1. 『新撰和歌』
日本史年表
930年〈延長8 庚寅〉 この頃 紀貫之、土佐守として在任中 『新撰和歌』 を撰する(同書序)。 ...
2. 新撰和歌
日本大百科全書
紀貫之(きのつらゆき)編の秀歌選。勅命により930年(延長8)から934年(承平4)の間の土佐守(とさのかみ)在任中に撰歌(せんか)し、帰京後に漢文序を付して成 ...
3. しんせんわか【新撰和歌】
日本国語大辞典
平安前期の私撰集。二巻。総和歌数は三六〇首。紀貫之撰。醍醐天皇のかねてからの命により、土佐守在任中の延長八〜承平四年(九三〇〜九三四)に「古今集」を中心に撰集し ...
4. しんせんわか【新
和歌】
国史大辞典
平安時代初期の私撰和歌集。『新撰和歌集』ともいう。撰者は紀貫之。巻一春秋・百二十首、巻二夏冬・四十首、巻三賀哀・二十首、別旅・二十首、巻四恋雑・百六十首の計四巻 ...
5. しんせんわかしゅう【新撰和歌集】
デジタル大辞泉
平4年(934)の間に成立。古今集の歌を中心に、360首の秀歌を選んだもの。漢文の序がある。新撰和歌。 ...
6. しんせんわかずいのう[シンセンワカズイナウ]【新撰和歌髄脳】
日本国語大辞典
平安時代の歌学書。一巻。著者不明。天暦年間(九四七〜九五七)以降の成立。六義・四病・八品・六義体・八病を内容とする。藤原公任著「新撰髄脳」とは別書。 ...
7. 排蘆小船(近世随想集) 245ページ
日本古典文学全集
故ニ得失ヲ正シ、天地ヲ動カシ、鬼神ヲ感ゼシムルニ、詩ヨリ近キモノハ莫シ」などに基づく政教的詩観。紀貫之撰『新撰和歌集』序にも「皆是を以て、天地を動かし、神祇を感 ...
8. 伊勢物語 115ページ
日本古典文学全集
底本「そをふる」。平安時代の「ソヲフル」の発音を伝えているものらしい。『古今集』恋三・業平。『新撰和歌』第四。『古今六帖』第一(雨)、第五(あした)・業平。「春 ...
9. 伊勢物語 118ページ
日本古典文学全集
「明けてほしい」の意。女の「アレッ」という強い叫び声。足を地に摺りつけて悲しみ怒り残念に思うさま。『新撰和歌』第四(恋雑)。本来は涙の玉にかけて、「それは白玉か ...
10. 伊勢物語 121ページ
日本古典文学全集
も」のように、美しい愛人にたとえられた。『古今集』羇旅・業平に、本段詞章に似た詞書で出る。『新撰和歌』第三。『古今六帖』第六(杜若)・業平。各句の頭字に、「か・ ...
11. 伊勢物語 123ページ
日本古典文学全集
この鳥は渡り鳥で、東京辺に冬期多く飛来した。『古今集』羇旅・業平、本段詞章に似た詞書で出る。『新撰和歌』第三。『古今六帖』第二(都鳥)・業平。「ありやなしや」は ...
12. 伊勢物語 131ページ
日本古典文学全集
「ものから」は助詞。…のに、の意。『古今集』恋五に、業平に紀有常女が贈ったと詞書して出る歌。『新撰和歌』第四。「あまぐもの」は「よそ」にかかる枕詞。「よそ」にな ...
13. 伊勢物語 154ページ
日本古典文学全集
今日と言ひおくれりける時に、ここかしこにまかりありきて、夜ふくるまで見えざりければ、つかはしける」。『新撰和歌』第四。『古今六帖』第二(里)・業平。「人待たむ里 ...
14. 伊勢物語 160ページ
日本古典文学全集
田舎住いのため、稲刈りの仕事にかかずらっているのを冷かしたのである。『古今集』雑下・読人しらず。『新撰和歌』第四。『古今六帖』第二(宿)・伊勢。荒れて住む人もい ...
15. 伊勢物語 162ページ
日本古典文学全集
魚肉や野菜が用いられ、ここでは橘(今のコウジミカン)も出ている。『古今集』夏・読人しらず。『新撰和歌』第二。『古今六帖』第六(橘)・業平(一本、伊勢)。「花たち ...
16. 伊勢物語 168ページ
日本古典文学全集
もっての意。→一三四ページ注一。『古今集』恋一・読人しらず、下句「神はうけずぞなりにけらしも」。『新撰和歌』第四。「みたらし河」は、神社の傍を流れ、参拝者が手を ...
17. 伊勢物語 169ページ
日本古典文学全集
ど、あひ見るべきにもあらでなむありける。 んどころ」とも。『古今集』恋五・典侍藤原直子。『新撰和歌』第四。『古今六帖』第三(われから)・内侍のすけきよい子。初 ...
18. 伊勢物語 185ページ
日本古典文学全集
親王のいひけらく、狩して天の河原に至るといふ心を詠みて盃はさせ、といひければ詠める」とある。『新撰和歌』第三。『古今六帖』第二(大鷹狩)・業平。「たなばたつめ」 ...
19. 伊勢物語 192ページ
日本古典文学全集
しまざりけりゐなか人の歌にては、あまれりや、たらずや。 この歌の前に布引の滝で詠んだ行平の歌がある。『新撰和歌』第四。『古今六帖』第三(滝)、第四句「まなくも ...
20. 伊勢物語 208ページ
日本古典文学全集
、桜の木を植えた人が、花が咲きそうな頃に亡くなったので、その花を見て詠んだと、詞書がある。『新撰和歌』第三。『古今六帖』第四(かなしび)。「恋ふ」は「あだに(は ...
21. 伊勢物語 212ページ
日本古典文学全集
〔一一七〕 大阪市住吉区にある住吉神社。往時は海岸で松が多かった。『古今集』雑上・読人しらず。『新撰和歌』第四。『古今六帖』第二(社)。『新撰』『六帖』は、とも ...
22. 詠歌大概(歌論集) 476ページ
日本古典文学全集
歌人、後拾遺時代以降の歌人が近代歌人にほぼあたる。ただし『新古今集』には古歌もとられている。新撰和歌、六帖・一、忠岑集、和漢朗詠・上、金玉集、和歌九品(上品上) ...
23. 詠歌大概(歌論集) 477ページ
日本古典文学全集
素性〕桜狩雨は降りきぬ同じくは濡るとも花のかげにかくれむ〔拾遺 巻一 五〇 読人しらず〕 新撰和歌、六帖・六、西公談抄、古来風躰抄。高陽院七番歌合、散木奇歌集 ...
24. 詠歌大概(歌論集) 480ページ
日本古典文学全集
近代秀歌自筆本にも。本歌「鈴虫の声のかぎりをつくしても長き夜あかずふる涙かな」(源氏・桐壺・三)。新撰和歌、新撰朗詠集・上。近代秀歌自筆本にも。家持集(万葉歌人 ...
25. 詠歌大概(歌論集) 482ページ
日本古典文学全集
新撰万葉集・上、猿丸大夫集、古来風躰抄。近代秀歌自筆本にも。百人秀歌は作者を猿丸大夫とする。寛平御時菊合、新撰和歌、六帖・六、素性集(二句「吹上の浜の」、四・五 ...
26. 詠歌大概(歌論集) 483ページ
日本古典文学全集
春道列樹〕ほのぼのと有明の月の月かげに紅葉吹きおろす山おろしの風〔新古今 巻六 五九一 源信明〕 躬恒集、新撰和歌、六帖・六、和漢朗詠・上、金玉集、三十六人撰 ...
27. 詠歌大概(歌論集) 484ページ
日本古典文学全集
「矢田の野の浅茅色づく愛発山峰のあわ雪寒くふるらし」(万葉・巻十・二三三五 作者未詳)の異伝歌か。新撰和歌、六帖・二、俊頼髄脳。近代秀歌自筆本にも。 ...
28. 詠歌大概(歌論集) 486ページ
日本古典文学全集
源氏・夕顔・三六)。ここまで哀傷歌。新撰和歌、六帖・二、古来風躰抄、時代不同歌合。近代秀歌自筆本にも。この歌と次の歌とは離別歌。貫之集、六帖・一。新撰和歌、六帖 ...
29. 詠歌大概(歌論集) 488ページ
日本古典文学全集
実家百首、長秋詠藻・下。近代秀歌自筆本および原形本にも。底本に欠脱、冷泉為秀筆本により補う。新撰和歌、六帖・一、俊頼髄脳、綺語抄・下、奥義抄、袖中抄・一。僻案抄 ...
30. 詠歌大概(歌論集) 490ページ
日本古典文学全集
小野小町)、「目に近く移ればかはる世の中を行すゑとほくたのみけるかな」(源氏・若菜上・四六三)。新撰和歌、和漢朗詠・下、俊頼髄脳、綺語抄・上。元輔集、袖中抄・十 ...
31. 栄花物語 137ページ
日本古典文学全集
うべきであろうか、の意。参考「もみぢ葉を袖にこきいれて持てでなん秋をかぎりと見む人のため」(新撰和歌)。九月十六日の月が。葬所の様子。「衣」の縁で「かへすがへす ...
32. えん【艷】
日本国語大辞典
(イ)表現・内容ともに美しくはなやかなことを讚えた。*凌雲集〔814〕序「睿知天縦、艷藻神授」*
新撰和歌集〔930〜934〕序「恨使
絶艷之草
...33. えん‐りゅう[‥リウ]【艷流】
日本国語大辞典
」*古今和歌集〔905〜914〕真名序「浮詞雲興、艷流泉涌」*
新撰和歌集〔930〜934〕序「非
唯春霞秋月
...34. 老のすさみ(連歌論集) 128ページ
日本古典文学全集
一三九。『歌枕名寄』内野に、「いかにせん内野の芝生としをへてあらぬつくりにせばくなる世を」(新撰和歌六帖・六八七 藤原為家)をあげる。内野は京都市上京区千本通以 ...
35. 老のすさみ(連歌論集) 156ページ
日本古典文学全集
とし月へて後みて、みなかびくさく、しみのすみかになりてとなり」とある。「はてはかく」の歌は『新撰和歌六帖』一七九九、信実。『竹聞』の引く『源氏物語』は橋姫巻。以 ...
36. 老のすさみ(連歌論集) 157ページ
日本古典文学全集
「見わたせば浪のしがらみかけてけり卯の花咲ける玉川の里」(後拾遺集・巻三・夏・一七五)など四首の歌をあげる。『新撰和歌』のこと。承平四年(九三四)ころ成る。紀貫 ...
37. おののこまち【小野小町】
国史大辞典
『後撰和歌集』四首、『新古今和歌集』六首、以後に約三十八首、合計約六十六首入集し、私撰集には『新撰和歌集』五首、その他がみえ、他に伝説的に小町の作とされている歌 ...
38. おり‐く[をり‥]【折句】
日本国語大辞典
ばるきぬるたびをしぞ思(おもふ)」と詠んだのが古い例。(2)「折句」の呼称は平安時代後期の「新撰和歌髄脳」で「和歌六義体」の一つに「折句歌」を挙げるのが早い。歌 ...
39. おりく‐うた[をりク‥]【折句歌】
日本国語大辞典
〔名〕「おりく(折句)(1)」に同じ。*新撰和歌髄脳〔平安後〕「第五に折句歌。五字あることを出して、句毎の初の字に置くなり。小野小町が人の許に琴借りに遣はす歌云 ...
40. かしゅう【歌集】 : 和歌
国史大辞典
しばしば党派的性格や地域的性格を帯びることもある。『拾遺抄』は『拾遺和歌集』の母胎となったと見られるし、『新撰和歌』は『古今和歌集』の秀歌選として撰ばれている。 ...
41. か‐じつ[クヮ‥]【花実・華実】
日本国語大辞典
区焉」(2)花も実もあること。また、外観と実質。形式と内容。*
新撰和歌集〔930〜934〕序「故抽
始
...42. 紀貫之
日本大百科全書
平安前期の歌人。『古今和歌集』の撰者(せんじゃ)として有名。また、『土佐日記』の作者、『新撰和歌』の編者でもある。三十六歌仙の一人。父は望行。宮中で位記(いき) ...
43. 紀貫之
世界大百科事典
知られよう。945年9月,木工権頭(もくのごんのかみ)をもって卒した。その作品は上記の他に《新撰和歌》《自撰家集》《万葉五巻抄》《大堰川行幸和歌序》《貫之宅歌合 ...
44. き‐の‐つらゆき【紀貫之】
日本国語大辞典
つくりだした。漢詩文の素養が深く、「土左日記」は仮名文日記文学の先駆とされる。著はほかに撰集「新撰和歌集」、家集「貫之集」など。天慶八年(九四五)没か。 ...
45. きのつらゆき【紀貫之】
国史大辞典
十二月国府を発し、翌年二月帰洛した。この間の日記が『土佐日記』である。在任中、醍醐天皇の命による『新撰和歌集』を撰したが、天皇崩御のため奏覧に至らなかった。天慶 ...
46. 紀貫之[文献目録]
日本人物文献目録
紀貫之』萩谷朴『古今集における貫之』岡野弘彦『古今和歌集の撰歌基準 貫之と忠岑』今井卓爾『新撰和歌集と貫之の和歌意識』弥富破摩雄『先駆者としての紀貫之の表現』 ...
47. き‐び【綺靡】
日本国語大辞典
綺靡於艷流
」*
新撰和歌集〔930〜934〕序「雖
誠仮
...48. きょう‐かい[ケウ‥]【教戒・教誡】
日本国語大辞典
〔名〕教えいましめること。*
新撰和歌集〔930〜934〕序「雖
誠仮
...49. 桐壺(源氏物語) 34ページ
日本古典文学全集
三十六歌仙の一。伊勢守藤原継蔭の娘。歌人、三十六歌仙の一(八六八頃~九四五)。『古今集』の撰者。晩年に『新撰和歌集』や『土佐日記』を作る。帝が命婦に母君の様子を ...
50. 近世和歌集 22ページ
日本古典文学全集
「秋」に当たるのでいった。「そなたにもちかひたがへずにしの海こち吹きわたるかぜをまつらむ」(新撰和歌六帖 知家、題「うみ」)。 ...