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日本古典文学全集

新編 日本古典文学全集
紫式部日記
むらさきしきぶにっき
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紫式部日記 全体

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紫式部日記 拡大

【現代語訳】
〔一〕
秋の色合いが、あたり一帯に立ちそめるにつれて、ここ土御門のお邸のたたずまいは、言いようもなく風情がある。池の岸辺の木々の梢や、遣水の汀の草むらなど、とりどり一面に色づいて、空一帯の様子も夕映え美しく深まりゆくのに、いっそう引き立てられて、折から聞えてくる僧たちの不断経の声々も、ひとしおしみじみと心にしみ入るのであった。

しだいに涼味を覚える夜風のそよめきに、いつもの絶え間ない遣水のささやきが、夜どおし読経の声と溶けあって、まぎらわしく聞えてくる。

中宮さまも、おそばにお仕えする女房たちが、とりとめもない夜話をするのをお聞きになりながら、さぞ大儀でおいでのことであろうに、そんなご様子もお見せにならず、何気ないふうを装っておいでになる、そのお心深いお姿のご立派なことなど、本当にいまさらお称えするまでもないことだけれど、もの憂いこの世の心の慰めには、このようなすばらしい宮さまをこそ、お求めしてでもお仕え申すべきであったのだと、日ごろのふさいだ気分とはうって変って、

【目次】
紫式部日記(扉)
凡例
紫式部日記(扉)
〔一〕土御門邸の秋――寛弘五年七月中旬
〔二〕五壇の御修法
〔三〕朝露のおみなえし
〔四〕殿の子息三位の君
〔五〕御盤のさま
〔六〕宿直の人々――八月二十日過ぎ
〔七〕宰相の君の昼寝姿――八月二十六日
〔八〕重陽の菊の着せ綿――九月九日
〔九〕薫物のこころみ――同日の夜
〔一〇〕修験祈祷のありさま――九月十日
〔一一〕安産を待ち望む人々――九月十一日
〔一二〕若宮の誕生
〔一三〕人々のよろこび
〔一四〕御佩刀・御臍の緒・御乳付
〔一五〕御湯殿の儀
〔一六〕女房たちの服装
〔一七〕三日の御産養――九月十三日の夜
〔一八〕五日の御産養――九月十五日の夜
〔一九〕月夜の舟遊び――九月十六日の夜
〔二〇〕七日の御産養――九月十七日の夜
〔二一〕九日の御産養――九月十九日の夜
〔二二〕初孫をいつくしむ道長
〔二三〕中務の宮家との縁
〔二四〕水鳥に思いよそえて
〔二五〕時雨の空
〔二六〕土御門邸行幸――十月十六日
〔二七〕管絃の御遊び、人々加階――同日の夜
〔二八〕御産剃り、職司定め――十月十七日
〔二九〕中宮の大夫と中宮の権の亮
〔三〇〕御五十日の祝い――十一月一日
〔三一〕八千歳の君が御代
〔三二〕御冊子づくり――十一月中旬
〔三三〕若宮の成長
〔三四〕里居の物憂い心
〔三五〕中宮内裏還啓――十一月十七日
〔三六〕殿から宮への贈物
〔三七〕五節の舞姫――十一月二十日
〔三八〕殿上の淵酔・御前の試み――二十一日
〔三九〕童女御覧の儀――二十二日
〔四〇〕左京の君
〔四一〕五節も過ぎて
〔四二〕臨時祭――十一月二十八日
〔四三〕年末独詠――十二月二十九日の夜
〔四四〕晦日の夜の引きはぎ
〔四五〕新年御戴餅の儀――寛弘六年正月
〔四六〕人々の容姿と性格
〔四七〕斎院と中宮御所
〔四八〕和泉式部・赤染衛門・清少納言批評
〔四九〕わが身をかえりみて
〔五〇〕人の心さまざま
〔五一〕日本紀の御局・楽府御進講
〔五二〕求道の願いとためらい
〔五三〕文をとじるにあたって
〔五四〕御堂詣でと舟遊び
〔五五〕人にまだ折られぬものを
〔五六〕戸をたたく人
〔五七〕若宮たちの御戴餅――寛弘七年正月
〔五八〕中宮の臨時客・子の日の遊び
〔五九〕中務の乳母
〔六〇〕二の宮の御五十日――正月十五日
校訂付記
解説
一 作者とその環境
二 『紫式部日記』の内容と形態
三 成立時期と執筆意図
四 日記における記録性と批評性
五 日記の特質と作者の精神
六 伝本と本文資料
参考文献
登場人物一覧

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検索ヒット数 1014
検索コンテンツ
1. 紫式部日記
日本大百科全書
平安中期の仮名日記。一条いちじょう天皇中宮彰子しょうし(藤原道長娘)のもとに出仕した紫式部が1008年(寛弘5)秋から10年(寛弘7)正月に至る足掛け3年の見聞
2. 紫式部日記
世界大百科事典
い。また現存本には見えないもので《源氏物語》の注釈書《幻中類林(げんちゆうるいりん)》に《紫式部日記》の歌として引くものがあり,現存本は,原本がかなり変型あるい
3. むらさきしきぶにっき【紫式部日記】
日本国語大辞典
平安時代の仮名(かな)日記。二巻。紫式部著。宮仕え中の寛弘五年(一〇〇八)秋から同七年正月までの見聞感想録。道長政権最盛期の宮廷生活を、土御門殿における敦成(あ
4. むらさきしきぶにっき【紫式部日記】
全文全訳古語辞典
[書名]平安中期の日記。紫式部著。成立は一〇一〇年(寛弘七)頃。中宮彰子の女房として仕えた作者が、中宮の皇子出産を中心に、その前後の道長邸の様子や後宮の生活など
5. むらさきしきぶにっき【紫式部日記】
国史大辞典
[参考文献]萩谷朴『紫式部日記全注釈』、全国大学国語国文学会編『平安日記』(『増補国語国文学研究史大成』五)、曾沢太吉・森重敏『紫式部日記新釈』、阿部秋生『(評
6. 紫式部日記
日本古典文学全集
一条天皇の中宮彰子(しょうし)(藤原道長娘)に仕えていた女房・紫式部が、その時の日々(1008年秋~1010年正月)を回想的に振り返ったもの。書簡なども挿入され
7. 『紫式部日記』
日本史年表
1010年〈寛弘7 庚戌②〉 この頃 『紫式部日記』 成るか。 『本朝麗藻』 成るか。
8. 紫式部日記(著作ID:510838)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっき 紫式部(むらさきしきぶ) 
9. 紫式部日記絵巻
日本大百科全書
鎌倉時代の絵巻。『紫式部日記』の本文を多少の省略、変更を施して詞書ことばがきとし、各段に絵を添えたもの。もとは10巻余り、60~70段程度の構成であったと推定さ
10. 紫式部日記絵巻
世界大百科事典
紫式部日記》のほぼ全文をこまかく絵画化し,詞書を添えた絵巻で,鎌倉初期,13世紀前半ころの制作と考えられる。当初は大規模な構成であったと推察されるが,現在はお
11. むらさきしきぶにっきえまき[むらさきシキブニッキヱまき]【紫式部日記絵巻】
日本国語大辞典
絵二四段。紙本着色。鎌倉初期の作。詞書(ことばがき)藤原良経、絵藤原信実の筆と伝えるが確証はない。紫式部日記から画題に適した箇所を選んで描いたもの。画風は濃彩の
12. むらさきしきぶにっきえまき【紫式部日記絵巻】
国史大辞典
紫式部日記』のうちいわゆる「消息文」の部分を除き、ほぼ全段を絵画化した鎌倉時代前期の優れた彩色絵巻。現在では詞書二十三段と絵二十四段が残り、相互の欠落を整理
13. 紫式部日記歌(著作ID:510849)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきうた 日記歌 紫式部(むらさきしきぶ) 歌集 
14. 紫式部日記絵巻(著作ID:510850)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきえまき 紫式部日記絵詞 藤原信実(ふじわらのぶざね) 画 伝 藤原良経(ふじわらよしつね) 詞書 伝 絵巻 鎌倉時代
15. 紫式部日記解(著作ID:510861)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきかい 足立稲直(あだちいなお) 注釈 文政二
16. 紫式部日記解(著作ID:510872)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきかい 田中大秀(たなかおおひで) 山崎弘泰(やまざきひろやす) 等 注釈 天保六稿
17. 紫式部日記釈(著作ID:60388)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきしゃく 紫式部日記註釈 清水宣昭(しみずのりあき) 注釈 文政一三
18. 紫式部日記詳解(著作ID:3241530)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきしょうかい 注釈 
19. 紫式部日記の覚(著作ID:581668)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきのおぼえ 注釈 
20. 紫式部日記傍註(著作ID:60399)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきぼうちゅう 壺井義知(つぼいよしちか) 注釈 享保一四序・跋
21. 紫式部日記傍註(著作ID:3241529)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきぼうちゅう 紫式部日記考 藤井高尚(ふじいたかなお) 註 注釈 
22. 紫式部日記類標(著作ID:510883)
新日本古典籍データベース
むらさきしきぶにっきるいひょう 索引 
23. 絵巻物にみえる冠の纓[図版]画像
国史大辞典
源氏物語絵巻 紫式部日記絵巻 長谷雄草紙 御再興大嘗会図 随身庭騎絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
24. 絵巻物に見る女房装束[図版]画像
国史大辞典
天保再興の裳・唐衣・表着・五衣の装束着用図の正面・背面とその下姿図 平家納経 扇面法華経冊子 三十六歌仙切 紫式部日記絵巻 雪見御幸絵巻 春日権現霊験記 住吉物
25. 絵巻物に見る直衣姿[図版]画像
国史大辞典
浮線綾の直衣の前後 源氏物語絵巻 信貴山縁起絵巻 春日権現霊験記 扇面法華経冊子 枕草子絵巻 紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc
26. 挿頭1[図版]画像
国史大辞典
紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
27. 強装束の束帯[図版]画像
国史大辞典
紀長谷雄草子絵 紫式部日記絵 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
28. 摺袴[図版]画像
国史大辞典
賀茂臨時祭の舞人 春日祭の舞人 青摺付属のつがりの摺袴 紫式部日記絵巻 春日権現霊験記 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
29. 直衣姿背面のはこえ[図版]画像
国史大辞典
紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
30. 細長[図版]画像
国史大辞典
若宮の細長 嬰児の細長(文化11年3月禁裏より幕府に調進) 紫式部日記絵巻 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
31. あえ‐しら・う[あへしらふ]
日本国語大辞典
【一】〔自ハ四〕(相手の話が引き立つように)相手をする。調子を合わせる。あいづちを打つ。応答する。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一六日「筑前の命婦は
32. あか‐いろ【赤色】
日本国語大辞典
~999頃〕国譲下「中納言は、あかいろの織物の襖(あを)、鈍(にび)の指貫(さしぬき)」*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一六日「御簾(みす)の中を見渡
33. 赤染衛門画像
日本大百科全書
1001年(長保3)、1009年(寛弘6)の再度、夫とともに任国尾張おわりに下向、良妻賢母の誉れ高く、『紫式部日記』がその人柄を伝えている。歌人としては『後十五
34. あかぞめえもん【赤染衛門】
国史大辞典
のちその従兄大江匡衡と結婚して、挙周(たかちか)・江侍従らを儲けた。良妻賢母の説話が多く、『紫式部日記』にもその人柄が称揚されている。長和元年(一〇一二)夫の死
35. 総角(源氏物語) 271ページ
日本古典文学全集
まず普通の姫君の様子をあげる。一語。典型的な姫君ぐらいの意味。「絵にかきたる物の姫君の心ちすれば」(紫式部日記)。以下、中の君には親兄弟もいなくて、特に男の性行
36. 総角(源氏物語) 278ページ
日本古典文学全集
し憂きは頼まる」(古今六帖・五・相思はぬ)。参考「よろづのこと、人によりてことごとなり」(紫式部日記)。上文に世の人心の多様であることに心をひかれると述べながら
37. あさ・い【浅】
日本国語大辞典
んだから」(ロ)ある行為や状態の程度・度合などが深くない。 「傷は浅いぞ、しっかりしろ」*紫式部日記〔1010頃か〕消息文「慈悲ふかうおはする仏だに、三宝そしる
38. あさ・う[あさふ]【浅】
日本国語大辞典
も思し捨てん。さやうにあさへたる事は、かへりて軽々しきもどかしさなどもたちいでて」*類従本紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一七日「若やかなる人こそ、もの
39. あざれ‐ばま〓し【戯─】
日本国語大辞典
〔形シク〕「あざれがまし(戯─)」に同じ。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一七日「若やかなる人こそ、物の程知らぬやうに、あだへたるも罪ゆるさるれ、何か
40. 排蘆小船(近世随想集) 323ページ
日本古典文学全集
なし。狭衣、栄花も、文章は源氏に似ておとれり。蜻蛉日記、古雅なる文章也。その外、土左日記、紫式部日記なども面白きもの也」。なお俊成は『源氏物語』を歌人必読の書と
41. あし=を[=も]空(そら)
日本国語大辞典
そのようにあわてふためくさま。*落窪物語〔10C後〕二「車の男ども足をそらにてまどひ倒れて」*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一二月三〇日「三人ふるふふるふ足
42. あずかり‐あずかり[あづかりあづかり]【預預】
日本国語大辞典
【一】〔副〕(動詞「あずかる」の連用形を重ねたもの)各自がそれぞれ分担して。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年九月一〇日「つぼねぐちには几帳を立てつつ、験者あ
43. あだ・う[あだふ]【徒】
日本国語大辞典
〔自ハ下二〕ふざけたわむれる。いたずらをする。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一七日「若やかなる人こそ物のほど知らぬやうにあだへたるも罪許さるれ」*狭
44. あな‐かしこ
日本国語大辞典
。あなかしこ、あなかしこ」(2)相手に対する呼び掛けの言葉。恐れ入りますが。失礼ですが。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一一月一日「左衛門の督『あなかしこ。
45. あみじまちょう【網島町】大阪府:大阪市/都島区地図
日本歴史地名大系
した。館蔵品は絵画・彫刻・工芸・文書・書蹟・考古資料など多岐にわたり、総点数約六千点。うち紫式部日記絵詞・曜変天目茶碗など国宝九点、重要文化財四五点。個人のコレ
46. あゆみ‐なら・ぶ【歩並】
日本国語大辞典
〔自バ四〕並んで歩く。列をなして歩く。*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一一月二二日「いかならむなど心もとなくゆかしきに、あゆみならびつついできたるは」
47. あり‐は・つ【在果】
日本国語大辞典
、にはかに行き離れなむも心細し」(2)同じ状態をいつまでも続ける。終わりまでそこにいる。*紫式部日記〔1010頃か〕消息文「さりとて、心にくくもありはてず、とり
48. あわせ[あはせ]【袷】
日本国語大辞典
〓単(ひとえ)。《季・夏》*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年九月一五日「殿上の四位は、あはせ一かさね、六位は袴一具ぞ見えし」*文
49. あわつけ・し[あはつけし]【淡】
日本国語大辞典
その影響を受けた平安後期の物語に見えるが、「あはあはし」と併用しているのは「源氏物語」と「紫式部日記‐消息文」「とりかへばや」で、あとの物語はいずれかに偏ってい
50. あわ‐・む[あは‥]【淡】
日本国語大辞典
4頃〕総角「隔てなきとは、かかるをやいふらむ、めづらかなるわざかなとあはめ給へるさまの」*紫式部日記〔1010頃か〕寛弘五年一〇月一七日「かかる所に上臈(じゃう
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