1. じゃう-し【上巳】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕「五節句」の一つ。陰暦三月初めの巳の日。平安時代の貴族達は禊祓をして不吉なものを祓い、「曲水の宴」を行った。後世は陰暦三月三日の称となり、民間では女子の
2. じゃう-み【上巳】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕⇒じゃうし
3. じょう‐し[ジャウ‥]【上巳】
日本国語大辞典
〔名〕五節供の一つ。三月三日の称。古く中国で、はじめ三月の初めの巳(み)の日を上巳とよび、魏晉以後は三月三日を上巳として、みそぎをして不祥を払う行事が行なわれた
4. じょうし【上巳】
国史大辞典
『源氏物語』須磨でも、上巳の祓を須磨の海岸で源氏が行い、人形を海に流している。また、幼女の遊びとしての小さな人形とこの上巳の祓の人形とが結合して、のちの雛祭の雛
5. 上巳(じょうし)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1077ページ
6. じょう‐み[ジャウ‥]【上巳】
日本国語大辞典
外侮防禦も六ケ敷或は上巳(ジャウミ)上元等の種々の禍変も生ずれば」*風俗画報‐一五七号〔1898〕三月「上巳(ジャウミ)とは本と上の巳の日なり。夫(それ)を三月
7. 【上巳】じょう(じゃう)し
新選漢和辞典Web版
陰暦三月の最初の巳(み)の日の節句。俗に「じょうみ」という。桃の節句。のち、三月三日になった。
8. 上巳(著作ID:4373816)
新日本古典籍データベース
じょうし 俳諧
9. 上巳(著作ID:4373817)
新日本古典籍データベース
じょうし 俳諧 正徳五
10. 上巳(著作ID:1083085)
新日本古典籍データベース
じょうみ 謡曲
11. じょうし【上巳】[標準語索引]
日本方言大辞典
/ さがさにち / さがさんち / さんがさんにち / さんがつぃさんにち結婚後最初のじょうし:上巳の節句の宴よめぜっく / よめばつ
12. 上巳の節句(じょうしのせっく) 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
3月3日の桃の節句のこと。3が重なることから重三(ちょうさん)とも言われる。古代中国では旧暦3月の最初の巳の日を上巳といい、この日に川で穢れを浄め、邪気を祓う風
13. じょうし の 節(せつ)
日本国語大辞典
「じょうし(
上巳)」に同じ。*空華日用工夫略集‐康暦元年〔1379〕三月四日「蓋三島暦以
是日
14. じょうし の 祓(はらえ)
日本国語大辞典
。じょうみの祓。*紫明抄〔1267~94〕九「三月上巳祓事〈略〉又祓事其義説如何、上巳祓也」*看聞御記‐応永二六年〔1419〕三月一二日「上巳祓、撫
15. 上巳禊(じょうしみさぎ)
古事類苑
神祇部 洋巻 第2巻 693ページ
16. じょうみ の 祓(はらえ)
日本国語大辞典
「じょうし(上巳)の祓」に同じ。
17. 上巳恠騒記(著作ID:1246453)
新日本古典籍データベース
じょうしかいそうき 雑史
18. 上巳紅雪(著作ID:4389420)
新日本古典籍データベース
じょうしこうせつ 記録
19. 上巳桜田ちょぼくれ(著作ID:444031)
新日本古典籍データベース
じょうしさくらだちょぼくれ 新板/上巳桜田ちょぼくれ 歌謡
20. 上巳雪降之記(著作ID:4362676)
新日本古典籍データベース
じょうしゆきふりのき 峯嶠(ほうきょう) 漢文
21. 上巳六題(著作ID:2987237)
新日本古典籍データベース
じょうしろくだい 雑記
22. 享保六年上巳以来院御着到百首草(著作ID:4375977)
新日本古典籍データベース
きょうほうろくねんじょうしいらいいんごちゃくとうひゃくしゅそう 和歌
23. 庚申上巳風聞(著作ID:4372099)
新日本古典籍データベース
こうしんじょうしふうぶん 記録 安政七
24. 万延元申上巳珍変記(著作ID:251127)
新日本古典籍データベース
まんえんがんさるじょうしちんぺんき 雑記
25. 桜田の淡雪(著作ID:440700)
新日本古典籍データベース
さくらだのあわゆき 安政七つの申上巳の節句桜田淡雪風説 記録
26. 神社上巳 (見出し語:神社)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1090ページ
27. 朝廷上巳 (見出し語:朝廷)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1079ページ
28. 天制水録集(著作ID:4383396)
新日本古典籍データベース
てんせいすいろくしゅう 安政七庚申上巳/天制水録集 天制風説
29. 幕府上巳 (見出し語:幕府)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1083ページ
30. あいぎ【間着】
国史大辞典
赤色の綸子・縮緬の類を用いる。上巳は間白(あいしろ)で、白縮緬の紅裏(もみうら)一領をつける。四月からは打掛をつけず、白重ねの袷で付帯とする。五月から単(ひとえ
31. 赤松則良半生談 幕末オランダ留学の記録 103ページ
東洋文庫
年三月三日死日本海軍成臨丸水夫讃岐国源之助」と刻された碑が建ってるる。(三月二日の死であ るが翌日は我上巳の節句に当るので殊更其日を命日としたといふ。)之は桑
32. 赤松則良半生談 幕末オランダ留学の記録 106ページ
東洋文庫
此地に上陸して私たちの先づ第一に耳を撃つた事は、威臨丸がメア・アイランドに廻航した日、即ち三月三日上巳の節句に当り、大老井伊掃部頭が雪中桜田門外に兇徒の為めに暗
33. 秋山記行・夜職草 224ページ
東洋文庫
三五節五節句、毎年五度の節句。正月七日(人日)、三月三日(上巳)、五月五日(端午)、七月七日(七夕)、九月九日(重陽)をいう。てじゃうじゆん六手鎖又ハ牢者手鎖は
34. 秋山記行・夜職草 258ページ
東洋文庫
こいへすぐとほり〔よ〕(注一五)じゃうし(注宍)かしこは小房と直通こそ、じゅさいが必ずあるものなり。しかしながら上巳の礎よりは裏町などは轟く略し候なり。ゆたかな
35. 秋山記行・夜職草 286ページ
東洋文庫
客の来往が盛であった。〔よ〕一五じゅさい「じょさい」の方言。うっかりすること。油断。じゃうし宍上巳の礼「じょうし」また「じょうみ」。五節句の一。旧暦三月初の巳(
36. アサツキ画像
日本大百科全書
酢の物にする。また、なまのまま刻んで薬味にもする。鱗茎はラッキョウと同様、甘酢に漬ける。古来、上巳じょうしの節句(陰暦3月3日)には、アサツキをアサリのむきみな
37. いっ‐ぽう【一峰】
日本国語大辞典
前秀而麗、云是長命古仏龕」*陳後主‐
上巳宴麗暉殿詩「一峰逢落
日、数花飛映
38. いつつ の 節(せち)
日本国語大辞典
一年五度の節供。人日(じんじつ=正月七日)、上巳(じょうし=三月三日)、端午(たんご=五月五日)、七夕(しちせき=七月七日)、重陽(ちょうよう=九月九日)をいう
39. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 389ページ
日本古典文学全集
「亭チン 呼ブ所唐音◯本朝ノ俗ニ楼ヲ謂テ亭ト為ス。又云鈎殿」(書言字考節用集)。三月三日に行われる上巳の節句。「およそ五節供の内、今月婦女これを重んず」(日次記
40. いわながむら【岩永村】山口県:美祢郡/秋芳町
日本歴史地名大系
をした。さらに同書は「山中辺鄙に付風俗も他に異なり」とし、大田・秋吉隣村の真似を仕、正月雑煮・上巳の菱餅・端午の笹巻・七夕餅・中元の赤飯・八朔の祝ひなど凡之真似
41. 浮世親仁形気(浮世草子集) 547ページ
日本古典文学全集
いっている。見積り。計算。→五二〇ページ注一三。季節の変り目などに祝いをする日。人日(一月七日)・上巳(三月三日)・端午(五月五日)・七夕(七月七日)・重陽(九
42. 絵合(源氏物語) 379ページ
日本古典文学全集
ぽく続けられる。絵巻物の芯にする木などの軸。絵巻物の表紙。巻物を巻いてしばる紐。弥生(三月)は、上巳の祓(月初めの巳の日)、石清水臨時祭(中の午の日)があるくら
43. 栄花物語 377ページ
日本古典文学全集
競う遊戯。中国から伝わり、早くは『日本書紀』雄略紀にみえる。平安時代に入って盛んになり、やがて三月三日上巳の節句の行事として定着した。ここの花山院の鶏合に関
44. 江戸近郊道しるべ 171ページ
東洋文庫
今日は間べき人もなく、日もたけたれば空しく帰る、いとのこり惜 谷古田峯村八幡宮路程方位略 文政上巳卯九月廿五日正靖図(二〇九、一=○頁) 頭書 一 靖重て或人の
45. 江戸小咄集 1 73ページ
東洋文庫
月(一)「石部金吉かな兜」とて固い一方、笑いを忘れた人の擬名 (二)一月七日(人日)、三月三日(上巳)、五月五日(端午)、七月七日(七夕)、九月九日(重陽)をい
46. 江戸繁昌記 1 236ページ
東洋文庫
打って、通報する。男客は一つ、女客は二つ打つ (天)五節 年五度の節句。正月七日(人日)、三月三日(上巳)、五月五日(端午)、七月七日(七夕)、九月九日(重陽)
47. 江戸繁昌記 2 51ページ
東洋文庫
第一冊、二一六頁、注一参照(茜)五節銭五節句に徴収した祝銭。五節句は、一月七日(人日)、三月三日(上巳)、五月五日(端午)、七月七日(七夕)、九月九日(重陽)を
48. 江戸繁昌記 3 223ページ
東洋文庫
「大将酔へり、官酔へり。江辺に散歩し興を拾は父則ち箇ならん」と。遂に財主を擁籏して梯を下る。恰も好し、三月上巳、洲崎の瀕潮退くこと殊に遠し。遊客陸続、人影路に載
49. 榎本弥左衛門覚書 近世初期商人の記録 90ページ
東洋文庫
古上下・古着物・羽二重井絹紬、大小亦可為巨持、新敷 服・劔刀・金銀ヲ用儀一切停止二存之事。 但シ、年始・謡初・上巳・端午・七夕・八朔・重陽・玄猪之刻者依為別祝
50. 榎本弥左衛門覚書 近世初期商人の記録 95ページ
東洋文庫
五 上巳 五節句の一。陰暦三月初めの巳の日、のちに三月三日。主に女児の祝う節句で、雛祭 をする。六 端午 端は初めの意。もともと中国で月の初めの午の日。のち午と