1. けいこくしふ【経国集】
全文全訳古語辞典
[書名]平安初期の勅撰漢詩文集。八二七年(天長四)成立。二〇巻。現存六巻。良岑安世が滋野貞主・菅原清公らと編集。七〇七年から八二七年まで一二一年間一七八人の作品 ...
2. 経国集
日本大百科全書
平安前期の漢詩文集。827年(天長4)、滋野貞主(しげののさだぬし)、良岑安世(よしみねのやすよ)、菅原清公(すがわらのきよきみ)らによって編纂撰進(へんさんせ ...
3. 経国集
世界大百科事典
平安初期,827年(天長4)5月成立した勅撰第3漢詩集。20巻。書名は,〈文章は経国の大業,不朽の盛事〉という魏の文帝の〈典論・論文〉による。淳和天皇の勅を奉じ ...
4. けいこくしゅう【経国集】
デジタル大辞泉
平安前期の勅撰漢詩文集。20巻。現存は6巻。淳和天皇の命で、良岑安世(よしみねのやすよ)が滋野貞主(しげののさだぬし)らと編纂(へんさん)。天長4年(827)成 ...
5. けいこくしゅう[ケイコクシフ]【経国集】
日本国語大辞典
平安前期の勅撰漢詩文集。二〇巻。現存六巻。淳和天皇の勅命を受け、良岑(よしみね)安世が、滋野貞主らと編纂。天長四年(八二七)成立。文武天皇の慶雲四年(七〇七)か ...
6. けいこくしゅう【経国集】
国史大辞典
平安時代初期の漢詩文集。二十巻。書名は魏の文帝の『典論』にある「文章経国之大業、不朽之盛事」に基づく。淳和天皇の勅命を受けて良峯安世が主宰となり、南淵弘貞・菅 ...
7. 經國集(けいこくしゅう)
古事類苑
文學部 洋巻 第1巻 311ページ ...
8. 『経国集』
日本史年表
827年〈天長4 丁未〉 5・20 良岑安世ら 『経国集』 を撰上(紀略)。 ...
9. 秋
日本大百科全書
ぶべし」(下毛野虫麻呂)、「詩境秋節を悲しぶ」(石上乙麻呂)などとあり、平安時代に入ると、『経国集(けいこくしゅう)』の嵯峨(さが)上皇以下君臣一体となって製作 ...
10. あしゅくじ【阿
寺】奈良県:奈良市/佐保・佐紀地区/法華寺村
日本歴史地名大系
賀陽豊年を請じて数年間広く群書を究めさせたことが知られる(「日本後紀」弘仁六年六月二七日条)。「経国集」の「大納言贈従二位石上朝臣宅嗣小山賦一首」に対し、播磨守 ...
11. あんぜん‐にん【安禅人】
仏教語大辞典
心安らかに坐禅の境界にひたっている人。 経国集 一〇・春日山寺探得春字〈藤三成〉 「定知時有安禅人」 ...
12. 石上宅嗣
世界大百科事典
を作る才に秀で,淡海三船(おうみのみふね)とならぶ奈良朝後半の代表的文人であった。その詩は《経国集》に収められている。彼の信条は儒教,仏教の調和にあり,仏教にも ...
13. いそのかみ‐の‐やかつぐ【石上宅嗣】
デジタル大辞泉
[729~781]奈良後期の廷臣。大納言。万葉集に和歌、唐大和上東征伝・
経国集に詩がのっている。私宅に多数の漢籍を置いて
亭(うんてい)と称し
...14. いそのかみのやかつぐ【石上宅嗣】
国史大辞典
亭(うんてい)と称して士人の縦覧に供した。『経国集』『東征伝』に詩二首賦一首、『万葉集』に短歌一首が現存するが、詩賦数十首といわれ、唐に送った『 ...
15. いそのかみの-やかつぐ【石上宅嗣】
日本人名大辞典
文部大輔(たいふ)などをへて,天平神護2年参議,宝亀(ほうき)11年大納言にすすむ。詩文と書にすぐれ,「経国集」「万葉集」に詩歌がある。奈良の自邸を日本初の公開 ...
16. いち‐えい【一栄】
日本国語大辞典
〔名〕一度栄えること。わずかの栄華。*
経国集〔827〕一一・奉和春日作〈藤原衛〉「時去時来秋復春、一栄一酔偏感
人」*海道記〔12
...17. いっ‐しゅ【一株】
日本国語大辞典
〔名〕草木の一かぶ。*経国集〔827〕一一・賦新年雪裡梅花〈有智子内親王〉「春光初動寒猶緊。一株梅花雪裡開」*新撰朗詠集〔12C前〕上・花橘「盛夏の花は留む、三 ...
18. いっ‐ちょう[‥テウ]【一朝】
日本国語大辞典
〔名〕(1)ある日の朝。ある日。*
経国集〔827〕一四・奉試賦得王昭君〈小野未嗣〉「一朝辞
寵長沙陌。万里愁
...19. い‐ぼく【異木】
日本国語大辞典
〔名〕普通とは違う珍しい木。*令義解〔718〕雑・知山沢条「異宝、異木。〈謂。異宝者。馬脳。虎魄之類也〉」*経国集〔827〕一四・奉和清涼殿画壁山水歌〈菅原清公 ...
20. いん‐うん【陰雲】
日本国語大辞典
〔名〕暗く空をおおう雲。雨雲。*
経国集〔827〕一〇・奉和巫山高〈嵯峨天皇〉「陰雲朝
曖、宿雨夕飄
...21. いん‐えい【陰映・隠映】
日本国語大辞典
〔名〕(形動タリ)(1)互いに美しく映えること。また、そのさま。*
経国集〔827〕一一・奉和太上天皇春堂五詠〈坂田永河〉「御
春堂
...22. いん‐けん【隠見・隠顕・隠現】
日本国語大辞典
〔名〕(「いんげん」とも)隠れたり現われたりすること。見えがくれ。また、隠れることと現われること。*経国集〔827〕一一・同春太詠鬼之什〈石川広主〉「隠顕雖 ...
23. いん‐しょ【音書】
日本国語大辞典
忘
、音書屡寄往来看」*
経国集〔827〕一一・臨春風、効沈約体、応制〈滋野貞主〉「舞袖欲
...24. 有智子内親王
世界大百科事典
生活の日々を,《史記》や《漢書》の中国古典に親しみ詩作にいそしんだ。その若き日の漢詩作品が《経国集》に8首,《雑言奉和》に1首,《続日本後紀》に1首みえるが,多 ...
25. うちこ‐ないしんのう【有智子内親王】
デジタル大辞泉
[807~847]平安初期の女流漢詩人。嵯峨(さが)天皇の皇女。初代の賀茂斎院となった。その詩は「経国集」に採録。 ...
26. うちこ‐ないしんのう[‥ナイシンワウ]【有智子内親王】
日本国語大辞典
斎院(かものさいいん)となる。天長八年(八三一)退居。漢詩文に堪能で、作品は「続日本後紀」「経国集」に所収。大同二〜承和一四年(八〇七〜八四七)ウチコナイシンノ ...
27. うちこないしんのう【有智子内親王】
国史大辞典
「頗る史漢に渉り、兼ねて善く文を属す」(原漢文)と評され、詩文全盛の当代に才媛として聞えた。その作品は『経国集』に多数みえる。弘仁十四年二月、嵯峨天皇が斎院の花 ...
28. うん‐ちゅう【雲中】
日本国語大辞典
【一】〔名〕(「うんぢゅう」とも)雲の中。*経国集〔827〕一四・秋雲篇示同舎郎〈滋野善永〉「澗幽深兮此閑雲。雲中静兮逸人居」*太平記〔14C後〕一二・広有射怪 ...
29. うん‐らい【雲雷】
日本国語大辞典
雲雷
」(2)雲上の雷。*
経国集〔827〕一四・秋雲篇、示同舎郎〈惟良春道〉「雲雷兮吼怒、日月兮朝夕」*空華集〔1359〜68
...30. えい‐りょ【叡慮】
日本国語大辞典
〔名〕天子のお考えやお気持、また、御感動。聖慮。宸慮(しんりょ)。叡感。*経国集〔827〕一四・秋雲篇示同舎郎〈滋野貞主〉「叡慮優遊毎経過。花笑兮如 ...
31. えき‐えん[‥ヱン]【掖垣】
日本国語大辞典
〔名〕(「掖」は宮門の傍らにある小門の意)天子の宮殿近くにある垣。転じて、宮廷、御所。*経国集〔827〕一四・奉和清涼殿画壁山水歌〈滋野貞主〉「掖垣壁毎清冷。万 ...
32. えっ‐・する【閲】
日本国語大辞典
」(2)書物などに目を通す。(3)年月など時間が経過する。*経国集〔827〕一〇・和惟逸人春道秋日臥疾華厳山寺精舎之作〈嵯峨天皇〉「閲 ...
33. え‐はつ【衣鉢】
仏教語大辞典
「将如来舎利(略)随身衣鉢等、寄載第二船」 2 三衣と一鉢を含めた、修行僧の持ち物・道具など一切を指す。 経国集 一〇・見老僧帰山〈太上天皇〉 「独将衣鉢向煙霞 ...
34. えん‐か【煙霞】
仏教語大辞典
かすみ。もやがかかってぼうっとしているさま。転じて、俗塵を離れた清浄の世界のこと。 経国集 一〇・見老僧帰山〈太上天皇〉 「独将衣鉢向煙霞」 えん‐か 煙霞 の ...
35. えん‐かく[ヱン‥]【遠客】
日本国語大辞典
〔名〕遠くからの客。また、遠くを旅する者。えんきゃく。*
経国集〔827〕一〇・同安領感客等礼仏之作〈島田渚田〉「禅堂寂々架
海浜
...36. えん‐き[ヱン‥]【円規】
日本国語大辞典
〔名〕(1)月。*
経国集〔827〕一四・秋月夜一首〈滋野貞主〉「圜規満耀寰区飛。陰魄生来二八時」*裴度‐黄目樽賦「動
明酌
...37. えん‐きょ[ヱン‥]【遠去】
日本国語大辞典
〔名〕(1)遠くへ去ること。*
経国集〔827〕一四・奉和漁歌〈滋野貞主〉「水沢畔蘆葉間、
音遠去入
...38. えん‐きょう【円鏡】
デジタル大辞泉
1 まるい鏡。 2 まるい月。満月。 「―の暈(かさ)今傾く」〈経国集・一三〉3 丸餅。鏡餅。 「元三(ぐわんざん)に上頭(うへとう)へあがる―で御ざる」〈虎明 ...
39. えん‐きょう[ヱンキャウ]【円鏡】
日本国語大辞典
羈情断、定識閨中憶不
歇」*
経国集〔827〕一三・奉試賦得隴頭秋月明一首〈豊前王〉「傍弓形始望。円鏡暈今傾」(3)まるい餠。鏡餠
...40. えん‐けい【煙景・烟景】
日本国語大辞典
〔名〕(1)霞がたなびいた春の景色。*
経国集〔827〕一一・早春観打毬一首〈嵯峨天皇〉「芳春烟景早朝晴、使客乗
時出
...41. えん‐せい[ヱン‥]【猿声】
日本国語大辞典
〔名〕猿の鳴き声。猿吟。*経国集〔827〕一四・奉試詠三〈石川越智人〉「鳥影日中掛、猿声峡裏悲」*日葡辞書〔1603〜04〕「Yenxei (エンセイ)。サルノ ...
42. えん‐ぜん[ヱン‥]【宛然】
日本国語大辞典
〔形動タリ〕そっくりそのままであるさま。よく似ているさま。よく当てはまるさま。*経国集〔827〕一四・奉和清涼殿画壁山水歌〈都腹赤〉「名山大水宛然是、咫尺能分千 ...
43. えん‐ち[ヱン‥]【園池】
日本国語大辞典
〔名〕庭園と池。庭と泉水。*
経国集〔827〕一・棗賦〈藤原宇合〉「一天之下、八極之中、園池綿
」*匏菴十種〔1869〕〈栗本鋤雲〉暁窓追録「
...44. えん‐ぱ【煙波】
日本国語大辞典
面。また、遠く広い水面が煙ったように波立っている様子。煙濤(えんとう)。煙浪(えんろう)。*経国集〔827〕一四・漁歌五首〈嵯峨天皇〉「煙波客釣舟遙。往来無 ...
45. えん‐ぱく【淹泊】
日本国語大辞典
〔名〕長くとどまること。久しく滞留すること。*
経国集〔827〕一四・漁歌五首〈嵯峨天皇〉「漁人不
記歳時流。淹泊
...46. えん‐ぼう[ヱンバウ]【遠望】
日本国語大辞典
〔名〕(1)遠方をのぞみ見ること。はるかに見渡すこと。とおみ。みわたし。*
経国集〔827〕一三・九日翫菊花篇〈嵯峨天皇〉「登
高遠望坐
...47. えん‐みょう【円明】
仏教語大辞典
1 理智円満の悟りの境界をいう。 経国集 一〇・忽聞渤海客礼仏感而賦之〈安吉人〉 「方丈竹庭維摩室 円明松蓋宝積球」 ささめごと 末 「されば篇・序・題・曲・ ...
48. おう‐うつ[ヲウ‥]【蓊鬱・蓊蔚】
日本国語大辞典
んに茂るさま。あるいは、雲や霧などが盛んに立ちこめること。また、そのさま。蓊蔚(おうい)。*経国集〔827〕一三・奉和太上天皇青山歌〈良岑安世〉「崔嵬不 ...
49. おう‐か[ワウ‥]【王家】
日本国語大辞典
国咸休、永世無窮」(2)帝王のすまい。王宮。*経国集〔827〕一三・詠雪応詔〈朝原道永〉「王家銀作 ...
50. おう‐じゅ[アウ‥]【桜樹】
日本国語大辞典
〔名〕サクラの木。*
経国集〔827〕一一・詠桜〈賀陽豊年〉「早花春梢杪、桜樹乃舒
栄」*東京新繁昌記〔1874〜76〕〈服部誠一〉
...