1. 五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)
日本古典文学全集
武士の子として生まれた近松門左衛門が歌舞伎作家、浄瑠璃作家として名声を得たのは30歳を過ぎてから。72歳で没するまで歌舞伎脚本30余編、時代浄瑠璃80余編、世話
2. 五十年忌歌念仏(著作ID:189311)
新日本古典籍データベース
ごじゅうねんきうたねぶつ 近松 門左衛門(ちかまつ もんざえもん) 浄瑠璃
3. あい‐よみ[あひ‥]【相読】
日本国語大辞典
*日葡辞書〔1603~04〕「Aiyomiga (アイヨミガ) ナイ〈訳〉比喩。証人がない」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「我親騙(かた)って一札させ。
4. あきない‐みょうり[あきなひミャウリ]【商冥利】
日本国語大辞典
かけて物事を約束するところから)商人が誓いに言う語。必ず。(下に打消を伴って)決して。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「商ひみゃうりをんみつなり、偽りなら
5. あこ‐しお[‥しほ]【赤穂塩】
日本国語大辞典
〔名〕「あこうじお(赤穂塩)」の変化した語。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「おのれが私商(わたくしあきなひ)にあこ塩買ふて損をして、首括らねばならぬ首尾
6. あだ の 情(なさ)け
日本国語大辞典
あだなさけ。*日葡辞書〔1603~04〕「Adano nasaqe (アダノ ナサケ)」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「通ひ車は小町があだのなさけに乗せ
7. あだの情け
故事俗信ことわざ大辞典
あだなさけ。 日葡辞書(1603~04)「Adano nasaqe(アダノナサケ)」浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上「通ひ車は小町があだのなさけに乗せられ、
8. あったら‐てま【惜手間】
日本国語大辞典
〔名〕(「あったら」は「あたら(惜)」の変化した語)むだなほねおり。むだでま。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「あったら手間で、あの蚊屋(かや)を生絹(す
9. あのじん【彼仁】[方言]
日本方言大辞典
〔代名詞〕他称。あの人。あの方。 岐阜県498岐阜県方言集成(瀬戸重次郎)1934浄瑠璃五十年忌歌念仏上「あの仁じんから一筆とって置ならば、我も旦那の手前が立ち
10. あの‐じん【彼仁】
日本国語大辞典
聞き手両者から離れた人を指し示す(遠称)。近世、多く対等または上位の者に用いた。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「あの仁(ジン)から一筆とって置ならば、我
11. あほう‐づら【阿呆面】
日本国語大辞典
〔名〕間の抜けた顔つき。おろかな顔つき。ばかづら。人をののしっていうときのことば。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「あの立野のあほうづら、敷銀(しきがね)
12. あま‐ごろも【尼衣】
仏教語大辞典
尼の着る法衣。 五十年忌歌念仏 下 「共に濡らせる尼衣。二人の比丘尼も涙を押へ」
13. あら‐と【荒砥】
日本国語大辞典
兼名苑云磑一名礦〈阿良度〉麁礦石也」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「心のさびもあら砥(ト)のとぎたて」
14. いい‐かぶり[いひ‥]【言被】
日本国語大辞典
〔名〕言い出したために災いを招くこと。言いしくじり。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「形(かたみ)の烏帽子は行平のいひかぶり」イーカブリ
15. いか‐な・り【如何─】
日本国語大辞典
〕「心苦しき有様かな、いかならん事ぞやとて、さまざま御祈りどもいふばかりなし」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「いか成神のとがめぞや」(2)物事の原因、理
16. いく‐はな【幾─】
日本国語大辞典
何組。*俳諧・玉海集〔1656〕一・春「連れ立ちていくはなもゆく花見哉〈貞正〉」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「男と女子と喧嘩して浜納屋の下で組んづ転ん
17. いただき【戴・頂】
日本国語大辞典
つやつやと繰りかかりて」*色葉字類抄〔1177~81〕「槇 イタタキ 木槇也」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「笠を此比取出せばいただきの下に此ふみ有」(
18. いちねん‐ほっき【一念発起】
日本国語大辞典
卒都婆(そとば)永離(よおり)三悪道、一念発起菩提心、それもいかでか劣るべき」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「勘十郎一念ほっきして、是、清十郎、今は我も
19. 一念発起
故事俗信ことわざ大辞典
見卒都婆(そとば)永離(よおり)三悪道、一念発起菩提心、それもいかでか劣るべき」浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)下「勘十郎一念ほっきして、是、清十郎、今は我も
20. いちねん‐ほっき【一念発起】
仏教語大辞典
一念発起するとき金剛の信心をたまはりぬれば」 2 それまでの考えをきっぱり改めること。 五十年忌歌念仏 下 「勘十郎一念ほっきして、是、清十郎、今は我懺悔せん(
21. いっ‐そう[‥サウ]【一左右】
日本国語大辞典
(ゴイッサウ) マチ マウシソロ」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「サア埒は明いた塗師(ぬし)屋殿ばんじは国より一左右(イッサウ)せん」*浄瑠
22. いっ‐ぱい【一杯・一盃】
日本国語大辞典
今月一ぱい位のものだ」(ハ)ある事柄や状態の限度ぎりぎりまで出す意を表わす。「精いっぱい」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「どくをあはする左治右衛門、心は
23. いっ‐ぴつ【一筆】
日本国語大辞典
被
進之候様にと申」*浄瑠璃・
五十年忌歌念仏〔1707〕上「そなたとわれとにあの仁から一筆とって置ならば」(5)(筆をとって書いて申し上げる
24. いっ‐ぷく【一服】
日本国語大辞典
初〕「たれやの人があはれみ、ちゃの一ふくもくれざれば、くたびれはつるおぢざう」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「口かはきてくるしきに、たばこ一ぷく所望した
25. いれあわせる【入合】[方言]
日本方言大辞典
愛知県名古屋市「このつぎにはきっといれあわせるでなん」562随筆名古屋言葉辞典(山田秋衛)1961浄瑠璃五十年忌歌念仏中「をのれが損はいれ合せ今は金もいらぬとい
26. いれ‐あわ・せる[‥あはせる]【入合】
日本国語大辞典
いれあは・す〔他サ下二〕まぜ合わせて平均化する。埋め合わせをする。償いをつける。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「をのれが損はいれ合せ今は金もいらぬといふ
27. いろ‐か【色香】
日本国語大辞典
其色香わが心の匂ひとなりてうつる也」(4)ものごとの様子や気配。また、態度や顔色。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「気に染まぬ、心の内の綟(もじ)の蚊屋、
28. いろは とも ちりぬるとも知(し)らぬ
日本国語大辞典
仮名文字さえも知らない無学なことをたとえていう。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「十一歳の彌生の花、いろはともちりぬるともしらぬ者の是程迄、算勘(さんかん
29. いろはともちりぬるとも知らぬ
故事俗信ことわざ大辞典
仮名文字さえも知らない無学なさま。いろはのいの字も知らぬ。 浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)中「十一歳の弥生の花、いろはともちりぬるともしらぬ者の是程迄、算勘
30. いん‐が【因果】
仏教語大辞典
7 未来。行く末。 好色一代女 一・四 「人の因果はしれがたし」 8 弱味。ひけめ。 五十年忌歌念仏 中 「恋する者の因果で」 9 錬成・訓練とその効果。 花
31. いんが の=網(あみ)[=綱(つな)]
日本国語大辞典
*虎寛本狂言・瓜盗人〔室町末~近世初〕「因果の綱に繋がれて、行どゆかれぬ死出の山」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「うらには大ぜいみちみちたり、跡へもさき
32. 因果の=網〔=綱〕
故事俗信ことわざ大辞典
虎寛本狂言・瓜盗人(室町末~近世初)「因果の綱に繫がれて、行どゆかれぬ死出の山」浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)中「うらには大ぜいみちみちたり、跡へもさきへも
33. うき‐よ【憂世・浮世】
日本国語大辞典
子・世間胸算用〔1692〕五・三「うき世に住から師走坊主も隙のないことぞかし」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「勘十郎めをさしころし、有がひもなき我命、し
34. うけ‐じょう[‥ジャウ]【請状】
日本国語大辞典
ごろ)は、奉公人の請状に、ふしをつけて橋々浦々迄もかたりなぐさむ、当世の人心」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「証文出して是見たか、をのれが請状にある親め
35. うけとり‐てがた【受取手形・請取手形】
日本国語大辞典
692〕四・一「三口合して六百七拾貫目渡して、請とり手形おしいただきて立帰る」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「そなたがたのふだ塩商(あきなひ)の損銀、か
36. うぞ‐ぶる・う[‥ぶるふ]【怖震】
日本国語大辞典
変化したものという)恐ろしさのためにぶるぶる震える。恐れおののく。おどふるう。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「下部(しもべ)共、衣裳を剥(は)いで振袖の
37. 歌念仏
世界大百科事典
元禄から享保(1688-1736)にかけて浄瑠璃風に語るようにもなった。詞章としては近松の《五十年忌歌念仏》の中にお夏清十郎の歌念仏がある。→歌説経岩崎 武夫
38. うたねんぶつ【歌念仏】画像
国史大辞典
慶安二年(一六四九)の『吾吟我集』にみえるのがはやく、詞章は、近松の浄瑠璃の『井筒業平河内通』や『五十年忌歌念仏』のなかに一部分が残されているのみで、近世中期以
39. うち‐てだい【内手代】
日本国語大辞典
〔名〕主人の家に同居している手代。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「うしろを見ればてておやは、内手代の源十郎に帳をよませて」
40. うち‐はやし【打囃・打囃子】
日本国語大辞典
〔1688〕三・一「全盛娘に琴、歌加留多、男子(むすこ)に万の打囃(ハヤシ)」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「茶の湯、盤上、うちはやし、男の芸に一つでも
41. うつくし・い【美・愛】
日本国語大辞典
三味線〔1701〕京・一「現銀弐千貫目、五年半にうつくしう皆になるのみならず」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「弟共下人共思召て御いけんなされ、うつくしく
42. うつくしー【美】[方言]
日本方言大辞典
池辺用太郎)1933 大分県臼杵市038全国方言資料(日本放送協会)1966~67浄瑠璃五十年忌歌念仏上「うつくしくおいとま取、二たび在所へ来る様に」《うつくし
43. 卯月の潤色(近松門左衛門集) 148ページ
日本古典文学全集
会陰から腹・胸の中央を走り下唇に通じる脈をいう。「目は働けど、息切れに任脈絶ゆる、両眼より」(五十年忌歌念仏)。のたうつに同じ。夫婦。「妹兄の義也。夫婦をいふ」
44. うて ず 押(お)されず
日本国語大辞典
負けず劣らず、優劣がない。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「大坂の娘子たちにまじりても、うてずをされず手入らずの田舎生れのおぼこにも」
45. 打てず押されず
故事俗信ことわざ大辞典
負けず劣らず。優劣をつけがたい。 浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上「大坂の娘子たちにまじりても、うてずをされず手入らずの田舎生れのおぼこにも」
46. うみ の 親(おや)
日本国語大辞典
(1)その人を産んだ親。実の親。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「うみの親の我らより清十郎めが命の親」*歌舞伎・青砥稿花紅彩画(白浪五人男)〔1862〕三
47. うら‐な・し【心無・裏無】
日本国語大辞典
〕二・五「うらなく命(いのち)も、其の男(おとこ)には惜(おし)からざりしに」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「起請(きしゃう)誓紙(せいし)の、牛王(ご
48. えら が 過(す)ぎる
日本国語大辞典
度を越して言う。人をはばからず口にまかせて言う。口が過ぎる。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「ひろいせかいをおのれが口から、世間手代のならひとはゑらが過て
49. 鰓が過ぎる
故事俗信ことわざ大辞典
度を越して言う。言いすぎる。口がすぎる。 浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)下「ひろいせかいをおのれが口から、世間手代のならひとはゑらが過て聞にくい」
50. えら‐ぼね【鰓骨】
日本国語大辞典
支えている骨の総称。さいこつ。(2)あごの骨。多く、相手の口をののしっていうのに用いる。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「讒訴(ざんそう)したる此えらぼね