1. 御裳濯河歌合
世界大百科事典
伊勢の内宮に奉納した西行の自歌合。成立は奥州から帰った1187年(文治3)ころと思われる。西行が自己の秀歌72首を選び,左方を山家客人,右方を野径亭主として36
2. 詠歌大概(歌論集) 477ページ
日本古典文学全集
ひとりかもねむ」(拾遺・巻十三・七七八 柿本人麿)。『千載集』作者名「円位法師」。山家集・上、御裳濯河歌合、詠歌一体。赤人集、六帖・四、和漢朗詠・上、時代不同歌
3. 詠歌大概(歌論集) 479ページ
日本古典文学全集
後十五番歌合、時代不同歌合。近代秀歌自筆本にも。寂然集、月詣集・七、古来風躰抄、時代不同歌合。御裳濯河歌合、西行法師家集、西行物語。近代秀歌自筆本にも。
4. 詠歌大概(歌論集) 490ページ
日本古典文学全集
わがもたばすゑの松山浪もこえなむ」(古今・巻二十・一〇九三・陸奥歌)。『千載集』作者名「円位法師」。御裳濯河歌合、山家集・上、西行法師家集、時代不同歌合。近代秀
5. 老のすさみ(連歌論集) 156ページ
日本古典文学全集
かへして思へ思ふはかなさ我やもしこの玉章の人たがへ宗砌名もくちはつる物にありけりしみのすむ文を空しき形見にて心敬この二十句、前に寄る所の心ざしよく至りて、毎句心
6. 近代秀歌(歌論集) 454ページ
日本古典文学全集
時代不同歌合。この一首夏の歌。後十五番歌合、恵慶集、時代不同歌合。詠歌大概にも。以下秋の歌。御裳濯河歌合、西行法師家集、西行物語。詠歌大概にも。六帖・一、古来風
7. 近代秀歌(歌論集) 463ページ
日本古典文学全集
今・巻二・一一三 小野小町)。千五百番歌合(一二三五番右)、壬二集。山家集、西行法師家集、御裳濯河歌合、時代不同歌合。詠歌大概にも。山家集、西行物語。ここまで恋
8. 国文学全史 2 平安朝篇 375ページ
東洋文庫
集』(「複刻古典文学館」第一期第一回配本、図書月販 昭和四六年刊)など。 西行には他に、『御裳濯河歌合』『宮河歌合』などの自歌合、歌論書の『西行上人談抄』などが
9. 国文学全史 2 平安朝篇 21ページ
東洋文庫
】1332壬生忠見 1236,261壬生忠答 120g,21g,235r御裳濯河歌合』 I1375『宮河歌合』 n375都良香
10. こころ に 余(あま)る
日本国語大辞典
〕早蕨「中納言の君、心にあまることをも、又誰にかは語らはむとおぼしわびて」*加持井御文庫本御裳濯河歌合〔1189頃〕「つくづくと物おもひをれば郭公心にあまる声き
11. さいぎょう【西行】画像
国史大辞典
『尊卑分脈』に僧隆聖、『源平盛衰記』に僧慶縁なる男子がみえる。自撰歌集には内宮・外宮に奉納した『御裳濯河歌合』『宮河歌合』があり、前者には俊成、後者には定家が判
12. 三冊子(俳論集) 653ページ
日本古典文学全集
感じることのないわが身でも、鴫が飛び立つ秋の夕暮の沢の情趣には心動かされる。俊成判の西行の自歌合『御裳濯河歌合』の十八番において合せられて、左歌である〈大方の〉
13. 三冊子(俳論集) 655ページ
日本古典文学全集
張る。付紙、青・赤を用ゆ。悼に青紙を用ゆ。外包は紙袋を用ゆ。略して上包にても用ゆ。拝机・合爪などと書く。尊卑によるべし。名を送る時、折紙認め様。また、何氏何右衛
14. 中世和歌集 15ページ
日本古典文学全集
御裳濯河歌合
15. 中世和歌集 16ページ
日本古典文学全集
』解題参照)。 『御裳濯河歌合』は『宮河歌合』とともに、西行が晩年に年来詠みためた自作の中から、各七二首ずつを自撰し、三十六番の歌合として結番したものである。『
16. 中世和歌集 17ページ
日本古典文学全集
御裳濯河歌合 西行法師判者俊成卿一番左持山家客人岩戸あけし天つみことのそのかみに桜をたれか植ゑはじめけん右野径亭主神路山月さやかなるちかひありて天の下をば照らす
17. 中世和歌集 52ページ
日本古典文学全集
西行法師の生涯については『御裳濯河歌合』解題に略述した。ここでは歌人としての閲歴を述べる。西行が和歌に手を染めるようになった動機などは分明でないが、出家前後の歌
18. 中世和歌集 53ページ
日本古典文学全集
続三十六番歌合宮河の歌合ともいふべし 一番左玉津嶋海人万代を山田の原のあや杉に風しきたてて声よばふなり右三輪山老翁流れ出でてみあとたれますみづがきは宮河よりやわ
19. 中世和歌集 57ページ
日本古典文学全集
また、老境の今は春を迎える興味を失った、という解もある。思い入れのとりわけ深いさまをいう。『御裳濯河歌合』と同様、評価の高い作品に用いられている。左右ともに春(
20. 中世和歌集 70ページ
日本古典文学全集
「山吹の下枝の花に手をかけて折り知り顔に鳴く蛙かな」(夫木抄・一九三二 源仲正)など。→『御裳濯河歌合』・、『宮河歌合』。『山家集』二〇七、第二句「岩間の真菰」
21. 中世和歌集 80ページ
日本古典文学全集
左、月を思ふあまりの心に侍るめり。右、生滅無常を知れる詞のつづき、又耳に立つ所侍らねば、持と申すべし。三十四番左身を知れば人のとがには思はぬに恨み顔にも濡るる袖
22. 中世和歌集 295ページ
日本古典文学全集
)。「聞かずともここをせにせん時鳥山田の原の杉のむらだち」(新古今・夏・二一七 西行)→『御裳濯河歌合』。松・杉の名所。田植をするため苗代からとる稲。前々歌(三
23. 中世和歌集 474ページ
日本古典文学全集
「やり水」によって消される、として受身であろう。「聞かずともここを瀬にせん時鳥山田の原の杉のむら立ち」(→『御裳濯河歌合』)について述べているのであろう。『千五
24. にほんこてんぜんしょ【日本古典全書】
国史大辞典
合〔元永元年十月〕・内大臣家歌合〔元永二年七月十三日〕・広田社歌合〔承安二年十二月八日〕・御裳濯河歌合・宮河歌合・麗景殿女御絵合〔永承五年四月二十六日〕・後冷泉
25. ゆう‐げん[イウ‥]【幽玄】
日本国語大辞典
後素之新様
」*加持井御文庫本
御裳濯河歌合〔1189頃〕「心なき身にもあはれは知られけり鴫たつ沢の秋の夕暮 鴫立つ沢のといへる、心幽