1. 出世景清
日本大百科全書
浄瑠璃義太夫節じょうるりぎだゆうぶし。時代物。5段。近松門左衛門作。1685年(貞享2)2月、大坂・竹本座初演。謡曲『大仏供養だいぶつくよう』や幸若こうわか舞曲
2. 出世景清
世界大百科事典
人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。大坂竹本座初演。1685年(貞享2)正月,京から大坂道頓堀に下り競演を挑んだ宇治加賀掾座の二の替り《凱陣八島》(3月下旬まで
3. しゅっせかげきよ【出世景清】
日本国語大辞典
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。貞享二年(一六八五)大坂竹本座初演。幸若舞の「景清」や謡曲「景清」「大仏供養」などによって脚色。東大寺の大仏殿再興の工事場
4. しゅっせかげきよ【出世景清】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸前期の浄瑠璃。近松門左衛門作。時代物、五段。初演は大坂竹本座、一六八五年(貞享二)のこととされる。『平家物語』中の悪七兵衛景清と観音利生譚を結合させ
5. しゅっせかげきよ【出世景清】
国史大辞典
人形浄瑠璃、時代物、五段。近松門左衛門作。大坂竹本座初演。貞享二年(一六八五)二の替りと推定されている。京から大坂に下って興行した宇治加賀掾座の二の替り『凱陣
6. しゅっせかげきよ【出世景清】
歌舞伎事典
人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。大坂・竹本座初演。貞享二(1685)年正月、京から大坂道頓堀に下り競演を挑んだ宇治加賀掾座の二の替り《凱陣八島》(三月下旬
7. 出世景清(近松門左衛門集)
日本古典文学全集
72歳で没するまで歌舞伎脚本30余編、時代浄瑠璃80余編、世話浄瑠璃24編を書いた。本人の出世作となった『出世景清(しゅっせかげきよ)』、世話浄瑠璃の傑作『曾根
8. 出世景清(著作ID:226277)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよ 近松 門左衛門(ちかまつ もんざえもん) 浄瑠璃
9. 景清一代記(著作ID:4369559)
新日本古典籍データベース
かげきよいちだいき 出世景清 浄瑠璃 説経
10. 出世景清一代記(著作ID:4354170)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよいちだいき 近松 門左衛門(ちかまつ もんざえもん) 浄瑠璃
11. 出世景清一代記(著作ID:4388428)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよいちだいき 若松 若太夫 一世(わかまつ わかたゆう 1せい) 浄瑠璃 説経 昭和
12. 出世景清并義士伝(著作ID:4373718)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよならびにぎしでん 浄瑠璃 説経
13. 出世景清獄屋破之段(著作ID:1082935)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよろうやぶりのだん 説経祭文/出世かげ清獄屋破之段 出世景清獄屋破之段 説経
14. 松春辺出世景清(著作ID:1723440)
新日本古典籍データベース
まつのはるべしゅっせかげきよ 歌川 国直(うたがわ くになお) 画 晋米斎 玉粒(しんべいさい ぎょくりゅう) 作 合巻 文化一三刊
15. 阿古屋
世界大百科事典
近松門左衛門作《出世景清》,文耕堂・長谷川千四合作《壇浦兜軍記》などに登場する清水坂の遊女で,景清の愛人。幸若・古浄瑠璃《景清》では〈あこ王〉とある。あこ王は景
16. あこや【阿古屋】
日本国語大辞典
受けた京都五条坂の遊女。近松門左衛門作「出世景清」や文耕堂・長谷川千四合作「壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)」などに登場する。特に後者の三段目琴責めの場は有
17. あこや【阿古屋】
日本人名大辞典
浄瑠璃(じょうるり)「出世景清(しゅっせかげきよ)」などに登場する女性。京都清水坂の遊女で,源頼朝をねらう平家の残党平景清の子を生む。近松門左衛門作「出世景清」
18. あこや【阿古屋】
日本架空伝承人名事典
近松門左衛門作『出世景清』、文耕堂・長谷川千四合作『壇浦兜軍記』などに登場する清水坂の遊女で、景清の愛人。幸若・古浄瑠璃『景清』では「あこ王」とある。あこ王は景
19. あこやのことぜめ【阿古屋琴責】
国史大辞典
時代物の人形浄瑠璃『壇浦兜軍記』(五段)の第三段目前半の通称。文耕堂・長谷川千四(せんし)の合作。近松の『出世景清』の改作。享保十七年(一七三二)九月九日から大
20. あさ‐ゆう[‥ゆふ]【朝夕】
日本国語大辞典
*虎明本狂言・連歌盗人〔室町末~近世初〕「朝夕さへ成かぬるなりで、かやうに心がくる事」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「あさ夕にせまりかかるわびしき営みを仕る」
21. あざ‐まる【痣丸】
日本国語大辞典
は平家の侍、悪七兵衛景清と、名のりもあへずあざ丸を〈略〉するりと抜き持ち立ち向ひ」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「北の方も悦びて、宗盛公よりたび給ふあざ丸とい
22. あて‐おこな・う[‥おこなふ]【宛行・充行】
日本国語大辞典
鏡〔1659〕下「かたがたの奉公いかでか無にならん。国をのぞみにあておこなふべき」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕五「此上はたすけ置(おき)、ひうがの国宮崎の庄を
23. あに‐うえ[‥うへ]【兄上】
日本国語大辞典
〔名〕兄を敬っていう語。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「なふ兄上そもや御身はほんきにての給ふか」*浄瑠璃・用明天皇職人鑑〔1705〕三「『いもうとか』『兄上様
24. あんじ‐わずら・う[‥わづらふ]【案煩】
日本国語大辞典
ta (アンジワヅラウ)〈訳〉当惑している、または、考え込んでいる」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕道行「人目包みてくゐくゐとあんじわづらふ身の上に」*小学読本〔
25. いい‐おち[いひ‥]【言落】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(弁解などを)言えば言うほど、かえって悪くなっていくこと。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「申わけいたす程、皆いひおちにて候へ共」(2)「いいおとし
26. いう‐て‐も[いふ‥]
日本国語大辞典
の事なれば、あとさきのわきまへもなく」【二】〔接続〕そうは言っても。しかしながら。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「やああれ余すな。いうても是は一大じのはしら立
27. いかつ‐は・く【厳吐】
日本国語大辞典
〔自カ四〕はげしく言いののしる。暴言をはく。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「侍畜生(ぢくしゃう)大だはけといかつはいてぞ申ける」
28. いき‐ぼね【息骨】
日本国語大辞典
〔名〕声。音声。おとぼね。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「腕(うで)かなはずはなどいきぼねでも立ざるぞ」*浮世草子・けいせい伝受紙子〔1710〕四・四「いきぼ
29. いちかわさとじろう【市川左十次郎】[付録]
歌舞伎事典
鈴木俊之の名で初舞台。昭和63・9四世市川左團次の門下となり、国立劇場〈近松座〉第七回公演《出世景清》の軍兵で市川左十次郎を名のる。平成1・10ヨーロッパ公演、
30. いちかわますすけ【市川升助】[付録]
歌舞伎事典
昭和9。鹿児島県 昭和30・9九世市川海老蔵(一一世市川團十郎)に入門。昭和33・4名古屋御園座《出世景清》の軍兵で市川升助を名のり、初舞台。昭和44・3国立劇
31. いち‐しちにち【一七日】
日本国語大辞典
おなりあって、きのふ一七日にてあるあひだ、御とぶらひ、せんにふのきゃうをよませ申」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「とどろきの御坊にて一七日はつや申」*歌舞伎・
32. いち‐しちや【一七夜】
日本国語大辞典
〔名〕人の死後七日間の夜。または、七日目の夜。一七日(いちしちにち)。*浄瑠璃・山本版出世景清〔1685頃〕二「轟(とどろき)の御坊にて一七夜は通夜申し、やがて
33. いちねん‐さんぜん【一念三千】
仏教語大辞典
いちねん‐さんぜん 一念三千 の機 人の日常の心に備わっている悟りを開く三千の機縁のこと。 出世景清 「柱の数は天台の、一念三千の機をあらはし」 いちねん‐さん
34. 一念三千の機
仏教語大辞典
人の日常の心に備わっている悟りを開く三千の機縁のこと。 出世景清 「柱の数は天台の、一念三千の機をあらはし」
35. いっ‐ぷく【一腹】
日本国語大辞典
ととい也」*日葡辞書〔1603~04〕「Ippucu (イップク)。ヒトツノ ハラ」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「ここに阿古屋が一ぷくの兄伊庭(いば)の十蔵
36. いとう[いたう]【痛・甚】
日本国語大辞典
」*徒然草〔1331頃〕一九「晦日(つごもり)の夜、いたう闇きに、松どもともして」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「誠にひさしく逢はぬまに、子供もいとふ成人し、
37. いど‐ぐるま[ゐど‥]【井戸車】
日本国語大辞典
〔名〕車井戸の滑車。井戸の上の横木につるし、井戸縄をかけて釣瓶(つるべ)の上下を楽にするもの。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「水こそ家のたからなれ、めぐれやま
38. 井原西鶴画像
日本大百科全書
この二つの作品は、近松門左衛門が新進の竹本義太夫ぎだゆうのために書いた『賢女けんじょの手習并ならびに新暦』『出世景清』と競演になり、浄瑠璃史上画期的な事件を引き
39. いぶり‐さ
日本国語大辞典
〔名〕(「さ」は接尾語)不平不満の加減。つれなくするさま。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕道行「花にまがひのさくら海苔(のり)、天をひたせば雲のりに、月をつみてか
40. いみ
じ
日本国語大辞典
ほどにつけつつ、時にあひ、したり顔なるも、みづからはいみじと思ふらめど、いとくちをし」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕五「去年はりまのむろ山びつ中の水しま、ひよど
41. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 384ページ
日本古典文学全集
保護、身辺の世話に付けられた人。ごまかしを言う。嘘をつく。「真直に申せ.少も陳ぜば拷問せんと」(出世景清・三)。「言はせも果てず」に同じ。
42. いん‐よう[‥ヤウ]【陰陽】
日本国語大辞典
陰陽(インヤウ)の和する所の境を、成就とは知るべし」*文明本節用集〔室町中〕「陰陽 インヤウ」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「ゐんやうの二柱、二本の柱はめがみ
43. う・える[うゑる]【植】
日本国語大辞典
うふるにせいこんをつくしたらんには」(3)棒状のものを固定して立てる。また、はめこむ。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「一尺二寸の大くぎのうらをかへさず打たれば
44. うきよ‐ぐるい[‥ぐるひ]【浮世狂】
日本国語大辞典
*俳諧・はなひ草(寛永二〇年本)〔1643〕「うき世くるひなどは述懐にあらず、恋の世になるべし」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「りんきするではなけれ共、うきよ
45. うち‐あおの・く[‥あふのく]【打仰】
日本国語大辞典
向く」*古活字本毛詩抄〔17C前〕一八「打あをのいて天子をみまらすれば、ちっとも我をめぐまれぬよ」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「父上さらばと言ひ捨てて、兄の
46. うち‐かず・く[‥かづく]【打被】
日本国語大辞典
太平記〔14C後〕三二・直冬上洛事「薄衣(うすぎぬ)を打かつきて女の如くに出立て」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「編笠取て打かづき、おもてをさして出給へば」【
47. うち‐そん・ずる【打損】
日本国語大辞典
きっとめくばせし、やぜんきん時が、打そんせしも、きりたるゆへ、ただてどりにせよと」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「運強き重忠にて、我らが智略あらはれ、本意なく
48. うち‐た・てる【打立】
日本国語大辞典
水さはさはと舟の行跡〈伴柳〉」(ハ)(武器で相手を)盛んに打ちまくる。また、銃砲を盛んに撃つ。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「眉間(みけん)真向(まっかう)よ
49. うち‐だち【打太刀】
日本国語大辞典
i (ウチダチ)〈訳〉剣術で相手から学びとるために自分より強い人と顔を合わせる人」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「習はぬ女の身ながらも、兵法の打だちし、武道を
50. うち‐むか・う[‥むかふ]【打向】
日本国語大辞典
・藤戸「あはれ、へだてなくうちむかひておはしたらば、命ばかりは助けたてまつてまし」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「木工(もく)の頭(かみ)修理の頭、おのがしな