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  11. 世間胸算用

世間胸算用

ジャパンナレッジで閲覧できる『世間胸算用』の国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典

世間胸算用
せけんむねさんよう
浮世草子。五巻五冊。井原西鶴作。元禄五年(一六九二)正月刊。各巻四章、合計二十編の短編を集めた町人物。題名の下に「大晦日(おおつごもり)は一日千金」と副題し、また、「元日より胸算用油断なく、一日千金の大晦日をしるべし」(序文)と記すように、当時の経済社会の総決算日である大晦日に焦点を据えて、そこに展開される町人の悲喜劇を描き上げた、西鶴の浮世草子を代表する傑作である。この西鶴の意図は、巻一の一の冒頭にも、「世の定めとて大晦日は闇なる事、天の岩戸の神代このかた、しれたる事なるに、人みな常に渡世を油断して、毎年ひとつの胸算用ちがひ、節季を仕廻かね迷惑するは、面々の覚悟あしき故なり。一日千金に替がたし」と明示している。しかも、西鶴には天和年間(一六八一―八四)のころ、「大晦日定めなき世のさだめ哉」の句があり、また、『西鶴諸国はなし』(貞享二年(一六八五))の中に「大晦日はあはぬ算用」という短編があるように、かなり以前から、町人の経済生活の総決算日としての大晦日に対する関心が、すでに西鶴の胸中にはあったようである。二十編の短編の舞台は、大坂八話、京都五話、伏見・堺・奈良・長崎・江戸各一話のほか、京坂地区二話が設定されている。これによって、従来の西鶴の浮世草子の一般的方式である「諸国ばなし」型のものから、京坂中心に題材を絞っていることがわかる。また、町人物としての先行作品である『日本永代蔵』(元禄元年)では、実在した有名な大商人を登場させる話が目立つのに対して、本書は、もっぱら中・下層町人の生態が語られ、さらに、前者には商人としてのあり方を説く談理・教訓的色彩が認められるのに対して借金取立ての攻防を描くことを主眼として、ひたすら、大晦日の一日に限って展開される「あはれにも又おかしき」人々の生態を描写することに終始している点も、本書の特長であり、また西鶴の最後に到達した人間観照の眼の鋭さを物語るものでもある。複製は『近世文学資料類従』西鶴編一四などに所収、翻刻は『日本古典文学大系』四八、『角川文庫』などに所収。
(堤 精二)


日本大百科全書(ニッポニカ)

世間胸算用
せけんむねさんよう

井原西鶴 (さいかく)の浮世草子。1692年(元禄5)1月、大坂・伊丹屋 (いたみや)太郎右衛門、京都・上村平左衛門、江戸・万屋 (よろずや)清兵衛を版元として刊行。五巻五冊。「大晦日 (おおつごもり)は一日千金」と傍題するように、1年の収支決算日である大晦日の24時間に小説の場面を限定し、そこに展開する町人大衆の悲喜こもごもの生活の断面を鋭く描いた西鶴晩年の傑作である。「大晦日定めなき世のさだめ哉 (かな)」(『誹諧三 (はいかいさん)ヶ津 (つ)』1682刊・所収)は西鶴得意の発句であるが、居留守、出違い、けんか仕掛け、亭主の入れ替わりなどの方法で借金取りの撃退を謀れば、掛け取りのほうも新手を考案する虚々実々のやりとりを通して、金銭をめぐる人間の真実がリアルに描かれている。巻五「つまりての夜市 (よいち)」では、非情な物品を登場させて、その裏に隠されているおかしくもあわれな生活の実態が、巧みな話芸的方法によって暗示的に描写されている。名作として評価の高い巻五「平太郎殿 (へいたろうどの)」は、まさに貧困と絶望の淵 (ふち)に転落しようとする3人の懺悔咄 (さんげばな)しを通して、「哀れにも又おかし」い人生の真実が描き出されている。全編「泪 (なみだ)で年を取」らなければならないほど窮迫し、絶望的な現実に直面した町人たちの物語であるが、感傷や興奮をみせずに描き上げられ、そこに人間的な暖かさがにじみ出ており、ほのぼのとした味わいが生まれている。晩年の作家西鶴が人間観照の深化によって創出した独自の小説的世界を認めることができ、西鶴文学の到達点として高く評価されるゆえんである。

[浅野 晃]



世界大百科事典

世間胸算用
せけんむねざんよう

西鶴作の浮世草子。1692年(元禄5)刊。5巻20章。西鶴晩年(51歳)の傑作として有名な町人物で,副題に〈大晦日は一日千金〉とある。〈大晦日さだめなき世の定めかな〉と西鶴自身の句にもあるように,1年間の収支決算を迫られる大晦日は世の定めとしてきまってやってくるわけで,この日をどう切りぬけるかは町人にとって死活の問題であった。収められた20の短編は,直接もしくは間接に,この大晦日に時間設定をし,地域は大坂を中心に京,江戸,堺,長崎,奈良におよび,階層は問屋,金貸から,日ごろ掛けで買うことすらできないために借金取りもやってこない裏長屋の貧家まで,あらゆる階層にわたっている。作者の筆致はするどく,庶民の深刻な経済生活が,大晦日のやりくり算段を通して,まざまざと描きだされている。しかし虚無的な暗さはない。たんなる写実ではなく,滑稽で解放的な想像力に媒介された描写になっているからである。深刻な話を笑いがつつみ込む。その結果,どんなことをしても生きぬいていく庶民の生活力が読後感として残る。〈一夜明れば豊かなる春とぞ成ける〉と西鶴もその冒頭の話の結びで書いている。話術のたくみな文章化,俳諧の付合(つけあい)を生かしたスピーディな空間構成,質種のような道具の列挙だけによる描写法など,西鶴がこれまで試みてきた方法の一つの到達点をこの作品にみることもできる。
[廣末 保]

[索引語]
西鶴 大晦日
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検索コンテンツ
1. 世間胸算用(井原西鶴集)
日本古典文学全集
、雑話物(説話物)の『西鶴諸国ばなし』、町人物の『日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)』、『世間胸算用(せけんむねざんよう)』などをおさめる。
2. 『世間胸算用』
日本史年表
1692年〈元禄5 壬申〉 1・‐ 井原西鶴 『世間胸算用』 刊。
3. 世間胸算用画像
日本大百科全書
井原西鶴さいかくの浮世草子。1692年(元禄5)1月、大坂・伊丹屋いたみや太郎右衛門、京都・上村平左衛門、江戸・万屋よろずや清兵衛を版元として刊行。五巻五冊。「
4. せけんむねさんよう【世間胸算用】
日本国語大辞典
浮世草子。五巻五冊。井原西鶴作。元祿五年(一六九二)刊。副題「大晦日(おおつごもり)は一日千金」。大晦日をさまざまな形で切り抜けて行く町人たちの生きざまを描いた
5. せけんむねさんよう【世間胸算用】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸前期の浮世草子。井原西鶴作。一六九二年(元禄五)刊。二十話から成る短編集。一年の総決算日である大晦日をいかにして切り抜けるかという、町人達の悲喜劇を
6. せけんむねさんよう【世間胸算用】
国史大辞典
浮世草子。五巻五冊。井原西鶴作。元禄五年(一六九二)正月刊。各巻四章、合計二十編の短編を集めた町人物。題名の下に「大晦日(おおつごもり)は一日千金」と副題し、
7. 世間胸算用
世界大百科事典
西鶴作の浮世草子。1692年(元禄5)刊。5巻20章。西鶴晩年(51歳)の傑作として有名な町人物で,副題に〈大晦日は一日千金〉とある。〈大晦日さだめなき世の定め
8. 男女の餅搗き[図版]画像
国史大辞典
世間胸算用 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
9. 世間胸算用/大晦日ハ一日千金(著作ID:39941)
新日本古典籍データベース
せけんむねさんよう/おおつごもりはいちにちせんきん 胸算用/大晦日ハ一日千金 井原 西鶴(いはら さいかく) 浮世草子 元禄五刊
10. 『世間胸算用』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
巻1 井原西鶴さいかく著 1692年(元禄5)刊国立国会図書館所蔵
11. あい‐がしや[あひ‥]【相貸家・相借家】
日本国語大辞典
〔名〕同じ棟の下の貸家。また、同じ家主の家を借りている者同士。あいじゃくや。あいだな。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕一・二「此相借(アイカシ)屋六七軒、何と
12. あい‐ぎん[あひ‥]【合銀・間銀】
日本国語大辞典
〔名〕(1)手数料。口銭(こうせん)。合銭(あいせん)。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・三「春のべの米を京の織物屋中間へ、毎年のくれに借入の肝煎(きもいり
13. あい‐せん[あひ‥]【合銭・間銭】
日本国語大辞典
*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・三「十文で五文つつの間銭めのこ算用してとってかへる」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・二「母親のたのまれて火桶買ふて来
14. あい‐の‐て[あひ‥]【合手・間手】
日本国語大辞典
転手(てんじゅ)きりりと押し廻し、糸を調べて甲(かん)を取り、あいのてを弾かせらる」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・三「おやま茶屋でうたひならひしなげぶし
15. あおち‐びんぼう[あふちビンバフ]【煽貧乏】
日本国語大辞典
扇であおぎ立てられるように、いつも貧乏に追われていることともいう。もがき貧乏。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・二「我も昼は旦那といはれて見世にゐて、夜は門
16. 煽ち貧乏
故事俗信ことわざ大辞典
扇であおぎ立てられるように、いつも貧乏に追われていることともいう。もがき貧乏。 浮世草子・世間胸算用(1692)五・二「我も昼は旦那といはれて見世にゐて、夜は門
17. あかがね‐どい[‥どひ]【銅樋】
日本国語大辞典
は赤かね土樋のながれにて〈宗恭〉 緑と青と見る真蒋(まこも)みたるる〈未学〉」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕三・四「柱も朽ぬ時より石で根つぎをして、軒の銅樋
18. あきんど【商人】
日本国語大辞典
~08〕「Aquindo (アキンド)。アキュウド、シャウバイニン〈訳〉商人」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・二「商人(アキント)何として身躰(しんだい)
19. あきんど‐ごころ【商人心】
日本国語大辞典
〔名〕「あきんどかたぎ(商人気質)」に同じ。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・四「それはみな、商人(アキンド)心といふものなり」
20. あ・く【明・開・空】
日本国語大辞典
*日葡辞書〔1603~04〕「ヒマガ aqu (アク)〈訳〉時間を持つ。または、場所があく」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・三「子孫に世を渡し隙(ひま)の
21. あさがら の 箸(はし)
日本国語大辞典
麻幹でつくった箸。盂蘭盆(うらぼん)に仏前に供える。麻木箸。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・一「いそがしき片手に香はなをととのへ、神の折敷(おしき)と麻(
22. あさ‐てまわし[‥てまはし]【朝手回】
日本国語大辞典
〔名〕朝の早いうちに、用意すること。朝飯の支度など。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・三「たけは朝手まはしあしきとて、蕪菜(かぶな)そろへける」
23. あさまし‐さ【浅─】
日本国語大辞典
破れ紙子の体なれば、急ぎ慌てて退(の)きにけり」(3)考えなどの浅いこと。また、その度合。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕三・一「酒の相手に色子ども、かはいや
24. あし の 湯(ゆ)
日本国語大辞典
くり(御物絵巻)〔17C中〕一〇「百人のまこともの、あしのゆちゃうず、はんのようい、つかまつれ」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・三「先づ足(アシ)の湯(ユ
25. あしもと から 鳥(とり)が立(た)つ
日本国語大辞典
足元から鳥の立つ悦(よろこび)に」(2)急に思いついたように、あわてて物事を始める。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・三「不断は手をあそばして、足もとから鳥
26. 足元から鳥が立つ
故事俗信ことわざ大辞典
申すがこの事でござる」俳諧・毛吹草(1638)二「あしもとからとりのたつことし」浮世草子・世間胸算用(1692)四・三「不断は手をあそばして、足もとから鳥のたつ
27. 足元の=明るい〔=明い〕=うち〔=時〕
故事俗信ことわざ大辞典
1638)三「あしもとのあかひ時たてかもの鳥ごくにたたねといとおしの人〈静寿〉」浮世草子・世間胸算用(1692)四・一「とかく大晦日の闇を足もとの赤(アカ)ひう
28. あしもと の=明(あか)るい[=明(あか)い]中(うち)
日本国語大辞典
38〕三「あしもとのあかひ時たてかもの鳥 ごくにたたねといとおしの人〈静寿〉」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・一「とかく大晦日の闇を足もとの赤(アカ)ひう
29. あし を 曳(ひ)く
日本国語大辞典
(1)「あし(足)を運ぶ」に同じ。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕三・四「まだ帰られませぬ。さいさい足をひかせましてかなしう御座る」*浮世草子・万の文反古〔1
30. あずかり‐ぎん[あづかり‥]【預銀】
日本国語大辞典
〔名〕貸し主に返済を求められれば、即座に返すことになっている借金。あずかりがね。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・三「目安付られし預(アヅ)かり銀のかたへは
31. あず・ける[あづける]【預】
日本国語大辞典
ケ)られける」(4)中世(室町時代)、近世、利子をつけないで金、米などを貸す。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・一「外にもあまたの男子あれば、余慶なくて娘に
32. あそば・す【遊】
日本国語大辞典
しばしなぐさめあそばしていで給ひぬるさま」(2)金や道具などを使わないでおく。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・一「借銀の慥(たし)かなる借手を吟味して、一
33. あそび‐ごと【遊事】
日本国語大辞典
き、ものをいはすれば、後には人がぞんじ候ぞ。ただひたうちにうって、うちころせ」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・一「毎月宿も定めず、一匁の仕出し食(めし)を
34. あたま の 黒(くろ)い鼠(ねずみ)
日本国語大辞典
5〕下「ときどきかよひたらんこそこそ はらますはあたまのくろい鼠すら〈宗因〉」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕一・四「是ほど遠ありきいたす鼠を見た事なし、あた
35. 頭の黒い鼠
故事俗信ことわざ大辞典
675)下「ときどきかよひたらんこそこそはらますはあたまのくろい鼠すら〈宗因〉」浮世草子・世間胸算用(1692)一・四「是ほど遠ありきいたす鼠を見た事なし、あた
36. あたま を 押(おさ)える
日本国語大辞典
相手の力を抑制する。高飛車に出る。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・二「小作りにうまれ付たる徳とあたまおさへてむかしをかたれば」*人情本・春色梅児誉美〔18
37. 頭を押さえる
故事俗信ことわざ大辞典
相手の力を抑制する。高飛車に出る。 浮世草子・世間胸算用(1692)二・二「小作りにうまれ付たる徳とあたまおさへてむかしをかたれば」人情本・春色梅児誉美(183
38. あつまり‐どころ【集所】
日本国語大辞典
〔名〕人の集まる所。都会。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・四「江戸中の棚に、せきだか一足たびか片足ない事有。幾万人はけばとて、かかる事は、日本第一人のあつ
39. あつめ‐じる【集汁】
日本国語大辞典
いも、たうふ、竹の子、くしあわび、ひぶく、いりこ、つみ入なども入よし。其外色々」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・一「此親仁(おやぢ)顔色かはって、箸(はし
40. あと‐あと【後後・跡跡】
日本国語大辞典
〔名〕(1)のちのち。以後。将来。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・四「何とぞ借銭もなして跡(アト)々にて人にも云(いひ)出さるるやうに」*西国立志編〔18
41. あとさき 踏(ふ)まえる
日本国語大辞典
あとさきの事について配慮する。周囲の事情をよく考える。十分に見込みをつける。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・四「此男は長崎の買物、京うりの
42. あと の 祭(まつり)
日本国語大辞典
八月十六日八幡へ参詣して、跡の祭(マツリ)するや臨時の放生会(はうじゃうゑ)」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕一・三「毎年京大坂へくるは、此神々に備へたる跡(
43. あに‐でし【兄弟子】
日本国語大辞典
いつれの門徒ともしろしめさす御ふしんあるに、下京にもおなし名の寺あり。それとあに弟子なり」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・二「明くれ読(よみ)書に油断なく
44. あのよ 此世(このよ)の界(さかい)
日本国語大辞典
大堰川あり、駿河と遠江の境なり。又あの世、此世のさかひをも見るほどの大河なり」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕三・三「あの世この世の堺を見せける」
45. あの世此の世の界
故事俗信ことわざ大辞典
に大堰川あり、駿河と近江の境なり。又あの世、此世のさかひをも見るほどの大河なり」浮世草子・世間胸算用(1692)三・三「あの世この世の堺を見せける」
46. あひ-せん【間銭・合銭】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕手間賃。手数料。「間銀」とも。 「はや間銭取りてただは通さず」〈西鶴・世間胸算用・4・2〉もう手数料をとってただではすまさない。
47. あぶら‐かわらけ[‥かはらけ]【油土器】
日本国語大辞典
を入れる器。油皿。*俳諧・類船集〔1676〕加「牡丹畑には油かはらけををく也」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・二「同し思ひ付きにて油がはらけと油樽と人の智
48. あぶら‐ぜに【油銭】
日本国語大辞典
〔名〕灯明用の種油を買う代金。油代。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・三「中々灯明(とうみゃう)の油銭(アブラゼニ)も御座らねば、せっかく口をたたいても世の
49. あぶら‐だる【油樽】
日本国語大辞典
塗ったもの。*日葡辞書〔1603~04〕「Aburadaru (アブラダル)」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・二「油がはらけと油樽(あぶらダル)と」日葡
50. あま‐りょう【雨龍・〓龍】画像
日本国語大辞典
キノボリトカゲなど熱帯産のトカゲの称。昔、長崎に渡来し、飼育されていたという。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・四「定まってよいものは今まで見せぬ
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