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  11. アデノウイルス

ジャパンナレッジで閲覧できる『アデノウイルス』の辞書・事典・叢書別サンプルページ

岩波 生物学辞典・日本大百科事典

岩波 生物学辞典 第5版

アデノウイルス
[Adenoviridae]

DNAウイルスの一科.ヒトのアデノイド組織培養から初めて分離された(W.P.Roweら,1953)ことからこの名が由来した.マストアデノウイルスMastadenovirus),トリに感染するアビアデノウイルスAviadenovirus)など5属がある.ウイルス粒子は主としてヘキソン・ペントン蛋白質から構成される直径約70~90 nmの正二十面体で各頂点に突起をもつ(⇒正二十面体様対称性).エンベロープをもたない.キャプソメア総数は252.ゲノムは約3万6000塩基対の二本鎖DNA.DNAの5′ 末端には末端蛋白質(terminal protein, TP)が共有結合しており,ゲノムDNA複製開始のプライマーとなる.感染細胞の核内で増殖する.ヒト,ウシ,イヌ,マウス,ブタ,サル,トリなどから100種以上のアデノウイルスが見出されているが,それぞれ宿主特異性があり,一般に他の動物には感染しない.ヒトアデノウイルスには51種の血清型があり,かぜ,咽頭炎などの呼吸器疾患,角結膜炎などの症状を起こす.赤血球凝集能があり,ペントンがその活性を担う.腫瘍原性をもつものがあり,新生仔ハムスターやラットに腫瘍をつくるが,ヒトの悪性腫瘍との関連は否定されている.初期蛋白質E1Aは転写因子として,ウイルス遺伝子だけでなく多くの細胞遺伝子の転写をも活性化する.ウイルスDNAポリメラーゼは初期遺伝子E2Bの産物である.感染後期に合成されるウイルス粒子蛋白質群のmRNAは,単一の転写産物から複雑なスプライシングを経て合成されるので,RNAスプライシングなど有核細胞遺伝子発現の分子機構解明の良いモデルとなった.(付録:ウイルス分類表



日本大百科全書(ニッポニカ)

アデノウイルス
あでのういるす
adenovirus

アデノウイルス科に属するウイルスの総称。「Adeno-」は腺 (せん)glandを意味する。1953年にロウエWallace P. Roweによって発見、1955年命名された。ヒトの上気道炎、角結膜炎、膀胱 (ぼうこう)炎、咽頭 (いんとう)炎などの感染症をおこす。現在49の血清型が知られている。共通抗原の特異性によって二つのグループに分類する。哺乳 (ほにゅう)類由来のマストアデノウイルスgenus Mastadenovirus属と鳥類由来のアビアデノウイルスgenus Aviadenovirus属である。

 アデノウイルスはエンベロープ(外被)をもたない2本鎖DNA(デオキシリボ核酸)ウイルスで、ウイルス粒子は252個のカプソメア(カプシドの構造単位)に囲まれ、直径80~110ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)の正二十面体の構造をもつ。カプソメアは240個のヘキソンhexonと正二十面体の頂点を占める12個のペントンpentonから構成されている。

 ペントンは基部のペントンベースとペントンファイバーからできている。ゲノムは2本鎖DNA線状である。

 感染の際にはペントンファイバーで細胞に吸着する。ファイバーは抗原γ (ガンマ)、またはヘキソン抗原ε (イプシロン)により、特異的中和抗体を誘導する。ペントンベース(β (ベータ))とファイバー(γ)は抗原決定基であり、ウイルスのそれぞれにとって特異的である。ペントンベースが赤血球に吸着することによって血液の凝集がおこる。

 エーテルなどの有機溶媒に耐性があり、水素イオン濃度指数(pH)3~9では安定で不活性化しにくい。胃酸、胆汁 (たんじゅう)酸、膵 (すい)液の消化器系酵素に抵抗し、増殖する。熱に対して不安定で60℃、20~30分の加熱で不活性化する。ラウリン酸ナトリウム(SDS)、ホルマリン、紫外線、塩素剤によって不活性化される。しかし、ほかのウイルスより薬剤に対して抵抗性が強力で病院感染には要注意のウイルスである。

 ヒトなど宿主 (しゅくしゅ)(ウイルスの寄生対象となる生物)細胞に侵入したウイルスは宿主の細胞の核内で成熟し増生(増殖)する。このあと複雑な経緯で増生したウイルス粒子が細胞外に放出するが、mRNA(メッセンジャーリボ核酸、メッセンジャーRNA)が大きな役割を担っている。

 増生はまず、宿主細胞への吸着から始まる。これは宿主細胞のエンドサイトーシス(細胞が細胞外の物質を取り込むプロセスの一つ)による。侵入初期のmRNAは細胞質で初期タンパク質に翻訳され、ウイルスDNAの合成に必要な酵素やT抗原などが合成され、その結果ゲノムDNAが形成される。この場合必要なのはヌクレオチドではなく、タンパク質なのである。複製されたウイルスDNAはその一部の働きによってmRNAが転写によってつくられる。このmRNAが次世代ウイルス粒子の構成タンパク質をつくる。形成されたDNAとタンパク質は宿主の核内で集合し、次世代のウイルス粒子となる。このあとウイルス粒子は細胞崩壊により細胞外に放出される。この経過は細胞レベルにおけるDNAウイルスの感染や病原性発現と伝播 (でんぱ)機構のプロセスとみることができる。

 アデノウイルスの感染症は特定の血清型ウイルスによって、固有の感染症をおこす。感染は飛沫 (ひまつ)または接触により、上気道や目の粘膜細胞に感染し、増生する。その一部は食道を通って小腸に達し、粘膜細胞で増生する。糞便 (ふんべん)中にも排泄 (はいせつ)されるが、周辺のリンパ節に侵入し増生するためリンパ節腫脹 (しゅちょう)をおこす。感染は広範に広がることはなく、ウイルス血症をおこすことはない。急性感染症となる場合が多いが、通常の潜伏期は5~6月、不顕性感染が多い。以下アデノウイルス感染症を概説する。

(1)急性熱性咽頭炎〔起因血清型1、2、5(3、4、6、7)〕 冬期、乳幼児に散発。かぜ症候群を示す。咽頭の発赤 (ほっせき)と頸部 (けいぶ)リンパ節の腫脹があり、腸重積を続発することもある。

(2)咽頭結膜熱〔起因血清型3、7(1、2、4、5、6、14)〕 夏期、プールの水を介して伝播し、学童や幼児に集団発生する。プール熱とよばれる。

(3)流行性角結膜炎〔起因血清型8、11(3、7、19、37)〕 粉塵 (ふんじん)による角膜や結膜のこすり傷が誘因となる。伝染性が強く、重症となることがある。医療感染により広がる場合がある。

(4)乳児急性胃腸炎〔起因血清型40、41〕 2歳以下の乳幼児に年間を通じて発症。かぜ症状のあと腹痛、嘔吐 (おうと)、下痢をおこす。

(5)急性出血性膀胱 (ぼうこう)炎〔起因血清型11、21〕 学童期の男児に、かぜ様症状に続き血尿や頻尿をきたす。経過は数日で症状はなくなり、予後は良好である。

(6)急性上気道疾患〔起因血清型3、4、7(11、14、21)〕 冬期、乳幼児に多発。発熱、悪感、咽頭炎、頸部リンパ節炎、乾性の咳 (せき)を主症状とする。アメリカで新兵訓練キャンプで集団発生したことがあり、「新兵熱」とよばれる。

(7)アデノウイルス肺炎〔起因血清型3、4、7(1、2、18)〕 冬期、乳幼児に散発。肺のX線所見で無気肺陰影がみられる。症状は発熱、咳、胸痛などのかぜ症状である。

(8)急性濾胞 (ろほう)性結膜炎〔起因血清型3、7、14(1、2、5、6、9、10)〕 成人に散発。かぜ症状に伴い結膜充血、濾胞の肥大、漿液 (しょうえき)分泌物の増加が主症状。

(9)小児腸重積症〔起因血清型1、2、5、6(3、4、7)〕 乳幼児に散発。かぜ様症状に続いて、突然腹痛を伴い重積症がおこる。腸管膜リンパ節の腫脹がみられる。高圧浣腸 (かんちょう)により対症療法的修復を行う。

 このほかに、子宮頸部炎をおこすアデノウイルス(37型)、髄膜脳炎、心筋炎、発疹などをおこすもの(7、34、35型)、小児腸重積症と同じ血清型のアデノウイルスで急性呼吸器感染症、咽頭結膜熱、胃腸炎が激しく認められるものまで発見されている。アデノウイルスによる疾患に合併症がある場合は重症化し、死亡率が高い。

 アデノウイルス感染症は特別の例(新兵熱)では生 (なま)ワクチンが使用されることはあるが、特異的な治療法がなく、対症療法がおもなものとなっている。

[曽根田正己]

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検索コンテンツ
1. アデノウイルス
日本大百科全書
哺乳ほにゅう類由来のマストアデノウイルスgenus Mastadenovirus属と鳥類由来のアビアデノウイルスgenus Aviadenovirus属である。
2. アデノウイルス
世界大百科事典
宿主特異性があって,他の動物には感染しない。ヒトアデノウイルスは血清学的には31型に分けられ,それぞれに少しずつ病原性が異なる。アデノウイルス感染症は主として急
3. アデノウイルス
日本国語大辞典
〔名〕({ドイツ}Adenovirus )《アデノビールス》かぜや咽頭結膜熱、流行性角結膜炎などの病原体。一九五三年、人体から摘出された扁桃腺(アデノイド)から
4. アデノウイルス[カタカナ語]
イミダス 2018
[adenovirus]【生物】咽頭炎,気管支炎,結膜炎などを起こすウイルス.
5. アデノウイルス
岩波 生物学辞典
P.Roweら,1953)ことからこの名が由来した.マストアデノウイルス(Mastadenovirus),トリに感染するアビアデノウイルス(Aviadenovi
6. アデノウイルス科[カタカナ語]
イミダス 2018
[Adenoviridae]【生物】 DNA 型ウイルスの一種.外膜のないウイルスで,多数の型がある.呼吸器感染や目の感染症を起こす.
7. アデノウイルス感染症
日本大百科全書
呼吸器、目、消化器などにみられるアデノウイルスの感染によっておこる疾患の総称。アデノウイルスは49の型(分類の方法によっては51)が知られているが、その約3分の
8. 犬伝染性肝炎[ペット]
イミダス 2018
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9. 咽頭結膜熱
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アデノウイルス感染症の一つで、発熱、咽頭炎、結膜炎を主症状とする急性熱性疾患。病原体はアデノウイルスで、とくにその3型と7型によるものが多い。プールの水を媒体と
10. インフルエンザとは何か 12ページ
文庫クセジュ
る。いささか遠縁の一群に属するウイルスにも急性の呼吸器疾患を惹き起こすものがあり ―― アデノウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、ヘルペスウイルスなど
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12. インフルエンザとは何か 66ページ
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13. インフルエンザとは何か 73ページ
文庫クセジュ
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14. インフルエンザとは何か 105ページ
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15. E1A遺伝子
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16. E1B遺伝子
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17. ウイルス(医学)画像
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18. ウイルス性結膜炎
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19. ウイルス性発疹症
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20. ウイルスベクター
岩波 生物学辞典
する遺伝子治療に用いられ有用だが,かなりの率で急性白血病が発症し,安全性は疑問視される.アデノウイルスベクターは高力価のものが比較的容易に調製できるので遺伝子導
21. エイズ研究の歴史 47ページ
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22. エイズ研究の歴史 208ページ
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23. 角結膜炎
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24. 角膜炎
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25. 風邪
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26. かぜ症候群画像
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27. 感染性胃腸炎
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28. 寒冷凝集反応
世界大百科事典
このほか,この抗体は,リステリア(Listeria monocytogens,IVB株),アデノウイルス,サイトメガロウイルスの感染,大腸,肺の腫瘍等の際にも認
29. 癌画像
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30. がん抗原
岩波 生物学辞典
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31. キャプシド
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32. 結膜
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33. 結膜炎
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34. ケンネルコフ[ペット]
イミダス 2018
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35. 検便
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36. 下痢
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37. シャープ
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38. 腫瘍溶解性ウイルス
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39. ジステンパー
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40. 水質基準
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41. 腸重積症
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43. 伝染性下痢症
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痢症がおもにロタウイルスによることが確認された。下痢症を起こす既知ウイルスにはこのほか,アデノウイルス,レオウイルス,ノオオークウイルス,コロナウイルス,小型ウ
44. 肺炎
日本大百科全書
おこすウイルスとしては、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、麻疹ましんウイルス、
45. はやり目
日本大百科全書
とがあるが、現在ではこれらはほとんどみられない。主役はウイルス性結膜炎であり、その内容はアデノウイルス群による流行性角結膜炎や咽頭いんとう結膜熱、およびエンテロ
46. はやり目
世界大百科事典
アデノウイルスを病原菌とする伝染力の強い結膜炎を総称する俗語。アデノウイルスには1~33型までの型があるが,このなかで8型によるものを流行性角結膜炎epidem
47. パルボウイルス
岩波 生物学辞典
児の上気道炎を起こす.AAVは単独では増殖できず,増殖するためにはヘルパーウイルスとしてアデノウイルスの共存が必要.デンソウイルス亜科は四つの属を含み,昆虫や甲
48. 鼻咽腔炎
日本大百科全書
河村正三急性鼻咽腔炎ウイルス(とくにインフルエンザ、パラインフルエンザ、ライノウイルス、アデノウイルス)や細菌(とくに連鎖球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌)の感
49. プール熱
世界大百科事典
アデノウイルスの3,7,14型などによる感染症。おもに夏,プールでうつる病気であることからプール熱と呼ばれるが,医学上は咽頭結膜熱pharyngoconjunc
50. プール‐ねつ【─熱】
日本国語大辞典
〔名〕咽頭と目にカタル症状を起こす病気。アデノウイルスが原因。主として小児がかかる。水泳プールを介して流行することが多いところからの名。
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