1. しゃうりゃうしふ【性霊集】
全文全訳古語辞典
八・九・一〇の三巻は散逸したが、済暹が『補闕鈔』を作り補った。仏教思想の影響が見られる。『遍照発揮(は)つき性霊集』。⇒空海 ...
2. 性霊集
日本大百科全書
平安初期の漢詩文集。正しくは『遍照発揮(へんじょうほっき)性霊集』。10巻。空海作。弟子の真済(しんぜい)が編纂(へんさん)したもので、当初10巻であったが、巻 ...
3. 性霊集
世界大百科事典
いる。同様のものに《高野雑筆集》上下2巻があり,併読する必要がある。和多 秀乗 遍照発揮性霊集 性霊集 空海 高野雑筆集 ...
4. しょうりょうしゅう【性霊集】
デジタル大辞泉
のちに末尾3巻が散逸したが、承暦3年(1079)済暹(さいせん)が逸文を集めて「続性霊集補闕鈔」として補集。遍照発揮性霊集。せいれいしゅう。 ...
5. しょうりょうしゅう[シャウリャウシフ]【性霊集】
日本国語大辞典
済暹(さいせん)が承暦三年(一〇七九)に逸文を「続性霊集補闕鈔」として編んだものをもって補い、一〇巻に復した。遍照発揮(へんじょうほっき)性霊集。せいれいしゅう ...
6. しょうりょうしゅう【性霊集】
国史大辞典
空海の漢詩文集。詳名『遍照発揮性霊集』。当時、呉音が禁ぜられていたので、「へんじょうはっきせいれいしゅう」と読む。「遍照」は空海の灌頂号の略称。編者は空海の弟 ...
7. 『性霊集』
日本史年表
空海没.生前 『篆隷万象名義』 前半、並びに 『秘蔵宝鑰』 を撰す.また晩年、弟子の真済が 『性霊集』 、 『高雄口訣』 (空海口述、真済筆記)を編纂(空海僧都 ...
8. せいれいしゅう【性霊集】
デジタル大辞泉
⇒しょうりょうしゅう(性霊集) ...
9. せいれいしゅう[セイレイシフ]【性霊集】
日本国語大辞典
しょうりょうしゅう(
性霊集)
...10. へんじょうはっきしょうりょうしゅう【遍照発揮性霊集】
国史大辞典
⇒性霊集(しょうりょうしゅう) ...
11. へんじょうほっきしょうりょうしゅう[ヘンゼウホッキシャウリャウシフ]【遍照発揮性霊集】
日本国語大辞典
しょうりょうしゅう(
性霊集)
...12. あい【埃】
日本国語大辞典
〔名〕(1)土ほこり。ちり。*
性霊集‐二〔835頃〕沙門勝道上補陀洛山碑「埃涓委聚、画
餝神都
...13. あい‐あい【哀哀】
日本国語大辞典
〔形動タリ〕嘆き悲しむさま。悲しく哀れなさま。*性霊集‐一〔835頃〕喜雨歌「哀々、末世諸元々」*篁園全集〔1844〕三・歳暮書懐「哀哀父与母、鞠育窮 ...
14. あい‐あい【靄靄】
日本国語大辞典
〔形動タリ〕(1)雲や靄(もや)が集まり、たなびくさま。*性霊集‐一〔835頃〕遊山慕仙詩「飛雲幾生滅、靄々空飛揚」*読本・近世怪談霜夜星〔1808〕一・下「い ...
15. あい‐ごく【愛獄】
仏教語大辞典
愛欲が心を束縛し、苦しめるものであることを牢獄に喩えたもの。 性霊集 六・四五 「牢籠三界、綿絡四生、同脱愛獄、斉遊覚道」 ...
16. あい‐せい【哀声】
日本国語大辞典
〔名〕悲しみのこもった声や音。いかにも悲しそうな声や音。*
性霊集‐二〔835頃〕大唐青龍寺故三朝国師伝「天雲
々現悲色、松風
...17. あい‐でん【愛纏】
仏教語大辞典
激しい欲望による束縛。 性霊集 六・四七 「六趣飽甘露、同出愛纏、共成覚道」 ...
18. あい‐ともに[あひ‥]【相共】
日本国語大辞典
〔副〕(「あい」は接頭語)もろともに。一緒に。ともども。*
性霊集‐二〔835頃〕大唐青龍寺故三朝国師碑「多生之中、相共誓願、弘
演密蔵
...19. あい‐にゃく【愛溺】
仏教語大辞典
煩悩、迷い。 性霊集 六・四八 「忘愛溺於此涯、捨恵撥於彼岸」 ...
20. あい‐ばく【愛縛】
日本国語大辞典
〔名〕(1)仏語。愛欲、または執着による煩悩。*
性霊集‐一〔835頃〕遊山慕仙詩「人皆美
蘇合
...21. あい‐ばく【愛縛】
仏教語大辞典
異性を愛する、その愛の束縛、悩み。また、その相手を束縛すること。 性霊集 七・五五 「悲幢(愛金剛菩薩)吸愛縛之心」 ...
22. あ‐こう[‥カウ]【阿衡】
日本国語大辞典
」(2)わが国では、天皇の補佐あるいは摂政関白の異名。→阿衡事件。*性霊集‐四〔835頃〕為人求官啓一首「伏惟。我右僕射馬足下。鐘鼎累代。阿衡一人。能仁能恵。四 ...
23. あそう【阿僧】
仏教語大辞典
1 梵 Asaṅga の音写「阿僧伽」の略 無著菩薩のこと。 性霊集 一〇・一〇三 「三論是祖君之宗、法相則臣子之教。何者、阿僧釈竜猛之中観、護法註提婆之百 ...
24. あと を 隠(かく)す
日本国語大辞典
(1)(「あしあとを隠す」の意から)(イ)この世を去る。死ぬ。逝去する。*性霊集‐二〔835頃〕大唐青龍寺故三朝国師碑「溺子一何悲哉。医王匿 ...
25. あん‐じゅう[‥ヂュウ]【安住】
日本国語大辞典
〔名〕何の心配もなく、そこに落ち着いて住むこと。また、その境遇・立場に満足していること。*
性霊集‐一〇〔1079〕十喩詩「安
住一心
...26. あん‐じゅう【安住】
仏教語大辞典
故名安住」 2 何の心配もなく、そこに落ち着いて住むこと。また、その境遇・立場に満足していること。 性霊集 一〇・一一〇 「安住一心无分別。内風外風誑吾耳」 ...
27. あんらく‐とし【安楽覩史】
仏教語大辞典
この二つの世界が奈良時代以来、とくに信仰され、いずれかに生まれたいと願われたもの。 →覩史多天 性霊集 三・一五 「安楽覩史、本来胸中」 ...
28. い‐ぎょう[‥ゲウ]【意楽・意巧】
日本国語大辞典
意楽
」*
性霊集‐一〇〔1079〕綜芸種智院式并序「右顕密二教、僧意楽。兼
...29. いしがきのしょう【石垣庄】和歌山県:有田郡/金屋町
日本歴史地名大系
有田川の中流から上流、現金屋町一帯を荘域とした。「
性霊集」巻九所収の承和元年(八三四)九月一五日付高野四至啓白文に「在
紀伊国在田郡石垣上庄
...30. いしん‐でんしん【以心伝心】
仏教語大辞典
言葉では表せない悟りや真理を、心から心へと伝えること。 性霊集 一〇・一〇七 「秘蔵奥旨、不貴得文、唯在以心伝心。文是糟粕、文是瓦礫」 ...
31. いだ【伊陀】
仏教語大辞典
波羅蜜多( 梵 pāramitā の音写。到彼岸と訳する)のitāの音写という この世、此岸のこと。 性霊集 一〇・一〇二 「断生死於伊陀」 ...
32. いち【一・壱】
日本国語大辞典
最も大事なこと。また、そのもの。第一。最上。一等。*霊異記〔810〜824〕中・序「一を得て運を撫で」*性霊集‐六〔835頃〕弘仁太上奉為桓武皇帝講御礼法花経達 ...
33. nbsp;いち‐ぐう【一隅】
日本国語大辞典
光」(2)一つの方面や部分。また、ある一つの考え方や見解。*性霊集‐二〔835頃〕大唐青龍寺故三朝国師碑「所以、挙 ...
34. いち‐じ【一字】
日本国語大辞典
〔名〕(1)一つの文字。*
性霊集‐一〔835頃〕遊山慕仙詩「光明満
法界
...35. いち‐じ【一字】
仏教語大辞典
1 阿字の一字。真言では、この一字を万有の本源と捉える。 性霊集 一・一 「光明満法界 一字務津梁」 2 無の一字。禅家では、無を体得することを目的とする。 ...
36. いち‐じ【一時】
日本国語大辞典
」(4)その当時。同時代。当代。*性霊集‐序〔835頃〕「前御史大夫泉州別駕馬 ...
37. いちじ‐いっく【一字一句】
日本国語大辞典
〔名〕一つの文字と一つの句。わずかな字句。一言一句(いちごんいっく)。*性霊集‐二〔835頃〕大唐青龍寺故三朝国師碑「一尊一契。證道之径路。一字一句。入仏之父母 ...
38. いち‐じき【一食】
日本国語大辞典
〔名〕十二頭陀(じゅうにずだ)の一つ。仏家の食法で、午前中に一度だけ食事をすること。*性霊集‐七〔835頃〕僧寿勢入先師忌日料物願文「衣愛 ...
39. いち‐じつ【一実】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。(1)(「一」は不二絶対、「実」は真実)究極・唯一の真理。絶対の真実そのもの。*性霊集‐七〔835頃〕僧寿勢入先師忌日料物願文「三空蕩 ...
40. いち‐じん[‥ヂン]【一塵】
日本国語大辞典
〔名〕(1)ひとつの塵。塵ひとつ。転じて、きわめてこまかいこと、わずかなことにいう。*
性霊集‐八〔1079〕勧進奉造仏塔知識書「所
以一塵崇
...41. いちだ【一唾】
日本国語大辞典
〔名〕一度唾(つばき)を吐くこと。天神、龍などが、ほんのわずか雨を降らせることのたとえに用いられる。*
性霊集‐一〔835頃〕喜雨歌「一唾能銷
百界火
...42. いちだい‐じょうまん【一大浄満】
仏教語大辞典
「浄満」は 梵 Vairocana 毘盧遮那の訳 唯一絶対の毘盧遮那仏ということ。「大」は形容の語。 性霊集 七・五七 「百億能仁、授手乗華之遊、一大浄満、摩頂 ...
43. いち‐どう【一同】
日本国語大辞典
〔名〕(1)(形動)全く同じであること。一致すること。一つになるさま。*
性霊集‐六〔835頃〕藤大使為亡児設斎願文「三曳自柱、不
因
...44. いち‐どう【一道】
デジタル大辞泉
細長いものの、ひとすじ。「―の光明」 4 仏語。悟りへの唯一の道。一乗。 「斉(ひと)しく―に入らむ」〈性霊集・七〉 ...
45. いち‐べん【一眄】
日本国語大辞典
〔名〕ひとにらみすること。いちめん。*
性霊集‐四〔835頃〕為藤真川挙浄豊啓「飛沈生
其一眄
...46. いちみ‐わごう[‥ワガフ]【一味和合】
日本国語大辞典
爾所時
。一味和合」*
性霊集‐九〔1079〕高雄山寺択任三綱之書「我大師薄伽梵子、呼
...47. いっ‐かく【一覚】
日本国語大辞典
衣、而多眠、五旬一覚」(2)ひとたび悟ること。また、同じ悟り。*性霊集‐八〔1079〕講演仏経報四恩徳表白「飛 ...
48. いっ‐き【一気】
日本国語大辞典
気、一気千余息」(2)万物のもととなる混然の気。*
性霊集‐一〔835頃〕遊山慕仙詩「老
守
...49. いっ‐こ【一己】
日本国語大辞典
〔名〕自分ひとり。一個人。*
性霊集‐一〔835頃〕贈良相公詩「巻舒非
一己
...50. いっ‐しゅ【一種】
日本国語大辞典
〔名〕(1)一つの種類。ひといろ。*
性霊集‐一〔835頃〕徒懐玉「夏月涼風、冬天淵風、一種之気、嗔喜不
同」*今昔物語集〔1120
...