1. 文華秀麗集
日本大百科全書
平安前期の勅撰(ちょくせん)漢詩文集。818年(弘仁9)仲雄王(なかおおう)、菅原清公(すがわらのきよきみ)、勇山文継(いさやまのふみつぐ)、滋野貞主(しげのの ...
2. 文華秀麗集
世界大百科事典
平安初期の勅撰第2漢詩集。3巻。818年(弘仁9)成立。書名は文(あや)のある美しく秀でた作を集めた詩集の意。嵯峨天皇の勅命を受けた藤原冬嗣が仲雄王(なかおおう ...
3. ぶんかしゅうれいしゅう【文華秀麗集】
デジタル大辞泉
平安前期の勅撰漢詩集。3巻。嵯峨天皇の命により、藤原冬嗣が仲雄王(なかおおう)・菅原清公・滋野貞主らと撰進。弘仁9年(818)成立。「凌雲集」に漏れたものやその ...
4. ぶんかしゅうれいしゅう[ブンクヮシウレイシフ]【文華秀麗集】
日本国語大辞典
勅撰漢詩集。三巻。嵯峨天皇の勅令を藤原冬嗣が奉じて、仲雄(なかお)王・菅原清公(きよただ)・滋野貞主・勇山(いさやまの)文継・桑原腹赤(はらか)らと撰し、弘仁九 ...
5. ぶんかしゅうれいしゅう【文華秀麗集】
国史大辞典
[参考文献]芳賀紀雄編『文華秀麗集索引』、小島憲之『上代日本文学と中国文学』下、松浦貞俊「勅撰三詩集研究覚書」(『国語と国文学』三四ノ一〇)、松浦友久「『文華 ...
6. 文華秀麗集(ぶんかしゅうれいしゅう)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 560ページ ...
7. 『文華秀麗集』
日本史年表
818年〈弘仁9 戊戌〉 この年 藤原冬嗣ら、 『文華秀麗集』 を撰上(同書)。最澄『守護国界章』を著す(同書中之上)。 ...
8. ぶんくゎしうれいしふ【文華秀麗集】
全文全訳古語辞典
[書名]平安初期の漢詩集。八一八年(弘仁九)成立。三巻。勅撰集。嵯峨天皇の勅命により、藤原冬嗣が仲雄王・菅原清公・滋野貞主等と撰定。嵯峨天皇・淳和天皇・仲雄王等 ...
9. あい‐しょう[‥シャウ]【哀傷】
日本国語大辞典
(1)(3)の詩歌集の部立てとしては、中国の「文選」からはじまり、勅撰漢詩集の「文華秀麗集」を経て、「古今和歌集」では巻一六に哀傷歌があり、以後の和歌集の部立て ...
10. 朝野鹿取
世界大百科事典
能吏として知られ,《日本後紀》(840),《内裏式》(821)の編纂に参加した。文才にとみ,《文華秀麗集》に6首採られており,また大歌をよくしたという。西山 良 ...
11. あさののかとり【朝野鹿取】
国史大辞典
同十年六月十一日没した。七十歳。能吏として聞え、また詩文にすぐれ、『日本後紀』『内裏式』の撰者に加わり、『文華秀麗集』の作者となった。大歌を能くしたという。 ( ...
12. あさのの-かとり【朝野鹿取】
日本人名大辞典
民部卿(きょう)などを歴任,従三位にいたる。「内裏式」「日本後紀」の編修にくわわり,詩は「文華秀麗集」に6首がおさめられている。承和(じょうわ)10年6月11日 ...
13. 排蘆小船(近世随想集) 366ページ
日本古典文学全集
承和九年没、五七歳。平安前期、唐風文化の隆盛期に当たり、自ら詩文の制作に努め、勅撰漢詩集『凌雲集』『文華秀麗集』を撰進せしめた。江村北海著『日本詩史』一「嵯峨天 ...
14. あん‐ちゅう【暗中・闇中】
日本国語大辞典
〔名〕(「あんぢゅう」とも)くらがりのなか。やみのなか。また、人に知られないうち。*文華秀麗集〔818〕中・奉和聴擣衣〈桑原腹赤〉「暗中不 ...
15. い‐い【依依】
日本国語大辞典
〔形動タリ〕(1)枝のしなやかなさま。一説に、盛んに茂るさま。*文華秀麗集〔818〕中・奉和春閨怨〈巨勢識人〉「閑庭点点蒼苔駮、暗 ...
16. いさやまのふみつぐ【勇山文継】
国史大辞典
安野宿禰と改姓。淳和朝には従四位下東宮学士となった。『凌雲集』以下三勅撰詩集の撰者となり、『文華秀麗集』には七律一首が入る。 (目崎 徳衛) ...
17. いさやまの-ふみつぐ【勇山文継】
日本人名大辞典
),大学助(だいがくのすけ)にすすみ,晩年は従四位下,東宮学士。「凌雲(りょううん)集」「文華秀麗集」などの勅撰詩集の撰に参加。のち氏は安野(やすの),姓は宿禰 ...
18. いずものくに【出雲国】島根県
日本歴史地名大系
の渤海使が派遣された。諸国に着岸した渤海使のうち、弘仁五年の王孝廉一行は出雲国に着岸した(文華秀麗集)。貞観三年一月には李居正一行一五〇人が隠岐国を経て出雲国島 ...
19. いち‐どう[‥ダウ]【一道】
日本国語大辞典
右はまづ、一道(ダウ)の知音のきりゃう也」(3)水、光、煙、音などの細く長い一筋。一条。*文華秀麗集〔818〕下・江上船〈嵯峨天皇〉「一道長江通千里、漫漫流水漾 ...
20. いち‐べつ【一別】
日本国語大辞典
〔名〕ひとたび別れること。別れ。*
文華秀麗集〔818〕中・奉和春閨怨〈菅原清公〉「奈何征人大無
意、一別十年音信
...21. いっ‐こ【一個・一箇・一ケ】
日本国語大辞典
、於
是九秋」*
文華秀麗集〔818〕中・和伴姫秋夜閨情〈巨勢識人〉「比来朔雁度千番、一箇封書未
...22. いっ‐ちょう[‥テウ]【一鳥】
日本国語大辞典
〔名〕一羽の鳥。また、尾羽のそろったままの鳥。*
文華秀麗集〔818〕下・得水中影〈桑原広田〉「一鳥還添
鳥、孤叢更向
...23. いっ‐ぺん【一片】
日本国語大辞典
肉などのひときれ。また、欠けて見える三日月や、小さな一そうの舟などにもいう。ひとかけら。*文華秀麗集〔818〕上・嵯峨院納涼〈巨勢識人〉「千年駮蘚覆 ...
24. いっ‐ぽう[‥パウ]【一方】
日本国語大辞典
【一】〔名〕(1)一つの方向。一つの方面。ある方向。ある方面。*
文華秀麗集〔818〕中・奉和王昭君〈菅原清公〉「御
狄寧無
...25. いん‐しょ【音書】
日本国語大辞典
〔名〕よしみを通じるための書状。たより。音信(いんしん)。*文華秀麗集〔818〕上・敬和左神策大将軍春日閑院餞美州藤大守甲州藤判官之作〈巨勢識人〉「一別情期勿 ...
26. いん‐しん【音信】
日本国語大辞典
)便りをすること。便り。また、手紙や訪問によってよしみを通じること。おとずれ。おんしん。*文華秀麗集〔818〕中・奉和春閨怨〈菅原清公〉「奈何征人大無 ...
27. いん‐じん【隠人】
日本国語大辞典
〔名〕俗世間との交渉を絶って、ひとり静かに暮らす人。隠士。隠者。*
文華秀麗集〔818〕上・秋山作〈朝野鹿取〉「羽客裳斑
気度、隠人
...28. う‐かく【羽客】
日本国語大辞典
〔名〕(1)神仙と化して、空を飛ぶことができるようになった人。仙人。仙客。やまびと。*文華秀麗集〔818〕上・秋山作〈朝野鹿取〉「羽客裳斑 ...
29. う‐ぎ【羽儀】
日本国語大辞典
〔名〕(1)鳥の飛んでいる羽のさま。特にコウノトリの飛ぶさまを堂々たるものとしてほめていう。*文華秀麗集〔818〕下・飛燕〈嵯峨天皇〉「望裡遙聞燕語声、双飛来往 ...
30. う‐けつ【禹穴】
日本国語大辞典
中国浙江省紹興県の会稽山にある洞窟。禹王の遺跡とされ、その墓とも、また、蔵書所ともいう。禹井(うせい)。*文華秀麗集〔818〕中・賦得司馬遷〈菅原清公〉「龍門初 ...
31. 宇治拾遺物語 138ページ
日本古典文学全集
桓武天皇の皇子。延暦四年(八〇九)~弘仁十四年(八二三)在位。経史・詩文に通じ、『凌雲集』『文華秀麗集』を編集させた。能書家で、日本三筆の一人。『江談抄』は「さ ...
32. うっ‐こん【鬱金】
日本国語大辞典
91〕四季之詞・七月「鬱金(ウッコン)の花」(2)「うっこんこう(鬱金香)(1)」の略。*文華秀麗集〔818〕中・奉和春閨怨〈巨勢識人〉「幸得 ...
33. うん‐かん【雲間】
日本国語大辞典
〔名〕(1)雲の切れめ。くもま。*
文華秀麗集〔818〕上・春夜宿鴻臚簡渤海入朝王大使〈滋野貞主〉「枕上宮鐘伝
暁漏
...34. うん‐き【雲気】
日本国語大辞典
〔名〕(「うんぎ」とも)(1)雲。また、雲状のもの。*
文華秀麗集〔818〕上・江頭春暁〈嵯峨天皇〉「雲気湿
衣知
...35. うん‐ぽう【雲峰】
日本国語大辞典
〔名〕(1)雲がかかっている高い山の頂。雲の中に突き出た峰。うんぷう。*
文華秀麗集〔818〕中・和光法師遊東山之作〈嵯峨天皇〉「撃
磬雲峯裡
...36. うん‐れい【雲嶺】
日本国語大辞典
〔名〕雲に達する山の頂上。雲のかかった峰。*
文華秀麗集〔818〕中・過梵釈寺〈嵯峨天皇〉「雲嶺禅
人蹤絶、昔将今日再攀登」*日葡辞
...37. えい‐こ【栄枯】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(─する)草木の生い茂ったり、枯れたりすること。*文華秀麗集〔818〕下・神泉苑九日落葉篇〈巨勢識人〉「四時寒暑来且行、一歳栄枯春与 ...
38. えい‐ふう【英風】
デジタル大辞泉
〉2 すぐれた風采(ふうさい)。りっぱな姿。英姿。 「受命漢祖に師となり、―万古に伝ふ」〈文華秀麗集・中〉 ...
39. えい‐ふう【英風】
日本国語大辞典
」(2)すぐれた姿。りっぱななりかたち。英姿。*文華秀麗集〔818〕中・賦得張子房〈嵯峨天皇〉「受命師漢祖、英風万古伝」*東京年中行事〔1911〕〈若 ...
40. えき‐もん【駅門】
日本国語大辞典
〔名〕宿駅の門。宿場の出入り口。*文華秀麗集〔818〕上・奉和春日江亭閑望〈仲雄王〉「駅門臨迥陌。亭子隠高葩」*本朝無題詩〔1162〜64頃〕七・旅亭三首〈藤原 ...
41. えん‐か【檐下】
日本国語大辞典
〔名〕軒の下。*
文華秀麗集〔818〕上・春日左将軍臨況〈勇山文継〉「檐下閑花光艷
、籬前修竹影檀欒」*東京新繁昌記〔1874〜76
...42. えん‐か[‥クヮ]【煙火】
日本国語大辞典
みな消して、こっちの船の真前を賊船を通うしたり」(2)飯をたくけむり。炊事のけむり。人煙。炊煙。*文華秀麗集〔818〕中・題光上人山院〈錦部彦公〉「相談酌 ...
43. えん‐がん[ヱン‥]【遠雁】
日本国語大辞典
〔名〕はるかかなたの空を渡る雁。*
文華秀麗集〔818〕中・晩秋述
〈姫大伴氏〉「雲天遠雁声宜聴。檐樹晩蝉引欲殫」*本朝無題詩〔11
...44. えん‐きょう[ヱンキャウ]【円鏡】
日本国語大辞典
」(2)まるい月。満月をたとえていう。*文華秀麗集〔818〕下・五夜月〈良岑安世〉「一看 ...
45. えん‐こん[ヱン‥]【怨恨】
日本国語大辞典
斯歌
献上」*
文華秀麗集〔818〕中・和尚書右丞良安世銅雀台〈嵯峨天皇〉「毎
...46. えん‐ご【燕語】
日本国語大辞典
〔名〕燕(つばめ)のさえずる声。*文華秀麗集〔818〕下・飛燕〈嵯峨天皇〉「望裡遙聞燕語声、双飛来往羽儀軽」*江戸繁昌記〔1832〜36〕五・品川「鶯声燕語小神 ...
47. えん‐ざ【宴座・宴坐・燕坐】
日本国語大辞典
〔名〕(1)「えんのざ(宴座)」に同じ。*文華秀麗集〔818〕中・答澄公奉献詩〈嵯峨天皇〉「経行人事少、宴坐歳華催」*田氏家集〔892頃〕上・花宴応常陸王教「宴 ...
48. えん‐ちゅう[ヱン‥]【園中・苑中】
日本国語大辞典
〔名〕畑の中。庭園の中。*
文華秀麗集〔818〕下・和野柱史観闘百草、簡明執之作〈巨勢識人〉「聞道春色遍
園中
...49. えん‐ねつ【炎熱】
日本国語大辞典
〔名〕(1)夏のきびしい暑さ。炎暑。また、火の強い熱気。極熱(ごくねつ)。*文華秀麗集〔818〕中・扈従梵釈寺〈淳和天皇〉「君王機暇倦 ...
50. えん‐ねん【艷年】
日本国語大辞典
〔名〕若く、あでやかな年ごろ。*
文華秀麗集〔818〕中・奉和傷野女侍中〈藤原冬嗣〉「艷年従
官陪
...