物(キモノ)を着(キ)る」家(1910~11)〈島崎藤村〉下・九「達雄さんだっても、まかり間違へば赤い着物
32. 赤い鳥
世界大百科事典
の小さな人たちのために,芸術として真価ある純麗な童話と童謡を創作する,最初の運動〉をめざし,島崎藤村,徳田秋声,野上弥生子,芥川竜之介,泉鏡花,小川未明,有島武
33. あかいとり【赤い鳥】
国史大辞典
かねて若き子どものための創作家の出現を迎ふる一大区画的運動の先駆である」と宣言して自家出版した。小川未明・島崎藤村・北原白秋・芥川竜之介・有島武郎らの作品を収載
34. あか‐うし【赤牛】
日本国語大辞典
Acauji (アカウジ)〈訳〉明るい黄色、または赤みがかった牛」*千曲川のスケッチ〔1912〕〈島崎藤村〉一・烏帽子山麓の牧場「額の広い、目付の愛らしい赤牛や
35. あか‐えみし【紅夷】
日本国語大辞典
の紅夷(アカエミシ)ら世には真(まこと)の神あることを知らず」*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第二部・上・二・五「昨日の紅夷(アカエミシ)は、実に今日の
36. あか‐かぶ【赤蕪】
日本国語大辞典
あかかぶら。《季・冬》*大和本草〔1709〕五「赤かぶあり、其根紅なり」*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第一部・上・六・五「赤蕪(アカカブ)を漬(つ)け
37. あか‐ぎれ【皹・皸】
日本国語大辞典
や伯母や鈴江君が僕の手足の赤ぎれ、霜やけを見て、顔をしかめた」*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第二部・下・一二・六「勝手の水仕事をする皹(アカギレ)の切
38. あかく なる
日本国語大辞典
顔を赤らめる。赤面する。*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉三・四「楽しい笑声は座敷の内に溢れた。お志保は紅くなった」
39. あか‐ぐろ・い【赤黒】
日本国語大辞典
黒(アカクロ)き、面影(おもかげ)かはりて其人とも思はれず」*千曲川のスケッチ〔1912〕〈島崎藤村〉九・雪国のクリスマス「ところどころ赤黝(アカグロ)い土のあ
40. あか‐みそ【赤味噌】
日本国語大辞典
花〈游刀〉」*松翁道話〔1814~46〕一・上「汁は赤味噌の真黒な汁に」*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉二一・一「煮立ったばかりの赤味噌のにほひが」頭の鈍い人。《
41. あから‐ひく【赤引】
日本国語大辞典
きたへ)の子をしば見れば人妻ゆゑに我(あれ)恋ひぬべし〈人麻呂歌集〉」*若菜集〔1897〕〈島崎藤村〉母を葬るのうた「紅羅(アカラ)ひく子もますらをもみなちりひ
42. あかり‐まど【明窓】
日本国語大辞典
友直〉」*浮世草子・好色五人女〔1686〕五・三「南のかたに明り窓有て」*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉三・三「明窓(アカリマド)の障子を開けて見ると」
43. あがり‐がまち【上框】
日本国語大辞典
浪〉五「吉里は足が縮んだ様で、上框(アガリカマチ)までは行かれなかった」*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉二三・一「ただ上(アガ)り框(ガマチ)のところへ腰掛けた儘
44. あが・る【上・揚・挙・騰】
日本国語大辞典
くなった』『北からずんずん上(アガ)るから、後にゃあ一降り掛るだらう』」*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉四・一「黄に揚(アガ)る塵埃を満身に浴びながら」*鶏〔19
45. あきくさ‐もよう[‥モヤウ]【秋草模様】
日本国語大辞典
中形の秋草模様にポトリポトリと搾り落すやうに、涙の露を浸染ませて居るのを見ては」*家〔1910~11〕〈島崎藤村〉下・四「お俊は自分の筆で画いた秋草模様の帯を〆
46. あき‐す【空巣】
日本国語大辞典
〔名〕(1)使わなくなった鳥などの巣。*破戒〔1906〕〈島崎藤村〉一七・二「高いところに鶏の塒(ねぐら)も作り付けてあったが、其は空巣(アキス)も同然で、鳥ら
47. あきたうじゃく【秋田雨雀】
国史大辞典
まつの長男として生まれた。早大英文科に学び、同三十七年に詩集『黎明』を自費出版し、坪内逍遙・島崎藤村に認められた。同四十年に小山内薫の『新思潮』の編集に参加、イ
48. あき‐どり【秋鳥】
日本国語大辞典
*生物学語彙〔1884〕〈岩川友太郎〉「Migratory bird 候鳥又ハ秋鳥」*若菜集〔1897〕〈島崎藤村〉知るや君「こころもあらぬ秋鳥の 声にもれく
49. あきに‐つづら【明荷葛籠】
日本国語大辞典
〔名〕「あけにつづら(明荷葛籠)」に同じ。*夜明け前〔1932~35〕〈島崎藤村〉第二部・下・九・三「明荷葛籠(アキニツヅラ)の蒲団の上なぞよりも」
50. あき‐ばえ[‥ばへ]【秋蠅】
日本国語大辞典
〔名〕秋になって活動がにぶった蠅。秋の蠅。《季・秋》*落梅集〔1901〕〈島崎藤村〉悪夢「秋蠅の窓に残りて日の影に飛びかふごとく」