1. 世間胸算用(井原西鶴集)
日本古典文学全集
、雑話物(説話物)の『西鶴諸国ばなし』、町人物の『日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)』、『世間胸算用(せけんむねざんよう)』などをおさめる。
2. 『世間胸算用』
日本史年表
1692年〈元禄5 壬申〉 1・‐ 井原西鶴 『世間胸算用』 刊。
3. 世間胸算用画像
日本大百科全書
井原西鶴さいかくの浮世草子。1692年(元禄5)1月、大坂・伊丹屋いたみや太郎右衛門、京都・上村平左衛門、江戸・万屋よろずや清兵衛を版元として刊行。五巻五冊。「
4. せけんむねさんよう【世間胸算用】
日本国語大辞典
浮世草子。五巻五冊。井原西鶴作。元祿五年(一六九二)刊。副題「大晦日(おおつごもり)は一日千金」。大晦日をさまざまな形で切り抜けて行く町人たちの生きざまを描いた
5. せけんむねさんよう【世間胸算用】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸前期の浮世草子。井原西鶴作。一六九二年(元禄五)刊。二十話から成る短編集。一年の総決算日である大晦日をいかにして切り抜けるかという、町人達の悲喜劇を
6. せけんむねさんよう【世間胸算用】
国史大辞典
浮世草子。五巻五冊。井原西鶴作。元禄五年(一六九二)正月刊。各巻四章、合計二十編の短編を集めた町人物。題名の下に「大晦日(おおつごもり)は一日千金」と副題し、
7. 世間胸算用
世界大百科事典
西鶴作の浮世草子。1692年(元禄5)刊。5巻20章。西鶴晩年(51歳)の傑作として有名な町人物で,副題に〈大晦日は一日千金〉とある。〈大晦日さだめなき世の定め
8. 男女の餅搗き[図版]画像
国史大辞典
世間胸算用 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
9. 世間胸算用/大晦日ハ一日千金(著作ID:39941)
新日本古典籍データベース
せけんむねさんよう/おおつごもりはいちにちせんきん 胸算用/大晦日ハ一日千金 井原 西鶴(いはら さいかく) 浮世草子 元禄五刊
10. 『世間胸算用』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
巻1 井原西鶴さいかく著 1692年(元禄5)刊国立国会図書館所蔵
11. あい‐がしや[あひ‥]【相貸家・相借家】
日本国語大辞典
〔名〕同じ棟の下の貸家。また、同じ家主の家を借りている者同士。あいじゃくや。あいだな。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕一・二「此相借(アイカシ)屋六七軒、何と
12. あい‐ぎん[あひ‥]【合銀・間銀】
日本国語大辞典
〔名〕(1)手数料。口銭(こうせん)。合銭(あいせん)。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・三「春のべの米を京の織物屋中間へ、毎年のくれに借入の肝煎(きもいり
13. あい‐せん[あひ‥]【合銭・間銭】
日本国語大辞典
*浮世草子・好色一代女〔1686〕六・三「十文で五文つつの間銭めのこ算用してとってかへる」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・二「母親のたのまれて火桶買ふて来
14. あい‐の‐て[あひ‥]【合手・間手】
日本国語大辞典
転手(てんじゅ)きりりと押し廻し、糸を調べて甲(かん)を取り、あいのてを弾かせらる」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・三「おやま茶屋でうたひならひしなげぶし
15. あおち‐びんぼう[あふちビンバフ]【煽貧乏】
日本国語大辞典
扇であおぎ立てられるように、いつも貧乏に追われていることともいう。もがき貧乏。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・二「我も昼は旦那といはれて見世にゐて、夜は門
16. 煽ち貧乏
故事俗信ことわざ大辞典
扇であおぎ立てられるように、いつも貧乏に追われていることともいう。もがき貧乏。 浮世草子・世間胸算用(1692)五・二「我も昼は旦那といはれて見世にゐて、夜は門
17. あかがね‐どい[‥どひ]【銅樋】
日本国語大辞典
は赤かね土樋のながれにて〈宗恭〉 緑と青と見る真蒋(まこも)みたるる〈未学〉」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕三・四「柱も朽ぬ時より石で根つぎをして、軒の銅樋
18. あきんど【商人】
日本国語大辞典
~08〕「Aquindo (アキンド)。アキュウド、シャウバイニン〈訳〉商人」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・二「商人(アキント)何として身躰(しんだい)
19. あきんど‐ごころ【商人心】
日本国語大辞典
〔名〕「あきんどかたぎ(商人気質)」に同じ。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・四「それはみな、商人(アキンド)心といふものなり」
20. あ・く【明・開・空】
日本国語大辞典
*日葡辞書〔1603~04〕「ヒマガ aqu (アク)〈訳〉時間を持つ。または、場所があく」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・三「子孫に世を渡し隙(ひま)の
21. あさがら の 箸(はし)
日本国語大辞典
麻幹でつくった箸。盂蘭盆(うらぼん)に仏前に供える。麻木箸。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・一「いそがしき片手に香はなをととのへ、神の折敷(おしき)と麻(
22. あさ‐てまわし[‥てまはし]【朝手回】
日本国語大辞典
〔名〕朝の早いうちに、用意すること。朝飯の支度など。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・三「たけは朝手まはしあしきとて、蕪菜(かぶな)そろへける」
23. あさまし‐さ【浅─】
日本国語大辞典
破れ紙子の体なれば、急ぎ慌てて退(の)きにけり」(3)考えなどの浅いこと。また、その度合。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕三・一「酒の相手に色子ども、かはいや
24. あし の 湯(ゆ)
日本国語大辞典
くり(御物絵巻)〔17C中〕一〇「百人のまこともの、あしのゆちゃうず、はんのようい、つかまつれ」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・三「先づ足(アシ)の湯(ユ
25. あしもと から 鳥(とり)が立(た)つ
日本国語大辞典
足元から鳥の立つ悦(よろこび)に」(2)急に思いついたように、あわてて物事を始める。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・三「不断は手をあそばして、足もとから鳥
26. 足元から鳥が立つ
故事俗信ことわざ大辞典
申すがこの事でござる」俳諧・毛吹草(1638)二「あしもとからとりのたつことし」浮世草子・世間胸算用(1692)四・三「不断は手をあそばして、足もとから鳥のたつ
27. 足元の=明るい〔=明い〕=うち〔=時〕
故事俗信ことわざ大辞典
1638)三「あしもとのあかひ時たてかもの鳥ごくにたたねといとおしの人〈静寿〉」浮世草子・世間胸算用(1692)四・一「とかく大晦日の闇を足もとの赤(アカ)ひう
28. あしもと の=明(あか)るい[=明(あか)い]中(うち)
日本国語大辞典
38〕三「あしもとのあかひ時たてかもの鳥 ごくにたたねといとおしの人〈静寿〉」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・一「とかく大晦日の闇を足もとの赤(アカ)ひう
29. あし を 曳(ひ)く
日本国語大辞典
(1)「あし(足)を運ぶ」に同じ。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕三・四「まだ帰られませぬ。さいさい足をひかせましてかなしう御座る」*浮世草子・万の文反古〔1
30. あずかり‐ぎん[あづかり‥]【預銀】
日本国語大辞典
〔名〕貸し主に返済を求められれば、即座に返すことになっている借金。あずかりがね。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・三「目安付られし預(アヅ)かり銀のかたへは
31. あず・ける[あづける]【預】
日本国語大辞典
ケ)られける」(4)中世(室町時代)、近世、利子をつけないで金、米などを貸す。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・一「外にもあまたの男子あれば、余慶なくて娘に
32. あそば・す【遊】
日本国語大辞典
しばしなぐさめあそばしていで給ひぬるさま」(2)金や道具などを使わないでおく。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・一「借銀の慥(たし)かなる借手を吟味して、一
33. あそび‐ごと【遊事】
日本国語大辞典
き、ものをいはすれば、後には人がぞんじ候ぞ。ただひたうちにうって、うちころせ」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・一「毎月宿も定めず、一匁の仕出し食(めし)を
34. あたま の 黒(くろ)い鼠(ねずみ)
日本国語大辞典
5〕下「ときどきかよひたらんこそこそ はらますはあたまのくろい鼠すら〈宗因〉」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕一・四「是ほど遠ありきいたす鼠を見た事なし、あた
35. 頭の黒い鼠
故事俗信ことわざ大辞典
675)下「ときどきかよひたらんこそこそはらますはあたまのくろい鼠すら〈宗因〉」浮世草子・世間胸算用(1692)一・四「是ほど遠ありきいたす鼠を見た事なし、あた
36. あたま を 押(おさ)える
日本国語大辞典
相手の力を抑制する。高飛車に出る。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・二「小作りにうまれ付たる徳とあたまおさへてむかしをかたれば」*人情本・春色梅児誉美〔18
37. 頭を押さえる
故事俗信ことわざ大辞典
相手の力を抑制する。高飛車に出る。 浮世草子・世間胸算用(1692)二・二「小作りにうまれ付たる徳とあたまおさへてむかしをかたれば」人情本・春色梅児誉美(183
38. あつまり‐どころ【集所】
日本国語大辞典
〔名〕人の集まる所。都会。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・四「江戸中の棚に、せきだか一足たびか片足ない事有。幾万人はけばとて、かかる事は、日本第一人のあつ
39. あつめ‐じる【集汁】
日本国語大辞典
いも、たうふ、竹の子、くしあわび、ひぶく、いりこ、つみ入なども入よし。其外色々」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・一「此親仁(おやぢ)顔色かはって、箸(はし
40. あと‐あと【後後・跡跡】
日本国語大辞典
〔名〕(1)のちのち。以後。将来。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕二・四「何とぞ借銭もなして跡(アト)々にて人にも云(いひ)出さるるやうに」*西国立志編〔18
41. あとさき 踏(ふ)まえる
日本国語大辞典
あとさきの事について配慮する。周囲の事情をよく考える。十分に見込みをつける。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・四「此男は長崎の買物、京うりの
42. あと の 祭(まつり)
日本国語大辞典
八月十六日八幡へ参詣して、跡の祭(マツリ)するや臨時の放生会(はうじゃうゑ)」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕一・三「毎年京大坂へくるは、此神々に備へたる跡(
43. あに‐でし【兄弟子】
日本国語大辞典
いつれの門徒ともしろしめさす御ふしんあるに、下京にもおなし名の寺あり。それとあに弟子なり」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・二「明くれ読(よみ)書に油断なく
44. あのよ 此世(このよ)の界(さかい)
日本国語大辞典
大堰川あり、駿河と遠江の境なり。又あの世、此世のさかひをも見るほどの大河なり」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕三・三「あの世この世の堺を見せける」
45. あの世此の世の界
故事俗信ことわざ大辞典
に大堰川あり、駿河と近江の境なり。又あの世、此世のさかひをも見るほどの大河なり」浮世草子・世間胸算用(1692)三・三「あの世この世の堺を見せける」
46. あひ-せん【間銭・合銭】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕手間賃。手数料。「間銀」とも。 「はや間銭取りてただは通さず」〈西鶴・世間胸算用・4・2〉もう手数料をとってただではすまさない。
47. あぶら‐かわらけ[‥かはらけ]【油土器】
日本国語大辞典
を入れる器。油皿。*俳諧・類船集〔1676〕加「牡丹畑には油かはらけををく也」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・二「同し思ひ付きにて油がはらけと油樽と人の智
48. あぶら‐ぜに【油銭】
日本国語大辞典
〔名〕灯明用の種油を買う代金。油代。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・三「中々灯明(とうみゃう)の油銭(アブラゼニ)も御座らねば、せっかく口をたたいても世の
49. あぶら‐だる【油樽】
日本国語大辞典
塗ったもの。*日葡辞書〔1603~04〕「Aburadaru (アブラダル)」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕五・二「油がはらけと油樽(あぶらダル)と」日葡
50. あま‐りょう【雨龍・
龍】
画像日本国語大辞典
キノボリトカゲなど熱帯産のトカゲの称。昔、長崎に渡来し、飼育されていたという。*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・四「定まってよいものは今まで見せぬ