NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1700冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 文化
  6. >
  7. 伝統芸能・芸能
  8. >
  9. 浄瑠璃
  10. >
  11. 五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)

五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)

ジャパンナレッジで閲覧できる『五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)』の日本古典文学全集のサンプルページ

新編 日本古典文学全集
五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)
ごじゅうねんきうたねんぶつ(ちかまつもんざえもんしゅう)
【閲覧画面サンプル】
五十年忌歌念仏(近松門左衛門集) 全体

【上記の拡大画像】
五十年忌歌念仏(近松門左衛門集) 拡大

【現代語訳】
上之巻 〔一〕 
深草の少将の通い車は、小町の実のない情けにのせられた結果であり、吉田の少将が寝間に残した扇は、班女が親方に追放されるもとになり、行平の形見の烏帽子は、松風・村雨に待つ気を起させた、言いしくじりのかぶり物である。柏木が女三の宮を見そめるきっかけとなった鞠、山路が玉世姫と結ばれる縁となった笛など、古今通じてその品は異なるが、いずれも恋路の媒の品である。寄せ框のある、根太も門柱もしっかりとした店構え、その但馬屋の初々しい娘に、色事の浮名が立ったのは、初めてこの家に奉公に来た、「笠がよく似た菅笠が」と歌われた男との、思いの雫がつもって深い恋に陥ったからである。

湧き出て流れる泉ならぬ、和泉の国、水間の里の左治右衛門は、畑作りの田烏。鳶が鷹を産むの諺を地で行くように、高給取りの手代となって、主人の代りをもする清十郎という子を持って、老後の生活も安泰である。

正月の晴れ着をしゃんとつけ、播磨の国へ遅ればせながら年始の礼に行こうと、娘の名はおしゅん、嫁の名はおさんとい

【目次】
おなつ 清十郎  五十年忌歌念仏(扉)
梗概
上之巻
川口の場
〔一〕律儀者の清十郎の父親
〔二〕勘十郎の巧み
〔三〕唆かされた左治右衛門
〔四〕道具差止めの一札
〔五〕敵を拝む左治右衛門
中之巻
但馬屋の場
〔六〕蚊帳の祝儀
〔七〕道具差止めの報告
〔八〕蚊屋の開眼
〔九〕主の腹立ち
〔一〇〕清十郎の追放
〔一一〕衣装の取換え
〔一二〕入れ替るお夏と清十郎
〔一三〕悪巧みを語る二人の手代
〔一四〕清十郎の人殺し
〔一五〕お夏狂乱
下之巻
道行 お夏笠物狂
刑場の場
〔一六〕刑場へ行く三人の女性
〔一七〕刑場に引かれた清十郎
〔一八〕清十郎の最後の述懐
〔一九〕清十郎とお夏の自害
〔二〇〕代官所役人の詮議
〔二一〕証拠の手紙と勘十郎詮議
〔二二〕清十郎の怒り
〔二三〕勘十郎の自白と清十郎最期

上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 314
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)
日本古典文学全集
武士の子として生まれた近松門左衛門が歌舞伎作家、浄瑠璃作家として名声を得たのは30歳を過ぎてから。72歳で没するまで歌舞伎脚本30余編、時代浄瑠璃80余編、世話
2. 五十年忌歌念仏(著作ID:189311)
新日本古典籍データベース
ごじゅうねんきうたねぶつ 近松 門左衛門(ちかまつ もんざえもん) 浄瑠璃 
3. あい‐よみ[あひ‥]【相読】
日本国語大辞典
*日葡辞書〔1603~04〕「Aiyomiga (アイヨミガ) ナイ〈訳〉比喩。証人がない」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「我親騙(かた)って一札させ。
4. あきない‐みょうり[あきなひミャウリ]【商冥利】
日本国語大辞典
かけて物事を約束するところから)商人が誓いに言う語。必ず。(下に打消を伴って)決して。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「商ひみゃうりをんみつなり、偽りなら
5. あこ‐しお[‥しほ]【赤穂塩】
日本国語大辞典
〔名〕「あこうじお(赤穂塩)」の変化した語。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「おのれが私商(わたくしあきなひ)にあこ塩買ふて損をして、首括らねばならぬ首尾
6. あだ の 情(なさ)け
日本国語大辞典
あだなさけ。*日葡辞書〔1603~04〕「Adano nasaqe (アダノ ナサケ)」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「通ひ車は小町があだのなさけに乗せ
7. あだの情け
故事俗信ことわざ大辞典
あだなさけ。 日葡辞書(1603~04)「Adano nasaqe(アダノナサケ)」浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上「通ひ車は小町があだのなさけに乗せられ、
8. あったら‐てま【惜手間】
日本国語大辞典
〔名〕(「あったら」は「あたら(惜)」の変化した語)むだなほねおり。むだでま。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「あったら手間で、あの蚊屋(かや)を生絹(す
9. あのじん【彼仁】[方言]
日本方言大辞典
〔代名詞〕他称。あの人。あの方。 岐阜県498岐阜県方言集成(瀬戸重次郎)1934浄瑠璃五十年忌歌念仏上「あの仁じんから一筆とって置ならば、我も旦那の手前が立ち
10. あの‐じん【彼仁】
日本国語大辞典
聞き手両者から離れた人を指し示す(遠称)。近世、多く対等または上位の者に用いた。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「あの仁(ジン)から一筆とって置ならば、我
11. あほう‐づら【阿呆面】
日本国語大辞典
〔名〕間の抜けた顔つき。おろかな顔つき。ばかづら。人をののしっていうときのことば。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「あの立野のあほうづら、敷銀(しきがね)
12. あま‐ごろも【尼衣】
仏教語大辞典
尼の着る法衣。 五十年忌歌念仏 下 「共に濡らせる尼衣。二人の比丘尼も涙を押へ」
13. あら‐と【荒砥】
日本国語大辞典
兼名苑云磑一名礦〈阿良度〉麁礦石也」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「心のさびもあら砥(ト)のとぎたて」
14. いい‐かぶり[いひ‥]【言被】
日本国語大辞典
〔名〕言い出したために災いを招くこと。言いしくじり。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「形(かたみ)の烏帽子は行平のいひかぶり」イーカブリ
15. いか‐な・り【如何─】
日本国語大辞典
〕「心苦しき有様かな、いかならん事ぞやとて、さまざま御祈りどもいふばかりなし」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「いか成神のとがめぞや」(2)物事の原因、理
16. いく‐はな【幾─】
日本国語大辞典
何組。*俳諧・玉海集〔1656〕一・春「連れ立ちていくはなもゆく花見哉〈貞正〉」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「男と女子と喧嘩して浜納屋の下で組んづ転ん
17. いただき【戴・頂】
日本国語大辞典
つやつやと繰りかかりて」*色葉字類抄〔1177~81〕「槇 イタタキ 木槇也」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「笠を此比取出せばいただきの下に此ふみ有」(
18. いちねん‐ほっき【一念発起】
日本国語大辞典
卒都婆(そとば)永離(よおり)三悪道、一念発起菩提心、それもいかでか劣るべき」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「勘十郎一念ほっきして、是、清十郎、今は我も
19. 一念発起
故事俗信ことわざ大辞典
見卒都婆(そとば)永離(よおり)三悪道、一念発起菩提心、それもいかでか劣るべき」浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)下「勘十郎一念ほっきして、是、清十郎、今は我も
20. いちねん‐ほっき【一念発起】
仏教語大辞典
一念発起するとき金剛の信心をたまはりぬれば」 2 それまでの考えをきっぱり改めること。 五十年忌歌念仏 下 「勘十郎一念ほっきして、是、清十郎、今は我懺悔せん(
21. いっ‐そう[‥サウ]【一左右】
日本国語大辞典
(ゴイッサウ) マチ マウシソロ」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「サア埒は明いた塗師(ぬし)屋殿ばんじは国より一左右(イッサウ)せん」*浄瑠
22. いっ‐ぱい【一杯・一盃】
日本国語大辞典
今月一ぱい位のものだ」(ハ)ある事柄や状態の限度ぎりぎりまで出す意を表わす。「精いっぱい」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「どくをあはする左治右衛門、心は
23. いっ‐ぴつ【一筆】
日本国語大辞典
〓進之候様にと申」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「そなたとわれとにあの仁から一筆とって置ならば」(5)(筆をとって書いて申し上げる
24. いっ‐ぷく【一服】
日本国語大辞典
初〕「たれやの人があはれみ、ちゃの一ふくもくれざれば、くたびれはつるおぢざう」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「口かはきてくるしきに、たばこ一ぷく所望した
25. いれあわせる【入合】[方言]
日本方言大辞典
愛知県名古屋市「このつぎにはきっといれあわせるでなん」562随筆名古屋言葉辞典(山田秋衛)1961浄瑠璃五十年忌歌念仏中「をのれが損はいれ合せ今は金もいらぬとい
26. いれ‐あわ・せる[‥あはせる]【入合】
日本国語大辞典
いれあは・す〔他サ下二〕まぜ合わせて平均化する。埋め合わせをする。償いをつける。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「をのれが損はいれ合せ今は金もいらぬといふ
27. いろ‐か【色香】
日本国語大辞典
其色香わが心の匂ひとなりてうつる也」(4)ものごとの様子や気配。また、態度や顔色。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「気に染まぬ、心の内の綟(もじ)の蚊屋、
28. いろは とも ちりぬるとも知(し)らぬ
日本国語大辞典
仮名文字さえも知らない無学なことをたとえていう。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「十一歳の彌生の花、いろはともちりぬるともしらぬ者の是程迄、算勘(さんかん
29. いろはともちりぬるとも知らぬ
故事俗信ことわざ大辞典
仮名文字さえも知らない無学なさま。いろはのいの字も知らぬ。 浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)中「十一歳の弥生の花、いろはともちりぬるともしらぬ者の是程迄、算勘
30. いん‐が【因果】
仏教語大辞典
7 未来。行く末。 好色一代女 一・四 「人の因果はしれがたし」 8 弱味。ひけめ。 五十年忌歌念仏 中 「恋する者の因果で」 9 錬成・訓練とその効果。 花
31. いんが の=網(あみ)[=綱(つな)]
日本国語大辞典
*虎寛本狂言・瓜盗人〔室町末~近世初〕「因果の綱に繋がれて、行どゆかれぬ死出の山」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「うらには大ぜいみちみちたり、跡へもさき
32. 因果の=網〔=綱〕
故事俗信ことわざ大辞典
虎寛本狂言・瓜盗人(室町末~近世初)「因果の綱に繫がれて、行どゆかれぬ死出の山」浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)中「うらには大ぜいみちみちたり、跡へもさきへも
33. うき‐よ【憂世・浮世】
日本国語大辞典
子・世間胸算用〔1692〕五・三「うき世に住から師走坊主も隙のないことぞかし」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「勘十郎めをさしころし、有がひもなき我命、し
34. うけ‐じょう[‥ジャウ]【請状】
日本国語大辞典
ごろ)は、奉公人の請状に、ふしをつけて橋々浦々迄もかたりなぐさむ、当世の人心」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「証文出して是見たか、をのれが請状にある親め
35. うけとり‐てがた【受取手形・請取手形】
日本国語大辞典
692〕四・一「三口合して六百七拾貫目渡して、請とり手形おしいただきて立帰る」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「そなたがたのふだ塩商(あきなひ)の損銀、か
36. うぞ‐ぶる・う[‥ぶるふ]【怖震】
日本国語大辞典
変化したものという)恐ろしさのためにぶるぶる震える。恐れおののく。おどふるう。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「下部(しもべ)共、衣裳を剥(は)いで振袖の
37. 歌念仏
世界大百科事典
元禄から享保(1688-1736)にかけて浄瑠璃風に語るようにもなった。詞章としては近松の《五十年忌歌念仏》の中にお夏清十郎の歌念仏がある。→歌説経岩崎 武夫
38. うたねんぶつ【歌念仏】画像
国史大辞典
慶安二年(一六四九)の『吾吟我集』にみえるのがはやく、詞章は、近松の浄瑠璃の『井筒業平河内通』や『五十年忌歌念仏』のなかに一部分が残されているのみで、近世中期以
39. うち‐てだい【内手代】
日本国語大辞典
〔名〕主人の家に同居している手代。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「うしろを見ればてておやは、内手代の源十郎に帳をよませて」
40. うち‐はやし【打囃・打囃子】
日本国語大辞典
〔1688〕三・一「全盛娘に琴、歌加留多、男子(むすこ)に万の打囃(ハヤシ)」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「茶の湯、盤上、うちはやし、男の芸に一つでも
41. うつくし・い【美・愛】
日本国語大辞典
三味線〔1701〕京・一「現銀弐千貫目、五年半にうつくしう皆になるのみならず」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「弟共下人共思召て御いけんなされ、うつくしく
42. うつくしー【美】[方言]
日本方言大辞典
池辺用太郎)1933 大分県臼杵市038全国方言資料(日本放送協会)1966~67浄瑠璃五十年忌歌念仏上「うつくしくおいとま取、二たび在所へ来る様に」《うつくし
43. 卯月の潤色(近松門左衛門集) 148ページ
日本古典文学全集
会陰から腹・胸の中央を走り下唇に通じる脈をいう。「目は働けど、息切れに任脈絶ゆる、両眼より」(五十年忌歌念仏)。のたうつに同じ。夫婦。「妹兄の義也。夫婦をいふ」
44. うて ず 押(お)されず
日本国語大辞典
負けず劣らず、優劣がない。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「大坂の娘子たちにまじりても、うてずをされず手入らずの田舎生れのおぼこにも」
45. 打てず押されず
故事俗信ことわざ大辞典
負けず劣らず。優劣をつけがたい。 浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上「大坂の娘子たちにまじりても、うてずをされず手入らずの田舎生れのおぼこにも」
46. うみ の 親(おや)
日本国語大辞典
(1)その人を産んだ親。実の親。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕上「うみの親の我らより清十郎めが命の親」*歌舞伎・青砥稿花紅彩画(白浪五人男)〔1862〕三
47. うら‐な・し【心無・裏無】
日本国語大辞典
〕二・五「うらなく命(いのち)も、其の男(おとこ)には惜(おし)からざりしに」*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「起請(きしゃう)誓紙(せいし)の、牛王(ご
48. えら が 過(す)ぎる
日本国語大辞典
度を越して言う。人をはばからず口にまかせて言う。口が過ぎる。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕下「ひろいせかいをおのれが口から、世間手代のならひとはゑらが過て
49. 鰓が過ぎる
故事俗信ことわざ大辞典
度を越して言う。言いすぎる。口がすぎる。 浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)下「ひろいせかいをおのれが口から、世間手代のならひとはゑらが過て聞にくい」
50. えら‐ぼね【鰓骨】
日本国語大辞典
支えている骨の総称。さいこつ。(2)あごの骨。多く、相手の口をののしっていうのに用いる。*浄瑠璃・五十年忌歌念仏〔1707〕中「讒訴(ざんそう)したる此えらぼね
「五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)」の情報だけではなく、「五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)と同じ浄瑠璃カテゴリの記事
じょう‐るり[ジャウ‥]【浄瑠璃】(日本国語大辞典)
(1)仏語。清浄、透明な瑠璃。また 清浄なもののたとえ。(2)平曲・謡曲などを源流とする音曲語り物の一つ。室町時代の末に、広く民衆に迎えられた琵琶や扇拍子を用いた新音曲の中、牛若丸と浄瑠璃姫との恋物語を内容とする「浄瑠璃物語(十二段草子)」が流行したところから
古浄瑠璃(国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
竹本義太夫と近松門左衛門の提携による新しい浄瑠璃に対して、それ以前の浄瑠璃をいう。従来、貞享二年(一六八五)竹本座二の替り興行の『出世景清』(近松作)を新浄瑠璃のはじめとする説(『外題年鑑』など)が多く行われた。浄瑠璃史の上ではそのころから完成期に入り
竹本義太夫(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
義太夫節の開祖で、竹本座の創設者。大坂・天王寺村の農家に生まれ、幼名を五郎兵衛という。早くから井上播磨掾の浄瑠璃にあこがれ、播磨の門弟清水理兵衛が『上東門院』を興行した際、そのワキを勤めた。1677年(延宝5)京都四条河原の宇治座『西行物語』に出演して嘉太夫
太夫(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
ある種の芸能人、神職、遊女などの称号または敬称。大夫とも書く。元来は中国の官制に倣った官位の一種で、五位の称である。古代に、五位の者が儀式およびそれに伴う芸能をつかさどったことから、転じて、神事芸能を奉仕する神職や芸能人の称となった。神事舞太夫、猿楽の太夫
仮名手本忠臣蔵(日本古典文学全集・日本大百科全書・世界大百科事典)
第一 鶴岡の饗応(兜改め) 〔一〕御馳走があっても食べてみないとそのうまさが味わえないということは、国が平和に治っている時は立派な武士の忠義も武勇も隠れているのに例えられ、それは星が昼には見えないで夜はきらめいて現れるようなものである。その例をここに
浄瑠璃と同じカテゴリの記事をもっと見る


「五十年忌歌念仏(近松門左衛門集)」は古典文学に関連のある記事です。
その他の古典文学に関連する記事
野白内証鑑(日本古典文学全集)
野白内証鑑一之巻目録自分の行状の弁解をした野郎の話秘密の色遊びはばれたが、始めより末に至って情勢が好転した野郎の大臣。その相手は羽ぶりのよい撞木町の女郎。悪性をささやいてすすめる耳塚の駕籠屋。客に肌を見せない白人の話 外面は菩薩のようだが内情は
豊後国風土記(日本古典文学全集)
豊後の国。郡は八所、〔郷は四十、里は百十〕駅は九所、〔みな小路〕烽は五所、〔みな下国〕寺は二所〔一つは僧の寺、一つは尼の寺〕である。

豊後の国は、本、豊前の国と合わせて一つの国であった。昔、纏向の日代の宮で天下をお治めになった大足彦の天皇
魯迅 その文学と革命(東洋文庫)
中国近代文学の父であり,偉大な思想家でもある魯迅は,知識人としての苦悩のなかで,中国の「寂寞」を見つめ,自らをも傷つける「革命」を志向する。著者会心の魯迅伝。1965年07月刊
論語徴(東洋文庫)
秦・漢以前の古文辞に対する確固たる自信から孔子の言論を読みとく,論語の注釈のなかでもっとも論争的な注釈書。卓抜した孔子論を展開するとともに,徂徠自身の思想も開陳する。第1巻は,学而,為政,八佾,里仁,公冶長,雍也,述而,泰伯。1994年03月刊
近世和歌集(日本古典文学全集)
年内立春 去年と今年の二本の緒で縒り合わせて掛けて同じ年が一本にまとまらないように、こんがらがってなかなか理解できない春はやって来た。やや趣向倒れの感がある。長嘯子としては機知を働かせたのだろうが。鶯 軒端の梅が咲いていて、一晩中鶯の到来を
古典文学に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1700冊以上(総額750万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶