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  11. 大鏡

大鏡

ジャパンナレッジで閲覧できる『大鏡』の日本大百科全書・世界大百科事典・日本古典文学全集のサンプルページ

日本大百科全書
大鏡
おおかがみ

平安後期の歴史物語。文徳(もんとく)天皇の850年(嘉祥3)から後一条(ごいちじょう)天皇の1025年(万寿2)まで、14代176年間の歴史を描いたもので、1025年を現在時として叙述しているが、これは藤原道長の栄華の絶頂で擱筆(かくひつ)しようとした作者の作為で、実際は1025年以後40、50年から90年の間の成立とみられる。作者は男性で、諸説あるが不明である。『大鏡』では歴史を叙述するにあたり、雲林院(うりんいん)の菩提講聴聞(ぼだいこうちょうもん)に参詣(さんけい)した大宅世継(おおやけのよつぎ)、夏山繁樹(なつやまのしげき)、若侍(わかざむらい)の3人を登場させ、歴史はこれら3人の座談、問答によって語り進められ、作者は純粋な聞き手として、それを傍らで観察しながら記録する趣向になっている。これは歴史の表裏明暗を多角的にとらえ、公正な歴史叙述の展開を意図したものである。その構成は、まず序があり、次に文徳天皇から後一条天皇までの14代の天皇について記した帝紀(ていき)、藤原冬嗣(ふゆつぐ)から道長までの摂関大臣の列伝(れつでん)、藤原氏の繁栄の跡を系譜的に総括した藤原氏の物語、最後に風流譚(たん)、神仙譚などを収めた昔物語が置かれていて、中国の『史記』などにみられる紀伝体(きでんたい)であるが、これは、人間の動きを凝視し追跡することによって歴史が顕現すると考えた作者が、人間を多角的、立体的に把握できる有効な方法として採用したものである。
このような歴史叙述の方法を用いて、政治世界に生きる男たちの織り成す凄絶(せいぜつ)なドラマを、瑣末(さまつ)的な説明や描写を切り捨てた簡潔な文体によって、生彩ある筆致で描いている。作者の透徹した歴史認識によって選択された事象は、多く説話を用いて語られているが、それらの説話は、作者の豊かな想像力と創意によって形成され、変容されたもので、虚構や事実の錯誤や誇張による歪曲(わいきょく)などもある。しかし、それらは、事実性を拒絶した虚妄の話ではなく、事実を包摂した虚構の世界であり、それによって、善悪、正邪、美醜などのさまざまな矛盾をもったものとして人間を描き、歴史の本質に迫ることができた。『大鏡』は歴史物語のなかでも傑出した作品で、その問答、座談形式は後代の歴史物語に大きな影響を与え、確かな史眼と鋭い批評精神は『愚管抄(ぐかんしょう)』などに継承されていった。
現存本は、写本として建久(けんきゅう)本、千葉本、池田本(いずれも欠けている巻のある零本(れいほん)。天理図書館蔵)、東松了枩(りょうしょう)氏蔵本、京大付属図書館蔵平松本、書陵部蔵桂宮(かつらのみや)本、蓬左(ほうさ)文庫本などがあり、刊本として古活字本、整版本などがある。
[竹鼻 績]


『大鏡』[百科マルチメディア]
『大鏡』[百科マルチメディア]
古活字版 巻1 慶長・元和年間(1596~1624)刊 校異あり 国立国会図書館所蔵



改訂新版・世界大百科事典
大鏡
おおかがみ

平安朝後期成立の歴史物語。文徳天皇の代から後一条天皇の代まで(850-1025)のことを,かなぶみで書いており,いわゆる鏡物(かがみもの)の第1作。作者不詳。近代以前に藤原為業,同能信,近代になっても,源経信,同俊明,同俊房らを作者に擬する諸説が出されたが,いずれも,これほどのものを書く能力をもつ人物はだれか,というところからの推測である。書中に,〈今年,万寿二年乙丑(きのとうし)とこそは申すめれ〉の文があり,作中人物の官位などもよく合っているので,久しく1025年(万寿2)成立と信じられていたが,ごく少数の点でくいちがいがあり,万寿2年は作者のフィクションの設定と見られるようになっている。しかし,成立年代推定はまちまちで,11世紀後半か12世紀前半と見る説が多い。また内容の出典考証から,《栄華物語》以後,《今昔物語集》以後というふうに,年代を限定する方法もとられている。写本には3巻本,6巻本,8巻本があるが,これは本文のちがいではなく,記事の少ない東松本,千葉本などと,増補されたらしい流布本の差のほうが重要だろう。

序文のなかで,この作品の内容は,雲林院(うりんいん)の菩提講で講師の登壇を待つ間に,そこで出会った老翁,190歳ばかりの大宅世継(おおやけのよつぎ)と180歳ばかりの夏山繁樹(なつやまのしげき)が,自分たちの歴代摂関・一の人についての見聞を語り,30歳ほどの青侍が口をはさんで質問し,会衆が耳をそばだてて聞いたもの,という趣向に仕組まれており,それが以後の鏡物共通の構造となった。《今鏡》《水鏡》《増鏡》など,みなそうなっている。この作品が別に《世継》《世継物語》《世継の翁が物語》と呼ばれたのも,このこととかかわっている。研究者は,これまで紀伝体で書かれているといってきたが,これは,はじめに文徳以降の歴代の天皇のことが,本紀風に代ごとに簡略に語られ,次に左大臣冬嗣・太政大臣良房から太政大臣道長までの一の人を,列伝風に語っているためで,作者の主眼はこの摂関列伝にある。先行の歴史物語《栄華物語》と時代的に重複部分の多いこの作品は,女性の書き手による後宮史に満足せず,男の眼で,摂関政治史を,裏面の抗争までふくめて生き生きと描こうとしたものであろう。摂関政治が頂点に達する道長の繁栄絶頂期の万寿2年現在で,作品を構想したのもそのためである。語り手の世継(世継の翁)らの異常な高齢は,実は摂関政治の歴史が経てきた年数であった。同一人の眼でその歴史を見つづけてきたとしたいための,虚構なのである。個々の摂関や大臣の伝は,エピソードでつづる形になっていておもしろい。説話的手法のかなぶみの歴史なのだが,その文章は平安後期のことばを縦横に駆使して,迫真的描写,活発な意見表明を可能にしている。男らしさの満ちた闊達な文章は,《伊勢物語》《源氏物語》と並んで,平安朝のかなぶみの各期の最高の到達と評価されている。
[益田 勝実]

[索引語]
鏡物 藤原為業 源経信 大宅世継 夏山繁樹 世継 世継物語


新編 日本古典文学全集
大鏡
ひらがな
【閲覧画面サンプル】
大鏡 全体

【上記の拡大画像】
大鏡 拡大

【現代語訳】
天の巻 〈序―歴史語りの場〉 〔一〕
さきごろ、私(物語の語り手)が雲林院の菩提講に参詣しておりましたところ、ふつうの老人より格段に年が寄り、異様な感じのする老人二人・老女一人と三人が偶然に出会って、同じ場所に座ったようでした。「よくまあ、同じような様子の老人たちだなあ」と、感心して眺めておりますと、この老人たちは互いに笑って顔を見合せて言うには、

世次「長年、昔の知合いに会って、ぜひとも、世の中で見聞きすることも語り合いたい、また、このただ今の入道殿下(藤原道長)のご様子をもお話し申し合いたいと思っておりましたところ、ほんとうにまあ、うれしくもお会い申したことですよ。これで今こそ安心して冥途にも旅立つことができます。心に思っていることを口に出さずにいるのは、まったく腹のふくれるような気持がするものですなあ。こんなわけで、昔の人は、何かものが言いたくなると、穴

【目次】
目次
古典への招待
凡例

大鏡(扉)
大鏡 天
〔一〕雲林院の菩提講にて、翁たちの出会い
〔二〕侍の登場 世次・重木の年齢と出自
〔三〕講師待つ間の歴史語り 世次の抱負
一 五十五代 文徳天皇 道康
〔四〕文徳天皇の略歴
〔五〕五条の后と業平の中将
一 五十六代 清和天皇 惟仁
〔六〕清和天皇の略歴 東宮争い 源氏の武者
〔七〕母后、染殿の后明子と物の怪
一 五十七代 陽成院 貞明
〔八〕陽成天皇の略歴 釈迦如来の一年の兄
〔九〕母后、二条の后高子と在中将
一 五十八代 光孝天皇 時康
〔一〇〕光孝天皇の略歴 御局の黒戸のこと
一 五十九代 宇多天皇 定省
〔一一〕宇多天皇の略歴 賀茂の臨時祭 旅寝の夢
〔一二〕王侍従 当代は家人にはあらずや
一 六十代 醍醐天皇 敦仁
〔一三〕醍醐天皇の略歴 御子の五十日の祝い
一 六十一代 朱雀院 寛明
〔一四〕朱雀院天皇の略歴 石清水の臨時の祭
一 六十二代 村上天皇 成明
〔一五〕村上天皇の略歴
〔一六〕母后穏子と大輔の君の詠歌
一 六十三代 冷泉院 憲平
〔一七〕冷泉院天皇の略歴 三条天皇の大嘗会延期
一 六十四代 円融院 守平
〔一八〕円融院の略歴 立太子のほどのこと
〔一九〕母后安子 后崩御を嘆く村上天皇
一 六十五代 花山院 師貞
〔二〇〕花山院の略歴
〔二一〕出家行の夜、道兼、帝の内裏脱出に従う
〔二二〕安倍晴明、退位を感知 式神を使う
〔二三〕花山寺にて出家 道兼の奸策 兼家の関与
一 六十六代 一条院 懐仁
〔二四〕一条院天皇の略歴 母后詮子とその母
一 六十七代 三条院 居貞
〔二五〕三条院天皇の略歴
〔二六〕眼疾 一品の宮禎子を鍾愛 三条院の御券
〔二七〕寒の水をそそぐ 桓算供奉の物の怪 参籠
〔二八〕兼家公に似た院 斎宮の「別れの御櫛」
一 六十八代 後一条院 敦成
〔二九〕後一条天皇の略歴 後見多く頼もし
〔三〇〕帝紀から列伝へ 歴史語りの手順
〔三一〕過去・現在・未来を映す鏡 重木・世次の歌
〔三二〕日本紀聞くとおぼすばかり
〔三三〕道長の栄花ならびなし 一乗の法のごとし
〔三四〕列伝の序―大臣の由来
一 左大臣冬嗣
〔三五〕閑院の大臣 主なる女たち
一 太政大臣良房 忠仁公
〔三六〕藤氏初の太政大臣と摂政
〔三七〕和歌の上手 素性君の哀傷歌
一 右大臣良相
〔三八〕西三条の大臣 子孫不振とそのわけ
一 権中納言従二位左兵衛督長良
〔三九〕陽成天皇の祖父、基経のおとどの父
一 太政大臣基経 昭宣公
〔四〇〕基経は二帝の祖父 略歴
〔四一〕光孝天皇の擁立 陣定
〔四二〕深草山に葬る 堀河院と閑院 三平
一 左大臣時平
〔四三〕菅原道真と朝政を執る 道真の左遷
〔四四〕配流 自邸での和歌 途次の詩歌
〔四五〕配所における和歌と詩 菅家後集
〔四六〕北野と安楽寺 内裏火災と道具の怨霊
〔四七〕時平一族の短命 大将保忠の焼餅・臆病
〔四八〕敦忠は和歌・管絃の上手 先坊の御息所
〔四九〕右大臣顕忠の恭謙
〔五〇〕時平の子孫ふるわず
〔五一〕時平、過差を止める
〔五二〕時平の笑癖
〔五三〕道真、雷神となる 王威と理非
一 左大臣仲平
〔五四〕枇杷の下臣 廂の大饗
一 太政大臣忠平 貞信公
〔五五〕忠平のおとどと五人の御子
〔五六〕小一条邸と宗像明神
〔五七〕忠平の豪胆と南殿の鬼
一 太政大臣実頼 清慎公
〔五八〕実頼の人となり 稲荷明神
〔五九〕実頼の女子 敦敏少将の早世
〔六〇〕能書家佐理と三島明神
〔六一〕佐理は懈怠者 中関白、障子を書かせる
〔六二〕佐理の女 妹とその子
〔六三〕斉敏の子孫実資、かくや姫をかしずく
〔六四〕実資と小野宮の御堂
一 太政大臣頼忠 廉義公
〔六五〕賀茂詣でに威儀を示す慣例と灯油倹約
〔六六〕よそ人の悲哀―隆家の無礼 頼忠参内の時
〔六七〕円融院女御遵子の仏道供養と恵心僧都
〔六八〕道長・公任、競射のこと
〔六九〕大納言公任とその子女たち
〔七〇〕大納言公任の失言 素腹の后
〔七一〕公任卿、大堰河三船の誉れ
一 左大臣師尹
〔七二〕西宮の左大臣高明左遷は、師尹の陰謀
〔七三〕宣耀殿の女御芳子 村上帝の寵愛 八の宮
〔七四〕師尹男、済時左大将の人柄
〔七五〕八の宮、大饗の滑稽と済時の辱号
〔七六〕済時の女子と男子
〔七七〕せい子皇后の御腹、敦明親王、東宮を退位
〔七八〕三の宮敦良親王、立坊 壺切という太刀
〔七九〕東宮退位の例 敦明親王、東宮退位の真相
〔八〇〕東宮、能信に道長への仲介を求む
〔八一〕能信、東宮御所に参り対面
〔八二〕翌朝道長に報告 即刻、退位のはこび
〔八三〕道長、関白以下を具し、東宮御所に参上
〔八四〕東宮、道長と対面 院とする定
〔八五〕堀河の女御の失意 道長の献身
〔八六〕小一条院の弟妹宮たち
〔八七〕済時の子女たち、所領回復を道長に愁訴
大鏡 地
一 右大臣師輔
〔八八〕九条殿師輔の略歴 弘徽殿の女御安子
〔八九〕安子のはげしい嫉妬心
〔九〇〕安子の人間的な面
〔九一〕為平親王、立坊できず 婉子女王への期待
〔九二〕為平親王、子の日の御遊のきらめき
〔九三〕安子腹の皇女たち 選子の崇仏
〔九四〕御禊の禄 道長孫たちの祭見物
〔九五〕師輔の女子 貞観殿の尚侍登子
〔九六〕師輔の男子、多武峯の少将高光の出家
〔九七〕はやくから出家の意思
〔九八〕師輔、百鬼夜行にあう
〔九九〕元方との双六
〔一〇〇〕師輔の吉夢むなし うっかり夢を語るな
〔一〇一〕師輔、貫之の家をたずねる 魚袋の歌
〔一〇二〕冷泉帝出現の意義 師輔の霊 子孫繁栄
一 太政大臣伊尹 謙徳公
〔一〇三〕短命な伊尹 折々の和歌 過差を好む
〔一〇四〕伊尹女子 懐子腹の皇女 火の宮尊子
〔一〇五〕前少将挙賢、後少将義孝 義孝の往生
〔一〇六〕義孝の信仰ぶりと優姿
〔一〇七〕義孝、殿上の逍遙 雪の日の直衣姿
〔一〇八〕行成の子女 俊賢の推挙で蔵人頭に
〔一〇九〕蔵人頭の任官争い 朝成悪霊となる
〔一一〇〕行成、歌道に暗し 着想卓抜―帝王の御感
〔一一一〕高陽院殿の競馬
〔一一二〕義懐の器量 朝餉の壺 義懐と惟成
〔一一三〕花山院の御修行
〔一一四〕花山院の狂い―南院焼亡 祭の帰さ
〔一一五〕花山院の御歌秀逸 秀れた意匠家
一 太政大臣兼通 忠義公
〔一一六〕堀河の関白 関白は次第のままに
〔一一七〕兼通の袴着 美貌ぶり 卯酒にきじの生肉
〔一一八〕堀河の中宮こう子 兼通の女子
〔一一九〕悪霊の左大臣 顕光の子女
〔一二〇〕閑院の大将朝光 朝光の子女
〔一二一〕朝光と延光の寡婦
〔一二二〕兼通の子孫 天道やすからず
〔一二三〕兼家、長歌を奉り、身の潔白を訴える
〔一二四〕兼通と兼家の不和 最後の除目強行
一 太政大臣為光 恒徳公
〔一二五〕為光の子女 兄弟の官争い 弘高の屏風
〔一二六〕御末細し
一 太政大臣公季 仁義公
〔一二七〕閑院の大臣 公季の子孫たち
〔一二八〕母康子内親王 師輔私通 出産後の死
〔一二九〕公季の幼時 姉中宮に育てられる
〔一三〇〕公季の老後 頭中将公成をかわいがる
〔一三一〕公季曾孫、資綱の五十日の祝い
一 太政大臣兼家
〔一三二〕東三条の大臣 略歴
〔一三三〕臣下の分を越えた振舞
〔一三四〕ある人の夢相と夢解 打臥しの巫女
〔一三五〕兼家、法興院を好む 法興院の怪
〔一三六〕兼家の子女 正室時姫、夕占を問う
〔一三七〕宮の宣旨 東宮妃、尚侍綏子
〔一三八〕源頼定、綏子と密通
〔一三九〕兼家、超子腹の皇子を愛す 雲形の帯
〔一四〇〕為尊親王と敦道親王
〔一四一〕道綱の母 道綱の子 兼家の男子
一 内大臣道隆
〔一四二〕道隆の大酒癖 酒友関白賀茂詣で
〔一四三〕道隆、御かたちいと清ら
〔一四四〕道隆の北の方と四人の姫君
〔一四五〕道隆子息たち 伊周に内覧の宣旨 左遷
〔一四六〕伊周・道長の競い―前払い―
〔一四七〕伊周・道長の競い―御嶽詣で・双六―
〔一四八〕伊周の落胆と病 祈祷の僧を道長に依頼
〔一四九〕伊周臨終の時 伊周の女たち
〔一五〇〕伊周の子息道雅 大和宣旨のこと
〔一五一〕伊周、和歌の序代を書く 一座の注視
〔一五二〕隆家、道長より厚い待遇 誇り高き男
〔一五三〕敦康親王立太子できず 隆家の意地
〔一五四〕隆家の眼疾 大宰大弐となる 隆家の女
〔一五五〕筑紫での政 刀夷国の来襲 将門と純友
〔一五六〕世に捨てられぬ殿 隆家子息
〔一五七〕隆家と花山院との戦ごっこ
〔一五八〕道隆の子孫ふるわず
一 右大臣道兼
〔一五九〕七日関白 道兼急病 実資と病床対話
〔一六〇〕道兼の長男、福足君 道隆の機転
〔一六一〕次男兼隆 三男兼綱 弓矢の車 頭とらる
〔一六二〕暗部屋の女御 二条殿と道兼の妻
〔一六三〕道兼に対する人間批判
大鏡 人
一 太政大臣道長
〔一六四〕兼家の五男、母は時姫 長徳元年左大将
〔一六五〕長徳元年の流行病 道長の幸運
〔一六六〕北の政所倫子とその子女たち
〔一六七〕倫子の栄華 世の親にておわすこと
〔一六八〕高松殿の上明子とその子女たち
〔一六九〕顕信出家 乳母の悲嘆 出家の前兆 受戒
〔一七〇〕道長の子女十二人、優秀で健在
〔一七一〕三十歳で関白 出家のこと
〔一七二〕娘三人が后で並ぶ
〔一七三〕道長、詩歌の才にすぐれていること
〔一七四〕若き道長 面をや踏まぬ
〔一七五〕花山帝の御代、肝だめし
〔一七六〕観相と道長ら 虎子如渡深山峰
〔一七七〕道長の容姿 賀茂行幸の雪の日の思い出
〔一七八〕不遇時の道長 伊周との競射
〔一七九〕道長と伊周、石山詣で 上巳の祓
〔一八〇〕東三条院の愛情と道長の幸運
〔一八一〕藤原氏物語 始祖鎌足・不比等ら
〔一八二〕不比等の子女たち 藤氏の四家
〔一八三〕北家、頼通までの十三代の系譜
〔一八四〕藤原氏の氏神の由来
〔一八五〕鎌足の氏寺 不比等の山階寺
〔一八六〕后の宮の父 帝の祖父となった人々
〔一八七〕諸寺院と道長の無量寿院
〔一八八〕浄妙寺・極楽寺・法性寺建立の由来
〔一八九〕道長は権者 法成寺造営をめぐって
〔一九〇〕無量寿院 道長女たちの参詣
〔一九一〕河内国の聖人、御堂供養の日道心固まる
〔一九二〕彰子の受戒近づく
〔一九三〕今年天変しきり 世次の夢想
一 太政大臣道長
〔一九四〕世次が見た大事 光孝天皇帝位につく
〔一九五〕臨時祭の由来、賀茂明神出現 将門の乱
〔一九六〕重木の話、宇多天皇譲位のほど
〔一九七〕醍醐天皇の仁政 野の行幸 鷹を愛す
〔一九八〕大堰河の行幸 宮滝御覧
〔一九九〕朱雀天皇譲位の事情
〔二〇〇〕村上天皇の寛容
〔二〇一〕鶯宿梅
〔二〇二〕承香殿の女御 斎宮の女御
〔二〇三〕重木の妻のこと
〔二〇四〕世次の妻のこと 衆樹・兵衛内侍
〔二〇五〕御代のおとろえ 村上天皇を偲ぶ
〔二〇六〕源氏のこと―一条雅信・六条重信
〔二〇七〕円融院、石清水の臨時祭を御覧
〔二〇八〕世次が見聞した法会
〔二〇九〕故女院詮子の四十の賀
〔二一〇〕彰子の大原野行啓
〔二一一〕怪異、後の障りなし―大極殿・春日社
〔二一二〕世次、話を自慢し、侍の才学をほめる
〔二一三〕世次、自分の話の真実なるを誓う
〔二一四〕重木の長寿と高麗の相人の言
〔二一五〕宇多法皇と遊女白女との出会い
〔二一六〕延喜の帝、貫之・躬恒の歌を召す
〔二一七〕円融院の子の日の御遊と曾禰好忠
〔二一八〕三条天皇の大嘗会の御禊の出陣
〔二一九〕一品の宮の御裳着と女房の我執
〔二二〇〕講師登壇、世次らの姿見失う
〔二二一〕朝覲行幸に鳳輦を階下に寄せる由来
〔二二二〕千日の講、老法師、かつての侍に会う
〔二二三〕かつての侍、世次の翁と再会
〔二二四〕後一条院の崩御 人々の嘆き
〔二二五〕後朱雀天皇即位 世次の翁の吉夢的中
〔二二六〕頼通養女入内 皇后禎子、内裏退出

校訂付記
解説
一 〈歴史語り〉の発信者と受信者
二 系譜と逸話の物語――日本紀聞くとおぼすばかりぞかし
三 史実という幻想を求めて
四 〈鏡〉とは――『大鏡』書名の由来
五 『大鏡』作者の想定
六 底本近衛本と東松本
参考文献
付録(扉)
大鏡系図
大鏡年表
人物一覧
大鏡地図
奥付

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16. しきどうおおかがみ【色道大鏡】
デジタル大辞泉
江戸時代の評判記。18巻。藤本箕山(ふじもときざん)著。延宝6年(1678)16巻が成立、貞享5年(1688)以降に18巻成立。諸国の遊里の風俗・習慣を記したも ...
17. しきどうおおかがみ[シキダウおほかがみ]【色道大鏡】
日本国語大辞典
江戸前期の評判記。一八巻一四冊。藤本箕山(きざん)著。延宝六年(一六七八)成立。遊郭の慣習、用語、行事、遊女などを系統的に解説した、遊郭についての百科事典的な書 ...
18. しきどうおおかがみ【色道大鏡】
国史大辞典
に収めてはじめて刊行されたが、九巻分を欠く抄録であり、その後自筆原本の活字翻刻本『(完本)色道大鏡』および複製本が刊行された。また『色道小鏡』は『日本思想大系』 ...
19. 宇佐宮神領大鏡(宇佐大鏡)[文献解題]福岡県
日本歴史地名大系
一巻 成立 鎌倉時代初期(建久八年以降) 写本 到津家・東京大学史料編纂所・益永家・宮成家・小山田家など 解説 巻頭に「八幡宇佐宮 記録 御神領次第事」と ...
20. 宇佐宮神領大鏡(宇佐大鏡)[文献解題]大分県
日本歴史地名大系
一巻 成立 鎌倉時代初期(建久八年以降) 写本 益永家・宮成家・小山田家・宇佐神宮・東京大学史料編纂所ほか 解説 頭書に「八幡宇佐宮 記録 御神領次第事」 ...
21. 八幡宇佐宮神領大鏡(宇佐大鏡)[文献解題]宮崎県
日本歴史地名大系
一冊 成立 鎌倉時代 原本 到津公斎氏 解説 題箋に「宇佐宮神領大鏡」とある。豊前宇佐宮領として薩摩・大隅を除く九州七国に散在する所領について、御封田・本 ...
22. 虫めがね
日本大百科全書
物体を拡大して観察するための凸レンズのこと。拡大鏡またはルーペLupe(ドイツ語)ともいう。凸レンズの前側(ぜんそく)焦点のわずか内側(手前)に物体を置くと、そ ...
23. 拡大鏡
日本大百科全書
→虫めがね ...
24. あい‐きょうげん[あひキャウゲン]【間狂言】
日本国語大辞典
一つの演目中または二つの演目の中間に演ぜられる狂言、または喜劇的な寸劇。*評判記・野良立役舞台大鏡〔1687〕服部次郎右衛門「京の中嶋みやこ伝内が座にて六郎右衛 ...
25. あいぎょう‐な[アイギャウ‥]【愛敬無】
日本国語大辞典
終〕二六二・文ことばなめき人こそ「あな、にげな、あいぎゃうな。などかう、このことばはなめき」*大鏡〔12C前〕三・師輔「追従ぶかきおいぎつねかな。あな愛敬な」 ...
26. あいさつじん【挨拶人】[方言]
日本方言大辞典
酒が飲めん」725島根県方言辞典(広戸惇・矢富熊一郎)1963「とりなしをする人」の意の例。評判記色道大鏡二「大郭にして囲職の女郎は、上職の挨拶人あいさつにん、 ...
27. あいさつ‐にん【挨拶人】
デジタル大辞泉
仲裁人。 「大郭にして囲職の女郎は、上職の―」〈色道大鏡・二〉 ...
28. あいさつ‐にん【挨拶人】
日本国語大辞典
*虎明本狂言・岩橋〔室町末〜近世初〕「又おひまはりて、おひ入にもするぞ、又あひさつ人なしにもする」*評判記・色道大鏡〔1678〕二「大郭にして囲職の女郎は、上職 ...
29. あい‐・する【愛】
日本国語大辞典
一〕人や動物に対して心が引かれる場合。(1)非常に気に入って、いちずにかわいがる。寵愛する。*大鏡〔12C前〕六・道長下「寛平の御孫なりとばかりは申しながら、人 ...
30. あい‐そ・う[あひそふ]【相添】
日本国語大辞典
よくもあひそひて、とあらむ折もかからんきざみをも見過ぐしたらん中こそ、契ふかくあはれならめ」*大鏡〔12C前〕一・序「いで、さも侍らず。それははやうせ侍にしかば ...
31. あいそ を 尽(つ)かす
日本国語大辞典
他に対する、好意や愛情を捨てる。見限る。いやになる。あいそうを尽かす。*評判記・色道大鏡〔1678〕三「此男、後にはあいそをつかしてのき切(ぎり)けり」*浮世草 ...
32. あい‐たい[あひ‥]【相対】
日本国語大辞典
、助公宮内卿平岡相対治定了」*評判記・色道大鏡〔1678〕六「子細ありて離別し、相対(アイタイ)の上にて起請を返す時は」*浮世草子・西鶴織留 ...
33. あいづまち【会津町】新潟県:佐渡郡/相川町/相川町
日本歴史地名大系
当時は鉱山労働者を顧客とした遊女町であったことがうかがわれる。延宝六年(一六七八)刊の藤本箕山の「色道大鏡」には、諸国二五の遊女町として、京都島原・長崎丸山町な ...
34. あい‐み[あひ‥]【逢見】
日本国語大辞典
〔名〕人と会うこと。*評判記・色道大鏡〔1678〕四「遣手(やりて)猶同心せざれば、あひ見も不自由にて、文の伝(つて)さへ絶々なり」 ...
35. アイロン
世界大百科事典
日本では古くから敷きのしや寝おしが行われ,火熨斗やこての使用は平安時代の《和名抄》にみられる。《大鏡》には侍女が火熨斗を用いて大臣の夜具を暖めたとあるが,衣服類 ...
36. あ・う[あふ]【合・会・逢・遭】
日本国語大辞典
あが思はなくに〈東歌〉」*蜻蛉日記〔974頃〕上・康保元年「よる、目もあはぬままに、なげきあかしつつ」*大鏡〔12C前〕二・時平「つくるともまたも焼けなんすがは ...
37. あえ なむ
日本国語大辞典
る」*源氏物語〔1001〜14頃〕末摘花「平仲がやうに色どりそへ給ふな。赤からむはあえなむ」*大鏡〔12C前〕二・時平「小さきはあえなんと、おほやけも許させ給ひ ...
38. あえ‐もの【肖え者】
デジタル大辞泉
あやかりもの。手本。 「年ごろ持たせ給へりける(物ヲ)取り出でさせ給ひて、やがて―にもとて奉らせ給ふを」〈大鏡・師輔〉 ...
39. 葵(源氏物語) 46ページ
日本古典文学全集
仮死状態になった人を、北枕西向きに位置を変える「枕がえし」をすると、その人は蘇生できないと考えられていた。『大鏡』伊尹伝にその例がある。死相が現れてくること。「 ...
40. あお・い[あをい]【青】
日本国語大辞典
*宇津保物語〔970〜999頃〕国譲下「宮、いと御けしきあしくて、あをくなり赤くなり、物もきこえ給はず」*大鏡〔12C前〕二・師尹「くやしくおぼすに御いろも、あ ...
41. あおいやつはながた‐の‐かがみ[あふひやつはながた‥]【葵八花形鏡】
日本国語大辞典
〔名〕銅鏡の一種。周囲に葵の花のような形が八弁あるもの。*大鏡〔12C前〕一・後一条院「今様のあふひやつはなかたの鏡、螺鈿(らでん)の筥にいれたるにむかひたる心 ...
42. あおぎ‐・みる[あふぎ‥]【仰見】
日本国語大辞典
此を見て起居て仰ぎ見る」(2)(心理的に高いものを見る意から)尊敬する。うやまう。あがめる。*大鏡〔12C前〕五・道長上「ただ人とはみえさせ給はざめり。なほ権者 ...
43. あお・ぐ[あふぐ]【仰】
日本国語大辞典
安布芸(アフギ)てそ待つ〈大伴家持〉」*源氏物語〔1001〜14頃〕明石「手をおしすりてあふぎ居たり」*大鏡〔12C前〕三・兼通「いとくるしげにて御むしおしやり ...
44. あおざむらい【青侍】
国史大辞典
六位の位袍の染色が深緑なることから貴族の家に仕える身分の低い侍をいう。また、成熟しきらない果物などの意味から『大鏡』にみえる「なまざむらい」と同じとし、青年およ ...
45. あおち‐がい[あふちがひ]【煽買】
日本国語大辞典
〔名〕うちわの風で火が盛んに燃え立つように、のぼせ上がって派手な女郎買いをすること。*評判記・色道大鏡〔1678〕五「其身無上のおごりをきはめ、ばたばたとあをち ...
46. あお・つ[あふつ]【煽】
日本国語大辞典
手足を煽ち身をもがき、狂ひ死に死たるは」(4)あるものに熱中して、心がいらいらする。*評判記・色道大鏡〔1678〕一四「郭中にかよふ内より、彼を我物にせんとあを ...
47. あおばな‐いん[あをばな‥]【青花印】
日本国語大辞典
〔名〕青花の花弁から採取した染料を印肉に用いたもの。また、それを用いて押した印判。*評判記・色道大鏡〔1678〕九「常の印肉墨もよし、又青花印(アヲハナヰン)や ...
48. あおまめ‐どき[あをまめ‥]【青豆時】
日本国語大辞典
早い時分から、遊里に遊びに来る客をあざけっていう、上方の遊郭でのことば。→青豆売り(2)。*評判記・色道大鏡〔1678〕一「青豆時(アヲマメドキ)。青まめをあき ...
49. あかかき‐おんな[‥をんな]【垢掻女】
日本国語大辞典
〔名〕「あかかき(垢掻)」に同じ。*評判記・色道大鏡〔1678〕一四「さすが都の風呂には、やうやう垢(アカ)かき女とて僅(わづか)の数(かず)さだまり、是をゆる ...
50. あかく【明】
日本国語大辞典
〔副〕(形容詞「あかい(明)」の連用形の副詞化)まだ日の明るいうちに。日中に。あこう。*大鏡〔12C前〕三・伊尹「あかく大路などわたるがよかるべきにやと思ふに」 ...
「大鏡」の情報だけではなく、「大鏡」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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