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御伽物語

ジャパンナレッジで閲覧できる『御伽物語』の日本古典文学全集のサンプルページ

新編 日本古典文学全集
御伽物語(仮名草子集)
おとぎものがたり
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御伽物語(仮名草子集) 全体

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【現代語訳】
第一 荒れ果てた寺を再興した僧の事
昔の人で、時を惜しんで、灯を掲げ、夜を昼のように明るくして、続けて過した人がいる。それなのにあなたはなぜ、時を惜しまずお眠りなさるのか。私のような、聞いた片端から忘れるような籠耳で、聞きかじった話でありますが、茶飲み話を一つ申しましょうか。

昔、知識・徳行兼ね備えた高僧が、諸国を気の向くままに歩き回っていたところ、ある所に他に例のないほど景色のよいお寺があって、住職がいない。庭には雑草が生い茂り、室内には蜘蛛の巣が張りめぐらされていた。僧はこの荒れ果てた霊地を素通りすることができず、傍らの民家に立ち寄り、寺の様子を尋ねたところ、「実はですね、今まで各地の坊さんが何人かやって来て、住職になりましょうと約束して寺にお入りになったけれど、夕方に寺入りして、その翌朝には行方がまったくわからなくおなりですので、ただなすすべもなく哀しみ悔むばかりで、今はもう住職になろうなどという話もありません。きっと化け物などが住んでいるのではと土地の者は噂するのでございます」と語る。僧はこの話を聞き、「そ

【目次】
御伽物語(扉)
梗概

宿直草巻一目録
第一 すたれし寺をとりたてし僧の事
第二 七命ほろびしゐんぐはの事
第三 武州あさ草にばけものある事
第四 あさ草のだうにて人を引さきし事
第五 あるてらの僧天狗の難にあひし事
第六 てんぐつぶてうつ事
第七 てんぐいしきる事
第八 てんぐつぶて 附 こころにかからぬ怪異はわざはひなき弁の事
第九 摂州本山は魔所なる事
第十 本山のみねに天火おつる事
第十一 見こしにうだうを見る事
第十二 弓法の徳をおぼえし事
宿直草巻二目録
第一 急なるときも思案あるべき事
第二 くも人をとる事
第三 百物がたりして蜘の足をきる事
第四 甲州の辻堂にばけものある事
第五 三人しなじな勇ある事
第六 をんなは天性きもふとき事
第七 似たるは似てさらに是ならざる事
第八 せいぐはんじにて鬼にせめらるる女の事
第九 けんにんじの餅屋つげをうる事
第十 夢に驚て信をうる事
第十一 こざいしやうの局ゆうれいの事
第十二 不孝なるもの舌をぬかるる事
宿直草巻三目録
第一 卒都婆の子うむ事
第二 ふるだぬきを射る事
第三 たぬき薬の事
第四 狸の腹つづみも偽りならぬ事
第五 やま姫の事
第六 猟人名もしれぬものをとる事
第七 じゃの分食といふ人の事
第八 湖に入武具をえし事
第九 伊賀の池にじゃすむ事
第十 ゆうれいの方人の事
第十一 幽霊偽りし男を睨ころす事
第十二 幽霊読経にうかびし事
第十三 おとこをくふをんなの事
第十四 虱の憤り人を殺せし事
第十五 ねずみ人をくふ事
宿直草巻四目録
第一 ねこまたといふ事
第二 年へしねこはばくる事
第三 をくりおほかみといふ事
第四 おほかみにくはるるものの事
第五 殺生して神罰あたる事
第六 所をかんがへ殺生すべき事
第七 七人の子の中も女に心ゆるすまじき事
第八 冷食をぬすむいぬの事
第九 月影を犬と見る事
第十 いもする子をばけ物とおもひし事
第十一 ゐざりを班とみし事
第十二 山ぶし忍びものをおどす事
第十三 ばくち打女房におそれし事
第十四 魔法をおぼえし山伏の事
第十五 きつね人の妻にかよふ事
第十六 智ありても畜生はあさましき事
第十七 へびをうむをんなの事
宿直草巻五目録
第一 うぶめの事
第二 戦場の跡火もゆる事
第三 仁光坊といふ火の事
第四 そがのゆうれいの事
第五 古曾部の里の幽霊の事
第六 たこもおそろしきものなる事
第七 学僧ぬす人の家にやどかる事
第八 道行僧山賊にあふ事
第九 旅僧狂気なるものにめいわくする事
第十 京師に人失る事
第十一 五音をききしる事
第十二 かんにんゆへに徳をとる事

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急がねばならぬが、延宝六年(一六七八)に、『とのみ草』(五巻、延宝五年刊)なる怪異課集が、『御伽物語』と改題されて出た。該本が「伽」にあやかろうとした最初の書と
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6. 怪談
世界大百科事典
られており,文学史的現象としては,近世民間怪談を集めた《義残後覚》(1596)や荻田安静の《御伽物語》があり,この流行は〈百物語〉系統の出版となって長く続く。ま
7. 怪談(妖怪や幽霊にかかわる話)
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8. かな‐ぼう【金棒・鉄棒】
日本国語大辞典
錫杖(しゃくじょう)のように、鉄の輪数個を棒の頭につけ、地面を突くと鳴るものなどがある。*仮名草子・御伽物語〔1678〕一・三「亥のかしらとおもふ刻、夜まはりの
9. ころび‐ね【転寝】
日本国語大辞典
温められつ温めても」(2)男女がひそかに肉体関係を結ぶこと。野合すること。私通。*仮名草子・御伽物語〔1678〕三・一〇「うしろめたくもころび寝に〈略〉さすがや
10. しり‐がる【尻軽】
日本国語大辞典
すがやかに」(2)振舞いのかるがるしいこと。かるはずみ。(3)多情なこと。特に、女の、浮気なこと。*仮名草子・御伽物語〔1678〕二・七「そふからはかしづくべき
11. どう‐わ【童話】
日本国語大辞典
06〕広告「仙郷奇談〈略〉此書は西洋諸国に於て最も婦女童幼に愛読せられ最も人口に膾炙する童話御伽物語を集めたる者なり」*春と修羅〔1924〕〈宮沢賢治〉小岩井農
12. はっとり-かんさい【服部寛斎】
日本人名大辞典
55歳。江戸出身。名は保庸(やすつね)。字(あざな)は紹卿。通称は藤九郎。別号に竜渓。著作に「御伽物語」「談苑」など。
13. ひる‐ぶね【昼船】
日本国語大辞典
出発して夕刻大坂または伏見に着く船のこと。夕刻出発して朝到着する夜船に対するもの。*仮名草子・御伽物語〔1678〕五・一二「京ふしみにのぼるに、ととのはざれば昼
14. べべ
日本国語大辞典
*物類称呼〔1775〕一「陰 へへ つび 奥羽及越路又尾張辺にて、べべといふ」(3)子牛。*仮名草子・御伽物語〔1678〕二・四「あねはべべがゐてとをさぬといふ
15. や‐こう[‥カウ]【夜行】
日本国語大辞典
也」(3)夜、狩りに行くこと。*仮名草子・御伽物語〔1678〕一・一〇「そこなる人ただひとり夜こうにいでたり。しばしあされどもたぬきの床にも尋
16. ろくじゅうまんにん‐けつじょうおうじょう[ロクジフマンニンケツヂャウワウジャウ]【六十万人決定往生】
日本国語大辞典
16頃〕「遊行の利益を六十余州に広め、六十万人決定往生の御札を普く衆生に与へ候」*仮名草子・御伽物語〔1678〕四・八「さだめて六十万人決定(ケツジャウ)往生の
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