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日本永代蔵(井原西鶴集)

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新編 日本古典文学全集
日本永代蔵(井原西鶴集)
にっぽんえいたいぐら(いはらさいかくしゅう)
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【現代語訳】
初午は乗って来る仕合せ 
天は、何も言わず国土に深い恩恵を施しているが、人間は、誠実でありつつ、虚偽に及ぶことも多い。それは、人の心が、本来、無の状態にあり、事物に反応するだけのものだからだ。このように、人間が善と悪との中間で揺れ動きつつ生きる、正しい今の時代を、ゆったりと生きてゆく人は、人の中の人ともいうべきで、凡人とは異なる。凡人にとって一生の一大事は、この世を生きることなのだから、その職業が士農工商であればもとより、神仏を祀る僧・神官であればなおさら、倹約の神のお告げに従って、金銀をためねばならぬ。これこそは、両親以外で命の親と呼べるものなのだ。もっとも、人の命など、長いと観じても明朝どうなるかわからぬし、短いと思えば今夕にもわからぬ。だから古人も、「天地は万物を宿す宿屋で、歳月は、ちょっとそこに泊るだけの永遠の旅人のようなもの、いわば、人生は夢か幻」と言っているのだろう。またたく間の火葬の煙となって、この世から消えてしまえば、金銀といえども瓦や石以下で、あの世で役に立ちそうにない……。とはいっても、残しておけば子孫のためにはなるものだし、ひそ

【目次】
日本永代蔵(扉)
日本永代蔵 一(扉)
巻一 あらまし
日本永代蔵 巻一 目録
初午は乗つて来る仕合せ
二代目に破る扇の風
浪風静かに神通丸
昔は掛算今は当座銀
世は欲の入札に仕合せ
日本永代蔵 二(扉)
巻二 あらまし
日本永代蔵 巻二 目録
世界の借屋大将
怪我の冬神鳴
才覚を笠に着る大黒
天狗は家名風車
舟人馬方鐙屋の庭
日本永代蔵 三(扉)
巻三 あらまし
日本永代蔵 巻三 目録
煎じやう常とはかはる問薬
国に移して風呂釜の大臣
世は抜取りの観音の眼
高野山借銭塚の施主
紙子身代の破れ時
日本永代蔵 四(扉)
巻四 あらまし
日本永代蔵 巻四 目録
祈る印の神の折敷
心を畳込む古筆屏風
仕合せの種を蒔銭
茶の十徳も一度に皆
伊勢海老の高買
日本永代蔵 五(扉)
巻五 あらまし
日本永代蔵 巻五 目録
第一 廻り遠きは時計細工
第二 世渡りには淀鯉のはたらき
第三 大豆一粒の光り堂
第四 朝の塩籠夕の油桶
第五 三匁五分曙のかね
日本永代蔵 六(扉)
巻六 あらまし
日本永代蔵 巻六 目録
第一 銀のなる木は門口の柊
第二 見立てて養子が利発
第三 買置は世の心やすい時
第四 身代かたまる淀川の漆
第五 智恵をはかる八十八の升掻

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1. 日本永代蔵(井原西鶴集)
日本古典文学全集
くおおかがみ)』、武家物の『武道伝来記』、雑話物(説話物)の『西鶴諸国ばなし』、町人物の『日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)』、『世間胸算用(せけんむねざんよう
2. 日本永代蔵画像
日本大百科全書
井原西鶴さいかくの浮世草子。1688年(貞享5)1月、大坂・森田庄太郎、京都・金屋長兵衛、江戸・西村梅風軒の三都書林が連名して刊行。6巻6冊。副題に「大福新長者
3. にっぽんえいたいぐら【日本永代蔵】
日本国語大辞典
浮世草子。六巻、各巻五章、全三〇章。井原西鶴作。元祿元年(一六八八)刊。副題は大福新長者教。西鶴町人物の第一作。知恵と才覚と倹約によって富を獲得する商人、放蕩(
4. にっぽんえいたいぐら【日本永代蔵】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸前期の浮世草子。井原西鶴作。一六八八年(貞享五)刊。三十話からなる短編集。才知と勤勉努力によって成功する町人の話を、失敗談などを交えて描く。金欲に生
5. 『日本永代蔵』
日本史年表
1688年〈元禄元(9・30) 戊辰〉 1・‐ 井原西鶴 『日本永代蔵』 刊。
6. 日本永代蔵
世界大百科事典
西鶴作の浮世草子。正しくは〈にっぽんえいたいぐら〉と読む。1688年(元禄1)刊。6巻30章。西鶴町人物の第1作で,副題に〈大福新長者教〉とあり,1627年(寛
7. にほんえいたいぐら【日本永代蔵】
国史大辞典
論叢』所収)、宗政五十緒「「日本永代蔵」の精神構造」(『西鶴の研究』所収)、村田穆「「日本永代蔵」二つの断章」(野間光辰編『西鶴論叢』所収)、谷脇理史「「日本永
8. 日本永代蔵(著作ID:49898)
新日本古典籍データベース
にっぽんえいたいぐら 大福新長者教 井原 西鶴(いはら さいかく) 浮世草子 貞享五刊
9. 頼母子[図版]画像
国史大辞典
日本永代蔵 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
10. みそ屋での結納[図版]画像
国史大辞典
日本永代藏 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. 
11. 『日本永代蔵』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
巻5 井原西鶴さいかく著 1688年(貞享5)刊国立国会図書館所蔵
12. あい‐さつ【挨拶】
日本国語大辞典
(4)人と人との関係が、親密になるようにはたらきかけること。(イ)とりもち。仲介。紹介。世話。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕六・三「夫婦最前の薬師(くすし)
13. あい‐すま・す[あひ‥]【相済】
日本国語大辞典
〕「Aisumaxi, su, aita (アイスマス)〈訳〉物事を完了する」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕一・一「当年壱銭あづかりて、来年弐銭にして返し、
14. あいそう が 尽(つ)きる
日本国語大辞典
出ある事「明日門外に候事御覧じ候ひなば、義経があいそうもつきて思召されんずる」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・四「後には下々も愛想(アヒソウ)つきて物すご
15. あい‐の‐やま[あひ‥]【間山】
日本国語大辞典
*俳諧・鴉鷺俳諧〔1646〕「まづきき給へこきう尺八 参宮の日はまだ高きあひの山〈満直〉」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・三「相(アヒ)の山の袖乞迄も、心
16. あいのやまぶし【間の山節】
国史大辞典
胎蔵界の曼陀羅に、血脈一つに数珠一連、これが冥途の友となる」。井原西鶴の『好色一代女』六(貞享三年刊)、『日本永代蔵』四(元禄元年刊)および近松門左衛門作『傾城
17. あお‐がい[あをがひ]【青貝】
日本国語大辞典
(アヲガイ)〈訳〉ウルシではりつけられた牡蠣(かき)の貝殻の小片でなされた細工物」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕三・二「京作りの普請美を尽(つ)くして〈略〉
18. あおぎ‐た・てる[あふぎ‥]【扇立】
日本国語大辞典
*寛永刊本蒙求抄〔1529頃〕一「更相動─とは扇で物をあをきたつるやうに動すぞ」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕三・二「美女を左右に分けて其身は真中に座して汗
19. あお‐そ[あを‥]【青麻・青苧】
日本国語大辞典
)自筆書状(大日本古文書一・三四六)「抑青苧公銭知行之処、此三ケ年一向無沙汰」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・五「『当年の紅(べに)の花の出来は』『青苧(
20. あおもの‐や[あをもの‥]【青物屋】
日本国語大辞典
〔名〕野菜などを販売する人。また、その商店。八百屋。青物商。青物店。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕三・一「雨の降日は、此木屑より箸を削て、須田町、瀬戸物町の
21. あかがね‐あみ【銅網】
日本国語大辞典
〔名〕銅の針金で、網のように編んだもの。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕五・二「鏡台の金物、銅網(アカガネアミ)の鼠取」
22. あかがね‐やま【銅山】
日本国語大辞典
〔名〕銅を掘り出す山。どうざん。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕六・五「又銅(アカガネ)山にかかりて、俄(にはか)ぶけんになるも有」アカ
23. あかし‐ちぢみ【明石縮】
日本国語大辞典
そのまま用いている。あかし。*俳諧・雑巾〔1681〕夏「明石縮夏をしぞ思ふ櫃がくれ〈口楽〉」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕一・四「中将姫の手織の蚊屋、人丸の
24. あき‐ち【空地・明地】
日本国語大辞典
3~04〕「Aqigi (アキヂ)〈訳〉家もなく、耕作もしていない土地や場所」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・一「屋敷の空地(アキチ)に柳、柊〈略〉など取
25. あき‐ど【明所・空所】
日本国語大辞典
明(アキ)どもなく針を立並(たてならべ)、さもすさまじき調伏(てうぶく)の形」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕六・五「明地(あきち)野原まですこしの明所(アキ
26. あきない‐ぐち[あきなひ‥]【商口】
日本国語大辞典
*俳諧・物種集〔1678〕「旅つつら高野聖のときほとき 商口ののりのことはり〈宗因〉」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕一・五「小男なり共、はげあたまなり共、商
27. あきない‐ごと[あきなひ‥]【商事】
日本国語大辞典
*日葡辞書〔1603~04〕「Aqinaigoto (アキナイゴト)〈訳〉商売」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・五「商(アキナヒ)事せぬ日は少しにても銭銀
28. あきない‐じょうず[あきなひジャウズ]【商上手】
日本国語大辞典
〕賦何公誹諧「春日のまはる商ひ上手〈賀子〉 秤目も律義にかへる棹の厂〈西里〉」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・四「商(アキナヒ)上手(じゃうズ)の者は世を
29. あきない‐てだい[あきなひ‥]【商手代】
日本国語大辞典
商取引に従事する手代。〓内証手代。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・五「商(アキナヒ)手代内証手代金銀の渡し役、入帳の付手」
30. あきなひ-ぐち【商ひ口】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕《近世語》商売上手な話し方。売り口上。 「商ひ口利きて」〈西鶴・日本永代蔵・1・5〉商いの駆け引き応対が上手で。
31. あき‐のりもの【空乗物・明乗物】
日本国語大辞典
〔名〕人の乗っていない乗り物。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・四「明乗物(アキノリモノ)ばかり残りて眼前に火宅のくるしみ、をのをのにげ帰りて皆菩提心にぞ成
32. あき‐ふね【秋船】
日本国語大辞典
84〕五・四「日数をふりて、秋舟(アキフネ)も入れば、此津糸にしきの山をなし」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕五・一「秋舟(アキフネ)入ての有さま」
33. あき‐ぶくろ【空袋・明袋】
日本国語大辞典
〔名〕中に何もはいっていない袋。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕一・二「斎米(ときまい)入し明袋(アキブクロ)持し片手に」*続百鬼園随筆〔1934〕〈内田百
34. あきんど‐かたぎ【商人気質】
日本国語大辞典
〔名〕商人特有の、損得に敏感な気性。勘定高い商人の気質、習慣。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・五「此の問屋に数(す)年あまた商(アキ)人形(カタ)気を見及
35. あ・く【明・開・空】
日本国語大辞典
1604~08〕「メヲaqumo (アクモ) フサグモ コチノ ママデ アル」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・一「手代、我を折て、喰(くひ)もせぬ餠に口を
36. あく‐ぎん【悪銀】
日本国語大辞典
量目不足のもの、変形のものなどがある。また、にせがねのことをもいう。わるがね。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕五・五「先程の利銀の内三匁五分の豆板悪銀(アクギ
37. あくしょ‐づかい[‥づかひ]【悪所遣】
日本国語大辞典
〔名〕遊里などで金銭を浪費すること。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・五「若ひ手代は、悪所つかひ仕過し、とかく親かたに徳をつけず」*浮世草子・傾城色三味線〔
38. あく‐じ【悪事】
日本国語大辞典
仍先奉産仮文也」*今昔物語集〔1120頃か〕一・一三「天より悪事の物降り、様々の悪相を現ず」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕三・二「其身に悪(アク)事かさなり
39. あく‐じょ[‥ヂョ]【悪女】
日本国語大辞典
らをいひたつれば、いかなるあく女も、よき女に、みゆるによってのてうほうですは」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕三・五「霊照女は悪女(アクヂョ)なるべし。美形な
40. あけ の 年(とし)
日本国語大辞典
みょうねん。*咄本・醒睡笑〔1628〕五「歌詠みて児死にけり。明けの年の亡き日にあたり」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・五「神無月の初めより山道を埋み人馬
41. あげや‐の‐まち【揚屋町】
日本国語大辞典
〔名〕「あげやまち(揚屋町)」に同じ。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕一・二「けふ一日の遊興して、老ての話の種にもと思ひ極め、揚屋(アゲヤ)の町は思ひもよらず
42. あ・げる【上・揚・挙】
日本国語大辞典
4〕「フシンヲ aguru (アグル)〈訳〉工事を完成する、または、中止する」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・五「借銭の済(すま)しやうは、もうけの有時、
43. あさ‐えびす【朝恵(ヱ)比須】
日本国語大辞典
640頃〕上「けさあさゑびすをいわゐそこない、かいまけたるだにもはらのたつに」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・四「二十年以来(このかた)、朝(アサ)ゑびす
44. あさぎ‐いろ【浅葱色・浅黄色】
日本国語大辞典
*建礼門院右京大夫集〔13C前〕「空を見上げたれば、ことにはれてあさき色なるに」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・三「自然浅黄色(アサギイロ)なる猿もがな、
45. あさぎ‐じ[‥ヂ]【浅葱地・浅黄地】
日本国語大辞典
〔名〕地色があさぎ色の織物。*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕三・三「時代わたりの柿地(かきぢ)の小釣(こづる)、浅黄地(アサキヂ)の花兎(はなうさぎ)」*みだ
46. あさ‐ぬの【麻布】
日本国語大辞典
合〔1500頃か〕五八番「一筋の霜かとぞ見る賤のめが織る麻ぬのの月の夜ざらし」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕五・三「女は麻布(アサヌノ)を織延(をりのべ)」
47. あさひでらあと【朝日寺跡】奈良県:天理市/朝和地区/佐保庄村
日本歴史地名大系
浄土宗)の天文五年の名号碑にも「奈良長谷寺各夜一千三百日結願山城相楽沙門順」とある。なお「日本永代蔵」に「足引の大和機を立、東あかりの朝日の里に、川ばたの九介と
48. あさひ‐の‐さと【朝日の里】
日本国語大辞典
古墳も多い。*浄瑠璃・暦〔1685〕一「所もしかもあさひのさと、此まましぼませ給ふかや」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕五・三「朝日(アサヒ)の里(サト)に川
49. あさ‐ま【浅─】
日本国語大辞典
籠め進(まゐ)らせて」*日葡辞書〔1603~04〕「Asamani (アサマニ) イイナス」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕四・三「伊勢の社(やしろ)のかろか
50. あさ‐みゃく【朝脈】
日本国語大辞典
し、朝脈(アサミャク)とらんとや、早朝(まだき)よりきたり、案内をこひければ」*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕二・二「医者(くすし)も、傾城の身に同じ、呼ぬ所
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