1. 鼠小僧次郎吉
世界大百科事典
1797?-1832(寛政9?-天保3) 江戸の著名な盗賊。《視聴草》によれば,1823年(文政6)以来10年間に99ヵ所の武家屋敷へ122度も忍びこみ,金30
2. ねずみこぞうじろきち【鼠小僧次郎吉】
国史大辞典
一七九七―一八三二 江戸時代後期の大盗。次郎八、次郎太夫とも称した。寛政九年(一七九七)江戸日本橋の生まれというが諸説がある。堺町に居住し鳶人足であったが身を
3. 鼠小僧次郎吉(ねずみこぞうじろきち)
古事類苑
法律部 洋巻 第2巻 57ページ
4. ねずみこぞうじろきち【鼠小僧次郎吉】
日本架空伝承人名事典
江戸の著名な盗賊。『視聴草』によれば、一八二三年(文政六)以来一〇年間に九九ヵ所の武家屋敷へ一二二度も忍びこみ、金三〇〇〇両余を盗む。盗金は酒食や遊興、ばくちな
5. 鼠小僧次郎吉[文献目録]
日本人物文献目録
【書誌】:0件 【図書】:1件 【逐次刊行物】:2件 『歴史家のみた講談の主人公』時野谷勝『史上人物新評伝 鼠小僧の社会思想』丘陽之助『折獄叢譚 鼠小僧』霞外
6. 「鼠小僧次郎吉 道中の巻」[イミダス編 文化・スポーツ]
イミダス 2018
その才能を高く評価されながらも、28歳の若さで戦病死した山中貞雄監督が1933年に撮った無声映画で、3部作のうちの2作目。公開当時、映画評論誌などで絶賛された
7. いっ‐ぽん【一本】
日本国語大辞典
・九・一「腹の虫だからって、何時までも黙っては居ませんわね、一本遣っつけてやりましたの」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「『その時にゃ軽くて獄門、重く
8. いなばこぞう【稲葉小僧】
日本架空伝承人名事典
天明期(一七八一‐八九)の義賊。鼠小僧次郎吉とならび称されるのは、鼠小僧の出自である『鼠小僧実記』の記述に、稲葉小僧のものが多く転用されていることにもよる。因幡
9. うそさむ‐さ【薄寒─】
日本国語大辞典
《季・秋》*俳諧・鷹筑波集〔1638〕三「しぐれしはたがまことぞやうそ寒(サム)さ〈重和〉」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉一「涼しいとは感じられるにし
10. 回向院
世界大百科事典
国学者加藤千蔭,戯作者山東京伝,浄瑠璃語り竹本義太夫など有名人の墓も多く,なかでも義賊ともてはやされた盗賊鼠小僧次郎吉の墓は,勝負師などの縁起をかつぐ人たちに人
11. えこういん【回向院】画像
国史大辞典
れた。いまの国技館の大相撲の前身である。また境内は諸国の霊仏の出開帳に利用され、山東京伝や鼠小僧次郎吉の墓もある。 [参考文献]『江戸名所記』四、斎藤幸雄他編『
12. えこういん【回向院】東京都:墨田区/旧本所区地区/南本所元町地図
日本歴史地名大系
同後期の戯作者磐瀬京伝(山東京伝)、その弟で戯作者の磐瀬京山(山東京山)、天保二年(一八三一)に刑死した鼠小僧次郎吉の墓などがある。
13. 大河内伝次郎
世界大百科事典
その間のおもな作品には,前記のほか,内田吐夢監督《仇討選手》,山中貞雄監督《盤嶽の一生》《鼠小僧次郎吉》,稲垣浩監督《大菩薩峠》などがある。魁偉(かいい)な容貌
14. おこっ‐けい[ヲコッ‥]【烏骨鶏】
日本国語大辞典
〈略〉烏骨鶏はうこけい、一名をこっけい 筑前、をごっけい 讚州」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「『ひ、ひ、人殺し』と、烏骨鶏(ヲコッケイ)が時でもつ
15. おてもと‐きん【御手元金】
日本国語大辞典
*黒潮〔1902~05〕〈徳富蘆花〉一・一・一「既に畏き勅語と共に御手元金三十万円の下賜(かし)あり」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉一「懐の暖(あった
16. かさ の 台(だい)が飛(と)ぶ
日本国語大辞典
死刑になる。*浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)〔1780〕座摩社「お前此銀取ると笠の台が飛ぞへ」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「火つけや押込みまでさん
17. 笠(かさ)の台(だい)が飛(と)ぶ
故事俗信ことわざ大辞典
前此銀取ると笠の台が飛ぞへ」日本俚諺大全(1906~08)「笠(カサ)の台(ダイ)が飛ぶ」鼠小僧次郎吉(1920)〈芥川龍之介〉二「火つけや押込みまでさんざんし
18. かっ‐き[クヮッ‥]【火気】
日本国語大辞典
*坑夫〔1908〕〈夏目漱石〉「自分の魂が赤い炭の中へ抜出して、火気(クヮッキ)に煽られながら」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「飯の匂と汁の匂とが、
19. かれっ‐ぱ【枯葉】
日本国語大辞典
〔名〕「かれは(枯葉)」の変化した語。*改正増補和英語林集成〔1886〕「Kareppa カレッパ」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「何処の山だか知ら
20. 衣笠貞之助
日本大百科全書
1928)十字路(1928)女性の輝き(1930)黎明以前(1931)唐人お吉(1931)鼠小僧次郎吉(1932)生き残った新選組(1932)忠臣蔵 前篇 赤穂
21. きんぱく‐つき【金箔付】
日本国語大辞典
んだって言ってやった」(4)殺人、強盗などの悪事を働いたことがあること。旧悪があること。*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「三下野郎にゃむごくっても、金
22. くち を 干(ほ)す
日本国語大辞典
〔1895〕〈広津柳浪〉三「何の真似為(し)やがるんでい。大事の親の口を乾しやアがって」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「鼠小僧の御宿をしたのは、御前
23. ごくどう‐にん[ゴクダウ‥]【極道人】
日本国語大辞典
〔名〕「ごくどうもの(極道者)」に同じ。*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「隣に寝てゐる極道人(ゴクダウニン)は、夢の中でも鼻唄を唄ってゐるかも知ら無(
24. さいとう-はるひこ【斎藤晴彦】
日本人名大辞典
昭和15年7月30日生まれ。44年演劇センター68/69(現・黒テント)に参加,佐藤信の「鼠小僧次郎吉」などに出演,演出も手がける。60年テレビの「タモリの今夜
25. さとう-まこと【佐藤信】
日本人名大辞典
演劇センター68をへて,昭和45年から移動劇場黒色テントによるラジカルな演劇運動を展開。「鼠小僧次郎吉」で「新劇」岸田戯曲賞。平成2年鴎座を旗あげ。21年開館の
26. さむさ‐しのぎ【寒凌】
日本国語大辞典
ヘヱ…寒さ凌(シノ)ぎに…有り難う御座います。泥棒…泥棒に這入って御馳走になったのは始めてで」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「まづ一風呂暖まって、何
27. さんした‐やろう[‥ヤラウ]【三下野郎】
日本国語大辞典
〔名〕「さんした(三下)」に同じ。*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「三下野郎(さんシタヤラウ)にゃむごくっても、金箔つきの悪党にゃ向うから頭を下げやが
28. しみず-こうじ【清水紘治】
日本人名大辞典
昭和41年佐藤信,吉田日出子らと劇団自由劇場を結成。43年黒色テント劇団の創立にくわわる。「鼠小僧次郎吉」シリーズ,「秘密の花園」などにでる。映画出演では「曼陀
29. 新藤兼人
日本大百科全書
964)沙羅の門(1964)傷だらけの山河(1964)悪党(1965)清作の妻(1965)鼠小僧次郎吉(1965)刺青(1966)座頭市海を渡る(1966)けん
30. 前衛劇
世界大百科事典
演劇センター68/70〉としてトラックで移動する黒色テント公演に入るが,その中でも佐藤は《鼠小僧次郎吉》《喜劇阿部定--昭和の欲情》など多くの好戯曲を執筆・演出
31. そこ‐そこ
日本国語大辞典
々(ソコソコ)宿を出て、両国から汽車で一飛」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「番頭のやつはてれ隠しに、若え者を叱りながら、そこそこ帳場の格
32. そこ‐のけ【其処退】
日本国語大辞典
王楓江戸粧〔1804〕四立「韋駄天が早打ちそこのけに、引っ浚(さら)ってござりましたが」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「鼠小僧なんぞはそこのけの大泥
33. つ・む【積】
日本国語大辞典
智(しる)大用とする也」*日葡辞書〔1603~04〕「ゼンノ コウヲ tçumu (ツム)」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉一「どうせ盗みをするからにゃ
34. 盗賊
世界大百科事典
を盗もうとした藩士など,武士による盗犯の事例がまれではなかったことを伝えている。著名な盗賊鼠小僧次郎吉は,諸大名を中心に延べ100余軒の武家屋敷から計3000余
35. どうちゅう‐かせぎ[ダウチュウ‥]【道中稼】
日本国語大辞典
妲妃のお百)〔1867〕六幕「何の盗みをしたとって、高の知れた道中稼(ダウチウカセ)ぎ」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「下手な道中稼(ダウチウカセ)
36. 泣(な)く子(こ)も黙(だま)る
故事俗信ことわざ大辞典
泣く子もその名を聞いただけで思わず泣き止むほどである。圧倒的な勢威を持つもののたとえ。 鼠小僧次郎吉(1920)〈芥川龍之介〉二「横山宿の勘太と云っちゃ泣(ナ)
37. な‐のり【名乗・名告】
日本国語大辞典
「六尺の有髯男子が那様(そんな)尺八吹きの名号(ナノリ)なんぞ譲られたとて何になるか!」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「それでも三人の野郎たちは、勝
38. にょしん‐がた【如心形】
日本国語大辞典
〔名〕「じょしんがた(如心形)」に同じ。*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉一「親分と呼ばれた男は、如心形(ニョシンガタ)の煙管を啣(くは)へた儘、僅に苦笑
39. ねずみ‐こぞう【鼠小僧】
日本国語大辞典
義賊との評判が高かった。天保三年(一八三二)処刑された。小説・講談・歌舞伎などに多く取り上げられた。鼠小僧次郎吉。〔二〕歌舞伎脚本「鼠小紋東君新形(ねずみこもん
40. 鼠小紋東君新形
世界大百科事典
別名題《御誂鼠小紋》など。通称《鼠小僧》。河竹黙阿弥作。1857年(安政4)1月江戸市村座初演。配役は鼠小僧次郎吉こと稲葉幸蔵を4世市川小団次,幸蔵養母お熊・早
41. ねずみこもんはるのしんがた【鼠小紋東君新形】
日本国語大辞典
歌舞伎脚本。世話物。五幕。河竹黙阿彌作。安政四年(一八五七)江戸市村座初演。義賊鼠小僧次郎吉の講談より脚色。鼠小僧は、刀屋新助と芸者お元が金ゆえに心中しようとす
42. ねずみこもんはるのしんがた【鼠小紋東君新形】
歌舞伎事典
別名題《御誂鼠小紋》など。通称《鼠小僧》。河竹黙阿弥作。安政四(1857)年一月江戸・市村座初演。配役は鼠小僧次郎吉こと稲葉幸蔵=四世市川小団次、幸蔵養母お熊・
43. はげっ‐ちょろけ【禿─・剥─】
日本国語大辞典
〔名〕(「はげちょろけ」の変化した語)「はげちょろ(禿─)」に同じ。*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「洗ひざらした木綿縞に剥(ハゲ)っちょろけの小倉の
44. はやし-よいち【林与一】
日本人名大辞典
「七人若衆誕生」など時代劇映画に出演。39年テレビ「赤穂浪士」の堀田隼人役で人気をえる。その後映画「鼠小僧次郎吉」,テレビ「必殺仕掛人」,舞台「ぼんち」などに出
45. はら の 皮(かわ)が=捩(よじ)れる[=縒(よ)れる]
日本国語大辞典
おかしくて、腹の皮がよれるほど大笑いする。腹の皮をよる。腹の皮をよじる。*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉一「とんだ御茶番を見た事があっての、今でも思ひ出
46. ひっ‐つかま・える[‥つかまへる]【引掴・引捕】
日本国語大辞典
翁自伝〔1899〕〈福沢諭吉〉大阪修行「一日(あるひ)其今の男を引捕(ヒッツカ)まへた」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「あの野郎の手が胴巻の結び目を
47. ひってん
日本国語大辞典
色梅美婦禰〔1841~42頃〕二・一一回「よくよく貧窮(ヒッテン)な客と見たものだから」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉一「変ら無えのは私(わっち)ばか
48. ひと‐さま【人様】
日本国語大辞典
ひょんな事」*十三夜〔1895〕〈樋口一葉〉上「他人様(ヒトサマ)の処思(おもはく)が口惜しく」*鼠小僧次郎吉〔1920〕〈芥川龍之介〉二「人様(ヒトサマ)の物
49. 人(ひと)は見(み)かけに=よらぬもの〔=似(に)ぬもの〕
故事俗信ことわざ大辞典
一葉(1894~95)〈坪内逍遙〉四・二「まことに人は見かけに似ぬ者と、世の諺の争はれず」鼠小僧次郎吉(1920)〈芥川龍之介〉二「人は見かけにゃよら無えものだ
50. 貧(ひん)すれば鈍(どん)する
故事俗信ことわざ大辞典
貧すれば鈍するとやら云ふわけで、飛んだ不実な男の慰物にせられたのが、悔やしくて悔やしくてならないのだ」鼠小僧次郎吉(1920)〈芥川龍之介〉二「この秋女房に逃げ