1. 和泉式部日記
日本大百科全書
平安時代の日記。1巻。別名を『和泉式部物語』とも。和泉式部と帥宮(そちのみや)敦道(あつみち)親王との恋愛の経緯を歌物語風につづった作品で、1003年(長保5) ...
2. 和泉式部日記
世界大百科事典
平安中期の日記。別名《和泉式部物語》。冷泉天皇の皇子帥宮(そちのみや)(敦道(あつみち)親王)との恋愛の顚末を,贈答歌を中心にしるしたもので,歌物語の一面をもつ ...
3. いずみしきぶにっき【和泉式部日記】
デジタル大辞泉
日記。1巻。和泉式部の自作とされるが、他作説もある。寛弘4年(1007)成立とする説が有力。長保5年(1003)4月から翌年正月までの、敦道親王との恋愛の経過を ...
4. いずみしきぶにっき[いづみしきぶニッキ]【和泉式部日記】
日本国語大辞典
日記。一巻。和泉式部の自作、他作両説がある。長保五年(一〇〇三)四月から翌年正月までの、敦道(あつみち)親王との恋愛の初期の経過を贈答歌を中心に物語風にしるす。 ...
5. いずみしきぶにっき【和泉式部日記】
国史大辞典
新講和泉式部物語』、大橋清秀『和泉式部日記の研究』、円地文子・鈴木一雄『全講和泉式部日記』、吉田幸一『和泉式部研究』一、『群書解題』一一、遠藤嘉基『和泉式部日記 ...
6. 和泉式部日記
日本古典文学全集
そのころ、和泉式部は恋人の為尊(ためたか)親王(冷泉天皇の皇子)の若すぎる死に嘆き悲しんでいた。その和泉式部に求愛の歌を贈ったのが、為尊親王の弟、敦道(あつみち ...
7. 『和泉式部日記』
日本史年表
1004年〈寛弘元(7・20) 甲辰⑨〉 1・‐ この月以降、 『和泉式部日記』 成る。 ...
8. いづみしきぶにっき【和泉式部日記】
全文全訳古語辞典
[書名]平安中期の。一条天皇の一〇〇三年(長保五)四月から十か月間にわたる敦道との恋愛が、百四十数首の歌を織りなして情熱的に描かれている。和泉式部の自作とする説 ...
9. あい ても 会(あ)わず
日本国語大辞典
*源氏物語〔1001〜14頃〕東屋「宮もあひてもあはぬやうなる心ばへにこそうちうそぶきくちすさび給ひしか」*和泉式部日記〔11C前〕「いさやまたかかる道をば知ら ...
10. あお‐やか【青やか】
デジタル大辞泉
[形動ナリ]青々としているさま。 「築地の上の草―なるも」〈和泉式部日記〉 ...
11. あかし‐がお[‥がほ]【明顔】
日本国語大辞典
〔名〕いかにも夜を寝ないで過ごしてしまったというような顔つき。*和泉式部日記〔11C前〕「まどろまで一夜ながめし月見るとおきながらしもあかしがほなる」 ...
12. あかつき‐おき【暁起】
日本国語大辞典
頃〕恋五・九一四「おく霜の暁をきをおもはずば君がよどのによがれせましや〈よみ人しらず〉」*和泉式部日記〔11C前〕「いみじう霧りたる空をながめつつ明かくなりぬれ ...
13. あき の 夜(よ)
日本国語大辞典
〜914〕仮名序「春の花にほひすくなくして、むなしき名のみ、秋のよのながきをかこてれば」*和泉式部日記〔11C前〕「見るや君さ夜うちふけて山のはにくまなくすめる ...
14. あさな‐あさな【朝朝】
日本国語大辞典
春上・一六「野辺ちかくいへゐしせれば鶯のなくなるこゑはあさなあさなきく〈よみ人しらず〉」*和泉式部日記〔11C前〕「いかにとはわれこそおもへあさなあさななききか ...
15. あさ・む【浅】
日本国語大辞典
おどろきあさむ気色も見せず」【二】〔他マ四〕(1)驚きあきれたことだと思う。あさましく思う。*和泉式部日記〔11C前〕「いとぞあさましきや。世のなかの人のあさみ ...
16. 東屋(源氏物語) 74ページ
日本古典文学全集
も、事あり顔には見えたまはざりしを」などうちささめきて、いとほしがる。 〔三〇〕 い。『和泉式部日記』の、「いさやまだかかる道をば知らぬかなあひてもあはで明か ...
17. あたり‐さわ・ぐ【当騒】
日本国語大辞典
〔自ガ四〕物にぶつかったり、つまずいたりしてあわてふためく。あたりまどう。*和泉式部日記〔11C前〕「からうじておこしても、ここかしこのものにあたりさはぐほどに ...
18. 敦道親王
世界大百科事典
もよくした。和泉式部との恋愛事件が衆人の関心を呼んだことは,《栄華(花)物語》や《大鏡》に詳しい。《和泉式部日記》中の和泉との贈答歌によって,その歌才のほどがう ...
19. あつみちしんのう【敦道親王】
日本人名大辞典
帥宮(そちのみや)とよばれた。容姿端麗で和歌にすぐれ,恋仲であった和泉式部(いずみしきぶ)との贈答歌が「和泉式部日記」におさめられている。寛弘(かんこう)4年1 ...
20. あながち【強ち】
デジタル大辞泉
少女〉3 身勝手なさま。わがまま。 「おろかに過ぎにし方さへくやしうおぼさるるも―なり」〈和泉式部日記〉 ...
21. あながち【強】
日本国語大辞典
いとゆゆしう美しきに、我身ながら、これに似たらむは、いみじういたはしうおぼえ給ふぞ、あながちなるや」*和泉式部日記〔11C前〕「おろかに過ぎにし方さへくやしうお ...
22. あめ‐かぜ【雨風】
日本国語大辞典
きて、心あわたたしく散り過ぎぬ」(2)風が加わって雨の降ること。雨まじりの風。吹き降り。*和泉式部日記〔11C前〕「雨かぜなどいたうふり吹く日しもおとづれ給はね ...
23. あや【奇・怪】
日本国語大辞典
驚くばかりだ。*源氏物語〔1001〜14頃〕若菜上「いと、目もあやにこそ、清らに物し給ひしか」*和泉式部日記〔11C前〕「『参りけるにもおはしまいてこそむかへさ ...
24. あらし の 風(かぜ)
日本国語大辞典
六七七「佐保の内ゆ下風(あらしのかぜ)の吹きぬれば還りは知らに嘆く夜そ多き〈作者未詳〉」*和泉式部日記〔11C前〕「かれはてて我よりほかに問ふ人もあらしのかぜを ...
25. あるまじ‐げ【有─】
日本国語大辞典
*源氏物語〔1001〜14頃〕葵「世にもてかしづかれ給へるさま、木草もなびかぬはあるまじげなり」*和泉式部日記〔11C前〕「風の音、木の葉の残りあるまじげに吹き ...
26. いえ‐じ[いへぢ]【家路】
日本国語大辞典
・一八七七「春の雨にありけるものを立ち隠り妹が家道(いへぢ)にこの日暮しつ〈作者未詳〉」*和泉式部日記〔11C前〕「ひたぶるにまつとも言はばやすらはでゆくべきも ...
27. いかに‐ぞ【如何にぞ】
デジタル大辞泉
(次に来るべき「ある」を省略して)どういう状態であるか。どうだ。 「―。月は見給ふや」〈和泉式部日記〉 ...
28. nbsp;いかに も
日本国語大辞典
手段を尽くして目的を達成しようという意を表わす。何とかして。どうしても。なるたけ。ぜひ。*和泉式部日記〔11C前〕「なほいと苦しうこそ、いかにもありて御覧ぜさせ ...
29. いかに‐も【如何にも】
デジタル大辞泉
状態・手段などを特に限定せず、漠然と認める気持ちを表す。どのようにでも。 「ただ―のたまはするままに」〈和泉式部日記〉7 (「いかにもなる」の形で)死ぬことの遠 ...
30. いかに も まれ
日本国語大辞典
(「いかにまれ」にさらに「も」が加わったもの)「いかにもあれ」に同じ。どうであろうと。いずれにもせよ。*応永本和泉式部日記〔11C前〕「ただいかにもまれ、のたま ...
31. いく【幾】
日本国語大辞典
頃か〕恋二・七一六「逢ひ見てもなほなぐさまぬ心かないく千夜寝てか恋のさむべき〈紀貫之〉」*和泉式部日記〔11C前〕「さゆる夜のかずかくしぎは我なれやいくあさしも ...
32. いさめ【諫め】
デジタル大辞泉
神仏の、いましめ。禁制。 「あふみちは神の―にさはらねど法(のり)のむしろにをれば立たぬぞ」〈和泉式部日記〉 ...
33. いさめ【諫】
日本国語大辞典
*日本書紀〔720〕天武一〇年四月(北野本訓)「辛丑、禁式(イサメののり)、九十二条を立つ」*和泉式部日記〔11C前〕「あふみちは神のいさめにさはらねど法(のり ...
34. いざ かし
日本国語大辞典
1001〜14頃〕若紫「乳母(めのと)にさし寄りて、いざかし、ねぶたきに、とのたまへば」*和泉式部日記〔11C前〕「うつろはぬときはの山も紅葉せばいざかし行きて ...
35. 和泉式部
日本大百科全書
)し、父雅致からも勘当を受ける身の上となった。このうち帥宮(そちのみや)との恋愛の経緯は『和泉式部日記』に詳しい。その宮とも1007年(寛弘4)には死別し、悲嘆 ...
36. 和泉式部
世界大百科事典
れをかくすために足袋というものを作ったという伝説もある。→和泉式部集 →和泉式部日記大隅 和雄 和泉式部 和泉式部日記 橘道貞 小式部 敦道(あつみち)親王 藤 ...
37. いずみ‐しきぶ【和泉式部】
デジタル大辞泉
)親王と恋をし、上東門院彰子に仕えてのち藤原保昌に嫁するなどした経歴から、恋の歌が多い。「和泉式部日記」「和泉式部集」がある。生没年未詳。 ...
38. いずみ‐しきぶ[いづみ‥]【和泉式部】
日本国語大辞典
恋愛し、のち藤原保昌と再婚するなど一生を恋愛に終始し、情熱的な歌をよんだ。「和泉式部集」「和泉式部日記」がある。生没年不詳。【二】〔名〕和泉式部に仮託した伝説。 ...
39. いずみしきぶ【和泉式部】
国史大辞典
、ついでその一周忌も来ないうちに、今度は故宮の弟敦道親王から求愛された。その恋愛の経緯が『和泉式部日記』に告白的に物語られている。そして翌五年十二月に宮邸に引き ...
40. いずみしきぶ【和泉式部】
日本人名大辞典
藤原保昌(やすまさ)と再婚した。中古三十六歌仙のひとりで,「拾遺和歌集」などの勅撰集に多数の歌がのる。「和泉式部日記」「和泉式部集」がある。万寿2年(1025) ...
41. いずみしきぶ【和泉式部】
日本架空伝承人名事典
式部などとも呼ばれた。すぐれた抒情歌人として知られ、『和泉式部集』正・続一五〇〇余首の歌を残し、『和泉式部日記』の作者として名高い。『後拾遺集』をはじめ勅撰集に ...
42. 和泉式部[文献目録]
日本人物文献目録
』田中允『和泉式部日記』田巻佐知子『和泉式部日記』上村悦子『和泉式部日記語彙考 夜のほどろに』竹内美千代『和泉式部日記成立考』大橋清秀『和泉式部日記成立年代考』 ...
43. 和泉式部集
世界大百科事典
れる。正集に含まれる65首の日記歌,続集に入る122首の〈帥宮(そちのみや)挽歌群〉は,《和泉式部日記》の成立に重要なかかわりをもつものとして注目される。宸翰本 ...
44. いそぎ‐た・つ【急立】
日本国語大辞典
かける。*蜻蛉日記〔974頃〕中・安和二年「はつかよひのほどに、御嶽にとて、いそぎたつ」*和泉式部日記〔11C前〕「とくいそぎたちたらましかばと思ふ」イソ ...
45. いつか‐は【何時かは】
デジタル大辞泉
ろう」「人間は―死ぬものだ」 2 疑問を表す。いつ。 「忍び音を―聞かむけふも過ぎなば」〈和泉式部日記〉3 反語を表す。いつ…か。 「忘られてしばしまどろむ程も ...
46. いづみしきぶ【和泉式部】
全文全訳古語辞典
。女流歌人の中で勅撰集に採られた歌が最も多く、家集に『和泉式部集』がある。『和泉式部日記』でも有名。⇒和泉式部日記 ...
47. いで‐ひろめ・く【出広】
日本国語大辞典
〔自カ四〕出て外部に広まる。外にあらわれて広がる。*和泉式部日記〔11C前〕「けせうにていでひろめかばこそはあらめ、さるべきかくれなどにあらんには、なでふことか ...
48. い‐なら・う[ゐならふ]【居慣】
日本国語大辞典
すわることが習慣になる。*源氏物語〔1001〜14頃〕東屋「かかる物の外(と)には、まだ居ならはず」*和泉式部日記〔11C前〕「かかるところにゐならはぬを、いと ...
49. いま‐さら【今更】
日本国語大辞典
な。いまさら人のしりきこえさせむも、なき御ためは、中々めでたき御すくせみゆべき事なれど」*和泉式部日記〔11C前〕「げにいまさらさやうに慣らひなき有様はいかがせ ...
50. いみ‐たがえ[‥たがへ]【忌違】
日本国語大辞典
にとて、いそぎつるを、いみたがへにみな人ものしつるを、出だし立てて、やがて見捨ててなん」*和泉式部日記〔11C前〕「このごろは四十五日のいみたがへせさせ給ふとて ...