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ハギ

ジャパンナレッジで閲覧できる『ハギ』の日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

ハギ
はぎ/萩
[学]Lespedeza

マメ科(APG分類:マメ科)ハギ属の総称。落葉低木または多年草。萩の字があてられているが、中国語の「萩」は元来はキク科のヤマハハコ属植物をさす。茎が木質化して直立し、よく分枝して冬季に枝先のみ枯れるものと、地上部が地際のごく一部を除いてほとんど枯れてしまうものと、地上部はすべて枯れてしまうものがある。葉は互生し、3小葉からなる複葉。托葉 (たくよう)は細長く、長さ約5ミリメートル、普通は茶褐色を帯び、脱落するものもある。小葉は長さ1~5センチメートル。小葉の基部に小托葉はない。夏から秋、上方の葉腋 (ようえき)に花序をつくり、数個から十数個の花を対生状につける。花は紅紫、白、帯黄白色の蝶形花 (ちょうけいか)で、普通は長さ0.5~1.5センチメートル。開花時に旗弁は立ち上がり、なかには後ろに反り返るものもある。萼 (がく)は中ほどから5裂するが、上方の2裂片は先端を除いて合着する。果実は扁平 (へんぺい)で長さ0.3~1センチメートル、種子は1個。山野の日当りのよい所に生育し、東アジア、北アメリカの暖温帯を中心に約40種分布する。一般にハギと称されるヤマハギ、ミヤギノハギなどは東アジア特産で、花つきがよく、閉鎖花を生じない。ミヤギノハギ、ニシキハギは庭園に栽培される。閉鎖花を生じるメドハギ、イヌハギなどは多年草で、アジア、北アメリカに分布する。

 なお、このほかにセンダイハギ(センダイハギ属)、ヌスビトハギ(ヌスビトハギ属)など、ハギの仲間のような和名をもつ植物があるが、これらはハギ属ではない。ヒメハギ(ヒメハギ属)はAPG分類ではヒメハギ科とされる。

[秋山 忍]2019年11月20日

文化史

日本は世界でもっともハギの種類が多く、万葉時代にすでに栽培されていた。『万葉集』に歌われた160ほどの植物中、ハギの歌はもっとも多く、141首を数える。その多くは野外で観賞されているが、手折られた一部は男性の挿頭華 (かざし)に使われた。ところが、「白露の置かまく惜しみ秋萩 (はぎ)を折りのみ折りて置きや枯らさむ」(巻10)と詠まれているように、手折った花を持ち帰り、室内でいけ、観賞する習慣はなかった。141首中、やど、植えし、植えるなどの表現とともに詠まれたのが26首あり、当時すでに家で栽培下にあったことがわかる。その動機の一つはハギをいとしい人の記念に植えることで、「恋しくは形見にせよと我が背子 (せこ)が植ゑし秋萩花咲きにけり」(巻10)と歌われている。ハギの種類の区別は江戸時代に進み、『花譜』(1694)にはキハギ、ミヤギノハギ、シラハギのほか2種類あると書かれている。栽培ハギはほとんど日本産の種類だが、オクシモハギは前川文夫によって第二次世界大戦中、中国の江西省から導入された。

 萩の字をこの植物にあてるのは日本独得の表現によるもので、『倭名類聚抄 (わみょうるいじゅしょう)』(931~938ころ)に初見する鹿鳴草も日本であてられた漢字である。ハギの語源は「生 (は)え芽 (き)」説が広く受け入れられているが、小豆 (しょうど)島などに残るようにハギの枝は箒 (ほうき)に使われるので「掃 (は)き」に由来したとも考えられる。

[湯浅浩史]2019年11月20日

文学

「秋萩」とよばれるように、秋の代表的な景物として、早く『万葉集』から歌に数多く詠まれ、秋の七草の一つである。「さを鹿 (しか)の朝立つ野辺の秋萩に玉と見るまで置ける白露」(巻8・大伴家持 (おおとものやかもち))、「雁 (かり)は来ぬ萩は散りぬとさを鹿の鳴くなる声もうらぶれにけり」(巻10)というように、「鹿」「雁」「露」とともに詠まれることが多い。『古今集』でも、『万葉集』以来の類型が固定し、また、「宮城野 (みやぎの)のもとあらの小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て」(恋4・よみ人しらず)により、「宮城野」の景物となり、『源氏物語』「桐壺 (きりつぼ)」の「小萩がもと」の段などにみられる。『枕草子 (まくらのそうし)』「草の花は」の段には、「萩、いと色深う枝たをやかに咲きたるが、朝露に濡 (ぬ)れてなよなよと広ごり伏したる……」と、その風情が記されている。古代歌謡の催馬楽 (さいばら)の「更衣 (ころもがへ)」に、「更衣せむや さ公達 (きんだち)や 我が衣は 野原篠原 (しのはら) 萩の花ずりやさ公達や」と歌われた「萩の花ずり」は歌語となり、『後拾遺集 (ごしゅういしゅう)』の「今朝来つる野原の露に我濡れぬ移りやしつる萩が花ずり」(秋上・藤原範永 (のりなが))などと詠まれている。狂言の『萩大名』には、萩の花にちなんだ風流がみられる。季題は秋。「一家 (ひとつや)に遊女も寝たり萩と月」(芭蕉 (ばしょう))。

[小町谷照彦]2019年11月20日



世界大百科事典

ハギ
bush clover
Lespedeza

古くから広く親しまれている日本の代表的な植物で,秋の七草の一つとしてよく知られている。古くは芽子と記し,ハギと読んだ。一般にハギと呼ばれる植物はマメ科ハギ属の中のヤマハギ節に属する数種類を含むもので,特定の種類ではなく,外観の似ている種類の総称である。ふつうにハギと呼ばれるのはヤマハギ,ミヤギノハギ,ニシキハギ,ツクシハギのことで,ときにマルバハギも含まれる。

 ハギの一般的な特徴は次のとおりである。低木または低木状の多年草で,落葉性,茎はよく枝分れするかあるいは根もとから多数に分かれて伸び,花期には枝のしだれることが多い。葉は3小葉をもつ複葉であり,小葉はほぼ楕円形,花は紅紫色で,長さ1~2cmあり,多数が穂に集まって咲き,美しい。果実は小型であまり目だたず,扁平な楕円形で,伏した短毛があり,中に1個の種子を入れる。ハギは観賞用のほかに,家畜の飼料として用いられ,また砂防のため土手や道路わきなどの斜面に植えられる。本来の生育地も日当りのよい草原,裸地,林のへりなどであるため,これに適している。民間薬として,根を乾燥して煎じて,めまいやのぼせを静めるのに効があるといわれている。葉を乾かして茶の代用とし,種子を粉にして飯に混ぜて食用とした。そのほかにも,枝を切ってほうきとしたり,垣根や屋根に用いた。また皮をはいで縄を作ったという。

 ミヤギノハギ(宮城野萩)L.thunbergii Nakaiは公園や庭などに広く植えられている多年草で,高さ2mに達し,茎はよくしだれる。小葉は長楕円形で先がとがっており,花の時期には表面は無毛。夏から秋に咲く花は紅紫色で長さ15~18mm,萼の裂片は狭卵形で,先は長く伸びてとがる。本州の日本海側地方に生育するケハギから園芸化されたもので,日本の固有種。

 ヤマハギ(山萩)L.bicolor Turcz.は日当りのよい山地の草原,林のまわりなどに生育する半低木で,高さ2mに達する。小葉は楕円形で,先はミヤギノハギほどではないが少しとがるか,円く,葉の表面は無毛または少し毛がある。花は7~9月に咲き,ミヤギノハギより小さく,長さ11~15mm。北海道から九州にみられ,朝鮮,中国,ウスリー地方に分布する。

 ツクシハギ(筑紫萩)L.homoloba Nakaiはヤマハギによく似ているが,小葉は厚質で,先はとがらず,表面にはまったく毛がない。晩夏から秋に咲く花は紅紫色で,旗弁の背側はやや白い。本州,四国,九州に分布し,日本の固有種である。

 ニシキハギ(錦萩)L.japonica Baileyはミヤギノハギによく似ており,公園や庭で広く栽培されている。日当りのよい平地から山地にふつうにみられる半低木で,ミヤギノハギと異なり茎の下部は木質で,冬も枯れずに残っており,高さ約1.5mに達する。小葉は楕円形で先はミヤギノハギほどとがらず,表面に一面に細かい毛がある。花は紅紫色で8~10月に咲き,長さ12~17mm。本州中部以西,四国,九州,朝鮮,中国に分布する。

 マルバハギ(円葉萩)L.cyrtobotrya Miq.は以上に述べたハギと異なって,花穂が短く,花があまり目だたない。小葉の先は円く,しばしばへこむ。秋に咲く花は紅紫色で,萼の裂片の先が針状に伸びている。本州,四国,九州の日当りのよい山地にふつうにはえ,朝鮮,中国に分布する。

 キハギ(木萩)L.buergeri Miq.は名のように木本のハギで,花は淡黄色で一部紅紫色であり,いわゆるハギには含まれない。

 メドハギ(目処萩)L.juncea (L.f.) Pers.var.subsessilis Miq.は草地,荒地,川原など低地でふつうにみられる多年草。晩夏から秋に咲く花は淡黄色で長さ6~7mm,葉腋(ようえき)に2~4個が集まってつき,ハギのように花穂をつくらない。閉鎖果が多い。日本全土にふつうに生育し,東アジア,ヒマラヤ,アフガニスタンに分布する。
[大橋 広好]

[索引語]
bush clover Lespedeza ミヤギノハギ Lespedeza thunbergii ケハギ ヤマハギ Lespedeza bicolor ツクシハギ Lespedeza homoloba ニシキハギ Lespedeza japonica マルバハギ Lespedeza cyrtobotrya キハギ Lespedeza buergeri メドハギ(目処萩) Lespedeza juncea


日本国語大辞典

はぎ 【萩】

解説・用例

〔名〕

(1)マメ科ハギ属の落葉低木または多年草の総称。特にヤマハギをさすことが多い。秋の七草の一つ。茎の下部は木質化している。葉は三小葉からなり互生する。夏から秋にかけ、葉腋に総状花序を出し、紅紫色ないし白色の蝶形花をつける。豆果は扁平で小さい。ヤマハギ・マルバハギ・ミヤギノハギなど。はぎくさ。学名はLespedeza 《季・秋》

*播磨風土記〔715頃〕揖保「一夜の間に、萩一根生ひき、高さ一丈ばかりなり」

*万葉集〔8C後〕一九・四二二四「朝霧のたなびく田居に鳴く雁を留め得むかも吾が屋戸の波義(ハギ)〈光明皇后〉」

*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一〇「鹿鳴草 爾雅集注云萩〈音秋一音焦〉一名蕭〈音宵 波〓〈略〉〉」

*俳諧・奥の細道〔1693~94頃〕市振「一家に遊女もねたり萩と月〈芭蕉〉」

*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「ハギ ヤマハギ 胡枝子」

(2)襲(かさね)の色目の名。また、その色目の衣。夏の萩の襲には、表が青で裏が赤または紫、秋の萩の襲には、表が蘇芳(すおう)で裏は萌葱(もえぎ)。織色では経青、緯蘇芳の表で、裏は青とする。はぎがさね。はぎの衣(きぬ)。

*枕草子〔10C終〕一四三・殿などのおはしまさで後「朽葉の唐衣、薄色の裳に、紫苑・はぎなど、をかしうて」

*大鏡〔12C前〕五・道長上「萩のおり物のみへがさねの御唐衣に、秋の野をぬひものにし」

*満佐須計装束抄〔1184〕三「七月七日よりきがへする。はぎ、うすいろにあをたて、したにあをきかさね」

(3)(1)を図案化した模様。萩の図柄。

*橋づくし〔1956〕〈三島由紀夫〉「花柳界では一般に、夏は萩、冬は遠山の衣裳を着ると、妊娠するといふ迷信がある」

(4)紋所の名。(1)の花・葉・枝を図案化したもの。抱き萩、萩の丸などがある。

(5)おはぎ。ぼたもち。萩の餠。

*雑俳・桜がり〔1730〕「うまいもの・宮城野よりも重の萩」

(6)花札で、七月を表わす札。萩に猪の図柄の一〇点札と、萩に短冊の五点札各一枚および萩の図のみの一点札二枚がある。

語誌

(1)「秋はぎ」とも呼ばれるように秋を代表する植物で、「万葉集」では秋の七草の筆頭に挙げられ、植物を詠んだ中で最も歌数が多い。もと「芽」「芽子」と表記された。

(2)平安時代以降、鹿、露、雁、雨、風などと組み合わせて、花だけでなく下葉や枝も作詠の対象となり、歌合の題としても用いられた。特に鹿や露との組み合わせは多く、鹿が萩に親しむさまを「あきはぎをしがらみふせてなくしかのめには見えずておとのさやけさ〈よみ人しらず〉」〔古今‐秋上・二一七〕などと歌い、「鹿の妻」「鹿鳴草」などの異名も生まれた。一方、露は、萩の枝をしなわせるありさまや、露による花や葉の変化などが歌われ、また、「涙」の比喩ともされ、「萩の下露」は、「荻の上風」と対として秋の寂寥感を表現するなどさまざまな相をもって詠まれた。

(3)「古今‐恋四・六九四」の「宮木野のもとあらのこはぎつゆをおもみ風をまつごと君をこそまて〈よみ人しらず〉」などから、陸奥の歌枕の宮城野との結びつきが強い。

方言

植物。

(1)めどはぎ(蓍萩)。はっのこ鹿児島県肝属郡964

(2)まるばはぎ(丸葉萩)。はっのこ鹿児島県垂水市964

(3)やまはぎ(山萩)。はぎのこ鹿児島県965

(4)(萩に似ているところから)こまつなぎ(駒繋)。はぎ高知県土佐郡808

語源説

(1)ハエキ(生芽)の意〔大言海〕。

(2)ハナコシの反〔名語記〕。

(3)ハヘクキ(延茎)の義〔日本語原学=林甕臣〕。延木の義〔国語の語根とその分類=大島正健〕。

(4)養蚕の時用いる雑木小枝を束ねたものをいうハギからで、多枝細条であるところから〔遊相医話〕。

(5)ハヤクキバム(早黄)の義〔和句解・日本釈名・滑稽雑談所引和訓義解〕。

(6)ハキ(葉黄)の義〔言元梯〕。

(7)ハリキ(刺生)の義。キ(生)は草の意〔名言通〕。

(8)ハキ(葉木)の義〔紫門和語類集〕。

(9)秋の転〔和語私臆鈔〕。

発音

〓

〓[キ゜] [0]〓平安・鎌倉〓〓〓[ハ]

上代特殊仮名遣い

(※青色は甲類に属し、赤色は乙類に属する。

辞書

字鏡・和名・色葉・名義・下学・和玉・文明・伊京・明応・天正・饅頭・黒本・易林・日葡・書言・ヘボン・言海

正式名称と詳細

表記

字鏡和名色葉名義下学和玉文明伊京明応天正饅頭黒本易林書言ヘボン言海

和名色葉名義

鹿鳴草和名色葉易林

芽子色葉名義

色葉

名義

和玉

鹿鳴花伊京

芳宜草書言

図版

萩(1)
萩(4)抱き萩
萩(4)萩の丸

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検索コンテンツ
1. ハギ画像
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3. 骭
新選漢和辞典Web版
①すねの骨。 ②〈はぎ〉すね。むこうずね。 ③あばらぼね。 ④骭臂(かんぴ)は、複姓。
4. 脛
新選漢和辞典Web版
①〈すね〉〈はぎ〉膝(ひざ)と足くびの間の部分。 ②まっすぐ。音(kēng)  コン。「脛脛(けいけい/こうこう)」
5. 萩(〓
新選漢和辞典Web版
人名用漢字 ①かわらよもぎ。 ②ひさぎ。あかめがしわ。 《国》〈はぎ〉マメ科の多年草。秋、紫または白い花をつける。「萩花」「萩餅(はぎのもち)」
6. はぎ
日本国語大辞典
〔名〕(「はりぎ」の略か)植物「はんのき(榛木)」の異名。言海【榛】言海
7. はぎ
日本国語大辞典
〔名〕(1)会費または食物を出し合ってする会食。《はぎ》熊本県919 宮崎県東諸県郡954 鹿児島県961 屋久島981 《はぎゃあ》筑後柳川†129 長崎県西
8. はぎ【剥】
日本国語大辞典
と。(2)「おいはぎ(追剥)」の略。*浄瑠璃・祇園女御九重錦〔1760〕三「岩淵とやらいふ剥(ハギ)ぢゃよな」*雑俳・川柳評万句合‐明和元〔1764〕鶴四「はぎ
9. はぎ【接】
日本国語大辞典
笑人〔1820~49〕二・上「じじむせへ布子の、あちこち綻(ハギ)などが有って」*巡査〔1902〕〈国木田独歩〉「其唐紙は補修(ハギ)だらけ」(1)補修。また、
10. はぎ【脛】
日本国語大辞典
〓[ハ]ハギ字鏡・和名・色葉・名義・下学・和玉・文明・伊京・明応・天正・
11. 脛(はぎ)
古事類苑
人部 洋巻 第1巻 469ページ
12. 萩[市]
世界大百科事典
山口県北部,日本海に面する市。2005年3月旧萩市と須佐(すさ),田万川(たまがわ)の2町および旭(あさひ),川上(かわかみ),福栄(ふくえ),むつみの4村が合
13. はぎ【萩】画像
日本国語大辞典
紅紫色ないし白色の蝶形花をつける。豆果は扁平で小さい。ヤマハギ・マルバハギ・ミヤギノハギなど。はぎくさ。学名はLespedeza 《季・秋》*播磨風土記〔71
14. はぎ【萩】
日本国語大辞典
山口県北部の地名。江戸時代は毛利氏三六万九千石の城下町として発展。窯業(萩焼)・水産加工業が行なわれる。北長門海岸国定公園の中心をなし、城下町の景観を残す観光都
15. はぎ【萩】
国史大辞典
萩襲(かさ)ねあるいは合色(あわせいろ)の略。『満佐須計装束抄』によると、七月七日から着用する単(ひとえ)がさねの一つで、表は経(たて)青緯(ぬき)薄紫の織色
16. はぎ【萩】
国史大辞典
山口県の北部に位置し、日本海に臨む市。天文十三年(一五四四)の吉見正頼下文(『島根県史』八)に「長州安武郡萩之内上野郷」とみえ、これが萩の初見といわれている。
17. 萩(はぎ)
古事類苑
植物部 洋巻 第2巻 301ページ
18. 萩(市)画像
日本大百科全書
山口県北西部、日本海沿岸の農林水産、観光都市。1932年(昭和7)市制施行。1955年三見さんみ、大井おおい、見島みしま、六島ろくとうの4村を編入。2005年(
19. 萩(はぎ)[長門]
古事類苑
地部 洋巻 第2巻 711ページ
20. 蘒(蘒)
新選漢和辞典Web版
〈はぎ〉〈おぎ(をぎ)〉姓に用いる字。  部首内画数:艸 16蘒 総画数:20 俗字 JISコード:9136 JIS補助漢字コード:5809 ユニコード:86
21. 骭画像
字通
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22. 脛画像
字通
に通じ、脛脛は直情をいう。〔名義抄〕脛 ハギ・アシ・ヒザ・ヨボロ 脛hyeng、
23. 萩(〓)画像
字通
 ハギ 〔〓立〕〓 ハギ・イラ
24. 〓
字通
形声 声符は〓(退)。〔玉〓〕に「脛なり」とするが、股をも含めていう。そ
25. ハギア・ソフィア画像
日本大百科全書
四基のミナレットが加えられ、アヤ・ソフィアとよばれることとなったが、もとはハギア・ソフィア大聖堂と称されたビザンティン建築の傑作である。「ハギア・ソフィア」とは
26. ハギア・ソフィア
世界大百科事典
トルコ,イスタンブールに残るビザンティン建築の代表的遺構。〈ハギア・ソフィア〉は〈聖なる叡智〉の意。325年にコンスタンティヌス1世(大帝)が建設(360年献堂
27. ハギア・ソフィア〔構造図〕[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
©小学館ライブラリー
28. ハギア・トリアダ
世界大百科事典
クレタ島にあるミノス文明時代のファイストス王の離宮遺跡。ファイストスの南方約4km。山と海と平野を眺める景勝の地を占める宮址は,L字形に連続する多くの室の集合体
29. はぎおむら・きたはぎおむら【萩尾村・北萩尾村】熊本県:下益城郡/松橋町
日本歴史地名大系
[現]松橋町萩尾 南の浦河内村と接する低地平野以外は、三方すべて山岳丘陵地で、北東の高岳山から延びる山嶺は藤山・東阿高(現城南町)、山崎(現豊野村)の各村へと連
30. ハギカズラ
日本大百科全書
5センチメートル、革質、表面は無毛で、裏面に灰白色の軟毛が密生するが、ときに表面にも細軟毛のある品種(ヤエヤマハギカズラ)がある。8月ころ、葉腋ようえきの総状花
31. ハギマシコ画像
日本大百科全書
鳥綱スズメ目アトリ科の鳥。アジア東部と北アメリカ北部に繁殖分布する。日本では北海道で少数が繁殖するほか、冬鳥として多数が渡来し数十羽の群れで生活する。崖地がけち
32. はぎわら-たけ【萩原タケ】
日本人名大辞典
1873−1936 明治-大正時代の看護婦。明治6年2月7日生まれ。日本赤十字社の事業につくす。明治42年ロンドンの第2回万国看護婦大会に初の日本代表として出席
33. ハギンズ(Godfrey Martin Huggins)
世界大百科事典
1883-1971 南部アフリカ,南ローデシア(現,ジンバブウェ)の第4代首相(在任1933-53),ローデシア・ニヤサランド連邦の初代首相(1953-56)。
34. ハギンズ
日本国語大辞典
(Sir William Huggins サー=ウィリアム─)イギリスの天文学者。恒星分光器を設計、主な輝星の分光写真観測を行ない、恒星の大気の化学組成の普遍性
35. ハギンズ(Huggins, Charles Brenton)
世界人名大辞典
〔1901.9.22~97.1.12〕 アメリカの外科医.カナダ生まれ.ハーヴァード大学医学部卒業[1924].ミシガン大学外科講師[26]を経てシカゴ大学教授
36. ハギンズ(Huggins, Sir William)
世界人名大辞典
〔1824.2.7~1910.5.12〕 イギリスの天体物理学者.私設天文台で観測・研究.天体用分光器を発明して恒星のスペクトルを研究し[1863頃],星雲,彗
37. ハギンズ(Charles Brenton Huggins)
日本大百科全書
アメリカの外科医、がん学者。1966年、がんの成因と治療に関してノーベル医学生理学賞を受けた。カナダのハリファックスに生まれる。ハーバード大学医学部を卒業。ミシ
38. ハギンズ(Maurice Loyal Huggins)
日本大百科全書
水素結合概念を提唱(1921)。ガラスや高分子の物質構造の研究も行う。1942年、今日フローリー‐ハギンズの理論として知られる高分子溶液理論をフローリーと独立に
39. ハギンズ(Sir William Huggins)
日本大百科全書
イギリスの天文学者。恒星分光写真術の開拓者。ロンドンに生まれ、病弱のため大学進学をあきらめ、家業を継いだ。1856年、私設天文台を建て、天体観測に没頭した。18
40. 長州征討〔第2次〕・萩藩再征
日本史年表
1865年〈慶応元(4・7) 乙丑⑤〉 閏5・22( 7・14 ) 将軍家茂、上洛参内し 萩藩再征 を奏上(続実紀)。 1865年〈慶応元(4・7) 乙丑⑤〉
41. はぎ‐あげ【矧上・刷上】
日本国語大辞典
〔名〕「はぎつけ(矧付)」に同じ。*造船心得集〔1813頃〕「上棚のうへを棚の矧上けと云」
42. はぎ‐あそび【萩遊】
日本国語大辞典
〔名〕萩の花を観賞して遊ぶこと。萩の遊び。*夫木和歌抄〔1310頃〕一一「うゑおきて盛りになれりいざ子ども庭にし出でてはきあそびせん〈源仲遠〉」ハ
43. はぎ‐あわ・す[‥あはす]【接合】
日本国語大辞典
【一】〔他サ下二〕〓はぎあわせる(接合)。【二】〔他サ五(四)〕「はぎあわせる(接合)」に同じ。
44. はぎ‐あわ・す[‥あはす]【矧合・矯合】
日本国語大辞典
〔他サ下二〕矢に使用する三枚羽または四枚羽を別の鳥の羽で交ぜ矧ぎにする。*源平盛衰記〔14C前〕四二・屋島合戦「鷲の羽・鷹羽・鶴の本白矯合(ハキアハセ)たる箭を
45. はぎ‐あわ・せる[‥あはせる]【接合】
日本国語大辞典
〔他サ下一〕〓はぎあは・す〔他サ下二〕布や板などを継ぎ合わせる。一つにつづりあわせる。はぎあわす。*地中海の漁港〔1967〕〈小川
46. はぎうむら【萩生村】群馬県:吾妻郡/吾妻町
日本歴史地名大系
[現]吾妻町萩生 榛名山西麓にあり、吾妻川と烏川の分水嶺に当たる萩生峠の尾根が境界をなす。東と北は大戸村。南の権田村(現群馬郡倉淵村)から大戸道(信州道)が通る
47. はぎ‐え【剥枝】
日本国語大辞典
〔名〕皮をはいだ枝。*千五百番歌合〔1202~03頃〕四二四番「さみだれは賤の垣根に日数へて〓(あさ)のはぎえをほすひまぞなき〈土
48. はぎ‐えり【接襟】
日本国語大辞典
のち別の生地で縁をとった襟をいう。*和英語林集成(再版)〔1872〕「Hagiyeri ハギエリ。ビロードノ ハギエリ」ハ
49. はぎおおおためいけ【萩尾大溜池】熊本県:下益城郡/松橋町/萩尾村・北萩尾村
日本歴史地名大系
[現]松橋町萩尾、豊野村山崎 萩尾の堤ともいい、豊野村の鐙が鼻溜池の下方にある県下最大の溜池。周囲を山々に囲まれた所にある。昭和一一年(一九三六)に着工、三九万
50. 萩岡松韻
世界大百科事典
山田流箏曲家。初世(1864-1936)は本名萩原伊之助,のちに源意とも。数え4歳で失明,伊勢の大松検校について盲人社会に入り,1871年(明治4)勾当の位を得
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白露(日本国語大辞典)
(草木においた露が白く光って見えるところから)露。白く見える露。《季・秋》*万葉集〔8C後〕二〇・四三一二「秋草におく之良都由(シラツユ)のあかずのみあひ見るものを月をし待たむ〈大伴家持〉」*古今和歌集〔905〜914〕春上・二七「浅緑いとよりかけて白露を珠にもぬける春の柳か〈遍昭〉」
サクラ(桜)(日本大百科全書(ニッポニカ))
バラ科の落葉高木または低木で、おもに北半球の温帯と暖帯に分布する。サクラ属のうち、スモモ、モモ、ウメ、ニワウメ、ウワミズザクラなどの亜属を除いたサクラ亜属のものを一般にサクラと称し、花の美しいものが多く、日本の花の代表として外国にも知られている
シバザクラ(日本大百科全書(ニッポニカ))
ハナシノブ科の多年草。アメリカ東部原産で、英名はモス・フロックス。茎は低く5~10センチメートル、地面をはうようにして広がり、よく枝を密生し、初めは軟毛をつけるが基部は木質化する。葉は常緑で堅く、披針形または針状で長さ約1センチメートル。3~5月、葉腋または枝先に桃紅色で
くぬぎ 【櫟・橡・櫪・椚・椢】(日本国語大辞典)
ブナ科の落葉高木。本州、四国、九州の山野に生え植林もされる。幹は高さ一五メートル、径六〇センチメートルにもなる。樹皮は深く縦に裂け、若枝には褐色毛を密布する。葉は柄があり互生し長さ八〜一五センチメートルの長楕円形で、縁は芒(のぎ)状に鋭く切れ込む。
つばき 【椿・海石榴・山茶】(日本国語大辞典)
(1)ツバキ科の常緑高木または低木。本州中部以西の各地と本州中部以北の海岸付近に分布し、林の中に生える。観賞用に広く植えられる。まれに高さ一〇メートルを越す。葉は互生し、柄をもち厚く光沢がある。葉身は長さ約八センチメートルの楕円形ないし長楕円形または長卵形で先は
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春一番(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
冬から春へと季節が移るころ、冬のうちとは風向きの異なる強風が急に吹き出すことがある。この現象を戒めたことばで、漁業従事者たちの間で、海難防止の意味合いで使われだしたといわれる。春一(はるいち)ともいう。冬のうちの北風、西風を吹かせた西高東低型の気圧
富士山宝永噴火(国史大辞典)
宝永四年(一七〇七)十一月二十三日に始まり、十二月八日まで続いた富士山南東側中腹付近での大噴火。大量の火山弾、火山灰が降ったため「宝永の砂降り」ともよばれる。被災地域は駿河・相模・武蔵三国に及び、江戸でも降灰があり雪が降るようであったという(新井白石
伊吹山(世界大百科事典・日本大百科全書・日本歴史地名大系)
滋賀県と岐阜県の県境を南北にのびる伊吹山地の主峰で,標高1377m。地質は古生代石灰岩よりなり,山麓の古生層は石灰岩が少ない。その地質構造は,巨大な石灰岩が低角度の衝上面で石灰岩の少ない古生層の上に衝上したものとされていたが,褶曲に衝上を伴ったもので
長良川(日本歴史地名大系)
県のほぼ中央部に東西に横たわる位山(くらいやま)分水嶺山脈中に位置する見当(けんとう)山(一三五二・一メートル)を源流とし、濃尾平野を経て、伊勢湾直前で揖斐(いび)川に合流する。地形的には河川争奪によって流域拡大がなされたとも考えられる大日
アルデバラン(日本大百科全書・世界大百科事典)
おうし座のα(アルファ)星の固有名。アラビア語で「後に続くものAlDabaran」の意で、同じおうし座のプレヤデス(すばる)よりも少し遅れて日周運動していることに由来する。日本でもいくつかの地方で「すばるの後星(あとぼし)」とよばれている。冬の夜空で
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