1. うれつむ‐はな【末摘花】
日本国語大辞典
〔名〕植物「べにばな(紅花)」の異名。
[ナ]
...2. 末摘花(源氏物語)
日本古典文学全集
主人公・光源氏の恋と栄華と苦悩の生涯と、その一族たちのさまざまの人生を、70年余にわたって構成。王朝文化と宮廷貴族の内実を優美に描き尽くした、まさに文学史上の奇 ...
3. すえつむ‐はな[すゑつむ:]【末摘花】
日本国語大辞典
14頃〕末摘花「なつかしき色ともなしになににこのすゑつむ花を袖に触れけむ」*至宝抄〔1585〕「中の夏〈略〉末つむ花 紅の花の事なり」*大和本草〔1709〕六「 ...
4. 末摘花
日本大百科全書
収める。書名は『誹風(はいふう)末摘花』とも。「末摘花」は、川柳評万句合(まんくあわせ)の末番(すえばん)(末等入賞)中より恋の句を抜粋したことを、『源氏物語』 ...
5. 末摘花
世界大百科事典
川柳風狂句艶句集。《誹風末摘花》とも記す。初編は書肆花屋久次郎編。1776年(安永5)刊。二編以下は浅草似実軒酔茶(戯号)編。83年(天明3)二編,91年(寛政 ...
6. すえつむ‐はな【末摘花】
デジタル大辞泉
《花が茎の末の方から咲きはじめるのを順次摘み取るところから》ベニバナの別名。《季 夏》「わが恋は―の莟かな/子規」 ...
7. すえつむはな【末摘花】[書名]
デジタル大辞泉
源氏物語第6巻の巻名。光源氏、18歳から19歳。源氏は常陸宮(ひたちのみや)の娘末摘花と契りを結び、翌朝大きな赤鼻の醜女だったことを知る。 ...
8. 末摘花(すえつむはな)
古事類苑
植物部 洋巻 第2巻 753ページ ...
9. すえつむはな【末摘花】
日本人名大辞典
「源氏物語」の登場人物。常陸宮(ひたちのみや)の姫。容姿がみにくく,ながくのびた鼻の先が末摘花(ベニバナ)でそめたようにあかい。光源氏はそれとは知らず一夜をちぎ ...
10. すえつむはな【末摘花】
日本架空伝承人名事典
さ劣るまじう、袿(うちき)の裾にたまりて、ひかれたるほど、一尺ばかり余りたらむと見ゆ。源氏物語末摘花巻源氏名は末摘花がうれ残り編者/評者:呉陵軒可有ら(編)出典 ...
11. すえつむはな【末摘花】
国史大辞典
⇒誹風末摘花(はいふうすえつむはな) ...
12. かんじょうすえつむはな【閑情末摘花】
デジタル大辞泉
人情本。松亭金水作、歌川貞重画。天保10〜12年(1839〜1841)刊。5編15冊。福見屋米次郎と馴染みの遊女清鶴、その妹のお里ほか、二組の恋人たちの愛と葛藤 ...
13. かんじょうすえつむはな[カンジャウすゑつむはな]【閑情末摘花】
日本国語大辞典
人情本。五編一五冊。松亭金水作・歌川貞重画。天保一〇〜一二年(一八三九〜四一)刊。福見屋米次郎と馴染みの遊女清鶴とその妹お里、米次郎の妹遠世(おちせ)と隣家の息 ...
14. かんじょうすえつむはな【閑情末摘花】
国史大辞典
人情本。五編。天保十年(一八三九)初編刊。松亭金水作。福見屋米次郎と門付の娘お里、米次郎の妹遠世(おちせ)と隣家の息子清之助、福見屋出入りの職人久治と米次郎の ...
15. 『閑情末摘花』
日本史年表
1839年〈天保10 己亥〉 この年 松亭金水 『閑情末摘花』 初編刊(2・3編、天保11年刊.4・5編、天保12年刊)。 ...
16. くれない の 末摘花(すえつむはな)
日本国語大辞典
べにばな(紅花)」の異名。*万葉集〔8C後〕一〇・一九九三「外(よそ)のみに見つつ恋なむ紅乃末摘花(くれなゐノすゑつむはな)の色に出でずとも〈作者未詳〉」*古今 ...
17. 『誹風末摘花』
日本史年表
1776年〈安永5 丙申〉 この年 星運堂・雨譚編か 『誹風末摘花』 刊(~享和元年)。 ...
18. はいふうすえつむはな【誹風末摘花】
デジタル大辞泉
川柳集。4編4冊。似実軒酔茶(にじつけんよいちゃ)ほか編。安永5〜享和元年(1776〜1801)刊。川柳評の万句合(まんくあわせ)などから好色的な句を集めたもの ...
19. はいふうすえつむはな[ハイフウすゑつむはな]【誹風末摘花】
日本国語大辞典
川柳集。四冊。初編は似実軒酔茶が編み、続けて四編まで刊行された。安永五〜享和元年(一七七六〜一八〇一)刊。「川柳評万句合」などの中から末番句(すえばんく)すなわ ...
20. はいふうすえつむはな【誹風末摘花】
国史大辞典
翻刻は多いが、岡田甫の『定本誹風末摘花』が、出典調査に用語辞典を加えて親切である。 [参考文献]大曲駒村『定本末摘花通解』、柳田良一『新註誹風末摘花』、岡田甫『 ...
21. あいしらう[方言]
日本方言大辞典
愛媛県松山「よーお客さんをあいしらうものじゃ」846伊予松山方言集(岡野久胤)1938源氏末摘花「いと深からずとも、なだらかなるほどにあひしらはむ人もがな」《 ...
22. いえもと【家元】[方言]
日本方言大辞典
本家。 大分県大分郡941豊後方言集(大分県立第一高等女学校国文会)1933~34人情本閑情末摘花二・四回「彼処は慈母おっかさんのお家元じゃアございませんか」 ...
23. うじゃける[方言]
日本方言大辞典
根方言考(井沢隆俊)1960 愛知県名古屋市562随筆名古屋言葉辞典(山田秋衛)1961雑俳末摘花四「うじゃじゃけたやうに女はおやす也」 ...
24. うつしえ【写絵】[方言]
日本方言大辞典
(1)影絵。 江戸※114皇都午睡(西沢一鳳)1850頃雑俳末摘花三「外ほかの見人みて居ずはと写しゑでおやし」(2)映画。 石川県鳳至郡409石川県鳳至郡誌(鳳 ...
25. おがる[方言]
日本方言大辞典
岩手県教育会胆沢郡部会)1927 山形県139山形県方言辞典(山形県方言研究会)1970雑俳末摘花三「何にかよむほったて尻がおがらせる」《おんがる》 神奈川県中 ...
26. おやわん【親椀】[方言]
日本方言大辞典
長野県佐久493東信濃方言集(上原邦一)1976 広島県比婆郡040現地採録、または報告によるもの雑俳末摘花初「物思ひ下女おやわんへ汁をもり」(2)宴席に用いる ...
27. かけくら【駆競】[方言]
日本方言大辞典
和歌山市691和歌山方言集(杉村広太郎)1936 熊本市919方言と性格と分布相(田中正行)1942人情本閑情末摘花二・一〇回「駈競かけくらを、するより早き日の ...
28. かしなん【蚊死―】[方言]
日本方言大辞典
和歌山県054方言(雑誌)1931~1938 広島県双三郡778広島県隻三郡誌(双三郡役所)1923人情本閑情末摘花初・一回「お屓まけに蚊不死かしなん〈略〉がす ...
29. かみ【上】[方言]
日本方言大辞典
広戸惇・矢富熊一郎)1963 香川県大川郡829香川県方言辞典(近石泰秋)1976人情本閑情末摘花二・九回「『あい』と立って上の間の屛風を明け」《かんま》 島根 ...
30. さしつぎ【差次】[方言]
日本方言大辞典
鹿児島県肝属郡「さしつぎの弟」「さしつぎの妹」970大隅肝属郡方言集(野村伝四)1942源氏末摘花「左衛門のめのととて、大弐のさしつきにおぼいたるが娘、大輔の命 ...
31. しょくすぎる【職過】[方言]
日本方言大辞典
に立派な洋服なんどー買うなんちゅーはしょくすぎる」463奈良田の方言(深沢正志)1957雑俳末摘花二「夜たかでもしょく過やすとむこいはれ」《しょくすぎー》 島根 ...
32. せつない【切】[方言]
日本方言大辞典
40 長野県諏訪「この頃はせつねー暮しをする」054方言(雑誌)1931~1938人情本閑情末摘花初・五回「何程切ないからと言って其様そんな事に成っちゃア」《へ ...
33. ぞやみ【序病】[方言]
日本方言大辞典
長崎県壱岐島「疱瘡わぞやみの五六日せにゃ出ん」915続壱岐島方言集(山口麻太郎)1937雑俳末摘花二「ろうがいのぞやみやったらうずく也」《どやみ》 東京都八王子 ...
34. たこぼーず【蛸坊主】[方言]
日本方言大辞典
言(石川緑泥)1934 三重県度会郡986奄美大島語概観(鹿児島県立大島中学校)1933雑俳末摘花初「いろは茶屋たこがとれねばしけの内」(2)坊主頭。 千葉県海 ...
35. ちじれげ【縮毛】[方言]
日本方言大辞典
中心とした方言並びに発音語法の一考察(池田一男)1958(1)の意の「ちぢれがみ」の例。雑俳末摘花「わる口をいいなさるなとちちれかみ」 ...
36. つらら(氷柱)[方言の地図帳]
日本方言大辞典
のが多いが、タルヒもその例である。タロッペ、タルキなどはその変化と考えられる。『源氏物語』(末摘花)に「朝日さす軒のたるひは解けながらなどかつららの結ぼほるらむ ...
37. にちる[方言]
日本方言大辞典
誌)1952 兵庫県淡路島671淡路方言研究(田中万兵衛)1934「ねじこむ」の意の例。雑俳末摘花初「ずばらんで居ますとにちる下女が宿」 ...
38. ふきだけ【吹竹】[方言]
日本方言大辞典
富熊一郎)1963 香川県綾歌郡・仲多度郡829香川県方言辞典(近石泰秋)1976人情本閑情末摘花初・一回「行灯の火を付木に移して、はや吹付る吹竹の」《ふぃきだ ...
39. ふすぼり【燻】[方言]
日本方言大辞典
島根県石見「炬燵の中のふすぼりを取ってのけー」725島根県方言辞典(広戸惇・矢富熊一郎)1963人情本閑情末摘花初・五回「土瓶の尻、焚火にかけし薫ふすぼりの、光 ...
40. あい‐かた[あひ:]【相方・合方】
日本国語大辞典
〕四・一一「催従(もより)にまかせ好類(アイカタ)につれ東山北野に集会(つどひ)て」*雑俳・末摘花〔1776〜1801〕初「相方の無いはかかとで骨を折」(ロ)( ...
41. あい‐しら・う[あひしらふ]
日本国語大辞典
第一の耳と申すなり」(2)相手になる。相手をする。(イ)応対する。応答する。*源氏物語〔1001〜14頃〕末摘花「いと深からずとも、なだらかなるほどにあひしらは ...
42. あい‐ばらみ[あひ:]【相孕】
日本国語大辞典
」*歌舞伎・好色伝受〔1693〕上「両方相孕みぢゃが、一処に置いて怪我はあるまいか」*雑俳・末摘花〔1776〜1801〕四「おかしさは芋でんがくで相ばらみ」《あ ...
43. あえ なむ
日本国語大辞典
おそろしき物の中にすてたりともあへなむ。ただ神ほとけにまかせたてまつる」*源氏物語〔1001〜14頃〕末摘花「平仲がやうに色どりそへ給ふな。赤からむはあえなむ」 ...
44. あえ‐なむ【敢へなむ】
デジタル大辞泉
+推量の助動詞「む」》がまんしよう。差し支えはないだろう。よかろう。 「赤からむは―」〈源・末摘花〉 ...
45. 葵(源氏物語) 54ページ
日本古典文学全集
ともいう。この「おとど」は、老女に対する敬称。おどけた口調の戯れ言である。末摘花を初めて訪れたときのことか。→末摘花[1]〔四〕。それならば、春のことで秋のこと ...
46. あお‐にょうぼう[あをニョウバウ]【青女房】
日本国語大辞典
云由也」(3)若い女性。*雑俳・天神花〔1753〕「わっさりと・前でむすんだ青女房」*雑俳・末摘花〔1776〜1801〕二「板ねぶとおぼしき人の青女房」アオニョ ...
47. あか‐がい[:がひ]【赤貝・蚶】
日本国語大辞典
*浮世草子・好色旅日記〔1687〕五「まんまと生た赤貝(アカガイ)におちそめて、さんざん取みだし」*雑俳・末摘花〔1776〜1801〕一「蛤(はまぐり)は初手赤 ...
48. 明石(源氏物語) 240ページ
日本古典文学全集
れませんような今宵の風情でございます」と、感涙を流して 前出(須磨一七六・一九九ページ)。→末摘花[1]二六七ページ注一五。従者たちは、主人の胸中を察し気持が高 ...
49. 明石(源氏物語) 248ページ
日本古典文学全集
繰り返し語られていた。→帚木[1]六〇ページ、夕顔[1]一四四ページ、若紫[1]二〇九ページ、末摘花[1]二六九ページ。高麗産の丁子色(香色とも。黄色に赤みのあ ...
50. 明石(源氏物語) 249ページ
日本古典文学全集
檀の皮から作るので、檀紙ともいう。白色、厚く、面に皺がある。懸想文の返歌に陸奥国紙を用いるのは古風。→末摘花[1]二九八ページ注一四。「よしばむ」は、風情があっ ...