1. 役者評判記
日本大百科全書
歌舞伎(かぶき)劇書。江戸時代初期から明治初頭まで、京・江戸・大坂(ときに名古屋を加える)の歌舞伎を対象に、毎年出版された役者の技芸批評の書物。現在残る最古の書
2. 役者評判記
世界大百科事典
の技芸を批評する書物をいう。〈野郎評判記〉は1656年(明暦2)に始まると伝えられるが,〈役者評判記〉は1687年(貞享4)ころに始まる。すなわち《野良立役舞台
3. やくしゃ‐ひょうばんき[‥ヒャウバンキ]【役者評判記】
日本国語大辞典
る。役者評判。*洒落本・辰巳之園〔1770〕「黒ひ 役者評判記より出たり。吉の事也」*随筆・半日閑話〔1823頃〕一二「十月、此節役者評判記を武鑑になぞらへて梓
4. やくしゃひょうばんき【役者評判記】
国史大辞典
含めるが、狭義には、立役・敵役・女方を中心に、役者(演技者)の芸を論評する書をいう。狭義の役者評判記は、貞享四年(一六八七)刊の『野郎立役舞台大鏡』に始まり、元
5. やくしゃひょうばんき【役者評判記】
歌舞伎事典
の技芸を批評する書物をいう。〈野郎評判記〉は明暦二(1656)年に始まると伝えられるが、〈役者評判記〉は貞享四(1687)年頃に始まる。すなわち《野良立役舞台大
6. 役者評判記(著作ID:68495)
新日本古典籍データベース
やくしゃひょうばんき 役者評判記
7. 役者評判記(著作ID:518785)
新日本古典籍データベース
やくしゃひょうばんき 八文字其笑一世(はちもんじきしょう1せい) 八文字自笑二世(はちもんじじしょう2せい) 役者評判記 延享五刊
8. 役者評判記(著作ID:518810)
新日本古典籍データベース
やくしゃひょうばんき 江戸三座/役者評判記 七文舎鬼笑(しちもんしゃきしょう) 狂言房雅好(きょうげんぼうがこう) 役者評判記 天保七刊
9. 役者評判記(著作ID:518832)
新日本古典籍データベース
やくしゃひょうばんき さんざやくしやひようばんき 役者評判記
10. 役者評判記(著作ID:4388417)
新日本古典籍データベース
やくしゃひょうばんき 役者評判記
11. 役者評判記/御鬮本(著作ID:518854)
新日本古典籍データベース
やくしゃひょうばんき/みくじぼん 役者評判記
12. 役者評判記古今題名通覧(著作ID:1767437)
新日本古典籍データベース
やくしゃひょうばんきここんだいめいつうらん 生川春明(なるかわはるあきら) 編 書目
13. 役者評判記目録(著作ID:1767448)
新日本古典籍データベース
やくしゃひょうばんきもくろく 小寺玉晁(こでらぎょくちょう) 編 書目
14. 商人見立役者評判記(著作ID:4388253)
新日本古典籍データベース
あきんどみたてやくしゃひょうばんき 番附
15. 魚尽役者評判記(著作ID:4358571)
新日本古典籍データベース
うおづくしやくしゃひょうばんき 評判記 弘化四
16. 三都役者評判記草木見立(著作ID:4383119)
新日本古典籍データベース
さんがのつやくしゃひょうばんきそうもくみたて 番附
17. 三芝居役者評判記(著作ID:292820)
新日本古典籍データベース
さんしばいやくしゃひょうばんき 役者評判記
18. 天眼鏡戯房観通(著作ID:4388251)
新日本古典籍データベース
てんがんきょうがくやのみどおし 江戸名所擬役者評判記/天眼鏡戯房観通 番附
19. 雨夜三盃機嫌(著作ID:85858)
新日本古典籍データベース
あまよのさんばいきげん 木笛庵瘦牛(ぼくてきあんそうぎゅう) 役者評判記 元禄六自序
20. 嵐百人鬘(著作ID:86668)
新日本古典籍データベース
あらしひゃくにんかずら 役者評判記 元禄一一刊
21. いちまつ‐ぞめ【市松染】
日本国語大辞典
暦・中「汁の実の市松染であたたまり」*俚言集覧〔1797頃〕「市松染、石畳を云 宝暦七年、役者評判記(笑上戸江戸巻若衆方部佐野川市松条) 石畳の模様は昔からあれ
22. 井原西鶴画像
日本大百科全書
発見してくるのである。この時期、西鶴は歌舞伎や浄瑠璃の演劇界へも深入りをみせる。83年(天和3)正月、役者評判記『難波(なにわ)の㒵(かお)は伊勢(いせ)の白粉
23. 井原西鶴(年譜)
日本大百科全書
10月浮世草子の処女作『好色一代男』刊行1683(天和3) 1月役者評判記『難波(なにわ)のかおは伊勢(いせ)の白粉(おしろい)』刊行。3月西山宗因(そういん
24. いろこ【色子】
歌舞伎事典
子役に次いで年齢が低く、まだ一人前の歌舞伎役者とは認められない若衆で、男色を売ることを兼ねた者の称。役者評判記には〈何座色子の分〉として座ごとにまとめて記され、
25. うきよぞうし【浮世草子】画像
国史大辞典
・翻案物に新生面を拓いたにすぎない。ところが元禄の末ごろから、それまでは浄瑠璃本・狂言本・役者評判記などの出版元であった京都の本屋八文字屋八左衛門(八文字屋自笑
26. 江島其磧画像
日本大百科全書
其磧は4代目。1699年(元禄12)に書肆(しょし)八文字八左衛門(自笑)の陰の作者として書いた役者評判記『役者口三味線(くちじゃみせん)』が好評を得、1701
27. 江島其磧
世界大百科事典
。京都の人。江戸時代初めより続く大仏餅屋の主人。1696年ころに浄瑠璃の作があるが,99年役者評判記《役者口三味線》を,1701年には浮世草子《けいせい色三味線
28. えじま‐きせき【江島其磧】
日本国語大辞典
江戸中期の浮世草子作者。京都生まれ。本名、村瀬権之丞。通称、庄左衛門。西鶴の作風をまねた役者評判記「役者口三味線」を書肆八文字屋より刊行した後、浮世草子を多数執
29. えじまきせき【江島其磧】
全文全訳古語辞典
[人名]江戸中期の浮世草子作者。京都の人。役者評判記や西鶴の作品を利用した浮世草子を京都八文字屋から刊行。のちに八文字屋の専属作者のようになる。西鶴以後の浮世草
30. えじまきせき【江島其磧】
国史大辞典
行させた。以後八文字屋の依頼で元禄十二年(一六九九)役者評判記『役者口三味線』、同十四年浮世草子『けいせい色三味線』をはじめとして役者評判記・浮世草子を執筆した
31. えじま-きせき【江島其磧】
日本人名大辞典
1666/67−1735/36 江戸時代前期-中期の浮世草子作者。寛文6/7年生まれ。京都の大仏餅屋。役者評判記「役者口三味線」,浮世草子「けいせい色三味線」を
32. 江戸小咄集 2 318ページ
東洋文庫
カマワヌの模様をつける。江戸中にはやる、古は丹前奴などの模様なりしを、鶴十郎応用せしなり。『紙屑籠』(役者評判記)によると団十郎、鶴十郎両人の工夫というわけであ
33. 江戸繁昌記 1 260ページ
東洋文庫
(天王)版の役者評判記『役者四季詠』は、けなげな団十郎を評して、「劇場の内の龍」、「江戸の花」と称揚している (三)稠人 多くの人々 (三)屈色無く 気おくれの
34. えど‐ひょう[‥ヒャウ]【江戸評】
日本国語大辞典
〔名〕毎年発行の役者評判記のうち、江戸の巻における批評。*洒落本・当世左様候〔1776〕「『ナント先生、今度の江戸評を御ろふじたか』『アイ見ましたが、あれは人人
35. えどむらさきこんげんそが【江戸紫根元曾我】
歌舞伎事典
物を取り込んだ綯交(ないま)ぜの代表的な狂言の一つ。台本はなく、その詳細は知れない。番付や役者評判記などをみると、一番目三建目に能の《隅田川》をやつした常磐津《
36. 垣下徒然草(著作ID:719302)
新日本古典籍データベース
えんかのとぜんぐさ 古今闕疑集垣下徒然草 役者評判記 寛政一一刊
37. 演技
世界大百科事典
論が成立していた。その後も,能,狂言,歌舞伎の芸論,芸談と,観客の側からのおびただしい量の役者評判記が残されている。この著しい相違は,西欧の演劇が劇詩,劇文学の
38. 演劇学
日本大百科全書
日本では逆に『風姿花伝(ふうしかでん)』ほかの世阿弥(ぜあみ)の能楽論や近松門左衛門の「虚実皮膜論」、「役者評判記」のような演技、演出すなわち芸論が主であって、
39. おやま【お山・女形】
日本国語大辞典
あるように、遊女の意味では上方でのみ用いられる。(3)歌舞伎では、貞享元年(一六八四)刊の役者評判記「野良三座詫」に、二代目伊藤小太夫が他の女形と区別して「おや
40. 顔見世画像
日本大百科全書
それぞれの役者の持ち味や芸を十分に発揮させることを目的にして制作されたものである。毎年正月に出版された役者評判記は、顔見世狂言でのそれぞれの持ち役を中心に評判し
41. 顔見世戯場の噂(著作ID:781248)
新日本古典籍データベース
かおみせしばいのうわさ 八文舎可笑(はちもんしゃかしょう) 文々亭有九(ぶんぶんていうきゅう) 役者評判記 安政元刊
42. 客者評判記
世界大百科事典
板がある。3巻3冊。角書は,〈花江戸三芝居〉。内容は,当時の芝居通である三馬が,八文字屋の役者評判記の体裁・構成にならって,劇場の観客の評判を記したもの。烏亭焉
43. かくしゃひょうばんき[カクシャヒャウバンキ]【客者評判記】
日本国語大辞典
本。三巻三冊。式亭三馬作・歌川国貞画。角書「花江戸三芝居」。文化八年(一八一一)刊。役者評判記の体裁・内容に擬して、贔屓(ひいき)の掛け合い、江戸と上方の芝居好
44. かくしゃひょうばんき【客者評判記】
歌舞伎事典
がある。三巻三冊。角書は、「花江戸/三芝居」。内容は、当時の芝居通である三馬が、八文字屋の役者評判記の体裁・構成にならって、劇場の観客の評判を記したもの。烏亭焉
45. 歌舞伎画像
世界大百科事典
野郎評判記が出版されるが,当初の容色本位の野郎賛仰からしだいにその技芸をも評判するようになり,役者評判記の性格を濃くしていく。野郎歌舞伎の時代は,初期歌舞伎にお
46. かぶき【歌舞伎】
国史大辞典
歌舞伎の宣伝には役割番付・顔見世番付・絵本番付・辻番付などが売り出された。また、劇評にあたるものは役者評判記で、明暦二年(一六五六)刊行の『役者の噂』をはじめ万
47. かぶきえ【歌舞伎絵】
国史大辞典
役者絵・似顔絵・楽屋図・俳優歩行図などに主題も細分化していった。また劇場の看板絵・絵番付・役者評判記・絵本などにも作られ、美人画・名所絵よりも多く浮世絵の過半数
48. 歌舞伎年表
日本大百科全書
1559年(永禄2)から1907年(明治40)までの江戸と京坂の歌舞伎の上演記録を中心とし、役者評判記などの抜粋や俳優の動向など、多くの関係資料を加えてまとめた
49. かぶきねんぴょう【歌舞伎年表】
国史大辞典
明治三十年ごろから病没する昭和十六年までのおよそ四十五年間にわたり、関根只誠の『戯場年表』を土台に、役者評判記を根本資料として執筆した四十三冊の稿本『歌舞伎年表
50. かぶきひょうばんきしゅうせい【歌舞伎評判記集成】
歌舞伎事典
享保二一(1736)年正月板行の《役者福若志(やくしゃふくわかし)》に至る、現存の野郎評判記・役者評判記を網羅して、新たに歌舞伎評判記と汎称(はんしょう)し、解