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  11. 出世景清

出世景清

ジャパンナレッジで閲覧できる『出世景清』の日本古典文学全集・歌舞伎事典・世界大百科事典のサンプルページ

新編 日本古典文学全集
出世景清(近松門左衛門集)
しゅっせかげきよ
【閲覧画面サンプル】
出世景清(近松門左衛門集) 全体

【上記の拡大画像】
出世景清(近松門左衛門集) 拡大

【現代語訳】
第一 〔一〕 
妙法蓮華経観世音菩薩、普門品第二十五は大乗経典の骨髄のように主要な部分で、信心の行者は広大な慈悲にあずかり奉るという、観音の威力こそありがたいことである。

平家の一族悪七兵衛景清は、西国四国の合戦において討ち死にしても当然のことであったが、死ぬのは軽くて易しいが、生きるほうが重く難しく、所詮は命を全うして平家の怨敵たる右大将頼朝に一太刀あびせ、平家の恥辱をすすがんものと、落人となって尾張の国熱田神宮の大宮司にちょっとした知り合いがあったので、ひっそり隠れていたのであった。

もともと大宮司は平家に厚い恩を蒙った人であり、親切にもてなし、小野姫という評判の一人娘を景清に嫁がせ、子供とも婿とも隔てなく大切に養っていた。

景清は大宮司の御前に出て、「まことに私、またとないご親切にあずかり、長く浪人していて埋れ木のように朽ち果ててしまう行く末頼みのない身ではありますが、せめて頼朝に一太刀あびせ、主君や父上の恨みを晴らし、その後は切腹してもともかく成し遂げたいと、空しい月

【目次】
出世景清(扉)
梗概
第一
熱田大宮司館の場
〔一〕景清、重忠殺害の計
〔二〕景清南都へ乗り込む
東大寺大仏殿の場
〔三〕重忠、総指揮の柱立て
〔四〕大仏再興祈願
〔五〕不審な人足
〔六〕見顕される景清
第二
阿古屋住家の場
〔七〕景清阿古屋の再会
〔八〕兄十蔵の唆哄
〔九〕訴人
清水寺轟坊の場
〔一〇〕討手と荒法師の戦い
〔一一〕討手の退却
第三
六波羅の場
〔一二〕熱田の大宮司入牢
小野姫道行
六波羅の場
〔一三〕小野姫、父出牢の願い
六条河原の場
〔一四〕小野姫拷問
〔一五〕景清見参
〔一六〕景清捕縛される
第四
六波羅新牢の場
〔一七〕景清の牢舎に通う小野姫
〔一八〕阿古屋の述懐
〔一九〕父を思う弥石弥若兄弟
〔二〇〕景清の苦衷
〔二一〕阿古屋の覚悟
〔二二〕十蔵の広言
〔二三〕牢を破る景清
第五
巨椋堤の場
〔二四〕頼朝南都へ下向
〔二五〕生き続ける獄門の景清
三条縄手の場
〔二六〕千手観音、景清の身替りに
清水寺轟坊の場
〔二七〕景清、死罪赦免される
〔二八〕景清、屋島の語り
〔二九〕景清自ら盲目となる



新版 歌舞伎事典

出世景清
しゅっせかげきよ
 人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。大坂・竹本座初演。貞享二(1685)年正月、京から大坂道頓堀に下り競演を挑んだ宇治加賀掾座の二の替り《凱陣八島》(三月下旬まで上演)に対抗して、義太夫が初めて近松に創作を依頼してできた曲で、貞享二年二の替りと推定される(従来は《外題年鑑》の貞享三年説)。五段曲。大筋は謡曲《大仏供養》、舞曲《景清》、古浄瑠璃《かげきよ》に拠るが、この年東大寺大仏修復の大勧進が開始された事件の当込みがある。また源平合戦の武将たちの五百年忌にも当たり、〈八島〉や〈景清〉の世界が選ばれた。平家の落武者景清の頼朝への復讐(当面邪魔者畠山重忠をつけ狙う)を縦筋に、閉塞状況の中で彼をかばう小野姫と、二人の子を儲けながら嫉妬の愛憎を利用した敵役兄十蔵の教唆で心ならずも裏切る阿古屋という、二人の対照的な女性の話を横筋として絡ませながら、入牢、阿古屋と二児の死、仏の身代り、頼朝への降伏、瞋恚しんいの炎を自ら消すための目くりという悲愴感に溢れ、変化に富んだ展開を見せる。本作は近松と義太夫の提携第一作という意味でも、その優れた悲劇性に対する近代の評価も加わって、浄瑠璃史上、古浄瑠璃と一線を画する作という位置付けを得ている。もっとも当時は義太夫の語り物の中ではさほど評判を得ていなかった模様であるが、しかし京の太夫山本角太夫の語り物としては、本作の影響力はきわめて大きく、多くの版を重ね、幕末に至るまで地方などで出版され、今も佐渡や金沢あたりで語り継がれている。それは観音利生譚としての本作の宗教性によるもので、江戸中期薩摩若太夫の説経祭文にも、この演目は採り入れられている。名場面も多く、小野姫の責め場と阿古屋の人間的苦悩は、後に《壇浦兜軍記》に〈阿古屋琴責〉として趣を変えて現れ、〈景清牢破り〉の勇壮な場面も歌舞伎や浮世絵世界に大きな影響を与えた。
景清物壇浦兜軍記
[信多 純一]


世界大百科事典

出世景清
しゅっせかげきよ

人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。大坂竹本座初演。1685年(貞享2)正月,京から大坂道頓堀に下り競演を挑んだ宇治加賀掾座の二の替り《凱陣八島》(3月下旬まで上演)に対抗して,竹本義太夫が初めて近松に創作を依頼してできた曲で,貞享2年二の替りと推定される(従来は《外題年鑑》の貞享3年説)。5段曲。大筋は能《大仏供養》,幸若舞曲《景清》,古浄瑠璃《かげきよ》に拠るが,この年東大寺大仏修復の大勧進が開始された事件の当込みがある。また源平合戦の武将たちの五百年忌にも当たり,〈八島〉や〈景清〉の世界が選ばれた。平家の落武者景清の頼朝への復讐(当面じゃま者畠山重忠をつけねらう)を縦筋に,閉塞状況の中で彼をかばう小野姫と,2人の子をもうけながら嫉妬の愛憎を利用した敵役兄十蔵の教唆で心ならずも裏切る阿古屋という,2人の対照的な女性の話を横筋として絡ませながら,入牢,阿古屋と2児の死,仏の身代り,頼朝への降伏,瞋恚(しんい)の炎をみずから消すため目をくりぬくという悲愴感に溢れ変化に富んだ展開を見せる。本作は近松と義太夫の提携第1作という意味でも,その優れた悲劇性に対する近代の評価も加わって,浄瑠璃史上,古浄瑠璃と一線を画する作という位置付けを得ている。もっとも当時は義太夫の語り物の中ではさほど評判を得ていなかったもようであるが,しかし京の太夫山本角太夫(山本土佐掾)の語り物としては,本作の影響力はきわめて大きく,多くの版を重ね,幕末に至るまで地方などで出版され,今も佐渡や金沢あたりで語り継がれている。それは観音利生譚としての本作の宗教性によるもので,江戸中期,薩摩若太夫の説経祭文にもこの演目は採り入れられている。名場面も多く,小野姫の責め場と阿古屋の人間的苦悩はのちに《壇浦兜軍記》に〈阿古屋琴責〉として趣を変えて現れ,〈景清牢破り〉の勇壮な場面も歌舞伎や浮世絵世界に大きな影響を与えた。
[信多 純一]

[索引語]
近松門左衛門 竹本義太夫 景清(人名) 阿古屋 山本土佐掾
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検索ヒット数 394
検索コンテンツ
1. 出世景清
日本大百科全書
浄瑠璃義太夫節じょうるりぎだゆうぶし。時代物。5段。近松門左衛門作。1685年(貞享2)2月、大坂・竹本座初演。謡曲『大仏供養だいぶつくよう』や幸若こうわか舞曲
2. 出世景清
世界大百科事典
人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。大坂竹本座初演。1685年(貞享2)正月,京から大坂道頓堀に下り競演を挑んだ宇治加賀掾座の二の替り《凱陣八島》(3月下旬まで
3. しゅっせかげきよ【出世景清】
日本国語大辞典
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。貞享二年(一六八五)大坂竹本座初演。幸若舞の「景清」や謡曲「景清」「大仏供養」などによって脚色。東大寺の大仏殿再興の工事場
4. しゅっせかげきよ【出世景清】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸前期の浄瑠璃。近松門左衛門作。時代物、五段。初演は大坂竹本座、一六八五年(貞享二)のこととされる。『平家物語』中の悪七兵衛景清と観音利生譚を結合させ
5. しゅっせかげきよ【出世景清】
国史大辞典
人形浄瑠璃、時代物、五段。近松門左衛門作。大坂竹本座初演。貞享二年(一六八五)二の替りと推定されている。京から大坂に下って興行した宇治加賀掾座の二の替り『凱陣
6. しゅっせかげきよ【出世景清】
歌舞伎事典
 人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。大坂・竹本座初演。貞享二(1685)年正月、京から大坂道頓堀に下り競演を挑んだ宇治加賀掾座の二の替り《凱陣八島》(三月下旬
7. 出世景清(近松門左衛門集)
日本古典文学全集
72歳で没するまで歌舞伎脚本30余編、時代浄瑠璃80余編、世話浄瑠璃24編を書いた。本人の出世作となった『出世景清(しゅっせかげきよ)』、世話浄瑠璃の傑作『曾根
8. 出世景清(著作ID:226277)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよ 近松 門左衛門(ちかまつ もんざえもん) 浄瑠璃 
9. 景清一代記(著作ID:4369559)
新日本古典籍データベース
かげきよいちだいき 出世景清 浄瑠璃 説経 
10. 出世景清一代記(著作ID:4354170)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよいちだいき 近松 門左衛門(ちかまつ もんざえもん) 浄瑠璃 
11. 出世景清一代記(著作ID:4388428)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよいちだいき 若松 若太夫 一世(わかまつ わかたゆう 1せい) 浄瑠璃 説経 昭和
12. 出世景清并義士伝(著作ID:4373718)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよならびにぎしでん 浄瑠璃 説経 
13. 出世景清獄屋破之段(著作ID:1082935)
新日本古典籍データベース
しゅっせかげきよろうやぶりのだん 説経祭文/出世かげ清獄屋破之段 出世景清獄屋破之段 説経 
14. 松春辺出世景清(著作ID:1723440)
新日本古典籍データベース
まつのはるべしゅっせかげきよ 歌川 国直(うたがわ くになお) 画 晋米斎 玉粒(しんべいさい ぎょくりゅう) 作 合巻 文化一三刊
15. 阿古屋
世界大百科事典
近松門左衛門作《出世景清》,文耕堂・長谷川千四合作《壇浦兜軍記》などに登場する清水坂の遊女で,景清の愛人。幸若・古浄瑠璃《景清》では〈あこ王〉とある。あこ王は景
16. あこや【阿古屋】
日本国語大辞典
受けた京都五条坂の遊女。近松門左衛門作「出世景清」や文耕堂・長谷川千四合作「壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)」などに登場する。特に後者の三段目琴責めの場は有
17. あこや【阿古屋】
日本人名大辞典
浄瑠璃(じょうるり)「出世景清(しゅっせかげきよ)」などに登場する女性。京都清水坂の遊女で,源頼朝をねらう平家の残党平景清の子を生む。近松門左衛門作「出世景清
18. あこや【阿古屋】
日本架空伝承人名事典
近松門左衛門作『出世景清』、文耕堂・長谷川千四合作『壇浦兜軍記』などに登場する清水坂の遊女で、景清の愛人。幸若・古浄瑠璃『景清』では「あこ王」とある。あこ王は景
19. あこやのことぜめ【阿古屋琴責】
国史大辞典
時代物の人形浄瑠璃『壇浦兜軍記』(五段)の第三段目前半の通称。文耕堂・長谷川千四(せんし)の合作。近松の『出世景清』の改作。享保十七年(一七三二)九月九日から大
20. あさ‐ゆう[‥ゆふ]【朝夕】
日本国語大辞典
*虎明本狂言・連歌盗人〔室町末~近世初〕「朝夕さへ成かぬるなりで、かやうに心がくる事」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「あさ夕にせまりかかるわびしき営みを仕る」
21. あざ‐まる【痣丸】
日本国語大辞典
は平家の侍、悪七兵衛景清と、名のりもあへずあざ丸を〈略〉するりと抜き持ち立ち向ひ」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「北の方も悦びて、宗盛公よりたび給ふあざ丸とい
22. あて‐おこな・う[‥おこなふ]【宛行・充行】
日本国語大辞典
鏡〔1659〕下「かたがたの奉公いかでか無にならん。国をのぞみにあておこなふべき」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕五「此上はたすけ置(おき)、ひうがの国宮崎の庄を
23. あに‐うえ[‥うへ]【兄上】
日本国語大辞典
〔名〕兄を敬っていう語。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「なふ兄上そもや御身はほんきにての給ふか」*浄瑠璃・用明天皇職人鑑〔1705〕三「『いもうとか』『兄上様
24. あんじ‐わずら・う[‥わづらふ]【案煩】
日本国語大辞典
ta (アンジワヅラウ)〈訳〉当惑している、または、考え込んでいる」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕道行「人目包みてくゐくゐとあんじわづらふ身の上に」*小学読本〔
25. いい‐おち[いひ‥]【言落】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(弁解などを)言えば言うほど、かえって悪くなっていくこと。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「申わけいたす程、皆いひおちにて候へ共」(2)「いいおとし
26. いう‐て‐も[いふ‥]
日本国語大辞典
の事なれば、あとさきのわきまへもなく」【二】〔接続〕そうは言っても。しかしながら。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「やああれ余すな。いうても是は一大じのはしら立
27. いかつ‐は・く【厳吐】
日本国語大辞典
〔自カ四〕はげしく言いののしる。暴言をはく。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「侍畜生(ぢくしゃう)大だはけといかつはいてぞ申ける」
28. いき‐ぼね【息骨】
日本国語大辞典
〔名〕声。音声。おとぼね。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「腕(うで)かなはずはなどいきぼねでも立ざるぞ」*浮世草子・けいせい伝受紙子〔1710〕四・四「いきぼ
29. いちかわさとじろう【市川左十次郎】[付録]
歌舞伎事典
鈴木俊之の名で初舞台。昭和63・9四世市川左團次の門下となり、国立劇場〈近松座〉第七回公演《出世景清》の軍兵で市川左十次郎を名のる。平成1・10ヨーロッパ公演、
30. いちかわますすけ【市川升助】[付録]
歌舞伎事典
昭和9。鹿児島県 昭和30・9九世市川海老蔵(一一世市川團十郎)に入門。昭和33・4名古屋御園座《出世景清》の軍兵で市川升助を名のり、初舞台。昭和44・3国立劇
31. いち‐しちにち【一七日】
日本国語大辞典
おなりあって、きのふ一七日にてあるあひだ、御とぶらひ、せんにふのきゃうをよませ申」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「とどろきの御坊にて一七日はつや申」*歌舞伎・
32. いち‐しちや【一七夜】
日本国語大辞典
〔名〕人の死後七日間の夜。または、七日目の夜。一七日(いちしちにち)。*浄瑠璃・山本版出世景清〔1685頃〕二「轟(とどろき)の御坊にて一七夜は通夜申し、やがて
33. いちねん‐さんぜん【一念三千】
仏教語大辞典
いちねん‐さんぜん 一念三千 の機 人の日常の心に備わっている悟りを開く三千の機縁のこと。 出世景清 「柱の数は天台の、一念三千の機をあらはし」 いちねん‐さん
34. 一念三千の機
仏教語大辞典
人の日常の心に備わっている悟りを開く三千の機縁のこと。 出世景清 「柱の数は天台の、一念三千の機をあらはし」
35. いっ‐ぷく【一腹】
日本国語大辞典
ととい也」*日葡辞書〔1603~04〕「Ippucu (イップク)。ヒトツノ ハラ」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「ここに阿古屋が一ぷくの兄伊庭(いば)の十蔵
36. いとう[いたう]【痛・甚】
日本国語大辞典
」*徒然草〔1331頃〕一九「晦日(つごもり)の夜、いたう闇きに、松どもともして」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「誠にひさしく逢はぬまに、子供もいとふ成人し、
37. いど‐ぐるま[ゐど‥]【井戸車】
日本国語大辞典
〔名〕車井戸の滑車。井戸の上の横木につるし、井戸縄をかけて釣瓶(つるべ)の上下を楽にするもの。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「水こそ家のたからなれ、めぐれやま
38. 井原西鶴画像
日本大百科全書
この二つの作品は、近松門左衛門が新進の竹本義太夫ぎだゆうのために書いた『賢女けんじょの手習并ならびに新暦』『出世景清』と競演になり、浄瑠璃史上画期的な事件を引き
39. いぶり‐さ
日本国語大辞典
〔名〕(「さ」は接尾語)不平不満の加減。つれなくするさま。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕道行「花にまがひのさくら海苔(のり)、天をひたせば雲のりに、月をつみてか
40. いみ〓
日本国語大辞典
ほどにつけつつ、時にあひ、したり顔なるも、みづからはいみじと思ふらめど、いとくちをし」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕五「去年はりまのむろ山びつ中の水しま、ひよど
41. 妹背山婦女庭訓(浄瑠璃集) 384ページ
日本古典文学全集
保護、身辺の世話に付けられた人。ごまかしを言う。嘘をつく。「真直に申せ.少も陳ぜば拷問せんと」(出世景清・三)。「言はせも果てず」に同じ。
42. いん‐よう[‥ヤウ]【陰陽】
日本国語大辞典
陰陽(インヤウ)の和する所の境を、成就とは知るべし」*文明本節用集〔室町中〕「陰陽 インヤウ」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「ゐんやうの二柱、二本の柱はめがみ
43. う・える[うゑる]【植】
日本国語大辞典
うふるにせいこんをつくしたらんには」(3)棒状のものを固定して立てる。また、はめこむ。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「一尺二寸の大くぎのうらをかへさず打たれば
44. うきよ‐ぐるい[‥ぐるひ]【浮世狂】
日本国語大辞典
*俳諧・はなひ草(寛永二〇年本)〔1643〕「うき世くるひなどは述懐にあらず、恋の世になるべし」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「りんきするではなけれ共、うきよ
45. うち‐あおの・く[‥あふのく]【打仰】
日本国語大辞典
向く」*古活字本毛詩抄〔17C前〕一八「打あをのいて天子をみまらすれば、ちっとも我をめぐまれぬよ」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕四「父上さらばと言ひ捨てて、兄の
46. うち‐かず・く[‥かづく]【打被】
日本国語大辞典
太平記〔14C後〕三二・直冬上洛事「薄衣(うすぎぬ)を打かつきて女の如くに出立て」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「編笠取て打かづき、おもてをさして出給へば」【
47. うち‐そん・ずる【打損】
日本国語大辞典
きっとめくばせし、やぜんきん時が、打そんせしも、きりたるゆへ、ただてどりにせよと」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「運強き重忠にて、我らが智略あらはれ、本意なく
48. うち‐た・てる【打立】
日本国語大辞典
水さはさはと舟の行跡〈伴柳〉」(ハ)(武器で相手を)盛んに打ちまくる。また、銃砲を盛んに撃つ。*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「眉間(みけん)真向(まっかう)よ
49. うち‐だち【打太刀】
日本国語大辞典
i (ウチダチ)〈訳〉剣術で相手から学びとるために自分より強い人と顔を合わせる人」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕二「習はぬ女の身ながらも、兵法の打だちし、武道を
50. うち‐むか・う[‥むかふ]【打向】
日本国語大辞典
・藤戸「あはれ、へだてなくうちむかひておはしたらば、命ばかりは助けたてまつてまし」*浄瑠璃・出世景清〔1685〕一「木工(もく)の頭(かみ)修理の頭、おのがしな
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水戸藩主徳川家が編纂し、明治維新以後は同家が事業を継続して完成した漢文の歴史書。神武天皇から後小松天皇に至る時代を対象として中国の正史の体裁である紀伝体に従って叙述。本紀七十三巻、列伝百七十巻、志百二十六巻、表二十八巻、合計三百九十七巻(別に目録
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