1. 近世説美少年録
日本大百科全書
江戸時代の読本よみほん。曲亭馬琴ばきん作、歌川国貞くにさだ・岩窪いわくぼ北渓・3世豊国挿絵。41巻45冊。初輯しょしゅうは1829年(文政12)、2輯は30年、
2. 近世説美少年録
世界大百科事典
読本。曲亭馬琴作。国貞・北渓画。第1輯1828年(文政11),第2輯1829年(文政12),第3輯1832年(天保3),第4輯1834年(天保5)刊。一時中断の
3. きんせせつびしょうねんろく[キンセセツビセウネンロク]【近世説美少年録】
日本国語大辞典
江戸後期の読本。六輯四五冊。曲亭馬琴作、歌川国貞・岩窪北渓画。文政一二~天保三年(一八二九~三二)刊、後半は「新局玉石童子訓」と題して、弘仁二~五年(一八四五~
4. きんせせつびしょうねんろく【近世説美少年録】
国史大辞典
江戸時代後期小説、読本(よみほん)。曲亭馬琴作。文政十二年(一八二九)―天保三年(一八三二)刊。三輯十五巻。戦国時代、末朱之介(あけのすけ)・大江杜四郎(もり
5. 近世説美少年録
日本古典文学全集
主君・大内義隆を殺し、毛利元就(もとなり)に滅ぼされた陶晴賢(すえはるかた)の史実を題材にした。悪美少年・末珠之介(あけのすけ)晴賢(モデル晴賢)の生い立ちと善
6. 『近世説美少年録』
日本史年表
1829年〈文政12 己丑〉 この年 曲亭馬琴 『近世説美少年録』 刊(~天保3年)。
7. 近世説美少年録(著作ID:160225)
新日本古典籍データベース
きんせせつびしょうねんろく 美少年録 曲亭馬琴(きょくていばきん) 作 歌川豊国三世(うたがわとよくに3せい) 魚屋北渓(ととやほっけい) 画 読本 初輯文政一
8. あし‐しろ【足代】
日本国語大辞典
ち)よりうちのさはぎは、此道に入皆足代(アシシロ)と、分知り和尚もときたまへり」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二・一一回「いでや武芸の試撃(しあひ)し
9. あっ‐こん[アク‥]【悪棍】
日本国語大辞典
一種悪棍
」とある。また、「読本・
近世説美少年録‐一・六回」に「証拠なければ悪棍(ワルモノ)も、そを非とは争ひかねて」とある。
10. あと‐ばた【疥迹】
日本国語大辞典
〔名〕天然痘をわずらったあと。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二・一四回「大(いた)く顔瘡(おもぐさ)を患しかば、主君に姑(しばら)く暇を賜り、有馬の温
11. あらび‐お[‥を]【荒男・荒雄】
日本国語大辞典
〔名〕荒々しい男。*読本・
近世説美少年録〔1829~32〕二・三回「山
(やまかせぎ)する暴悪雄(アラビヲ)の」
12. あるじ【主】
日本国語大辞典
」〔小説奇言‐三〕、「俺(われ)復(また)那裡(かしこ)に赴きて、東道(アルジ)をせん」〔読本・近世説美少年録‐三・二三回〕のように用いられているが、「東道」は
13. いい‐ぼん[いひ‥]【言分】
日本国語大辞典
〔名〕言いたいこと。文句。いいぶん。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二五回「さん候、沙金(さきん)を遞与(わた)すに相違なくば、何しにいひ品(ボン)
14. い‐えつ【怡悦】
日本国語大辞典
ひじょうなよろこび。*古活字本毛詩抄〔17C前〕八「成王の心を怡悦させて悦ばせたとあるぞ」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二七回「快々(とくとく)准
15. い‐ぎ【異議・異儀・異義】
日本国語大辞典
・平家女護島〔1719〕二「流人(るにん)三人関所異義なく通すべき者也と読上て」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二・一一回「住持はいかでか異議(イギ)す
16. い‐じつ【異日】
日本国語大辞典
日に、又はまいりさうまいぞ。異日は先日とあるが、其も不定ぞ。ここは後日と云心ぞ」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・三〇回「然らば約束せし人より、異日(
17. いなのめ
日本国語大辞典
休らへまほならずとも〈源俊頼〉」*書言字考節用集〔1717〕二「凌晨 イナノメ」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二九回「黎明(イナノメ)の比(ころ)
18. いぼい[いぼひ]
日本国語大辞典
(きゅう)をすえたあとが膿(う)みただれること。また、そのあと。いぼり。えぼい。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・三〇回「灸灼(やいと)の潰痂(イボヒ
19. い‐もん【異聞】
日本国語大辞典
〔名〕「いぶん(異聞)」に同じ。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二九回「是第一の異聞(イモン)なり」
20. いら‐ひど・い【苛酷】
日本国語大辞典
大分いらひどいわろじゃ」*雑俳・柳多留‐一〇〔1775〕「いらひどい玉づさの来る大三十日」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・七回「
21. いろは‐ふちょう[‥フテフ]【以呂波符牒】
日本国語大辞典
〔名〕「いろはばんごう(以呂波番号)」に同じ。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・一〇回「建つづけたる土庫(ぬりごめ)は、月影に白壁光りて、字母号(イロ
22. いんが‐りんりん[イングヮ‥]【因果輪輪】
日本国語大辞典
〔名〕「いんがりんでん(因果輪転)」に同じ。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・五回「一窮一達、因果輪輪」
23. うまい【旨・甘】[方言]
日本方言大辞典
方言記(桂井和雄)1953 熊本県八代郡919方言と性格と分布相(田中正行)1942読本近世説美少年録一・七回「魚肉ととで美飯まんまの年中案楽」(5)米。幼児語
24. え‐しゃく[ヱ‥]【会釈】
日本国語大辞典
っきん)薬師寺次郎左衛門、役目なれば罷通ると、会釈(ヱシャク)もなく上座に着ば」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・九回「うち微笑(ほほゑみ)つつ会
25. えだ‐じろ【枝城】
日本国語大辞典
代として信玄の旗奉行〈略〉上原図書入道随応軒に庭屋左衛門尉以下先方を差し副へて」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・一回「処々の支城(エダシロ)を攻め落
26. えん‐きょく【艷曲】
日本国語大辞典
曲の類、筆を弄して紙上に書し」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二三回「奥手に、三絃(さみせん)を掻鳴させて、艷曲(エンキョク)をもて興
27. おく‐ど【臆度】
日本国語大辞典
〔名〕「おくたく(臆度)」に同じ。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二九回「当否は知らず俺が臆度(オクド)もて」*造化妙々奇談〔1879~80〕〈宮崎
28. おとな【大人・乙名】
日本国語大辞典
作男や下男のかしら。*俳諧・新花摘〔1784〕「丈羽が家のおとななるもの来りて」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二七回「活業(なりはひ)は皆老僕(ヲ
29. お‐まけ【御負】
日本国語大辞典
べらぼうの一代記を読で聞せよう」*雑俳・柳多留‐一一四〔1831〕「お負なし元値五両の重ね褄」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二九回「金を添へしは阿
30. おも‐くさ【面瘡】
日本国語大辞典
〔1682〕二・三「目のうちすずしく、おもくさしげく見えて、どことなふこのもし」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二・一四回「われは持病の逆上(のぼせ)に
31. かい‐い【介意】
日本国語大辞典
はさ)む」の意)意に介すること。気にかけること。心にとめること。また、その気持。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二・二〇回「必(かならず)な怪みそ、と明
32. かいがい‐し・い[かひがひ‥]【甲斐甲斐】
日本国語大辞典
04〕「Caigaixij (カイガイシイ)〈訳〉活気のある、強壮な、勇ましい」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二八回「女あるじの事にしあれば、小忠
33. か‐き[クヮ‥]【火器】
日本国語大辞典
〔名〕(1)火を入れる器具。火鉢の類。(2)火薬の爆発圧力を使って弾丸を発射する兵器。銃砲。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・三回「舶来新渡の火器(ク
34. かけ‐わな【掛罠】
日本国語大辞典
カケワナ)におちし鼠をうらやむ思」(2)人情や色情によって人をおとしいれること。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二九回「皆騙姦(つつもたせ)の手段に
35. かごと‐がまし・い【託言─】
日本国語大辞典
置きあまる露に埋もれて、虫の音かごとがましく、遣水(やりみづ)の音のどやかなり」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二八回「只おん慈悲こそ願しけれ、と喞
36. か‐しょく[クヮ‥]【貨殖】
日本国語大辞典
」*色葉字類抄〔1177~81〕「貨殖 クヮショク」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二四回「田園(たはた)を多く購(あがなひ)求め、且里人に金を貸て
37. かつ‐ぶつ[クヮツ‥]【活仏】
日本国語大辞典
ツブツ)の来迎(らいがう)を見んとするとも」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二・二〇回「実に是、濁世(ぢょくせ)に多く値偶(ちぐ)しがたき、人間未曾
38. がい‐だん【街談】
日本国語大辞典
→街談巷説。*史記抄〔1477〕一五・平津主父「縦横家者流は街談稗官から出た事ぞ」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・二八回「風を追ひ影を捕ふる街談(ガ
39. が‐こう[グヮカウ]【画稿】
日本国語大辞典
て、名筆の絵共をあつめて、さうにして、金襴にて表紙をして、ちがいだなにをかれ候」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二輯序「必手づから画稿をものして、その趣
40. が‐しゃ[グヮ‥]【画者】
日本国語大辞典
歌「譬へば画者の画き得たる、奕者の棋に勝ち得たる心に同じ」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二輯・序「その趣を画者に示して」
41. き‐か[‥クヮ]【奇貨】
日本国語大辞典
善良見
忌而永沈」*読本・
近世説美少年録〔1829~32〕三・二八回「阿鍵刀
42. きかく の 勢(いきお)い
日本国語大辞典
双方が相対して他を圧倒しようとすること。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・一回「掎角の勢ひを張りたれども」*明治月刊〔1868~69〕〈大阪府編〉四「
43. き‐かん[‥クヮン]【帰館】
日本国語大辞典
カエル」*浄瑠璃・伽羅先代萩〔1785〕二「殿様只今御帰館なるぞ。御門を早く開かれい」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・五回「やうやく帰館(キクヮン)
44. きく‐もん【鞫問・鞠問】
日本国語大辞典
是実。還依
首論」*読本・
近世説美少年録〔1829~32〕一・六回「
45. き‐じ【奇事】
日本国語大辞典
無用の談なれども奇怪なれば記
之」*読本・
近世説美少年録〔1829~32〕三・二九回「富も栄も五十年、家さへ身さへ一炊の夢物がたりにならんとは、〈
46. き‐ぬき【着抜】
日本国語大辞典
〔名〕一度袖を通して水で洗ってあるために、新品よりも気やすくなっている着物。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕三・一四回「敗衣(ふるぎ)を好みて被抜(キヌ
47. きゅう‐しゃく[キウ‥]【旧借】
日本国語大辞典
之云々」*実隆公記‐文亀三年〔1503〕九月三日「今度南都徳政旧借悉棄破了」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二・一五回「渠等が客
48. きゅう‐だん[キウ‥]【糾弾・糺弾】
日本国語大辞典
疑殆
兮」*読本・
近世説美少年録〔1829~32〕二・一五回「今に至て、その罪を糺弾(キウダン)せば、誰か仁者の所行(わざ
49. きゅう‐やく[キウ‥]【救厄】
日本国語大辞典
〔名〕厄難から救い出すこと。*読本・近世説美少年録〔1829~32〕一・一回「救厄(キウヤク)の恩に答ふべし」キューヤク
50. きゅう‐やく【窮厄】
日本国語大辞典
彼も頼み少き身となりて、甚窮厄してありしに、去ながら、其好所の業は廃せざりしを」*読本・近世説美少年録〔1829~32〕二・一九回「わが窮厄(キウヤク)を救せ給