1. 養老律令
日本大百科全書
日本古代の基本法典。律は名例(みょうれい)、衛禁(えごん)、職制(しきせい)、戸婚、厩庫(きゅうこ)、擅興(せんこう)、賊盗、闘訟、詐偽、雑、捕亡、断獄の12篇 ...
2. 養老律令
世界大百科事典
創造するという目的主義的な場合と,その制定・公布権を自己の皇統に伝えるという個人的な目的による場合とがあり,養老律令は後者の立場から,元明太上天皇と不比等が,文 ...
3. ようろうりつりょう【養老律令】
デジタル大辞泉
養老2年(718)藤原不比等(ふじわらのふひと)らが大宝律令を一部改修して編纂(へんさん)した律・令各10巻の法典。天平宝字元年(757)施行。律の大部分は散逸 ...
4. ようろう‐りつりょう[ヤウラウリツリャウ]【養老律令】
日本国語大辞典
藤原不比等らが「大宝律令」を改修した律と令。養老二年(七一八)に制定とするが、同四年不比等の死などによって、のち作業が打ちきられたとする説もある。律一〇巻、令一 ...
5. ようろうりつりょう【養老律令】
国史大辞典
ての性格が濃いとも理解される『養老律令』は、その施行にあたっての本質的な公的性格によって、それなりに長い命脈を保ちつづけた、ということができる。最後に『養老律令 ...
6. 養老律令(ようろうりつりょう)
古事類苑
法律部 洋巻 第1巻 84ページ ...
7. 『養老律令』
日本史年表
718年〈養老2 戊午〉 この年 藤原不比等らに律令( 『養老律令』 )各10巻を撰定させる(類聚三代格一序事)。 ...
8. あやべの-まつなが【漢部松長】
日本人名大辞典
?−? 平安時代前期の官吏。明法家(みょうぼうか)。養老律令(りつりょう)の注釈書「令義解(りょうのぎげ)」の撰者のひとり。承和(じょうわ)13年(846)弾正 ...
9. 逸文(風土記) 493ページ
日本古典文学全集
甲午条の従五位下叙位記事のみ(続紀)。国守記事も当逸文のみ。上申の公文書。文書様式の規定が『養老律令』(公式令)に載っている(解式条)。元明天皇の和銅六年(七一 ...
10. えいきりつりょう【永
律令】
国史大辞典
(てんく)条に相当する条文が、大宝令にも存在したことによって、これを推定しうる。また、養老律令がこの律令に基づいていたことは、上述癲 ...
11. 延喜格式
世界大百科事典
養老律令に対する補充法典として編纂された三代格式の一つ。905年(延喜5)編纂開始。格12巻は907年に撰進され,908年に施行されたが,式50巻は編纂に手間ど ...
12. 延喜式
日本大百科全書
養老律令(りつりょう)に対する施行細則を集大成した古代法典。50巻。905年(延喜5)編纂(へんさん)開始、927年(延長5)撰進(せんしん)、967年(康保4 ...
13. 延喜式
世界大百科事典
養老律令に対する施行細則を集大成した古代法典。905年(延喜5)藤原時平ほか11名の委員によって編纂を開始したが,あまり順調に進捗せず,ようやく927年(延長5 ...
14. かいげんりつりょう【開元律令】
国史大辞典
開元三年令であり、この法典は、養老二年(七一八)暮に帰国した遣唐使によって、わが国に伝えられ、養老律令の編纂に際して、参照されたと推定せられる。旧紅葉山文庫本『 ...
15. 火災
日本大百科全書
日本書紀』)によると欽明(きんめい)天皇13年(552)の大殿災からである。防火規制としては養老律令(718)の中に倉庫令があり、倉庫(食物庫)の傍には池を造り ...
16. かなき【鉗】
国史大辞典
逸文によれば、「重八両以上、一斤以下、長一尺以上、一尺五寸以下」と定められている。しかるに、養老律令は、鉄製の刑具たる「鉗」の系統に属する「 ...
17. かやく【課役】
国史大辞典
手直ししえずに租まで含めてしまった条文(賦役令水旱条)も生じた。天平宝字元年(七五七)施行の『養老律令』では、前者は改訂されたが後者はそのままであった。また両律 ...
18. 官位令
日本大百科全書
設の衛門府(えもんふ)医師や721年創設の兵衛府(ひょうえふ)医師が規定されていることから、養老律令の718年(養老2)成立を疑問とする説も出されている。柳雄太 ...
19. がくもん【学問】 : 古代
国史大辞典
と、おそらくこれらより学習したものたちであり、この知識人らによって『浄御原令』『大宝律令』『養老律令』が完成された。天智朝以後とくに大宝以後、唐の学制とほぼ同一 ...
20. 忌服
日本大百科全書
た。『日本書紀』天武(てんむ)天皇7年(678)10月の条には、すでに重服の記事がみえる。『養老律令(ようろうりつりょう)』「喪葬令」によると、服の期間について ...
21. きゃくしき【格式】 : 律令格式
国史大辞典
貞観格(じょうがんきゃく),→貞観式(じょうがんしき),→大宝律令(たいほうりつりょう),→養老律令(ようろうりつりょう) ...
22. きゃくしきのじだい【格式の時代】 : 古代
国史大辞典
〔格式の時代〕 八世紀なかばの『養老律令』の施行を最後として、わが国では律令の制定・施行のことはなく、格式の制定がこれに代わった。いわゆる三代の格式とこれに付 ...
23. きゅうだん【糾弾】
国史大辞典
かかる訴訟手続を糾弾と称する。「糾弾之官」とは、唐闘訟律監臨知有犯法条などより推察するに、『養老律令』においては、弾正台・五衛府などを指示し、職権に基づき、被疑 ...
24. 公家法
世界大百科事典
すなわち,公家法の形成は,法の側面における“国風化”の産物ともいえる。日本の律令は大宝律令,養老律令の編纂によって完成したが,その実際の運用にあたっては固有法の ...
25. 刑事訴訟
世界大百科事典
沿革 日本の刑事訴訟に関する法制は,8世紀における中国法(唐律)の継受に始まる。大宝律令および養老律令は,その時代としては整った刑事手続を定めていた。その後,検 ...
26. けいじょうもん【京城門】
国史大辞典
『養老律令』に京城門のことがみえるが、これは唐の制を受けたものである(『唐六典』八)。『令義解』宮衛令には京城門とは羅城門をいうと記している。宮衛令によると、 ...
27. 刑罰
日本大百科全書
倣った中央集権的国家体制が確立し、法律の分野では、大宝律令(たいほうりつりょう)(701)・養老律令(ようろうりつりょう)(718)を中心とする完備した成文法の ...
28. 刑罰
世界大百科事典
。 7世紀後半の天武朝初期に,日本に初めて唐律の五刑の刑罰体系が導入され,8世紀初頭の大宝・養老律令の制定に至って,その確立をみた。律の刑罰は,笞罪(ちざい), ...
29. 刑法
世界大百科事典
やがて,大化の改新により日本の法制は著しく整備され,中国の律令制度とくに唐律を学んで,大宝律令(701),養老律令(757)に代表される成文刑法をもつことになる ...
30. 元正天皇
日本大百科全書
その治世の間の重要な事件として、717年(養老1)遣唐使派遣、718年藤原不比等(ふひと)らによる養老律令編纂(りつりょうへんさん)完了。720年『日本書紀』完 ...
31. 元正天皇
世界大百科事典
亀と改元された。724年(神亀1)2月に首皇子(聖武天皇)に譲位するまでの治世9年の間に,《養老律令》の編纂,隼人の反乱,《日本書紀》の撰進,右大臣藤原不比等や ...
32. げんしょう‐てんのう[ゲンシャウテンワウ]【元正天皇】
日本国語大辞典
日本根子高瑞浄足姫天皇(やまとねこたかみずきよたらしひめのすめらみこと)。霊亀元年(七一五)即位。養老律令を監修し、三世一身法を発布し、また、按察使(あぜち)を ...
33. げんしょうてんのう【元正天皇】
国史大辞典
同三年十一月美濃国多度山の美泉の効験によって養老と改元した。養老二年(七一八)藤原不比等らによって『養老律令』が撰修され、翌三年六月皇太子首皇子がはじめて朝政を ...
34. げんしょうてんのう【元正天皇】
日本人名大辞典
天武天皇9年生まれ。草壁(くさかべの)皇子の娘。文武天皇の同母姉。母の元明(げんめい)天皇の譲位をうけ即位。「養老律令」を制定し,「日本書紀」を完成させた。按察 ...
35. 後宮
世界大百科事典
張ではない。なお東宮にも太子妃を中心に後宮の小規模なものがおかれた。谷川 道雄 日本 大宝・養老律令では後宮を〈ごく〉とよみ,大王(天皇)の后妃(きさき)をいう ...
36. 広告
日本大百科全書
発達していくという点では、昔も今も変わりがない。 日本の広告の起源は、東西両市制度を規定した養老律令(ようろうりつりょう)の『令義解(りょうのぎげ)』(833) ...
37. 功田
世界大百科事典
の乙巳(いつし)の変の勲功による大功・上功のほか,壬申の乱の勲績による上功・中功,大宝律令・養老律令の撰定者に対する下功の功田の賜与等がみられ,功田の面積は10 ...
38. こうでん【功田】
国史大辞典
けである。その他、上功田もあまり例がなく、壬申の乱の功臣が一般に中功田、『大宝律令』および『養老律令』制定の功労者がいずれも下功田を受けているが、これらによって ...
39. 弘仁格式
世界大百科事典
養老律令に対する補充法典として編纂された三代格式の一つ。日本における最初の格式で,桓武朝の803年(延暦22)ころ編纂開始。その後桓武天皇の死によって中絶の後, ...
40. こうにんしき【弘仁式】
国史大辞典
『養老律令』に対する補充法典として編纂された三代格式の一つ。四十巻。桓武天皇の命を受けた藤原内麻呂・菅野真道らによって延暦二十年(八〇一)代の前半に編纂を開始 ...
41. こだい【古代】
国史大辞典
、翌二年施行。(四)『養老律令』 養老二年(七一八)編纂開始、二、三年後に一応完成、天平宝字元年(七五七)施行。しかし、このうち『近江令』や『浄御原律』の存否や ...
42. こだいたいかのかいしんいご【古代―大化改新以後―】 : 法
国史大辞典
始まり、『浄御原令』(『天武令』)、『大宝律令』および『養老律令』と前後四回行われたが、現存するのは養老二年(七一八)完成の『養老律令』である。律令は、儒教的な ...
43. 古代法
世界大百科事典
その後718年(養老2)ころ,大宝律令を修訂した養老律令が編纂され,757年(天平宝字1)に施行された。大宝律令が施行されたのはこのように短期間であったが,養老 ...
44. 五刑
世界大百科事典
3等),死(絞,斬の2等)という5種類20等の刑罰をいう。滋賀 秀三 日本 日本古代の大宝・養老律令に継受された五刑は,唐律の流の区分を近,中,遠とするほかは, ...
45. 刪定律令
日本大百科全書
きび)と、養老(ようろう)律令の編集にあずかったことのある大和長岡(やまとのながおか)らが、養老律令中の24条について、字句を改正し、前後の矛盾を手直ししたもの ...
46. 刪定律令
世界大百科事典
の刪定律令は24条という限られた条文についてではあるが,養老律令の条文そのものを修訂したものと推定される。もともと大宝律令にも養老律令にも,条文相互に矛盾する規 ...
47. 三代格式
世界大百科事典
日本古代の格式の総称。基本法典である養老律令に対する補充法典として,9世紀から10世紀はじめにかけて編纂された弘仁格式,貞観(じようがん)格式,延喜格式をいう。 ...
48. さんていりつりょう【
定律令】
国史大辞典
『養老律令』の条文間の矛盾を除き、不適切な字句を改めるため、刪定を加えた条文二十四条を集めた簡略な法書。神護景雲三年(七六九)吉備真備・大和長岡らによって編纂 ...
49. しおやのこまろ【塩屋古麻呂】
国史大辞典
養老五年(七二一)に従七位下で、明法の学により退朝後に東宮へ拝侍を命ぜられ、また賞賜された。翌六年二月、『養老律令』撰修の功田五町を賜わり、神亀三年(七二六)に ...
50. しおやの-こまろ【塩屋古麻呂】
日本人名大辞典
−? 奈良時代の官吏。養老5年(721)皇太子時代の聖武(しょうむ)天皇の教育係となる。6年養老律令撰修の功により田5haを給付される。明法(みょうぼう)博士, ...