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三国志

ジャパンナレッジで閲覧できる『三国志』の世界文学大事典・国史大辞典・世界大百科事典のサンプルページ

デジタル版 集英社世界文学大事典
三国志』 【さんごくし】
中国
中国の三国時代(220−280)を描く歴史書。晋(しん)陳寿の撰(せん)。65巻。後漢末の黄巾(こうきん)の乱(184)以後の混乱はやがて収束し,中原の地を占める魏(ぎ),淮水(わいすい)以南を支配する呉,四川省を本拠とする蜀(しよく)の三国鼎立(ていりつ)の時代へ移行する。陳寿は蜀に生まれ(233),蜀滅亡(263)後,魏の禅譲(265)をうけた晋へ移り,呉が晋によって滅ぼされた(280)のち,三国の歴史をまとめた。『史記』『漢書』にならって紀伝体の体例をとるが,帝王の事績を記す帝紀と,個人の伝記を主として描く列伝のみで,表と志はない。
 それぞれが皇帝を名乗る三国のいずれに後漢王朝を継ぐ正統性を認めるか,三国の独立した状況をそのなかでどう客観的に描くかは,作者にとって時代が近いだけに難しい問題であったと思われる。陳寿は父も彼自身も蜀で官職についていたが,書物は晋の時代に書かれた。したがって晋の立場から魏を正統とする。
 全体は『魏書』30巻,『蜀書』15巻,『呉書』20巻に分けられる。魏の支配者曹氏のみが皇帝の称号の下に紀として記され,蜀の劉(りゆう)氏は先主伝・後主伝,呉の孫氏は呉主伝・三嗣主伝とすべて主の名称の下に伝として記される。各巻は三書通しての巻数と各書それぞれの巻数が,「諸葛亮(しよかつりよう)伝第五 蜀書 国志三十五」のように記される一方,目次は各書の前に目録上・中・下として置かれ各書の巻数のみを記す。この目次の場所と巻数の記し方は,各書が独立性をもちながら全体として統一されることを示す微妙な配慮といってよいであろう。独立性と統一性のバランスの上に『三国志』は成り立つ。
 各書の描き方は同じではない。『魏書』および『呉書』は比較的詳しい。魏と呉には史官が置かれ記録が整っていたうえに,それぞれの歴史を記した先行文献も存在した。したがって陳寿はそれらの史料を取捨選択し,魏を中心とする史観に従って構成し書き改めていけばよかった。魏・呉に対し蜀の記事はきわめて簡略である。史官も存在せず,先行文献もないなかで,陳寿は確かな史実のみを記そうとしたようである。生国として多くの伝承を知っていたと思われるにもかかわらず,それらを利用して小説的ふくらみを見せることがないだけでなく,必要な情報すら十分与えようとしないかのごとく,そっけない。あるいはそこに陳寿のなんらかの意図,歴史記述に対する考えが,秘められているのかもしれない。なお『魏書』の最終巻「東夷(とうい)伝」の末尾に置かれた倭(わ)伝は,日本に関する最古の記事として有名である。
 429(元嘉6)年7月,中書侍郎裴松之(はいしようし)が『三国志注』を上奏する(子の裴駰(はいいん)は『史記集解』の撰者)。裴松之は陳寿以前以後の種々の記録から,陳寿の記事と異なる内容の伝承を集めて記載する。史実と信じたことのみを記そうとする陳寿の抑制された描き方に対し,真偽とりまぜてすべての異伝を記す。ただ同一事件についていずれの記事が正しいか判断を下す場合,ほとんど陳寿にくみし,その見識を示している。異伝もやはり魏がもっとも多く,呉がそれにつぎ,蜀は非常に少ない。当時の史料の状況によるものである。
 後世,三国時代についての講釈,戯曲が演じられ,明(みん)代の小説三国志演義』として完成するが,その基となるのは裴松之の注の記事と以後さらに加わる伝説とである。『宋(そう)書』巻64に裴松之の伝がある。
(今鷹 眞)


国史大辞典
三国志
さんごくし
中国三国時代(二二〇―八〇年)の正史。蜀漢出身で晋に仕えた陳寿(字(あざな)承祚、二九七年没)撰。『魏書』三十巻、『蜀書』十五巻、『呉書』二十巻、計六十五巻よりなる。これら三書ははじめ別行しており、北宋の刊刻に至りはじめて一書にまとめられ『三国志』と呼ばれるようになった。なお本来存した陳寿自身の「叙録」は古く佚して今日見るを得ない。南朝宋の裴(はい)松之の「注」(四二九年成)を併せた本が普及し、全体で約百万六千字(うち本文約三十五万字)、『史記』『漢書』『後漢書』と合わせて「四史」と称され、中国の代表的史籍の一つである。官撰の王沈『魏書』・韋昭『呉書』および私撰の魚豢『魏略』の三書に多く依拠していることは、裴注に引かれた三書の逸文と較べれば明らかに知られる。ただ蜀については先行のまとまった史書を欠き、また陳寿の出身国であったため、自身撰述の比重が最も大きい。本書は叙事簡潔で文辞に生彩あり良史をうたわれ、『史記』『漢書』についでよく読まれた。しかし魏を正統とした点は、晋の習鑿歯の『漢晋春秋』以下宋の蕭常『続後漢書』、元の〓経『続後漢書』、明の謝陛『季漢書』など蜀漢を正統とする別著を生み、本書編纂時の司馬氏政権を擁護する筆致とともに、正統論者から批判を浴びた。裴注には二百種以上に及ぶ魏晋人の著作を引用し、本書の記事を多面的に補充しかつ注解を加えており、併読の必要がある。『魏書』の最後にある「東夷伝」中の倭人条は、日本に関する最古のまとまった所伝として名高い。本書は志・表を欠くので清人や近人の補志表が十余種あり、多く『二十五史補編』に収載されている。テキストは吐魯番出土の四世紀写本断巻を除けば南宋刊本二種(紹興・紹煕本)を祖本とし、清の殿版系諸本が最も流布するが、今日では中華書局標点本を標準版と認められよう。清の杭世駿・趙一清・梁章鉅・易培基らにより注釈も多種あるが、盧弼『三国志集解』(一九五七年刊)にほぼ取捨集成された観がある。なお別に明人の『三国志(演義)』(小説)がある。→魏志倭人伝(ぎしわじんでん)
[参考文献]
燕京大学編『三国志及裴注綜合引得』(『哈仏燕京学社引得』三三)、黄福鑾編『三国志索引』、黄大受編『三国志選注』、今鷹真・井波律子訳『三国志』(『世界古典文学全集』二四)、繆鉞「陳寿与《三国志》」(上海師範大学歴史系中国史学史研究室編『中国史学史論集』一所収)、楊翼驤「裴松之与《三国志注》」(同所収)、〓耀東「裴松之与三国志注研究」(『国立編訳館館刊』三ノ一)、尾崎康「宋元刊三国志および晋書について」(『斯道文庫論集』一六)
(池田 温)


改訂新版 世界大百科事典
三国志
さんごくし
Sān guó zhì

中国,西晋の陳寿(233-297)の著。魏,蜀,呉の3国が鼎立した3世紀の歴史をあつかう正史。《史記》《漢書》《後漢書》とあわせて〈四史〉と呼ばれる。〈魏志〉30巻,〈蜀志〉15巻,〈呉志〉20巻。〈魏志〉の東夷伝に倭人伝がそなわることは有名(魏志倭人伝)。〈魏志〉は王沈の《魏書》と魚豢(ぎよかん)の《魏略》を,〈呉志〉は韋昭の《呉書》を参考とし,〈蜀志〉は蜀の遺臣である陳寿みずからの見聞にもとづいて書かれたものと考えられる。陳寿の記述は簡約をむねとしたため,南朝宋の裴松之(はいしようし)(372-451)の注釈は200種にあまる史料を精査のうえ,事実を補うことにこころがけた。《三国志》が3国のなかで魏を正統の王朝としてあつかったことは,後世さまざまの議論を呼び,宋の朱熹(しゆき)の《通鑑綱目(つがんこうもく)》はそれを不満として蜀を正統と定めた。《三国志》と裴松之注に材を取る明の羅貫中の小説,《三国演義》もその立場をとる。
[吉川 忠夫]

[索引語]
Sān guó zhì 陳寿 四史 魏志 蜀志 呉志 裴松之
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検索コンテンツ
1. 三国志
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た。《三国志》が3国のなかで魏を正統の王朝としてあつかったことは,後世さまざまの議論を呼び,宋の朱熹(しゆき)の《通鑑綱目(つがんこうもく)》はそれを不満として
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5. 『三国志』 【さんごくし】
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7. 三国志(著作ID:1088477)
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8. 三国志(著作ID:4374160)
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9. 【三国(國)志】さんごく し
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10. 三国志演義
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11. さんごくしえんぎ【三国志演義】
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12. さんごくしえんぎ【三国志演義】
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13. 『三国志演義』 【さんごくしえんぎ】
世界文学大事典
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18. 『三国志平話』 【さんごくしへいわ】
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三国志演義』が成功を収めた原因の一つに、五代史語りには欠けていた強烈な個性の存在があげられよう。以下にその代表的な人物、ただしあくまでも小説におけるそれの簡単
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イミダス 2018
「鉄人28号」をはじめ、「伊賀の影丸」、「三国志」など、マンガ・アニメ史上に残る数々の名作を残した故・横山光輝(1934~2004年)の業績をたたえて、出身地
46. たん【韋誕】(Wéi Dàn)
世界人名大辞典
所に引き上げられたため,恐ろしさの余り,頭髪が真白になったという故事は有名である.〖文献〗 三国志魏書21.四体書勢.世説新語.
47. えいかん【衛瓘】(Wèi Guàn)
世界人名大辞典
を得,子の恒はその骨を得,索靖はその肉を得」と述べたことばは有名である.〖文献〗 晋書36.三国志魏書21.世説新書.書断(神品).
48. えい【衛覬】(Wèi Jì)
世界人名大辞典
写し,彼に見せたところ黙って受け取り,衛覬が写したものとは気が付かなかったという.〖文献〗 三国志魏書21.古来能書人名.書断(能品).
49. えいこう【衛恒】(Wèi Héng)
世界人名大辞典
に与る機会を得たことが,その書論《四体書勢》をつづる動機となったという.〖文献〗 晋書36.三国志魏書21.古来能書人名.書断(妙品).
50. えんしょう【袁紹】(Yuán Shào)
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後継争いを続けたため,両者ともに最終的には曹操によって滅ぼされた.〖文献〗 後漢書列伝64.三国志魏書6.
「三国志」の情報だけではなく、「三国志」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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