1. 『懐風藻』
日本史年表
751年〈天平勝宝3 辛卯〉 11・‐ 『懐風藻』 成る(序文)。 ...
2. 懐風藻
日本大百科全書
漢詩集。1巻。撰者(せんじゃ)については、淡海三船(おうみのみふね)説、葛井広成(ふじいのひろなり)説、石上宅嗣(いそのかみのやかつぐ)説などがあるが未詳。75 ...
3. 懐風藻
世界大百科事典
現存する日本最初の漢詩集,1巻。751年(天平勝宝3)11月成立。書名は〈先哲の遺風を懐(おも)う詩集〉の意をもつ。撰者はその序文に名を記さず,淡海三船(おうみ ...
4. かいふうそう【懐風藻】
デジタル大辞泉
奈良時代の漢詩集。1巻。淡海三船(おうみのみふね)の撰ともいうが、撰者未詳。天平勝宝3年(751)成立。近江(おうみ)朝以後、約80年間、64人の漢詩120編を ...
5. かいふうそう[クヮイフウサウ]【懐風藻】
日本国語大辞典
奈良時代の漢詩集。一巻。編者は、淡海三船、石上宅嗣、葛井広成など諸説あるが未詳。天平勝宝三年(七五一)成立。近江朝(七世紀後半)以後約八〇年間の漢詩約一二〇首を ...
6. かいふうそう【懐風藻】
国史大辞典
[参考文献]今井舎人『懐風藻箋註』、清潭『懐風藻新釈』、沢田総清『懐風藻註釈』、世良亮一『懐風藻詳釈』、杉本行夫『懐風藻』、林古渓『懐風藻新註』、大野保『懐風藻 ...
7. 懐風藻(かいふうそう)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 559ページ ...
8. くゎいふうさう【懐風藻】
全文全訳古語辞典
[書名]奈良時代の漢詩集。編者未詳。一巻。七五一年(天平勝宝三)成立。わが国最古の漢詩集。近江朝以降八〇年余にわたる、天皇以下六四人の作品一二〇編を収録。中国六 ...
9. 淡海三船撰二懷風藻一 (見出し語:淡海三船)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 453ページ ...
10. 秋
日本大百科全書
ひゆくをかぎりと思へば」などに典型的にみられる秋の悲哀感は『万葉集』にはまだみられないが、『懐風藻(かいふうそう)』には「秋気悲しぶべし」(下毛野虫麻呂)、「詩 ...
11. 麻田陽春
世界大百科事典
730年(天平2)冬,大宰大典として大宰府にあり,大伴旅人や山上憶良らと交わり,《万葉集》に短歌4首,《懐風藻》に漢詩1首を残す。739年外従五位下,晩年石見守 ...
12. あさだの-やす【麻田陽春】
日本人名大辞典
あたえられる。大宰大典(だざいのだいさかん)のときの歌など4首が「万葉集」巻4,5に,漢詩1首が「懐風藻」におさめられている。56歳で死去。姓は浅田ともかく。 ...
13. あさだのようしゅん【麻田陽春】
国史大辞典
位上大宰大典として在任、同十一年正月外従五位下。のち石見守。『万葉集』に大宰府での歌四首、『懐風藻』に同十七年九月以降作の五言詩一首(または二首、異説あり)を残 ...
14. 飛鳥時代
日本大百科全書
、和歌史上、前の時期とともに一つのピークを形づくった。漢文学においても、奈良朝末に編まれた『懐風藻(かいふうそう)』の序には近江(おうみ)朝における漢文学の興隆 ...
15. あべの-おびとな【阿倍首名】
日本人名大辞典
歴任。養老5年衛士(えじ)の逃亡をふせぐために勤務年数の短縮を奏上し,任期が3年となった。「懐風藻」に詩がみえる。神亀(じんき)4年2月13日死去。64歳。姓は ...
16. 阿倍広庭
世界大百科事典
,732年2月没した。このとき中納言従三位兼催造宮長官知河内和泉等国事であった。《万葉集》《懐風藻》にその作品を遺している。後藤 四郎 ...
17. あべのひろにわ【阿倍広庭】
国史大辞典
事。神亀四年(七二七)従三位中納言。天平四年(七三二)二月没す。ときに催造宮長官も兼ねる。『懐風藻』『万葉集』に広庭の詩歌がみえ、文人でもあった。 (志田 諄一 ...
18. あべの-ひろにわ【阿倍広庭】
日本人名大辞典
神亀(じんき)4年従三位,中納言となり,のち催造宮長官をかねる。歌4首が「万葉集」巻3,6,8に,詩2編が「懐風藻」にみえる。天平(てんぴょう)4年2月22日死 ...
19. い‐い【依依】
日本国語大辞典
柳の自然の趣ぞ」*詩経‐小雅・采微「昔我往矣、楊柳依依」(2)離れるに忍びないさま。恋い慕うさま。*懐風藻〔751〕和藤江守詠裨叡山先考之旧禅処柳樹之作〈麻田陽 ...
20. いきの-こまろ【伊吉古麻呂】
日本人名大辞典
)4年功労により綿,布などをあたえられる。天平(てんぴょう)4年下野守(しもつけのかみ)。「懐風藻」によれば,上総(かずさの)守にも任じられた。氏は伊支,雪とも ...
21. い‐ぎ[ヰ‥]【囲棊】
日本国語大辞典
〔名〕「いご(囲碁)」に同じ。*
懐風藻〔751〕釈弁正伝「以
善
囲棊
...22. い‐ご[ヰ‥]【囲碁】
日本国語大辞典
〔名〕碁(ご)。また、碁を打つこと。*
懐風藻〔751〕釈弁正伝「以
善
囲棊
...23. 石川石足
世界大百科事典
河内守をはじめとし,左右大弁,大宰大弐を歴任,729年従三位に叙され,左大弁として没した。《懐風藻》に詩文を収める。梅村 喬 ...
24. いしかわのいわたり【石川石足】
国史大辞典
にかりに参議となった。時に正四位上左大弁。同年三月従三位に進んだが、八月九日没。六十三歳。『懐風藻』に「五言春苑応詔一首」を残している。その一周忌にあたる同二年 ...
25. いしかわの-いわたり【石川石足】
日本人名大辞典
議となり,鈴鹿王(すずかおう)の宅に派遣され,長屋王の親族らの赦免をつたえた。のち従三位。「懐風藻」に詩1首がある。天平(てんぴょう)元年8月9日死去。63歳。 ...
26. いしだぐん【石田郡】長崎県:壱岐国
日本歴史地名大系
祀るとともに、壱岐島司に任じられ、壱岐卜部の系統を引く人物であることがうかがえる。父の古麿は詩に巧みで「懐風藻」にとられ、母は下野守秦大魚の女。雪野宅満のものと ...
27. 石上乙麻呂
世界大百科事典
?-750(天平勝宝2) 奈良時代の貴族。《万葉集》に短歌2首,《懐風藻》に詩4首。石上氏の出身で,左大臣麻呂の三子,文人の首(はじめ)宅嗣(やかつぐ)の父。風 ...
28. いそのかみのおとまろ【石上乙麻呂】
国史大辞典
天平五年ごろ遣唐大使に推されたが往かずに終ったという。詩文を好み、その集『銜悲藻』二巻は伝わらないが『懐風藻』に五言詩四首あり、『万葉集』に短歌二首、さらに長歌 ...
29. いそのかみの-おとまろ【石上乙麻呂】
日本人名大辞典
る。18年遣唐大使にえらばれたが,発遣は中止された。20年従三位,のち中納言。詩文にすぐれ「懐風藻」「万葉集」に詩歌をのこす。天平勝宝2年9月1日死去。名は弟麻 ...
30. いちじん【一人】
国史大辞典
用例であるが、これは唐令の三師(太師・太傅・太保)の職掌と全く同文である。一人の語はおもに『懐風藻』以下の漢詩文類や、『平家物語』『太平記』などの漢文調の部分に ...
31. いち‐ぜつ【一絶】
仏教語大辞典
「絶」は絶句の意 1 一つの絶句。また一首の短歌の意に用いる。 2 転じて、辞世の句。 懐風藻 臨終〈大津皇子〉 「五言。臨終、一絶。金烏西舎に臨らひ、鼓声短 ...
32. いち‐めん【一面】
日本国語大辞典
」(3)はじめて会うこと。また、一度だけ会うこと。*懐風藻〔751〕初秋於長屋王宅宴新羅客〈調古麻呂〉「一面金蘭席、三秋風月時」*報徳記〔1856〕三「 ...
33. いっ‐こ【一個・一箇・一ケ】
日本国語大辞典
〔名〕(1)物一つ。または、人ひとり。*
懐風藻〔751〕在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉「懸
我一箇之榻
...34. いっ‐しゅ【一首】
日本国語大辞典
〔名〕詩や和歌の一作品。*懐風藻〔751〕「河島皇子 一首」*万葉集〔8C後〕一・一三・題詞「中大兄 近江宮御宇天皇 三山歌一首」*平家物語〔13C前〕七・忠度 ...
35. いつ‐ぶん【逸文】
日本国語大辞典
〔名〕(1)世間に知られていない文章。いつもん。(2)散逸して世間に伝わらない文章。いつもん。*
懐風藻〔751〕序「遂乃収
魯壁之余蠧
...36. 逸文(風土記) 445ページ
日本古典文学全集
地域。『書紀』ではより限定して、「丹敷浦」(三重県度会郡紀勢町錦)とある。金烏は太陽の象徴(懐風藻)。『書紀』には天照大神が「頭八咫烏」を遣わしたとある。「金色 ...
37. 逸文(風土記) 474ページ
日本古典文学全集
『大宝律令』撰定にも参加している(文武四年〈七〇〇〉~大宝元年〈七〇一〉)。この後、まもなく卒去したらしい。『懐風藻』に漢詩が載り、「皇太子学士」とあり、享年「 ...
38. 逸文(風土記) 521ページ
日本古典文学全集
天平四年八月丁亥(十七日)に任命。『万葉』九七一~九七四に送別歌が載り(高橋虫麻呂・天皇)、『懐風藻』に「奉西海道節度使之作」が載る(九三)。乙類風土記の編者に ...
39. いぬかみおう【犬上王】
日本人名大辞典
文武(もんむ)天皇の葬儀の御装司(みよそいのつかさ)をつとめる。和銅元年宮内卿。正四位下。「懐風藻(かいふうそう)」に漢詩1首があり,治部卿としるされている。和 ...
40. いみ‐き【忌寸】
日本国語大辞典
て曰く更に諸氏の族姓を改めて、八色(くさ)の姓を作りて〈略〉四つに曰はく、忌寸(イミキ)」*懐風藻〔751〕目録「正五位下大学頭調忌寸老人」*続日本紀‐天平宝字 ...
41. いよべのうまかい【伊余部馬養】
国史大辞典
皇太子学士で大宝二年ころ四十五歳で没したか。丹後国司のときに「水江浦島子伝」を作り(『丹後国風土記』逸文)、『懐風藻』に五言十二句詩を一首残す。 [参考文献]滝 ...
42. いよべの-うまかい【伊余部馬養】
日本人名大辞典
令撰定の功で禄をさずけられる。丹後守のとき,「水江浦島子伝(浦島伝説)」を採録したという。「懐風藻」に1首おさめられている。大宝2年死去。氏は伊与部,伊預部,名 ...
43. い‐れつ[ヰ‥]【遺烈】
日本国語大辞典
〔名〕先人の残した功績。後世に遺るりっぱな業績、功績。*
懐風藻〔751〕石上乙麻呂伝「自
登
...44. いわたの【石田野】長崎県:壱岐郡/石田町
日本歴史地名大系
壱岐島司に任じられており、壱岐卜部の系統を引く人物であることがうかがえる。また父の古麿は詩に巧みで「懐風藻」に詩をのせ、母は下野守秦大魚の娘とある。宅満のものと ...
45. いん‐いつ【隠逸】
日本国語大辞典
〔名〕俗世を離れ、山里などにひとり隠れ住むこと。また、その人。隠遁。*懐風藻〔751〕春日侍宴〈藤原史〉「隠逸去幽藪、没賢陪紫宸」*明衡往来〔11C中か〕下末「 ...
46. nbsp;いん‐しょう[‥シャウ]【殷昌】
日本国語大辞典
〔名〕ゆたかでさかんなこと。繁盛。*
懐風藻〔751〕序「於
是三階平煥。四海殷昌。旒
...47. 隠者
日本大百科全書
十全とはいえないにせよ、彼らの大多数は隠者として生涯を終えている。隠遁へのあこがれは、古く『懐風藻(かいふうそう)』や『古今和歌集』にも色濃く現れている。 第二 ...
48. いんとう の 網(あみ)
日本国語大辞典
三方を解いてやり、自分の網に入るようにいったといわれる故事から)寛容な徳のある政治をいう。*懐風藻〔751〕侍宴〈藤原総前〉「錯繆殷湯網、繽紛周池蘋」*柳宗元‐ ...
49. いん‐めつ【湮滅・隠滅】
日本国語大辞典
〔名〕(1)うずもれてなくなること。あとかたもなく消えうせること。また、消してしまうこと。消滅。*
懐風藻〔751〕序「言念
湮滅
...50. ウグイス
日本大百科全書
漢詩集『懐風藻(かいふうそう)』(751)以降のことで、それまでは「竹に鶯」が普通であった。梅も、もとは日本に自然分布せず、飛鳥(あすか)時代に中国から持ち込ま ...