1. 二葉亭四迷画像
日本大百科全書
小説家。本名長谷川辰之助はせがわたつのすけ。別号冷々亭杏雨れいれいていきょうう。尾張おわり藩士長谷川吉数よしかずのひとり子として元治げんじ元年2月28日(一説に
2. 二葉亭四迷
世界大百科事典
エスペランチストとして《世界語》(1906)などの著書もある。畑 有三 長谷川辰之助 小説総論 浮雲(二葉亭四迷) 世界語
3. ふたばてい‐しめい【二葉亭四迷】
日本国語大辞典
小説家、翻訳家。本名長谷川辰之助。尾張藩士の子として江戸に生まれる。東京外国語学校露語部中退。坪内逍遙を知り文学への志向を強め、明治二〇年(一八八七)近代写実小
4. ふたばていしめい【二葉亭四迷】
国史大辞典
庵編『二葉亭四迷』、内田魯庵『思ひ出す人々』、坪内逍遙『柿の蔕』、中村光夫『二葉亭四迷伝』(『講談社文庫』)、小田切秀雄『二葉亭四迷』(『岩波新書』青七五六)、
5. ふたばてい-しめい【二葉亭四迷】画像
日本人名大辞典
1864−1909 明治時代の小説家,翻訳家。元治(げんじ)元年2月28日(文久2年10月8日とも)生まれ。明治19年坪内逍遥のすすめで「小説総論」,翌年言文一
6. 二葉亭四迷[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
国立国会図書館所蔵
7. 二葉亭四迷(長谷川辰之助モ見ヨ)[文献目録]
日本人物文献目録
』吉江孤雁『二葉亭四迷 特集』-『二葉亭四迷』稲垣達郎『二葉亭四迷』岩城準太郎『二葉亭四迷』岩崎万喜夫『二葉亭四迷』菊池章一『二葉亭四迷』幸田守也『二葉亭四迷』
8. 長谷川辰之助(二葉亭四迷モ見ヨ)[文献目録]
日本人物文献目録
【書誌】:0件 【図書】:0件 【逐次刊行物】:2件 『戯作者と革命家長谷川辰之助君』木下尚江『長谷川辰之助氏』嗣出
9. ああ
日本国語大辞典
三十棒〔1771〕「わし等がかけば、ああでは無いて」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・八「アアではないか斯うでは無いかと」*家〔1910~11〕〈島崎藤
10. ああ‐ああ
日本国語大辞典
〔感動〕(1)ひどくがっかりしたとき発することば。*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・五「アアアア偶(たま)に人が気を利かせれば此様な事った」*二百十日〔
11. ああ‐いう[‥いふ]
日本国語大辞典
*滑稽本・浮世風呂〔1809~13〕三・上「ありゃア、ああいふ癖で」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・一一「そりゃアア云ふ胸の広い方だから」*この子〔1
12. ああ‐した
日本国語大辞典
*洒落本・一事千金〔1778〕六「アアしたそぶりは、こふいふ気か」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉三・一五「ああした我儘者ですから」*火の柱〔1904〕〈
13. あい‐あい・する[あひ‥]【相愛】
日本国語大辞典
相投じて相愛(アヒアイ)する。此等は所謂(いはゆる)上の恋にて」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・八「凡そ相愛(アヒアイ)する二つの心は、一体分身で孤立
14. あいかわら‐ず[あひかはら‥]【相変─・相不変】
日本国語大辞典
〕前・上「御隠居どうでごっすナ。相(アイ)かはらず碁でござらう」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・七「相変らず立(りう)とした服飾(こしらへ)」*良人の
15. あい‐かん・ず[あひ‥]【相感】
日本国語大辞典
「感ず」の改まった言い方。*江談抄〔1111頃〕五「満座相感云。文集毛志計留波斗」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・八「嬉笑(きせう)にも相感じ、怒罵に
16. あいきょう‐げ[アイキャウ‥]【愛敬気】
日本国語大辞典
〔名〕あいきょうのある様子。*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・一「愛嬌気(アイケウゲ)といったら微塵(みぢん)もなし」*大阪の宿〔1925~26〕〈水上
17. あい‐・する【愛】
日本国語大辞典
深くも愛せずさすがに捨もやらぬを、相たのみたる女の、心をよみたるなるべし」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉三・一六「苟(かりそ)めにも人を愛するといふから
18. あい‐そ【愛想・愛相】
日本国語大辞典
「此内は鮓商売、宿屋ではござらぬと、あいそのないがあいそと成り」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉三・一八「おとなしく、愛想(アイソ)がよくて」(ロ)他人の
19. あいそ が 尽(つ)きる
日本国語大辞典
99か〕実泪上戸の段「おれが目で見てさへあいそのつきた今のざま」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・六「二十三にも成って親を養(すご)す所か自分の居所立所
20. 愛想が尽きる
故事俗信ことわざ大辞典
799か)実泪上戸の段「おれが目で見てさへあいそのつきた今のざま」浮雲(1887~89)〈二葉亭四迷〉一・六「二十三にも成って親を養(すご)す所か自分の居所立所
21. あいそ を 尽(つ)かす
日本国語大辞典
1694〕四・二「かんびゃうにあぐみて、たがひにあいそをつかし」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・八「叔母ですら愛想(アイソ)を尽かすに、親なればこそ子
22. 愛想を尽かす
故事俗信ことわざ大辞典
(1694)四・二「かんびゃうにあぐみて、たがひにあいそをつかし」浮雲(1887~89)〈二葉亭四迷〉二・八「叔母ですら愛想(アイソ)を尽かすに、親なればこそ子
23. あいだ‐がら[あひだ‥]【間柄】
日本国語大辞典
間柄」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・五「しかしなんぼ叔母甥の間柄だと言って」(2)互いの関係。付き合い。交際。*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉
24. アイディア
日本国語大辞典
理性の働きの対象となるもの。すなわち、神、意志の自由、絶対者など。イデー。*小説総論〔1886〕〈二葉亭四迷〉「凡そ形(フホーム)あれば茲に意(アイデア)あり。
25. アイディアル
日本国語大辞典
だから」【二】〔名〕人間が到達しようとする究極の目的。極致。理想。*小説総論〔1886〕〈二葉亭四迷〉「人物の善悪を定めんには、我に極美(アイデアル)なかるべか
26. アイドル
日本国語大辞典
あこがれの的。現在では多く、熱狂的なファンを持つ若い歌手、俳優などにいう。*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・七「彼(あの)娘ばかりには限らない、どんな美
27. あい‐にく【生憎】
日本国語大辞典
までいった遊女(をんな)がおいらに出っくわせたらうじゃアねへか」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・七「生憎(アイニク)故障も無かったと見えて昇は一時頃に
28. あい‐ねん【愛念】
日本国語大辞典
父母の愛念(アヒネン)撫育の恩をば報(ほうず)ることなりがたし」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉三・一九「その温(あたたか)な愛念も、幸福な境界も、優しい
29. あひゞき
世界大百科事典
二葉亭四迷の翻訳小説。1888年(明治21)《国民之友》に2度に分載。原作はロシアのI.S.ツルゲーネフの短編集《猟人日記》の1編。秋9月中旬,主人公は白樺林の
30. あい‐びき[あひ‥]【逢引】
日本国語大辞典
としたとある」(2)合鍵をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕【二】(あひゞき)二葉亭四迷が言文一致体によって翻訳したツルゲーネフ作の「猟人日記」中の
31. あい‐よ
日本国語大辞典
此頃はお遠々しいの』『アイヨ。おめへあんばいがわるかったじゃアねへか』」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・四「『母親(おっか)さん、咽(のど)が涸いてい
32. あえ‐て[あへ‥]【敢─・肯─】
日本国語大辞典
て、あが翁の細みをたどり、敢て世塵を厭ず、人情またやるかたなし」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉三・一六「何事につけても、己一人をのみ責めて敢て叨(みだ)
33. あ・える[あへる]【合・和・韲】
日本国語大辞典
あへるといふこと有、あえられたなどいふ謾の字也、謾(あえる)也」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・二「人を泣かせたり笑はせたり、人をあへたり揉だりして玩
34. あおぎ‐うやま・う[あふぎうやまふ]【仰敬】
日本国語大辞典
〔他ハ四〕尊敬する。あがめる。崇拝する。*あひゞき〔1888〕〈二葉亭四迷訳〉「やさしい誠心を込め、吾仏とあふぎ敬ふ気ざしを現はしてゐた」アオ
35. あお‐ばな[あを‥]【青洟】
日本国語大辞典
ぢき)るごとき青洟(アヲハナ)を、啜(すす)り籠(こめ)つつすすみ出」*平凡〔1907〕〈二葉亭四迷〉三三「八つばかりの男の児が、青洟を啜り啜り」
36. あお‐びかり[あを‥]【青光】
日本国語大辞典
ficariuo (アヲ ヒカリヲ) アタエ ツクッタゾ」*めぐりあひ〔1888~89〕〈二葉亭四迷訳〉一「菩醍樹が青びかりに光るしんめりとした月の光をあびて」
37. あお‐み[あを‥]【青味】
日本国語大辞典
二「簡編は昔紙がなかったほどに、竹の青みをとって刀でほりつけて」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・一「一人は年齢(ねんぱい)二十二、三の男、顔色は蒼味(
38. あお‐む・く[あふ‥]【仰向】
日本国語大辞典
*雑俳・柳多留‐五三〔1811〕「あをむくは父うつむくは母の恩」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉三・一七「昇は天井を仰向(アホム)いて、『はっ、はっ、はっ
39. あお‐むけ[あふ‥]【仰向】
日本国語大辞典
・柳多留‐一四九〔1838~40〕「仰向けにすると不様なひき蟇」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉三・一九「両手を頭に敷き仰向(アフム)けに臥しながら」
40. あおむけ‐ざま[あふむけ‥]【仰向様】
日本国語大辞典
1857~63〕四・上「仰向(アヲムケ)さまにどっさりと転へば」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・七「金鍍金(きんめっき)の徽章を附けた大黒帽子を仰向け
41. あおり‐け・す[あふり‥]【煽消】
日本国語大辞典
〔他サ四〕火をあおいで消す。*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・六「『よろしいヨ、解ったヨ』と昇は憤然(やっき)と成って饒舌(しゃべり)懸けたお勢の火の手
42. あかいわらい[あかいわらひ]【赤い笑い】
日本国語大辞典
とり、戦争の残虐性、非人間性をえぐり出し、戦争に対するはげしい憎悪に貫かれている。日本では二葉亭四迷の名訳「血笑記」(一九〇八)で早くから紹介された。
43. あか‐ぬけ【垢抜】
日本国語大辞典
「弁舌水のよどみなく、実にも小松屋宗右衛門、垢ぬけのした親仁也」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・四「小股の切上(きりあが)った、垢抜けのした、何処とも
44. 垢抜けのした
故事俗信ことわざ大辞典
家「弁舌水のよどみなく、実にも小松屋宗右衛門、垢ぬけのした親仁也」浮雲(1887~89)〈二葉亭四迷〉一・四「小股の切上(きりあが)った、垢抜けのした、何処とも
45. あか の 他人(たにん)
日本国語大辞典
後・六回「その養子となりし金五郎、あかの他人といふではなけれど」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・五「縁を断(き)ッて仕舞へば赤の他人、他人に遠慮も糸瓜
46. あか‐びかり【垢光】
日本国語大辞典
〔名〕あかがついて、衣服などが光ること。*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉二・九「手摺(てず)れて垢光りに光った洋服、加之(しか)も二三ケ所手痍(てきず)を
47. あか‐ま【赤間】
日本国語大辞典
たぎておつる塩なれば」【二】〔名〕「あかまいし(赤間石)」の略。*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・一「歯磨の函と肩を比べた赤間の硯が一面載せてある」
48. あかみ‐わた・る【赤渡】
日本国語大辞典
一〇月の頃の林や、全体が赤い服を着た人など、あるものが全体に赤くなる、または赤い」*あひゞき〔1888〕〈二葉亭四迷訳〉「或はそこに在りとある物総て一時に微笑し
49. あから・める【赤】
日本国語大辞典
(かほ)におほひし懐紙の包み」*浮雲〔1887~89〕〈二葉亭四迷〉一・二「覚えずも顔を赧(アカ)らめた」*たけくらべ〔1895~96〕〈樋口一葉〉一「子心に
50. あかり【明】
日本国語大辞典
りがかんかんついてゐてまがわるくってはいられなかったはネ」*めぐりあひ〔1888~89〕〈二葉亭四迷訳〉「彼の時のやうに燈火(アカリ)の射した見知ぬ小坐舗(こざ