1. 百万塔
世界大百科事典
納め,上から相輪部をはめこむ。基底部裏面,屋蓋上面,相輪部基底部に年月日や人名の墨書がある。百万塔は764年(天平宝字8)9月に起きた恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱 ...
2. ひゃくまん‐とう【百万塔】
デジタル大辞泉
天平宝字8年(764)の藤原仲麻呂の乱後、鎮護国家および滅罪のため称徳天皇の発願により、南都の十大寺に納められた百万基の木製の供養塔。高さ約23センチ。轆轤(ろ ...
3. ひゃくまん‐とう[‥タフ]【百万塔】
日本国語大辞典
れ、世界最古の印刷物といわれる。法隆寺に四万五七五五基が現存する。*観古雑帖〔1841〕一「
百万塔并塔中所
納
...4. ひゃくまんとう【百万塔】
国史大辞典
工楽善通・金子裕之「百万塔の調査から」(『伊珂留我』一)、「百万塔調査の現状報告」(『法隆寺昭和資財帳調査秘宝展』一―四) 百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに) ...
5. ひゃくまんとう【百万塔】
国史大辞典
中根淑の校訂、明治二十五年(一八九二)金港堂刊。江戸時代の法令や著作四十二種を収めたもの。『旧幕府御定書』や『旧幕府公事方御定書』などの法制史料をはじめとして ...
6. 百万塔
日本史年表
770年〈宝亀元(10・1) 庚戌〉 4・26 三重小塔 百万塔 が完成、露盤下に陀羅尼を納め諸寺に分置(続紀)。 ...
7. 百萬塔(ひゃくまんとう)
古事類苑
宗教部 洋巻 第3巻 102ページ ...
8. 『百万塔』
日本史年表
1892年〈明治25 壬辰〉 この年 中根淑校訂 『百万塔』 刊。 ...
9. 百万塔陀羅尼
日本大百科全書
称徳(しょうとく)女帝(在位764~770)の発願で、奈良諸大寺に納められた三重小塔百万基の小木塔に収納した陀羅尼(経文)。世界最古の印刷物として有名である。7 ...
10. ひゃくまんとうだらに【百万塔陀羅尼】 : 百万塔
国史大辞典
百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに) 百万塔の中に納入された版行の『陀羅尼経』。小塔を作り『陀羅尼経』を納め安置すれば、滅罪と鎮護国家の功徳があるという秘密 ...
11. 百萬塔中所レ納陀羅尼摺本 (見出し語:陀羅尼)
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 1059ページ ...
12. 『百万塔陀羅尼』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
「自心印陀羅尼(じしんいんだらに)」 770年(神護景雲4)刊 国立国会図書館所蔵 ...
13. 印刷
日本大百科全書
世界的に、年号のはっきりわかっているものでもっとも古いものは、770年(宝亀1)に印刷された日本の『百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)』である。これは称徳(し ...
14. 印刷
世界大百科事典
こうした印刷術の登場が唐代のいつごろかということは明確でない。しかし印刷物の最古のものとして日本に残る〈百万塔陀羅尼(だらに)〉と呼ばれるものがある。陀羅尼は梵 ...
15. いん‐さつ【印刷】
日本国語大辞典
かのぼれないが、印刷術そのものがそれまでなかったわけではない。神護景雲四年(七七〇)の法隆寺百万塔陀羅尼の印刷以来、興福寺、東大寺、高野山、比叡山等では盛んに出 ...
16. いんさつ【印刷】
国史大辞典
印刷術はシナで発明されて、外国へ伝播したもの、明証ある世界最古の印刷物の伝存するものは、わが法隆寺に伝わった「百万塔陀羅尼」で、天平宝字八年(七六四)、恵美押勝 ...
17. えどはんじょうき【江戸繁昌記】
国史大辞典
処分をうけた。しかしその故に、化政期の江戸の雰囲気を知るには役立つ。活字本は『拾銭文庫』、『百万塔』七所収のほか単行本もある。→寺門静軒(てらかどせいけん) ( ...
18. おおやちむら【大谷地村】新潟県:南蒲原郡/下田村
日本歴史地名大系
によって当地に移されたと伝える。日限地蔵尊は明治一〇年(一八七七)遊行上人尊教が安置。寺宝の百万塔は同四一年奈良法隆寺から「今度寺門維持の基金御施納に付記念とし ...
19. 紙の博物館
日本大百科全書
紙記念館が設立され、その後製紙博物館として整備され、65年に現在の名称に改められた。機関誌『百万塔』も55年から発行されている。町田誠之 ...
20. かんこざっちょう【観古雑帖】
国史大辞典
がある。玉箒野生・沈水香刻字(法隆寺所蔵)・壺鉢針斤量(正倉院所蔵)・天平勝宝八歳暦(同)・百万塔中刻版経(法隆寺所蔵)・新羅墨(正倉院所蔵)・天寿国曼 ...
21. 刊本
日本大百科全書
存印刷物としては、764年(天平宝字8)から770年(神護景雲4)の間に印刷されたわが国の『百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)』が知られているが、近年、韓国慶 ...
22. かんぽん【刊本】
国史大辞典
誤脱も少ないのが常識である。明証がある世界最古の刊本は、天平宝字八年(七六四)以来出版された「百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)」であるが、平安時代末年まで他 ...
23. がんごうじ【元興寺】
国史大辞典
造ったという『延暦僧録』の文(『扶桑略記』神護景雲四年(七七〇)条)などが参考になろう。同じころ百万塔を納める小塔院が作られたと思われる。平安時代初期ごろは中門 ...
24. 木地屋
世界大百科事典
らみて,すでにそのころ日本にもろくろによる挽物技術が存在したことは確かである。著名な法隆寺の百万塔も7世紀の挽物である。文献では正倉院文書の関連記事が古いのであ ...
25. きちょうとしょえいほんかんこうかいそうしょ【貴重図書影本刊行会叢書】
国史大辞典
』『淋敷座之慰』『暦』(浄瑠璃)、『長恨歌琵琶行』『指微韻鏡私抄略』・仁治本『古文孝経』、『百万塔陀羅尼』『法華経音訓』『注十疑論』『法華経単字』『華厳経音義私 ...
26. 建築設計
世界大百科事典
飛鳥寺金堂の〈本様〉がもたらされ(《日本書紀》),767-770年(神護景雲1-宝亀1)には百万塔を納める小塔殿の〈様〉(ためしと読むらしい)を大工がつくってい ...
27. こうけんてんのう【孝謙天皇】
国史大辞典
仏の開眼供養会を行い、また恵美押勝の乱平定を祈願して西大寺を造営し、乱後には三重小塔百万基(百万塔)を造るなど仏教興隆に尽くしたが、他方、仏教は政治と癒着し、道 ...
28. 江南春 174ページ
東洋文庫
店先から往来へはみ出して列べられている。乾菓子屋の店先には我が鏡餅に相当するまんまるな月餅(麦粉菓子)が百万塔のような形に積まれて列べられている。紙屋には悪鬼を ...
29. こくぶんじ【国分寺】新潟県:上越市/旧直江津市地区/国分寺村
日本歴史地名大系
三重塔は明治二〇年(一八八七)になってようやく再建されたという。白鳳期の銅造聖観音立像や奈良期の百万塔などを蔵し、境内に芭蕉句碑・大谷句仏句碑、明治初期の宗教家 ...
30. こく‐ほん【刻本】
日本国語大辞典
予少年の時骨董舗にて見しことあり」*文芸類纂〔1878〕〈榊原芳野編〉八「刻本の始は、続日本紀宝亀元年三月
百万塔を作らせ給ひし事」*書史‐上「与
刻本
...31. してんのうじ【四天王寺】大阪府:大阪市/天王寺区/天王寺村地図
日本歴史地名大系
朝廷から受けていたことが知られる。称徳天皇は藤原仲麻呂の乱の戦死者供養のため三重小塔百万基(百万塔陀羅尼)造立を発願し、宝亀元年に成就して諸寺に分置したが(「続 ...
32. 出版
日本大百科全書
成果は遅々としているのが現実である。清水英夫日本の出版江戸時代以前日本の出版の歴史は、現存最古の印刷物『百万塔陀羅尼(だらに)』に始まるとするのが通説である。こ ...
33. しゅっ‐ぱん【出版・出板】
日本国語大辞典
出来ない」(1)日本最古の出版物は世界最古の印刷物ともいわれる「百万塔陀羅尼」(七七〇)であり、古くは平安末期の春日版・高野版や鎌倉末期からの五山版などが、仏教 ...
34. しゅっぱん【出版】
国史大辞典
ったであろうことは、誰しも首肯し得るところである。そして現存最古の印刷物が孝謙天皇勅願による百万塔陀羅尼(法隆寺ほかに伝存)であることも周知の事実である。天平宝 ...
35. 書籍
日本大百科全書
木版印刷の方法は、唐時代(618~907)に発明された。後述するように、日本で760年代に『百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)』が木版印刷されていることから推 ...
36. 書物の歴史 30ページ
文庫クセジュ
孫毓修『中国雕板源流考』第一章参照。 ** これは何を指したものであるか明らかでない。宝亀以前、すなわち『百万塔陀羅尼』以前のわが国の開版説には二種ある。その一 ...
37. 実忠
世界大百科事典
東塔に据えた。同年の恵美押勝の乱に当たっては良弁の命で新薬師寺の西野に土塔を建立,また称徳女帝発願の百万塔を納める塔の雛形を創案し,十大寺の小塔院はこれによって ...
38. じょうどうじ【成道寺】静岡県:焼津市/一色村
日本歴史地名大系
賛がある。鎌倉時代後期の作で、国指定重要文化財。また奈良時代に南都一〇ヵ寺に分置されたという百万塔の一つを所蔵する。 ...
39. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 82ページ
東洋文庫
第七章 日本の称徳女帝とその百万塔陀羅尼 (七六四~七七〇年頃) 最初の木版印刷による護符の製作よりも ...
40. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 86ページ
東洋文庫
収めるための二つの小さなお堂がたてられ た。……百万塔がつくられ次の十大寺(寺院の名)に寄進された。それぞれの塔には版 で印刷した「無垢浄光経』の陀羅尼が収 ...
41. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 94ページ
東洋文庫
名高いが、その当時のものかどうかは確かではない。〔三〕 称徳天皇が寄進した百万塔に収めた無垢浄光陀羅尼、いわゆる百万塔陀羅尼は長短四種があり、一種について二版が ...
42. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 118ページ
東洋文庫
の印刷(九…τ五三) 唐代の終りまでに、日本の称徳女帝はその治世をさらに長く保持しようとして百万塔陀羅尼を印刷した。馬宿は揚子江全域における暦の印刷を禁止するよ ...
43. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 152ページ
東洋文庫
この事件の記述のうちで、日本の文献にはじめて「摺本」すなわち印刷書という言葉が使われた。七七〇年の有名な百万塔陀羅尼から後の二〇〇年のあいだ、日本の記録は印刷術 ...
44. 中国の印刷術 2 その発明と西伝 135ページ
東洋文庫
これらの年次は世界でもっとも古い木版印刷された文字の例であり、それらが日本で最初に紙に印刷したもの〔百万塔陀羅尼〕よりもわずか数年先んじることを知っても驚くにあ ...
45. 中国の印刷術 2 その発明と西伝 221ページ
東洋文庫
ごろ。エジプト九五〇年ごろ。スペイン七九三年。バグダード九〇〇年ごろ。エジプト字であらわした百万塔陀羅尼。八三五年。文献上の印刷に関する最初の記述。非宗教的著作 ...
46. ちょうせんぼん【朝鮮本】
国史大辞典
朝鮮における最古の印刷本としては慶州仏国寺釈迦塔からでた『無垢浄光大陀羅尼経』が著名。わが国百万塔陀羅尼より約二十年さかのぼる新羅時代景徳王十年(七五一)の刊と ...
47. てんぴょう‐じゃく[テンピャウ‥]【天平尺】
日本国語大辞典
*観古雑帖〔1841〕百万塔并塔中所納陀羅尼「小巻無軸、紙高各一寸八九分、但天平尺也、天平尺は今の曲尺より十寸にして二分短し」*地方新書〔1847〕(古事類苑・ ...
48. 泥塔
世界大百科事典
土で造った小塔。仏典には塔を造り,修営することは功徳多いと説かれており,古来百万塔や八万四千塔などと称して多数の小塔が造られた。なかでも土をこね,または型(模) ...
49. 塔
世界大百科事典
良),東寺五重小塔(平安)などや,宝塔・多宝塔形式のものがあり,奈良時代に十大寺に納められた百万塔がある。 石塔 石造層塔は3~13層で,第1層の四周に四仏ある ...
50. とうじゃく【唐尺】
国史大辞典
測定の対象も唐制に倣い、以後この尺が定着していった。この尺はまた、後世、正倉院・法隆寺などに収める尺や、百万塔陀羅尼(だらに)経の寸法などを説明する際、天平時代 ...