1. 紫式部日記
日本大百科全書
平安中期の仮名日記。一条いちじょう天皇中宮彰子しょうし(藤原道長娘)のもとに出仕した紫式部が1008年(寛弘5)秋から10年(寛弘7)正月に至る足掛け3年の見聞
2. 紫式部日記
世界大百科事典
い。また現存本には見えないもので《源氏物語》の注釈書《幻中類林(げんちゆうるいりん)》に《紫式部日記》の歌として引くものがあり,現存本は,原本がかなり変型あるい
3. むらさきしきぶにっき【紫式部日記】
日本国語大辞典
平安時代の仮名(かな)日記。二巻。紫式部著。宮仕え中の寛弘五年(一〇〇八)秋から同七年正月までの見聞感想録。道長政権最盛期の宮廷生活を、土御門殿における敦成(あ
4. むらさきしきぶにっき【紫式部日記】
全文全訳古語辞典
[書名]平安中期の日記。紫式部著。成立は一〇一〇年(寛弘七)頃。中宮彰子の女房として仕えた作者が、中宮の皇子出産を中心に、その前後の道長邸の様子や後宮の生活など
5. むらさきしきぶにっき【紫式部日記】
国史大辞典
[参考文献]萩谷朴『紫式部日記全注釈』、全国大学国語国文学会編『平安日記』(『増補国語国文学研究史大成』五)、曾沢太吉・森重敏『紫式部日記新釈』、阿部秋生『(評
6. 紫式部日記
日本古典文学全集
一条天皇の中宮彰子(しょうし)(藤原道長娘)に仕えていた女房・紫式部が、その時の日々(1008年秋~1010年正月)を回想的に振り返ったもの。書簡なども挿入され
7. 『紫式部日記』
日本史年表
1010年〈寛弘7 庚戌②〉 この頃 『紫式部日記』 成るか。 『本朝麗藻』 成るか。
8. 紫式部日記(著作ID:510838)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっき 紫式部(むらさきしきぶ)
9. 紫式部日記絵巻
日本大百科全書
鎌倉時代の絵巻。『紫式部日記』の本文を多少の省略、変更を施して詞書ことばがきとし、各段に絵を添えたもの。もとは10巻余り、60~70段程度の構成であったと推定さ
10. 紫式部日記絵巻
世界大百科事典
《紫式部日記》のほぼ全文をこまかく絵画化し,詞書を添えた絵巻で,鎌倉初期,13世紀前半ころの制作と考えられる。当初は大規模な構成であったと推察されるが,現在はお
11. むらさきしきぶにっきえまき[むらさきシキブニッキヱまき]【紫式部日記絵巻】
日本国語大辞典
絵二四段。紙本着色。鎌倉初期の作。詞書(ことばがき)藤原良経、絵藤原信実の筆と伝えるが確証はない。紫式部日記から画題に適した箇所を選んで描いたもの。画風は濃彩の
12. むらさきしきぶにっきえまき【紫式部日記絵巻】
国史大辞典
『紫式部日記』のうちいわゆる「消息文」の部分を除き、ほぼ全段を絵画化した鎌倉時代前期の優れた彩色絵巻。現在では詞書二十三段と絵二十四段が残り、相互の欠落を整理
13. 紫式部日記歌(著作ID:510849)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきうた 日記歌 紫式部(むらさきしきぶ) 歌集
14. 紫式部日記絵巻(著作ID:510850)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきえまき 紫式部日記絵詞 藤原信実(ふじわらのぶざね) 画 伝 藤原良経(ふじわらよしつね) 詞書 伝 絵巻 鎌倉時代
15. 紫式部日記解(著作ID:510861)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきかい 足立稲直(あだちいなお) 注釈 文政二
16. 紫式部日記解(著作ID:510872)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきかい 田中大秀(たなかおおひで) 山崎弘泰(やまざきひろやす) 等 注釈 天保六稿
17. 紫式部日記釈(著作ID:60388)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきしゃく 紫式部日記註釈 清水宣昭(しみずのりあき) 注釈 文政一三
18. 紫式部日記詳解(著作ID:3241530)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきしょうかい 注釈
19. 紫式部日記の覚(著作ID:581668)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきのおぼえ 注釈
20. 紫式部日記傍註(著作ID:60399)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきぼうちゅう 壺井義知(つぼいよしちか) 注釈 享保一四序・跋
21. 紫式部日記傍註(著作ID:3241529)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきぼうちゅう 紫式部日記考 藤井高尚(ふじいたかなお) 註 注釈
22. 紫式部日記類標(著作ID:510883)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきるいひょう 索引
23. 絵巻物にみえる冠の纓[図版]画像
国史大辞典
源氏物語絵巻 紫式部日記絵巻 長谷雄草紙 御再興大嘗会図 随身庭騎絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
24. 絵巻物に見る女房装束[図版]画像
国史大辞典
天保再興の裳・唐衣・表着・五衣の装束着用図の正面・背面とその下姿図 平家納経 扇面法華経冊子 三十六歌仙切 紫式部日記絵巻 雪見御幸絵巻 春日権現霊験記 住吉物
25. 絵巻物に見る直衣姿[図版]画像
国史大辞典
浮線綾の直衣の前後 源氏物語絵巻 信貴山縁起絵巻 春日権現霊験記 扇面法華経冊子 枕草子絵巻 紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc
26. 挿頭1[図版]画像
国史大辞典
紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
27. 強装束の束帯[図版]画像
国史大辞典
紀長谷雄草子絵 紫式部日記絵 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
28. 摺袴[図版]画像
国史大辞典
賀茂臨時祭の舞人 春日祭の舞人 青摺付属のつがりの摺袴 紫式部日記絵巻 春日権現霊験記 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
29. 直衣姿背面のはこえ[図版]画像
国史大辞典
紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
30. 細長[図版]画像
国史大辞典
若宮の細長 嬰児の細長(文化11年3月禁裏より幕府に調進) 紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
31. あえ‐しら・う[あへしらふ]
日本国語大辞典
【一】〔自ハ四〕(相手の話が引き立つように)相手をする。調子を合わせる。あいづちを打つ。応答する。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一六日「筑前の命婦は
32. あか‐いろ【赤色】
日本国語大辞典
~999頃〕国譲下「中納言は、あかいろの織物の襖(あを)、鈍(にび)の指貫(さしぬき)」*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一六日「御簾(みす)の中を見渡
33. 赤染衛門画像
日本大百科全書
1001年(長保3)、1009年(寛弘6)の再度、夫とともに任国尾張おわりに下向、良妻賢母の誉れ高く、『紫式部日記』がその人柄を伝えている。歌人としては『後十五
34. あかぞめえもん【赤染衛門】
国史大辞典
のちその従兄大江匡衡と結婚して、挙周(たかちか)・江侍従らを儲けた。良妻賢母の説話が多く、『紫式部日記』にもその人柄が称揚されている。長和元年(一〇一二)夫の死
35. 総角(源氏物語) 271ページ
日本古典文学全集
まず普通の姫君の様子をあげる。一語。典型的な姫君ぐらいの意味。「絵にかきたる物の姫君の心ちすれば」(紫式部日記)。以下、中の君には親兄弟もいなくて、特に男の性行
36. 総角(源氏物語) 278ページ
日本古典文学全集
し憂きは頼まる」(古今六帖・五・相思はぬ)。参考「よろづのこと、人によりてことごとなり」(紫式部日記)。上文に世の人心の多様であることに心をひかれると述べながら
37. あさ・い【浅】
日本国語大辞典
んだから」(ロ)ある行為や状態の程度・度合などが深くない。 「傷は浅いぞ、しっかりしろ」*紫式部日記〔1010頃か〕消息文「慈悲ふかうおはする仏だに、三宝そしる
38. あさ・う[あさふ]【浅】
日本国語大辞典
も思し捨てん。さやうにあさへたる事は、かへりて軽々しきもどかしさなどもたちいでて」*類従本紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一七日「若やかなる人こそ、もの
39. あざれ‐ばま
し【戯─】
日本国語大辞典
〔形シク〕「あざれがまし(戯─)」に同じ。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一七日「若やかなる人こそ、物の程知らぬやうに、あだへたるも罪ゆるさるれ、何か
40. 排蘆小船(近世随想集) 323ページ
日本古典文学全集
なし。狭衣、栄花も、文章は源氏に似ておとれり。蜻蛉日記、古雅なる文章也。その外、土左日記、紫式部日記なども面白きもの也」。なお俊成は『源氏物語』を歌人必読の書と
41. あし=を[=も]空(そら)
日本国語大辞典
そのようにあわてふためくさま。*落窪物語〔10C後〕二「車の男ども足をそらにてまどひ倒れて」*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一二月三〇日「三人ふるふふるふ足
42. あずかり‐あずかり[あづかりあづかり]【預預】
日本国語大辞典
【一】〔副〕(動詞「あずかる」の連用形を重ねたもの)各自がそれぞれ分担して。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年九月一〇日「つぼねぐちには几帳を立てつつ、験者あ
43. あだ・う[あだふ]【徒】
日本国語大辞典
〔自ハ下二〕ふざけたわむれる。いたずらをする。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一七日「若やかなる人こそ物のほど知らぬやうにあだへたるも罪許さるれ」*狭
44. あな‐かしこ
日本国語大辞典
。あなかしこ、あなかしこ」(2)相手に対する呼び掛けの言葉。恐れ入りますが。失礼ですが。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一一月一日「左衛門の督『あなかしこ。
45. あみじまちょう【網島町】大阪府:大阪市/都島区地図
日本歴史地名大系
した。館蔵品は絵画・彫刻・工芸・文書・書蹟・考古資料など多岐にわたり、総点数約六千点。うち紫式部日記絵詞・曜変天目茶碗など国宝九点、重要文化財四五点。個人のコレ
46. あゆみ‐なら・ぶ【歩並】
日本国語大辞典
〔自バ四〕並んで歩く。列をなして歩く。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一一月二二日「いかならむなど心もとなくゆかしきに、あゆみならびつついできたるは」
47. あり‐は・つ【在果】
日本国語大辞典
、にはかに行き離れなむも心細し」(2)同じ状態をいつまでも続ける。終わりまでそこにいる。*紫式部日記〔1010頃か〕消息文「さりとて、心にくくもありはてず、とり
48. あわせ[あはせ]【袷】
日本国語大辞典
単(ひとえ)。《季・夏》*
紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年九月一五日「殿上の四位は、あはせ一かさね、六位は袴一具ぞ見えし」*文
49. あわつけ・し[あはつけし]【淡】
日本国語大辞典
その影響を受けた平安後期の物語に見えるが、「あはあはし」と併用しているのは「源氏物語」と「紫式部日記‐消息文」「とりかへばや」で、あとの物語はいずれかに偏ってい
50. あわ‐・む[あは‥]【淡】
日本国語大辞典
4頃〕総角「隔てなきとは、かかるをやいふらむ、めづらかなるわざかなとあはめ給へるさまの」*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一七日「かかる所に上臈(じゃう