1. すい‐きょう【水鏡】
デジタル大辞泉
1 水面に物の形が映ること。みずかがみ。 2 水がありのままに物の姿を映すように、物事をよく観察してその真情を見抜き、人の模範となること。また、その人。 ...
2. すい‐きょう[‥キャウ]【水鏡】
日本国語大辞典
贈僧正勤操大徳影讚「団々
水鏡空而仮、灼々空花亦不
真」*布令字弁〔1868〜72〕〈知足蹄原子〉三「
水鏡 スイキャウ ツキノコト」
...3. 水鏡
日本大百科全書
鎌倉初期の歴史物語。3巻。作者は中山忠親(ただちか)と考えられている。成立年代は文治(ぶんじ)・建久(けんきゅう)(1185~99)のころと思われる。『大鏡』に ...
4. 水鏡
世界大百科事典
平安時代の歴史物語。3巻。著者は中山忠親(《本朝書籍目録》)。《大鏡》に語られる以前の時代,すなわち神武天皇以降仁明天皇までの時代を扱う。《大鏡》や,《大鏡》の ...
5. みず‐かがみ【水鏡】
デジタル大辞泉
水面に姿が映っていること。水面に顔や姿を映して見ること。 ...
6. みずかがみ【水鏡】[書名]
デジタル大辞泉
鎌倉初期の歴史物語。3巻。中山忠親の著といわれる。成立年代未詳。神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編年体で記したもの。四鏡(しきょう)の一。 ...
7. みず‐かがみ[みづ‥]【水鏡】
日本国語大辞典
宿せる水かかみたなばたつめの逢瀬しらせよ」*謡曲・井筒〔1435頃〕「井筒に寄りて〈略〉互に影を水鏡、面を並べ袖を掛け」*俳諧・犬子集〔1633〕三・杜若「水か ...
8. みずかがみ【水鏡】
国史大辞典
』、松村博司『歴史物語(改訂版)』(『塙選書』一六)、益田宗「水鏡―古活字本と整版本と―」(『国語と国文学』三五ノ七)、同「水鏡―異本系譜の成立―」(同三六ノ九 ...
9. 水鏡(みずかがみ)
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 1087ページ ...
10. みづ-かがみ【水鏡】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕静かに澄んだ水面に、物の姿が映って見えること。 ...
11. みづかがみ【水鏡】
全文全訳古語辞典
[書名]平安後期の歴史物語。作者は中山忠親かという。十二世紀末の成立。四鏡の一。仙人に聞いた修行者の昔話を老尼が聞き伝える趣向で、神代天皇から仁明天皇まで約千五 ...
12. 水鏡綺譚
デジタル大辞泉プラス
近藤ようこによる漫画作品。日本の中世神話を下敷きに記憶を失った少女と狼に育てられた少年の旅を描いた作品。『ASUKA』1988年3月号~『ASUKAファンタジー ...
13. すいきょう‐てんまんぐう【水鏡天満宮】地図
デジタル大辞泉
川に自分の姿を映したと伝えられる場所に建立。慶長17年(1612)、黒田長政によって現在の地に移転された。水鏡天神。容見天神(すがたみのてんじん)。 ...
14. すいきようてんまんぐう【水鏡天満宮】福岡県:福岡市/中央区/福岡城下/橋口町
日本歴史地名大系
[現]中央区天神一丁目 宗教法人名は水鏡神社。那珂川に架かる西中島橋の西詰南側に鎮座する。祭神は菅原道真。旧村社。「筑前名所図会」は「ミつかゝみ」とよんでいる。 ...
15. みずかがみ の 汁(しる)
日本国語大辞典
実(み)や味噌の量が少ない味噌汁をあざけっていう語。*仮名草子・可笑記〔1642〕二「朝夕の飲食とては、黒米飯水(ミヅ)かがみの汁のみなり」 ...
16. すいきょう‐てんじん【水鏡天神】
デジタル大辞泉
⇒水鏡天満宮 ...
17. やまどり の 水鏡(みずかがみ)
日本国語大辞典
水面にうつして見ること。*此ぬし〔1890〕〈尾崎紅葉〉一「容色美麗(よく)生れたるは、山鳥(ヤマドリ)の水鏡(ミヅカガミ)ならねど、男女に論なくわが面影を惜し ...
18. あいさつ 切(き)る
日本国語大辞典
人との関係を絶つ。縁を切る。絶交する。*評判記・恋慕水鏡〔1682〕三・若道にひけて女郎にきらはるる事「染之介があひさつきりしも、つよすぎたるりきみなり」*浄瑠 ...
19. あおうまのせちえ【白馬節会】
国史大辞典
青馬御覧は仁明天皇承和元年(八三四)の記事を初見とし(『大日本史』)、弘仁二年(八一一)説(『帝王編年記』『水鏡』)、宝亀六年(七七五)説(『本朝事始』)などあ ...
20. 秋山記行・夜職草 5ページ
東洋文庫
名がみえる。本書にいう系図はいま同家に伝わらない。くろこま四黒駒太子の御影『扶桑略記』第三や『水鏡』にある聖徳太子の一物語を画題として描かれた太子絵像の一つ。推 ...
21. 秋山記行・夜職草 6ページ
東洋文庫
田代村(新潟県中魚沼郡中里村田代)の親戚につたわる一幅は絹本で、太子が舎人の調使麿(『水鏡』では調子丸)を後ろに従えて黒駒に乗り、富士山の上を飛翔し、蘇我馬子、 ...
22. あくま‐ごうぶく[‥ガウブク]【悪魔降伏】
日本国語大辞典
賞罰厳重の大明神也」*謡曲・金札〔1384頃〕「八百万代の、しるしなれや、悪魔降伏の、真如の槻弓」*一休水鏡〔1481頃〕「おのれさへあつけはらはぬ不動めが悪魔 ...
23. アサガオ
日本大百科全書
166品の記載、『花壇朝顔通』(1816、壺天堂(きてんどう)主人)に37品の彩色図、『牽牛花水鏡(あさがおみずかがみ)』(1818、秋水茶寮主人)に奇花47品 ...
24. あざむ・く【欺】
日本国語大辞典
年三月(北野本訓)「是の時、天下の百姓、都遷することを願はずして諷諫(そへアザムク)者多し」*水鏡〔12C後〕上・序「吉し悪しを定むべからず。定むべからねばひと ...
25. あしぶち【
】
国史大辞典
ことに四脚の白毛を四白(よつしろ)といい、踏雪(ゆきふみ)とも呼んで称揚し、多く献上の神馬などに選ばれる。『水鏡』に甲斐国から聖徳太子に献上の黒馬を四白と伝えて ...
26. あま‐だり【雨垂】
日本国語大辞典
〔名〕(1)「あまだれ(雨垂)(1)」に同じ。*水鏡〔12C後〕上・二五代「ふたりあひぐして、こほりのつかさのいへにおはして、あまだりのもとにゐ給へりしかば」* ...
27. 荒木田麗
世界大百科事典
また漢詩,国史をも兼修するかたわら,歴史小説等の創作を手がけた。代表作に三鏡(《大鏡》《増鏡》《水鏡》)の文体になぞらえた《月のゆくへ》,《増鏡》の続編ともいう ...
28. あらとやま【荒戸山】福岡県:福岡市/中央区/福岡城下/湊町
日本歴史地名大系
丸天守台脇に建立された聖照権現(黒田長政の神霊を祀る)と、安永二年(一七七三)これに合祀された水鏡権現(黒田如水の神霊を祀る)を合せた聖照権現(聖照宮)とされる ...
29. 井上内親王
世界大百科事典
廃する陰謀とみる説が有力である。事件の異常さは皇后が現身に竜となって祟ったとして早くから伝えられ,《水鏡》は天皇と皇后が美男美女を賭けた双六に端を発し背後に百川 ...
30. いかみないしんのう【井上内親王】
日本架空伝承人名事典
廃する陰謀とみる説が有力である。事件の異常さは皇后が現身に竜となって祟ったとして早くから伝えられ、『水鏡』は天皇と皇后が美男美女を賭けた双六に端を発し背後に百川 ...
31. いきめじんじゃ【生目神社】宮崎県:宮崎市/生目村
日本歴史地名大系
の松が幾代も植え継がれている。江戸時代豊後日田郡代池田喜八郎が詠んだ「景清く照らす生目の鑑山(水鏡とも)末の世までも曇らざりけり」という和歌が神詠として伝えられ ...
32. い‐こく【異国】
日本国語大辞典
耻可
耻」*
水鏡〔12C後〕中・四四代「このころならばかたおもふきに、異国の人にいちの人のあひ給なきことなりな
...33. いしべ-きんこう【石部琴好】
日本人名大辞典
野政言(まさこと)が田沼意知(おきとも)を殿中でさした事件を風刺した黄表紙「黒白(こくびゃく)水鏡」を刊行。幕府にとがめられて江戸払いとなり,以後消息不明。姓は ...
34. いちじょういんあと【一乗院跡】鹿児島県:川辺郡/坊津町/坊村
日本歴史地名大系
寺僧に依頼して宝物庫に入り、「自然水晶中舎利」、鳥子紙一紙法花経八巻細書(中将姫筆)、聖徳太子水鏡の画像、弘仁帝宸筆・後鳥羽帝宸筆、蜀江錦五条袈裟などの寺宝を見 ...
35. いちだい‐ぞうきょう[‥ザウキャウ]【一代蔵経・一代蔵教(ケウ)】
日本国語大辞典
「その功夫は〈略〉一顆明珠なるか、一大蔵教なるか〈略〉子細に検点し、検点を子細にすべし」*一休水鏡〔1481頃〕「一代蔵経(イチダイザウキャウ)は皆人間を痛めん ...
36. 一休ばなし(仮名草子集) 243ページ
日本古典文学全集
この歌と同想の歌「さくら木をくだきて見れば花もなし花をば春のそらぞもちくる」が一休の法語『一休骸骨』『水鏡』にある。『為愚痴物語』にも詠者名を記さずに載せる。ま ...
37. 一休ばなし(仮名草子集) 343ページ
日本古典文学全集
れぞれ出版されている。一休作とされる仮名法語『水鏡』は古活字版で四種、寛永九年(一六三二)、正保四年(一六四七)、慶安四年と出版され、その注『水鏡抄』も明暦二年 ...
38. 一休ばなし(仮名草子集) 344ページ
日本古典文学全集
著名な公案。「父母もなきとつといぜん」(水鏡)。「あらにくのしやかどのや、いろ〳〵のうそをつきをひて、それをたがとへば、よしなのとはずがたりや」(水鏡)。「由無 ...
39. いっさ‐さんらい【一作三礼】
仏教語大辞典
「 いっとうさんらい【一刀三礼】 」に同じ。 水鏡 下 「弘法大師は(略)御本尊は御自作。一作三礼の座像の不動尊」 ...
40. いつわり‐かざ・る[いつはり‥]【偽飾】
日本国語大辞典
〔他ラ四〕内容が伴わないのに外見だけを飾る。うわべの体裁をつくろう。*水鏡〔12C後〕三四代「そがの大臣、うちにはわたくしをほしきままにし、ほかにはいつはりかざ ...
41. いまかがみ【今鏡】
日本国語大辞典
(寂超)説が有力。「大鏡」の後を受け、万寿二年(一〇二五)から嘉応二年にわたる記述。「大鏡」「水鏡」「増鏡」とともに四鏡の一つ。小鏡。続世継(しょくよつぎ)。イ ...
42. いろ‐かたち【色形】
日本国語大辞典
して妬(ねた)み狂けり」*観智院本類聚名義抄〔1241〕「色 イロカタチ」(2)容貌。容色。*水鏡〔12C後〕上・二〇代「いろかたちなん世に又ならぶたぐひ侍らず ...
43. いん‐ねん【因縁】
仏教語大辞典
霊異記 中・七 「召師因縁、有葦原国誹謗行基菩薩。為滅其罪故、請召耳」 10 来歴。由来。いわれ。 水鏡 下 「今に至るまで大和国宇多の郡に降塚と云へるは其因縁 ...
44. うがい[うがひ]【嗽・含嗽】
日本国語大辞典
知給
候。仰云。六度する也。清六根也」*
水鏡〔12C後〕上・允恭天皇「水をとりて御うがひを奉り給ひしついでに」*観智院本類聚名義抄〔1241〕「嗽
...45. うさ【宇佐】
日本国語大辞典
県北部の地名。宇佐神宮の門前町として発達。昭和四二年(一九六七)市制。〔四〕宇佐神宮の略称。*水鏡〔12C後〕下・四九代「かくて清丸 宇佐にまゐりつきて拝したて ...
46. うち‐しずま・る[‥しづまる]【打静】
日本国語大辞典
しんみりする。*源氏物語〔1001〜14頃〕松風「けぢかう、うちしづまりたる御物がたりすこしうち乱れて」*水鏡〔12C後〕序「御前に参て通夜し侍しに、世の中打静 ...
47. うち‐たいら・げる[‥たひらげる]【討平】
日本国語大辞典
二〕敵を攻め、平定する。*観智院本三宝絵〔984〕下「そのあたをうちたひらげてかへり給ひぬ」*水鏡〔12C後〕下・五三代「田村麻呂むかしおほくのいくさの将軍とし ...
48. うち‐ろんぎ【内論議】
仏教語大辞典
新猿楽記 「五郎者、天台宗学生、大名僧也。(略)内論議第一番、宏才博覧、而論議決択之吻、破満座惑」 水鏡 下 「同年(弘仁)同月(正月)に御斎会の内論議と云事始 ...
49. うない‐こ[うなゐ‥]【髫髪子・髫児】
日本国語大辞典
空〈凡河内躬恒〉」*謡曲・井筒〔1435頃〕「井筒に寄りて、うなゐ子の友だち語らひて、互に影を水鏡」*日葡辞書〔1603〜04〕「Vnaico (ウナイコ)」* ...
50. うみはちまんぐう【宇美八幡宮】
国史大辞典
誕生地と伝える福岡県粕屋郡宇美町に鎮座する八幡宮。旧県社。境内に神功皇后を祀る聖母宮がある。『水鏡』や『愚管抄』にもみえるように古来安産信仰で知られている。現に ...