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ナス

ジャパンナレッジで閲覧できる『ナス』の日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

ナス
なす/茄子
egg plant
[学]Solanum melongena L.

ナス科(APG分類:ナス科)の多年草。熱帯では低木状になるが、栽培上は一年草として扱われ、霜にあたれば枯死する。おもにアジアで賞用される果菜で、欧米諸国での栽培は多くない。

 草丈は早生 (わせ)品種で50~60センチメートル、晩生 (おくて)品種では1メートル以上になり盛んに分枝する。茎、葉柄、葉脈、萼 (がく)に刺 (とげ)のあるものもある。茎や葉には灰色の腺毛 (せんもう)や鱗片 (りんぺん)状の星状毛がある。葉は楕円 (だえん)形で、長さ15~40センチメートル、長い葉柄があって互生し、一般に濃紫色を帯びる。花は茎に側生し、普通は1花が下向きに開くが、品種によって3~5花を房状につけるものがある。その場合でも結実するのは最初の1花だけであるが、まれに1房に数花をつける品種(房成りとよぶ)もある。花冠は直径3センチメートルほど、浅い杯状で数片に分裂し、紫色。果実の形と大きさ、色は品種によってさまざまで、球(丸ナスとよぶ)、扁球 (へんきゅう)、卵、太長、細長形(長ナスとよぶ)があり、重さは50グラムから500グラム程度まである。色は、日本で栽培されている品種の大部分は光沢のある黒紫色であるが、欧米や中国では黒紫色のほかに緑、白、紫色およびこれらの縞 (しま)のものなどがある。一般には未熟果のまだ小さいうちに収穫されるが、完熟まで茎につけておけば1キログラム以上の大きさになる品種や、黒紫色の果皮が黄色に変わるものがある。

 ナスは一代雑種(F1 (エフワン))がもっとも早く実用化された野菜として知られ、日本では大正末期にすでに一代雑種の種子の配布が行われていたが、これは世界的にみても歴史が古い。現在の主要な栽培品種はほとんど一代雑種品種であるが、各地に独特の在来品種があり、その数は150以上に上る。岩手の南部長ナス、秋田の河辺長ナス、埼玉の真黒 (しんくろ)ナス、愛知の橘田 (きった)ナス、京都の加茂ナス、鹿児島の指宿 (いぶすき)ナスなどがその例である。

[星川清親]2021年6月21日

栽培

普通は温床に種子を播 (ま)き、2か月余りをかけて育苗したかなり大きな苗を畑に定植する。高温性の作物で、発芽の最低温度は11~18℃である。発育適温は22~30℃である。着果の低温限界は17℃とされ、7~8℃になると生育に寒さの害が現れる。乾燥すると発育不良や落花が多くなる。30℃以上では高温による生育障害を生ずる。開花期に気温が低いと受精が行われず、種子の少ない果実ができる。

 土壌伝染病害に弱く、連作障害をおこすため、ナスのみならずナス科作物との連作は行わない。もっとも被害の大きいのは青枯病で、急激に地上部がしおれて枯死する。害虫ではニジュウヤホシテントウが葉を食害する。

[星川清親]2021年6月21日

文化史

ナスはナスビともよばれる。ナスは「為す」「成す」の意味で、実がよくなることに由来するという。『和名抄 (わみょうしょう)』では「茄子は、中酸実 (なすび)の義なり、その実少しく酸味あればなり」という説を紹介している。「初夢や一富士 (いちふじ)二鷹 (にたか)三茄子 (さんなすび)」と珍重されるのは、ナスに成すをかけて新年のめでたさを祝ったものであろうが、一説には江戸時代早くも東海地方の暖冬地でナスの促成栽培が始められ、夏の野菜が初春に珍しいということで得がたい貴重なものとして比喩 (ひゆ)に用いられたともいわれる。「秋茄子は嫁に食わすな」の諺 (ことわざ)は、『夫木和歌抄 (ふぼくわかしょう)』の「秋なすび醅 (わささ)(新酒 (しんしゅ))の粕 (かす)につきまぜてよめにはくれじ棚に置くとも」から出たもので、秋ナスは味がよいので嫁には食べさせるなという意味である。このほかに、秋ナスは体を冷やす食べ物で、また皮も固く消化に悪いので、嫁の体を気遣ってのこととする説もある。「親の意見とナスビの花は千に一つのむだもない」のたとえは、ナスの花はウリ類などと違って雄花と雌花が分かれていないので結実率が高いことと、枝が茂って次々と開花結実し、落花が目だちにくいことからいわれたものである。

[星川清親]2021年6月21日

起源と伝播

古い時代からインドで栽培され、その起源地はインド東部地域(アンドラ・プラデシュ州およびタミル・ナド州)で、それらの地域には刺があり、苦味の果実をもつ多年生野生型ナスが自生している。その野生型ナスにもっとも近い近縁種はS. incanum L.で、これが野生祖先種とも推定されている。インドが起源地であるが、中国においても多数の変異が生じ、第二次中心地を形成している。中国では『斉民要術 (せいみんようじゅつ)』(530ころ)に詳しく記述され、西域 (せいいき)を通って5世紀以前に入って、普及したと考えられる。北アフリカにはアラブ人やペルシア人によって5世紀ころ導入され、ヨーロッパにも15世紀に入ったが、17世紀まで普及しなかった。日本では『正倉院文書』(750)に記録があり、8世紀には中国から導入されたと推定される。また『本草和名 (ほんぞうわみょう)』(918)、『和名抄』には和名「奈須比」として記載されている。江戸時代には品種分化がみられ、『農業全書』(1696)には「紫、白、青の三色あり、また丸きもの、長きものあり……」と記載され、種々な品種が育成されていた。

[田中正武]2021年6月21日

食品

日本での主要な用途は漬物用であるが、煮物、焼きなすにもされる。5~9月が旬 (しゅん)で、果皮に光沢のあるものが品質がよい。ナスの色はナスニンとヒアシンというアントシアン色素で、鉄やアルミニウムイオンと結合して安定化する。なす漬けの色をよくするのに焼きみょうばんを使用するのはこのためである。

 栄養価は低く、ビタミン、無機質ともに少ない。エネルギーは18キロカロリー、タンパク質1.1グラム、脂質0.1グラム、糖質3.4グラム、ビタミンC5ミリグラム(生の可食部100グラム当り)を含む。

 ナスはあくが強く、切り口が褐変する。水または食塩水に浸 (つ)ければ褐変を防ぐことができるが、長時間浸けると水っぽくまずくなるので、兼ね合いが調理のかんどころといえる。油やみそともよくあい、しぎ焼きは夏のなす料理中屈指のものとされる。また、はしりの初ナスは糠 (ぬか)みその新漬 (しんづ)けにして喜ばれる。

[星川清親]2021年6月21日



世界大百科事典

ナス
茄/茄子
eggplant
Solanum melongena L.

ナス科の一年草(熱帯では多年草)で,ナスビともいう。果実を食用とする重要野菜である。インドの原産で熱帯から温帯地方に広く栽培される。中国での栽培はきわめて古く,《斉民要術》にすでに栽培,採種について記載されており,千数百年の歴史を有する。アラビア,北アフリカ地方には5世紀前後にペルシア人によって伝えられた。日本への渡来年代は不明であるが,最古の記録として,正倉院文書に〈天平勝宝2年(750)6月21日藍園茄子を進上したり〉とあり,また《延喜式》の記述内容からも,古くから栽培され重要な野菜であったと推定される。

 木質化する茎は枝分れして高さ60~120cm。灰色の綿毛が生え,ときに少数のとげがある。花は普通単生であるが,品種により房状に2~3花つける。花色は紫。果形は卵形から長楕円形まで,なかには球形のものもある。果色は黒紫色のものが多いが,ほかに緑色,白色(熟すと黄色)もある。

 ナスは古くから主要野菜として発達しただけに各地で栽培され,交雑採種も容易なことから,日本の各地域ごとに多くの地方品種ができあがった。これら地方品種で,はっきり区別できるものだけでも150以上ある。果形によって次のように分けられる。(1)丸ナス群 巾着(きんちやく),芹川(せりかわ)に代表される品種で,北陸地方,東山地方,京阪で栽培。(2)小丸ナス群 捥ぎ(もぎ),民田(みんでん)などの品種で,生育日数の短い東北,北海道で栽培。(3)卵形ナス群 千成(せんなり),真黒(しんくろ)などの品種で,関東で栽培。(4)中長ナス群 橘田(きつた),大市(おおいち)などで,関西,山陰,東海地方で栽培。(5)長ナス群 南部長(なんぶなが),大阪長(おおさかなが)などで,東北と関西以西で栽培。(6)大長ナス群 博多長,久留米長などで,九州で栽培。その他へたが緑色の米国大丸ナス,観賞用に作られるタマゴナスなどがある。ナスの一代雑種(F1)品種の育成は,日本では大正末期から実用化され,数多くの品種が育成されており,現在栽培されている品種の大部分は一代雑種である。おもな品種は千両,新早真,千両2号,黒陽などである。主産地は茨城,埼玉,群馬の各県で,促成栽培の盛んな地方は高知,福岡,熊本の各県である。

 露地栽培は普通3月にまき,5月に定植し,収穫は6月から10月にかけて長期間行われる。開花後20~25日のものを収穫する。温暖な気候を好み,気温が低いと落花や不良果が発生するが,近年はホルモン剤の利用によって低温期の着果も容易となっている。青枯病など,土壌伝染性病害は,輪作や抵抗性台木の利用によって回避する。

 果実100g中の成分は水分94.1g,糖質3.4g,タンパク質1.1g,脂質0.1g,灰分0.6g,ビタミンA23IU(国際単位),ビタミンB10.04mg,ビタミンB20.04mg,ビタミンC5mgである。果皮の色素はナスニンnasuninと呼ばれるアントシアンで,色素の本体はデルフィニジンdelphinidinである。この色素は鉄塩と青色の複塩を作りやすい。漬物に鉄釘やミョウバンを加えると鮮やかな青になるのはこのためである。果実は各種の漬物や煮食用に利用され,葉は粉末にして,沢庵(たくあん)漬にぬかに混ぜて利用される。

 また,果汁やへた,茎,葉の煎汁などはいぼ,凍傷,にきびなどに外用として効がある。
[金目 武男]

料理

奈良時代すでに蔬菜(そさい)として栽培され売買されてもいた。《延喜式》には,おもに〈醬漬(ひしおづけ)〉〈糟漬(かすづけ)〉〈荏裹(えづつみ)〉などの漬物にされていたこと,ならびに,その耕作についての規定が見られる。漬物,汁の実,煮物,揚物,あえ物,焼物と,きわめて利用範囲の広い野菜であるが,糖質をすこし含むのみで栄養的価値はほとんどない。しぎ焼といえば,いまではナスを油で焼いて練りみそをつけて仕上げるのが普通であるが,もともとは当然ながら野鳥のシギを用いたものであった。その変化は室町期の料理書《武家調味故実》に見える〈鴫壺(しぎつぼ)〉,同じ室町期の《庖丁聞書》の〈鴫壺焼〉,そして,江戸時代初期の《料理物語》の〈鴫やき〉の記事によって推移の跡をたどることができる。すなわち,鴫壺は漬けナスの中をくりぬき,そこにシギの肉をつめて煮るものであった。しかし,鴫壺焼になると焼きナスの上に木の枝でシギの頭を作ってのせて出す料理になり,《料理物語》の鴫やきはナスをゆでて適宜に切り,サンショウみそをつけて焼くことになっている。油とみそを使う現在のものはその後の変化である。
[松本 仲子]

医術

《医心方》の五菜部に茄子(なすび)が挙げられ,《崔禹錫(さいうせき)食経》からの抄録がある。それには〈小毒があるが,食べると皮膚に張りを与え,気力をつける。脚の病気の人は苗や葉の煎汁に脚をひたすと毒気が除かれ,たいそう効きめがある〉と記されているが,漢代の《神農黄帝食禁七巻経》には〈多食すれば陽を損ずる〉とある。なお,しもやけの治療には,根や茎,葉を枯らして煎じ,これに患部を漬ける処方などもあった。
[槙 佐知子]

ナス科Solanaceae英名nightshade)

双子葉植物,合弁花類。胚分化や胚乳形成の特徴などからリンドウ科やヒルガオ科に近縁とみなされている。ナス,トマト,タバコ,ペチュニアなどを含み,全世界に約90属2000種がある。一年草または多年草,まれに低木または小高木となる。葉は互生し,通常単葉。托葉はない。花は両性花,通常放射相称で5数性。葉腋(ようえき)に単生するか腋生または頂生の集散花序につく。花序の軸はしばしば茎と合着し,節間や葉と対生の位置から花序が出ているように見える。子房は上位で普通2室。果実は液果または蒴果(さくか)で,中に多数の小さな種子を含む。胚が種子の中で著しく湾曲している群(ナス連,チョウセンアサガオ連など)と,胚が種子の中でほぼまっすぐな群(タバコ連)の二つの系統がある。

 美しい花をもち,観賞用に栽培されるものにペチュニア,バンマツリなどがある。またフユサンゴ,ルリヤナギ,ホオズキなどは果実を観賞するために栽培される。ナス科の果実には食用に利用されるものがあり,ナス,トマト,トウガラシ,ピーマンなどはその例である。トウガラシの果実は香辛料として利用される。ジャガイモはナス,トマトと同じナス属で,塊茎を食用とする。最近では細胞融合技術を用いて,トマトとジャガイモの体細胞雑種(ポマトまたはトテト)が作り出されている。タバコはタバコ製品の原料として用いられる。タバコ属の種はいずれも植物体に高濃度のアルカロイドのニコチンを含み,殺虫剤の原料としても利用される。ナス科にはアルカロイド含有植物が多く,とくにヒヨス,ベラドンナ,チョウセンアサガオ,マンドラゴラ,ハシリドコロなどは毒性が強いことで有名である。これらはいずれも薬用植物として利用される。ナス科で薬用とされるものには,他にクコ,イヌホオズキなどがある。
[矢原 徹一]

[索引語]
eggplant Solanum melongena ナスビ ナスニン nasunin 鴫焼 鴫壺焼 ナス科 ポマト トテト
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検索コンテンツ
1. ナス画像
日本大百科全書
、その数は150以上に上る。岩手の南部長ナス、秋田の河辺長ナス、埼玉の真黒しんくろナス、愛知の橘田きったナス、京都の加茂ナス、鹿児島の指宿いぶすきナスなどがその
2. ナス画像
世界大百科事典
で,東北と関西以西で栽培。(6)大長ナス群 博多長,久留米長などで,九州で栽培。その他へたが緑色の米国大丸ナス,観賞用に作られるタマゴナスなどがある。ナスの一代
3. ナス
日本国語大辞典
〔名〕(「ボーナス」の略)ボーナスをいう俗語。*モダン用語辞典〔1930〕〈喜多壮一郎〉「ナス ボーナスの略称」
4. 茄(〓
新選漢和辞典Web版
人名用漢字 【一】 ①はすのくき。 ②はす。=荷(か)「茄花(かか)」 【二】〈なす〉茄子(なす)。なすび。 〓
5. 成(〓
新選漢和辞典Web版
常用漢字 学習漢字 ①〈な・る〉 (ア)できあがる。きまる。 (イ)みのる。肥(こ)える。 (ウ)…になる。 ②〈な・す〉しあげる。しとげる。 ③もうできあが
6. NAS
日本大百科全書
ネットワークに接続して利用する外部記憶装置。Network Attached Storageの略。装置の本体はテラバイト級の大容量ハードディスクを内蔵し、LAN
7. なす
日本国語大辞典
浮きし脂の如くして、くらげ那州(ナス)ただよへる時」*古事記〔712〕中・歌謡「後姿(うしろで)は 小楯(をだて)ろかも 歯並みは 椎菱(しひひし)那須(ナス
8. な・す【寝】
日本国語大辞典
ぬ(寝)」の尊敬語。おやすみになる。お眠りになる。*古事記〔712〕上・歌謡「をとめの 那須(ナス)や板戸を 押そぶらひ 我が立たせれば 引こづらひ 我が立たせ
9. な・す【寝】
日本国語大辞典
〔他サ四〕(「ぬ(寝)」の他動詞形)眠らせる。寝させる。*万葉集〔8C後〕五・八〇二「いづくより 来たりしものぞ 目(ま)な交(かひ)に もとなかかりて 安眠(
10. な・す【済】
日本国語大辞典
なさぬ志賀の百姓」(2)特に、借りたものを返す。*日葡辞書〔1603~04〕「ヲイモノヲnasu (ナス)」*虎明本狂言・八句連歌〔室町末~近世初〕「かならずか
11. なす【茄子・茄】画像
日本国語大辞典
(1)古くはナスビといったが、その語末のビは、アケビ(木通)、キビ(黍)などの植物名に通じるものか。後に、挙例の「御湯殿上日記」などに見られる女房詞の「ナス」が
12. なす【茄子】
数え方の辞典
、●袋、●山 植物としては「本」「株」で数えます。ナスの実の数え方は、その形状によって長いものは「本」、長くないものは「個」で数えます。小売単位は「袋」「山」な
13. 茄子(なす)
古事類苑
植物部 洋巻 第2巻 515ページ
14. 茄子(なす)[茶入]
古事類苑
遊戲部 洋巻 第1巻 703ページ
15. 那須
日本大百科全書
栃木県北東部、那珂川なかがわ上流の流域を一般に那須と総称する。広狭、種々の意味で用いられる。(1)那珂川上流の流域は古代に那須国とよばれたが、大化改新のとき下毛
16. 那須[町]
世界大百科事典
栃木県北東端,那須郡の町。人口2万6765(2010)。福島県と接する。町域の北西に那須岳(茶臼岳)を主峰とする那須火山があり,南東に広がるすそ野(那須高原)を
17. なす【那須】
日本国語大辞典
*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕七「下野国〈略〉那須郡」*色葉字類抄〔1177~81〕「下野 シモツケ 那須(ナス)」〔二〕栃木県北東部の地名。中心地の芦野は江
18. なす【那須】
日本国語大辞典
姓氏の一つ。〓[0] [ナ]
19. なす【那須】[狂言曲名]
能・狂言事典
奈須とも記す。能《八島》の替間(かえあい)狂言だが、単独の語リとしてもしばしば上演される。八島合戦の際に那須与市が、平家方が小舟の上にたてた扇の的を見事に射抜い
20. 那須(町)画像
日本大百科全書
栃木県北部、那須郡にある県北東縁の町。1954年(昭和29)芦野あしの町と那須、伊王野いおうのの2村が合併して那須町と改称。JR東北本線と国道4号、294号が通
21. な・す【鳴】
日本国語大辞典
立てる。*日本書紀〔720〕継体七年九月・歌謡「本へをば 琴に作り 末へをば 笛に作り 吹き儺須(ナス) 御諸が土に 登り立ち 我が見せば」*西大寺本金光明最勝
22. 為(爲)画像
字通
まなぶ、まねる。 同一の関係を示す動詞、たり。 介詞として、ため、ために。〔名義抄〕爲 母猴なり。ナス・ス・スルトコロ・セヌカ・シカスル・ツクル・シワザ・ヲコス
23. 茄(〓)画像
字通
奈須比(なすび)〔名義抄〕〓 ハチスノクキ・ハチス・ナスビ・シク・ハカル 茄花 かか 蓮の花。 茄荷 かか 蓮の茎。 茄鼓 かこ 隷卒。 茄子 かし なす
24. 做
字通
形声 正字は作で、乍声、做はその俗字。近世語にこの字を用いることが多い。明の〔字彙〕に至ってこの字を録している。 なす、なる。 つくる、はたらく。 做官 さかん
25. 済(濟)画像
字通
立〕濟 タスケム・スクフ・サダマル・ワタリ・ワタル 〔字鏡集〕濟 ヒトシ・ナガル・トトノフ・ナス・マス・カカム・サダマル・アサシ・ウラヤム・スクフ・ワタル・キハ
26. 作画像
字通
たがやす、くさぎる。 詐と通じ、いつわる。 詛と通じ、のろう。 鑿と通じ、うがつ。〔名義抄〕作 ナル・ナス・ス・ツクル・オコス・ヲル・ユク・ヲサム・ヲフ・ヲヒタ
27. 就画像
字通
会意 京+尤。尤は犬の形。〔説文〕五下に「高きなり」とし、「尤は〓に異なるなり」とする。〔
28. 集[〓]画像
字通
会意 正字は〓に作り、〓+木。群鳥が木に集まる形。〔説文〕四上に「群鳥、
29. 成(〓)画像
字通
誠と通じ、まこと。〔名義抄〕〓 ナル・ナス・ソナフ・タヒラグ・タヒラカニ・タヒラム・ヤスシ・タダ・シゲシ・ナダム・ス・シルシ/眞
30. 生画像
字通
なりわい。 性と通じ、さが。 立役。〔名義抄〕生 ナル・ウマル・イク・スズシ・イヅ・ウム・オフ・ナス・イケリ・ヒオコス・ナル 〔説文〕〔玉〓〕に
31. 造(〓)画像
字通
ナハチ・トブラフ・ナジル・ハジメ・ハジム・スム・ナリ・ホコル・タメニ・ミカラニ・ナラブ・ナル・ナス・アヘリ/〓
32. 那須(著作ID:393259)
新日本古典籍データベース
なす 謡曲 能の本 
33. トゥースィー ナスィーロッディーン
世界文学大事典
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34. ナスィリー カユム
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35. ナスィーミー・バグダーディー(Nasīmī Baghdādī
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ペルシア語,トルコ語詩人.バグダードの人.イランのアゼルバイジャン地方に発生し,アナトリアで発達した異端的な文字神秘主義のフルーフィー(教団)に属する.そのトル
36. ナスィーム パンディット・ダヤー・シャンカル
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ィー『雄弁の魅惑』に対抗しラクナウー詩派の華麗で技巧に満ちた表現を誇示して書いたマスナヴィー『ナスィームの園』Gulzār-e Nasīm(1844)1編だけで
37. ナス・エル・ギワン(Nass El Ghiwane
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38. ナスカ
日本大百科全書
イカの南東135キロメートルに位置する。人口2万2300(2003推計)。リオ・グランデ川支流のナスカ川流域にある山間オアシスの中心地で、家畜、綿花の集散地であ
39. ナスカ
日本国語大辞典
(Nazca )ペルー南西部の小都市。一~八世紀にかけナスカ文化が栄え、巨大な地上絵や多くの遺跡がある。
40. ナス科画像
日本大百科全書
日本ではペチュニア属、サルピグロシス属、シザンサス属、ニーレンベルギア属などが観賞用に栽培される。ナス属、トマト属、トウガラシ属、タバコ属、クコ属などに重要な有
41. ナスカの地上絵[イミダス編 国際情勢]
イミダス 2018
ペルー南部のイカ県にあるナスカ台地周辺に描かれた地上絵群。数多くの直線や幾何学的な模様が広範に描かれ、サルや鳥、クモなどの動物や、木や花、海草などの植物を描い
42. ナスカ文化
日本大百科全書
ペルーの南海岸に栄えた文化。中心地はナスカNazca谷とイカ谷で、ナスカ谷にはカワチという大遺跡が残っている。先行したパラカス文化(前500~後1)と同様、ナス
43. ナスカ文化
世界大百科事典
本拠とした100-800年ころの文化。北部海岸のモチカ文化,ボリビア高原のティアワナコ文化と同時代で,ナスカNazca川流域のカワチCahuachi遺跡がその中
44. ナスカーレース[カタカナ語]
イミダス 2018
[NASCAR race]【競技・運動】改造した市販のスポーツカーで行う競走.統括団体のNASCARは1947年にアメリカで設立.
45. なす-せい【那須セイ】
日本人名大辞典
?−? 明治時代の看護婦。明治20年拝志よしねとともに最初の看護婦留学生としてイギリスにわたり,ナイチンゲールが設立したセント-トマス病院看護婦学校にまなぶ。帰
46. ナスタースキー[カタカナ語]
イミダス 2018
[NASTAR ski]【競技・運動】(スキー)競技者の実力に応じて負担を課す回転競技. NASTAR は National Standard Race の略
47. ナスターチウム
日本大百科全書
ノウゼンハレン科(APG分類:ノウゼンハレン科)のつる性一年草キンレンカ(金蓮花)の英語名。ノウゼンハレンともいう。編集部2020年11月13日
48. ナスターチウム画像
世界大百科事典
ふつう春まき一年草として花壇や鉢植えに栽培されるノウゼンハレン科の多年草。和名をノウゼンハレン,キンレンカ(金〓花)という
49. ナスターチウム
日本国語大辞典
〔名〕({英}nasturtium )《ナスタシヤム・ナスタアシウム》植物「のうぜんはれん(凌霄葉蓮)」に同じ。《季・夏》*舶来語便覧〔1912〕〈棚橋一郎・鈴
50. ナスターチウム[カタカナ語]
イミダス 2018
[nasturtium]【植物・園芸】キンレンカ.ノウゼンハレン科のつる性植物.南アメリカ原産で,葉はハスに似る.5弁の花をつける.
「ナス」の情報だけではなく、「ナス」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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カボチャ(日本大百科全書・世界大百科事典)
ウリ科(APG分類:ウリ科)の一年生つる草。カボチャ属の野生種は新大陸のみに分布し、その多くはメキシコおよび中央アメリカで、11種に及ぶ。栽培種5種のうちニホンカボチャ、クリカボチャ、ペポカボチャは世界で広く栽培されている
ショウガ(日本大百科全書・世界大百科事典)
ショウガ科(APG分類:ショウガ科)の多年草。ハジカミ(薑)ともいう。地下茎を食用とする。茎は地中にあり、節くれだって肥大し、塊茎となる。節から地上に伸び出る茎状のものは、鱗片(りんぺん)状の葉や葉鞘(ようしょう)部が重なった偽茎で
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春一番(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
冬から春へと季節が移るころ、冬のうちとは風向きの異なる強風が急に吹き出すことがある。この現象を戒めたことばで、漁業従事者たちの間で、海難防止の意味合いで使われだしたといわれる。春一(はるいち)ともいう。冬のうちの北風、西風を吹かせた西高東低型の気圧
富士山宝永噴火(国史大辞典)
宝永四年(一七〇七)十一月二十三日に始まり、十二月八日まで続いた富士山南東側中腹付近での大噴火。大量の火山弾、火山灰が降ったため「宝永の砂降り」ともよばれる。被災地域は駿河・相模・武蔵三国に及び、江戸でも降灰があり雪が降るようであったという(新井白石
伊吹山(世界大百科事典・日本大百科全書・日本歴史地名大系)
滋賀県と岐阜県の県境を南北にのびる伊吹山地の主峰で,標高1377m。地質は古生代石灰岩よりなり,山麓の古生層は石灰岩が少ない。その地質構造は,巨大な石灰岩が低角度の衝上面で石灰岩の少ない古生層の上に衝上したものとされていたが,褶曲に衝上を伴ったもので
長良川(日本歴史地名大系)
県のほぼ中央部に東西に横たわる位山(くらいやま)分水嶺山脈中に位置する見当(けんとう)山(一三五二・一メートル)を源流とし、濃尾平野を経て、伊勢湾直前で揖斐(いび)川に合流する。地形的には河川争奪によって流域拡大がなされたとも考えられる大日
アルデバラン(日本大百科全書・世界大百科事典)
おうし座のα(アルファ)星の固有名。アラビア語で「後に続くものAlDabaran」の意で、同じおうし座のプレヤデス(すばる)よりも少し遅れて日周運動していることに由来する。日本でもいくつかの地方で「すばるの後星(あとぼし)」とよばれている。冬の夜空で
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