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新続古今和歌集

ジャパンナレッジで閲覧できる『新続古今和歌集』の国史大辞典・日本国語大辞典のサンプルページ

国史大辞典

新続古今和歌集
しんしょくこきんわかしゅう
室町時代に成立した勅撰和歌集。二十一代集の最後。永享五年(一四三三)八月将軍足利義教の発意により撰集の議が表面化し、二十五日後花園天皇の綸旨が撰者飛鳥井雅世に下り、和歌所開闔(かいこう、事務長)には権大僧都堯孝があてられた。九月歌人たちは勅撰集のための百首(『永享百首』)詠進を命ぜられ、撰集の業は円滑に進むかにみえたが、十月天皇の父、後小松法皇の死があり、のち雅世が義教の不興をかったり、その妻が頓死したりする事故で、ようやく十年八月二十三日四季部六巻を奏覧し、完成は翌十一年六月二十七日であった(『満済准后日記』『看聞御記』『建内記』など)。全二十巻、歌数は二千百四十四首。一条兼良の仮名・真名序があり、部立は春(上下)・夏・秋(上下)・冬・賀・釈教・離別・羈旅・恋(一―五)・哀傷・雑(上中下)・神祇。撰者の父雅縁ら飛鳥井家の人々、二条派の頓阿・堯孝ら、藤原良経・同俊成ら新古今歌人の歌が多く、また義教・斯波義将以下武家歌人の詠が目立つ。冷泉派は、義教に忌避されていた歌僧正徹の歌が入らず、他の人々も冷遇されている。南朝歌人は明魏(耕雲、花山院長親)が六首入集するほかは、「よみ人知らず」で若干採歌されている。新古今歌人が多いため華やかな歌もみえる反面、二条派の穏健平明な歌が多く、全体としては温雅な歌風である。のち寛正期に勅撰の議があったが、応仁の乱で中止となり、この集が最後の勅撰和歌集となった。伝本には、第一次奏覧本と思われる天理本、堯孝中書本系の道隆寺本、流布本(正保板本)、流布本と中書本との中間本(宮内庁書陵部吉田兼右本)などがある。『校註国歌大系』八、『新編国歌大観』一所収。
[参考文献]
吉田令世『歴代和歌勅撰考』(『校註国歌大系』四)、井上宗雄『中世歌壇史の研究―室町前期―』、稲田利徳「「新続古今集」の第一次奏覧本について」(『国語国文』四〇ノ一〇)
(井上 宗雄)


日本国語大辞典

しんしょくこきんわかしゅう[シンショクコキンワカシフ] 【新続古今和歌集

解説・用例

室町時代にできた、二一番目の勅撰集。二〇巻。歌数は二一四四首。永享五年(一四三三)後花園天皇の命により飛鳥井雅世が撰し、同一一年完成。真名序・仮名序共に一条兼良の執筆。代表歌人は飛鳥井雅縁、藤原良経、後小松院、藤原俊成、同定家、頓阿、後鳥羽院、足利義教など。以後も勅撰集の計画はあったが、応仁の乱のため挫折して、これが最後の勅撰集となった。しんぞくこきんわかしゅう。新続古今集。

発音

シンショクコキンワカシュー

〓[カ]


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1. 『新続古今和歌集』
日本史年表
8・23 飛鳥井雅世,最後の勅撰集 『新続古今和歌集』 四季部を奏覧(看聞)。 1439年〈永享11 己未①〉 6・27 飛鳥井雅世, 『新続古今和歌集』 を奏
2. しんしょくこきんわかしゅう[シンショクコキンワカシフ]【新続古今和歌集】
日本国語大辞典
室町時代にできた、二一番目の勅撰集。二〇巻。歌数は二一四四首。永享五年(一四三三)後花園天皇の命により飛鳥井雅世が撰し、同一一年完成。真名序・仮名序共に一条兼良
3. しんしょくこきんわかしゅう【新続古今和歌集】
国史大辞典
室町時代に成立した勅撰和歌集。二十一代集の最後。永享五年(一四三三)八月将軍足利義教の発意により撰集の議が表面化し、二十五日後花園天皇の綸旨が撰者飛鳥井雅世に
4. 新續古今和歌集(しんぞくこきんわかしゅう)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 321ページ
5. 新続古今和歌集(著作ID:243287)
新日本古典籍データベース
しんしょくこきんわかしゅう 飛鳥井 雅世(あすかい まさよ) 撰 歌集 永享一一
6. しんぞくこきんわかしゅう【新続古今和歌集】
国史大辞典
⇒しんしょくこきんわかしゅう
7. あか【垢】
日本国語大辞典
)には、三身仏性おはします、あかつき穢(きたな)き身なれども、仏に成るとぞ説いたまふ」*新続古今和歌集〔1439〕釈教・八七九「かき流す法(のり)の水こそうれし
8. あきぎり‐の【秋霧─】
日本国語大辞典
49頃〕旅・九〇一「旅衣はるかにたてば秋霧のおぼつかなさをいかにながめん〈康資王母〉」*新続古今和歌集〔1439〕秋下・五五二「秋ぎりの籬(まがき)の島の隔てゆ
9. あきつは の 姿(すがた)の国(くに)
日本国語大辞典
〕神祇・五三一「あきつはのすがたのくにに跡たれし神のまもりやわが君のため〈藤原実氏〉」*新続古今和歌集〔1439〕雑下・二〇四四「あきつはの すがたの国と定めお
10. あこ【阿己】
日本人名大辞典
のことともいわれる。【格言など】死ぬばかり誠になげく道ならば命とともにのびよとぞ思ふ(「新続古今和歌集」)
11. あさじう‐の[あさぢふ‥]【浅茅生─】
日本国語大辞典
1278〕夏・二〇九「露まがふ日影になびく浅ぢふのおのづから吹く夏の夕風〈藤原雅経〉」*新続古今和歌集〔1439〕秋上・四三三「置きあまる夜のまの露も浅ぢふのお
12. 排蘆小船(近世随想集) 379ページ
日本古典文学全集
て、頓阿の歌をことに賞するは、少し心得違ひあるなり。かの異風を斥けて正風に返せしは頓阿の力なれども、その頓阿の歌とても悪しくはあらねども、先々の人々に勝るほどの
13. 排蘆小船(近世随想集) 380ページ
日本古典文学全集
雅縁の男。正二位権中納言。享徳元年没、六三歳。公武の歌壇に重きをなし、将軍義教の推挙により『新続古今和歌集』の単独撰者となる。命を受けて、その通りにすること。第
14. 排蘆小船(近世随想集) 381ページ
日本古典文学全集
道の中興する人などの受け継げたまはずは、世に広く知りて伝はることは  り」。『古今和歌集』から『新続古今和歌集』までの勅撰和歌集の総称。そのうち『新古今和歌集』
15. 排蘆小船(近世随想集) 382ページ
日本古典文学全集
あるまじきに、この人さへ欺かれて信仰したまひけるうへは、自余の人は信ずる理りなり。かくの如く二条家の古今伝授と云ふことを受け伝へたまふゆゑに、二条家中興とは云ふ
16. 排蘆小船(近世随想集) 388ページ
日本古典文学全集
超えて佳境に至らんとするゆゑに、新古今をみてはその風を羨みて、無理に似せんとするゆゑに、かの為兼風のやうに異風に落つるゆゑに戒めらるるなり。しかるを世の人悪しく
17. あすかい‐まさよ【飛鳥井雅世】
日本国語大辞典
室町初期の歌人。雅縁(まさのり)の子。初名雅清。法名祐雅。将軍足利義教に重用された。「新続古今和歌集」の撰者。著「飛鳥井雅世歌集」「富士紀行」など。明徳元~宝徳
18. あすかいまさよ【飛鳥井雅世】
国史大辞典
べて積極的な支持を受けたといえる。永享五年には勅撰集の撰者に単独で指名されて、同十一年『新続古今和歌集』を奏覧した(ただしこのときの正本は事故で焼失して、文安四
19. あまつ かりがね
日本国語大辞典
9頃〕秋中・五三一「朝ぼらけ霧の晴れ間のたえだえに幾つら過ぎぬ天津かりがね〈伏見院〉」*新続古今和歌集〔1439〕春上・一〇三「名残あれや霞の袖に塩なれて帰るい
20. あれ ば あらる
日本国語大辞典
*粟田口別当入道集〔1189〕「人はいはず鳥も声せぬ山路にもあればあらるる身にこそありけれ」*新続古今和歌集〔1439〕哀傷・一五九二「別れてはながらふべくもな
21. いい‐いだ・す[いひ‥]【言出】
日本国語大辞典
九・一谷合戦事「頃日は隠して謂はざりしかども、心強ふ思はれじとて、云出たしたりしかば」*新続古今和歌集〔1439〕恋一・一〇五六「池水の深き心を年経(ふ)ともい
22. いくさ の 君(きみ)
日本国語大辞典
れ、秦の将(イクサノキミ)なり」*観智院本類聚名義抄〔1241〕「戦将 イクサノキミ」*新続古今和歌集〔1439〕序「左のおほいまうち君源の朝臣、えびすを平らぐ
23. いちじょうかねよし【一条兼良】画像
国史大辞典
『公事根源』を著述した有職の学才や歌学の造詣が知られて将軍家からも重んぜられ、同十年勅撰集『新続古今和歌集』の和漢両序を執筆した。これで和漢兼帯の学才が称され、
24. いつつ の 車(くるま)
日本国語大辞典
(「五車」の訓読み)書籍を満載する五台の車。また、それほどの多数の書籍。*新続古今和歌集〔1439〕序「家々につもれることの葉は、五つの車にのすともたふまじ」
25. いつつ の 帝(みかど)
日本国語大辞典
〓など諸説がある。*新続古今和歌集〔1439〕序「もろこしの三つのすべらぎ、五のみかどの道をおこしぬれば」
26. いまがわのりまさ【今川範政】画像
国史大辞典
た。七十歳。範政は、歌人としても有名で、正徹・正広などとも歌の友として交わり、その歌は『新続古今和歌集』『扶桑拾葉集』等にもえらばれた。また能書・打物などにおい
27. いろ 添(そ)う
日本国語大辞典
*春のみやまぢ〔1280〕一月二九日「松のみどりも、いま一しほの色そふけしきみえて、いとおもしろし」*新続古今和歌集〔1439〕賀・七五一「君がため色そふ松にこ
28. いわ‐ばし・る[いは‥]【石走】
日本国語大辞典
~49頃〕夏・三二一「石ばしる滝津川波をち返り山ほととぎすここに鳴かなむ〈藤原資季〉」*新続古今和歌集〔1439〕冬・六四一「石ばしる滝つ山川はやき瀬にこほれる
29. うきよ の 塵(ちり)
日本国語大辞典
しさを塵にたとえたもの。名誉や利益を追い求めるこの世のけがれ、また、好ましくない風潮。*新続古今和歌集〔1439〕雑中・一八三六「このままにすまばすむべき山水よ
30. うつのみやきんつな【宇都宮公綱】
国史大辞典
欠いている。公綱は宇都宮家歴代の伝統をうけて和歌に秀で、その作歌は十三代集の最後にあたる『新続古今和歌集』に撰ばれている。延文元年(一三五六)十月二十日没。法名
31. うら‐さ・ぶ【心寂】
日本国語大辞典
る。*月清集〔1204頃〕下「宮居せしとしもつもりのうらさひて神代おぼゆる松の風かな」*新続古今和歌集〔1439〕雑上・一七一八「秋風の松ふく音も浦さひて神も心
32. うらのはつしま【浦初島】
日本国語大辞典
953頃〕恋三・七四二「あな恋しゆきてや見ましつのくにの今も有てふ浦のはつ嶋〈戒仙〉」*新続古今和歌集〔1439〕冬・七一五「紀の海や興津波まの雲晴れて雪に残れ
33. うらべのかねなお【卜部兼直】
国史大辞典
歌集』『続拾遺和歌集』『風雅和歌集』『新千載和歌集』『新拾遺和歌集』『新後拾遺和歌集』『新続古今和歌集』に収められている。おそらく吉田家が奔走したのであろう。清
34. うん‐かく【〓閣】
日本国語大辞典
「御書所 秘書殿、〓閣」*新続古今和歌集〔1439〕仮名序「これによりて、延喜に
35. 江戸温泉紀行 286ページ
東洋文庫
  18、京にてm 淀野の沢 「打ちわたす遠方人も春とてや淀野 のさはに若菜つむらむ」(新続古今和歌集五七 成 恩寺関白前左大臣)。伽 いれ紐の 「同じ心」にか
36. えびす を 平(たい)らぐる軍(いくさ)の君(きみ)
日本国語大辞典
「せいいたいしょうぐん(征夷大将軍)」の訓読み。*新続古今和歌集〔1439〕序「左のおほいまうち君源の朝臣、えびすを平らぐるいくさのきみの司を兼ねて」
37. えんが【円雅】
日本人名大辞典
?−? 室町時代の僧,歌人。尭孝(ぎょうこう)の門人。「新続古今和歌集」に隠名で1首ある。晩年京都東山に隠棲(いんせい)し,寛正(かんしょう)2年(1461)の
38. おおうちもちよ【大内持世】画像
国史大辞典
削られているが、以後は在京が多かったらしい。一方、持世は朝鮮との国交にも意をもちい、また和歌をよくし『新続古今和歌集』の作者に列する。嘉吉元年(一四四一)六月赤
39. おおさわのいけ【大沢池】
国史大辞典
(『古今和歌集』)、藤原俊成の「大沢の池の景色はふりゆけどかはらずすめる秋の夜の月」(『新続古今和歌集』)のごとく、文人たちによって詠われている。ことに菊・柳・
40. おき‐な・る【起慣】
日本国語大辞典
〕雑中・一七二六「事しげき我がならはしにおきなれて聞けば夜深き鳥の声かな〈後光厳院〉」*新続古今和歌集〔1439〕羇旅・九九〇「おきなれてあけぬとやしる鳥の音も
41. 伽婢子 2 284ページ
東洋文庫
八年成)があり、後鳥羽院歌壇の主導的存在で、 新古今歌風形成にも大きな影響を及ぼした。本話 の歌は『新続古今和歌集』巻一三に出る。享年九 一。一一一四一一二〇四
42. かえ・る[かへる]【反・返・帰・還】
日本国語大辞典
かへる風はげしううちふきて」*観智院本類聚名義抄〔1241〕「飄 カヘル ヒルガヘル」*新続古今和歌集〔1439〕秋下・六〇五「うらがるる野原の真葛吹く風に帰る
43. か・く【掻】
日本国語大辞典
*平家物語〔13C前〕九・敦盛最期「頸をかかんと甲(かぶと)をおしあふのけて見ければ」*新続古今和歌集〔1439〕雑下・二〇四四「和歌の浦ぢの 玉藻をも かきえ
44. かざし‐おる[‥をる]【挿頭折】
日本国語大辞典
65〕春上・三八「かざし折(をる)三輪の檜原の夕霞昔や遠くへだて来ぬらん〈藤原実氏〉」*新続古今和歌集〔1439〕雑中・一八一九「かざしおる三輪の檜原の杉のはや
45. かしゅう【歌集】 : 和歌
国史大辞典
一私人が撰した私撰集とに大別される。勅撰集は平安時代の『古今和歌集』に始まり、室町時代の『新続古今和歌集』に至るまで、二十一集を数える。これを二十一代集と呼ぶ。
46. かぜ も 鳴(な)らさず
日本国語大辞典
「かぜ(風)枝を鳴らさず」に同じ。*新続古今和歌集〔1439〕賀・七六〇「八千代へん君に相生の花の枝は風もならさぬ九重の春〈藤原為国〉」
47. かたいと‐の【片糸─】
日本国語大辞典
一一八三「かた糸の緒絶えの橋や我が仲にかけしばかりの契(ちぎり)成るらん〈藤原長秀〉」*新続古今和歌集〔1439〕恋二・一一四〇「かた糸の伏見の里は名のみして逢
48. かみよ の 道(みち)
日本国語大辞典
神代から伝わってきた道理。*新続古今和歌集〔1439〕神祇・二一一四「敷島のやまとしまねをふみ初し神代の道ぞ今もただしき〈栄仁親王〉」
49. かもちまさずみ【鹿持雅澄】
国史大辞典
)に、高知藩最下級の白札軽格に属した柳村惟則の長子として生まれた。自記の家譜によれば、『新続古今和歌集』撰者飛鳥井雅世の子雅康を祖とする家系であるが、にわかに信
50. かやりび‐の【蚊遣火─】
日本国語大辞典
二・七〇九「夏草のしげきおもひはかやり火の下にのみこそ燃えわたりけれ〈よみ人しらず〉」*新続古今和歌集〔1439〕夏・三〇〇「蚊やり火のつれなき比(ころ)の下も
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旋頭歌(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
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