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  11. 新勅撰和歌集

新勅撰和歌集

ジャパンナレッジで閲覧できる『新勅撰和歌集』の国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典
新勅〓和歌集
しんちょくせんわかしゅう
第九番目の勅撰和歌集。撰者は藤原定家。春(上・下)・夏・秋(上・下)・冬・賀・羈旅・神祇・釈教・恋(一―五)・雑(一―五)の二十巻から成る。歌数千三百七十四首。貞永元年(一二三二)六月十三日、後堀河天皇から古今の歌を撰進せよとの勅命を受け、譲位直前の同年十月二日、とりあえず仮名序代と目録を奉り、文暦元年(一二三四)六月三日、後堀河院の希望で千四百九十八首収載の未定稿本を奏覧、院崩後の十一月十日、前関白藤原道家、摂政教実父子立会いのもとに、百余首を除棄(後鳥羽院ら承久の乱関係者の歌と思われる)、嘉禎元年(一二三五)三月十二日、藤原行能の清書本を子の為家が道家のもとに持参進上して、集の実質的完成をみた。巻頭歌は後堀河院御製。藤原家隆の四十三首を筆頭に、藤原良経の三十六首、藤原俊成の三十五首などが入選歌数の多いものである。定家の歌は十五首。将軍源実朝の二十五首など鎌倉幕府関係者の歌を収め、『宇治川集』の異名も生じた。武家が公家を圧倒した承久の乱後の最初の勅撰和歌集であったため、後鳥羽・土御門・順徳三上皇の歌を一首も載せないなど、撰者の好尚は政治的配慮から屈折させられている。『新古今和歌集』の妖艶華麗な作風に批判的で、平淡優雅な歌を主としている。本文には、樋口芳麻呂蔵定家筆本臨写本を底本とした『新編国歌大観』一、穂久邇文庫蔵為家筆定家識語本を底本にした岩波文庫本などがある。
[参考文献]
樋口芳麻呂『新勅撰和歌集』解題(『日本古典文学影印叢刊』一三)、荒木尚『新勅撰和謌集』解題(『細川家永青文庫叢刊』一)、滝沢貞夫編『新勅撰集総索引』、北村季吟『新勅撰和歌集口実』(『北村季吟古注釈集成』四〇・四一)、大取一馬『新勅撰和歌集古注釈とその研究』
(樋口 芳麻呂)


日本大百科全書
新勅撰和歌集
しんちょくせんわかしゅう

第9代の勅撰和歌集。20巻。1232年(貞永1)6月、後堀河(ごほりかわ)天皇の下命で藤原定家が撰した。しかし成立経過は複雑で、同年10月に20巻の目録と序の草案を奏覧(形式的奏覧)。1234年(天福2)6月、後堀河院の希望で1498首の草稿本を清書、奏覧(仮奏覧)、院崩後の11月、前関白藤原道家の要望で後鳥羽院(ごとばいん)ら承久(じょうきゅう)の乱関係歌人の歌を削除。1235年(文暦2)3月、精撰本を道家の手許に届けた(完成)。歌数1374首。春上下、夏、秋上下、冬、賀、羇旅(きりょ)、神祇(じんぎ)、釈教(しゃっきょう)、恋1~5、雑(ぞう)1~5に分類される。入集歌数は、藤原家隆(いえたか)の43首を筆頭に、藤原良経(よしつね)の36首、藤原俊成(しゅんぜい)の35首が多く、定家自身の歌は15首に抑えている。源実朝(さねとも)の歌を25首選入するなど鎌倉幕府関係歌人の歌も載せ、「宇治河集」(武士の歌を多く含む集)とあだ名された。作風は『新古今集』の妖艶(ようえん)に比して平淡優雅で、後世、実を根本とする集と評された。
[樋口芳麻呂]



改訂新版・世界大百科事典
新勅撰和歌集
しんちょくせんわかしゅう

鎌倉時代の歌集。勅撰和歌集の第9番目。藤原定家撰。20巻。歌数1374首。1232年(貞永1)に後堀河天皇の勅により編纂に着手したが,上皇の他界を悲しみ稿本を焼却したり,再度の作業過程中にも,対幕府関係をおもんばかる関白道家・教実父子の意向により100首余(おそらく後鳥羽院らの歌)を切り出すなどの経緯を経て,35年(嘉禎1)成立。定家執筆の仮名序には,勅撰集のあるべき姿への信条を読み取れるが,内容的には,俊成,良経,家隆,西行ら新古今歌人以外,親幕派の公家藤原道家,西園寺公経や源実朝,北条泰時ら武家の歌が多く,〈宇治川集〉の異名を得たり,承久の乱関係者の歌が除かれるなどの面があった。歌風の上では,新古今的妖艶美から脱化し,平明端麗で技巧を目立たせない歌が多く,二条家に重視されて,中世歌壇の主流を形成した。定家の歌観の変化もうかがえる。
[上条 彰次]

[索引語]
藤原定家 後堀河天皇 宇治川集
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検索コンテンツ
1. しんちょくせんわかしふ【新勅撰和歌集】
全文全訳古語辞典
[書名]鎌倉前期の勅撰歌集。一二三二年(貞永元)後堀河天皇の勅命による、藤原定家晩年の撰。一二三五年(文暦二)成立。二〇巻。二一代集の一つ。第九勅撰集。歌数一三 ...
2. 『新勅撰和歌集』
日本史年表
1232年〈貞永元(4・2) 壬辰⑨〉 10・2 藤原定家, 『新勅撰和歌集』 の仮名序代と目録を奏進(明月記)。  ...
3. 新勅撰和歌集
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4. 新勅撰和歌集
世界大百科事典
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5. しんちょくせんわかしゅう[シンチョクセンワカシフ]【新勅撰和歌集】
日本国語大辞典
鎌倉時代にできた、九番目の勅撰集。二〇巻。歌数は一三七四首。貞永元年(一二三二)、後堀河天皇の命により藤原定家が撰し、文暦二年(一二三五)、最終的に成立した。仮 ...
6. しんちょくせんわかしゅう【新勅〓和歌集】
国史大辞典
[参考文献]樋口芳麻呂『新勅撰和歌集』解題(『日本古典文学影印叢刊』一三)、荒木尚『新勅撰和謌集』解題(『細川家永青文庫叢刊』一)、滝沢貞夫編『新勅撰集総索引』 ...
7. 新勅撰和歌集(しんちょくせんわかしゅう)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 304ページ ...
8. 難新勅撰和歌集 (見出し語:新勅撰和歌集)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 420ページ ...
9. あかひも‐の【赤紐─】
日本国語大辞典
〔枕〕青摺(あおずり)の衣についている赤いひもが長いところから、「長し」にかかる。*新勅撰和歌集〔1235〕神祇・五五〇「山藍(やまあゐ)もて摺(す)れる衣のあ ...
10. あけ‐はな・れる【明離】
日本国語大辞典
りは、人しげきやうに侍れど、いとかごかに侍りと聞えて、あけはなるる程のまぎれに御車寄す」*新勅撰和歌集〔1235〕冬・四二三「山たかみあけはなれゆくよこ雲のたえ ...
11. あし の=仮屋(かりや)[=仮庵(かりお)]
日本国語大辞典
134頃か〕春「春はただ今宵のみぞとみしまなるあしのかりやのたえまうきかな〈藤原忠成〉」*新勅撰和歌集〔1235〕羇旅・五一七「いそぐとも今日はとまらむ旅寝する ...
12. 排蘆小船(近世随想集) 269ページ
日本古典文学全集
父俊成の指導により早くから和歌活動を展開、新古今時代の代表的歌人となる。『新古今和歌集』の撰者の一人で、『新勅撰和歌集』を単独で撰進、その他『小倉百人一首』『詠 ...
13. 排蘆小船(近世随想集) 373ページ
日本古典文学全集
歌も父よりもなほ優れて、他人の及ばぬ処を詠み出でたまふゆゑに、天下こぞつて仰ぐことならびなし。まことに古今独歩の人にて、末代までこの道の師範と仰ぐもことわりなり ...
14. 排蘆小船(近世随想集) 402ページ
日本古典文学全集
されど歌は自由によみたるものにて、めづらしき趣向多し」。契沖の『新勅撰集評註』は定家単独撰の『新勅撰和歌集』の歌に対して忌憚なく批判を加えた書で、定家の歌に対し ...
15. あと を 尋(と)む
日本国語大辞典
*山家集〔12C後〕下「雪凌(しの)ぐ庵(いほり)のつまをさし添へて跡とめて来む人を止めん」*新勅撰和歌集〔1235〕秋上・二七〇「叢雲(むらくも)の峰にわかる ...
16. あま‐おぶね[‥をぶね]【海人小舟】
日本国語大辞典
4〜27〕雑下・六三一「うきよをし渡すと聞けばあま小船のりに心をかけぬ日ぞなき〈懐尋〉」*新勅撰和歌集〔1235〕恋五・九六五「あまをふねはつかの月の山の端(は ...
17. あま の 小舟(おぶね)
日本国語大辞典
し)刈ると 安麻乃乎夫禰(アマノヲブネ)は 入り江漕ぐ 楫(かぢ)の音高し〈大伴家持〉」*新勅撰和歌集〔1235〕羇旅・五二五「世の中は常にもがもな渚(なぎさ) ...
18. あめの 八重雲(やえぐも)
日本国語大辞典
を放ち、天之八重雲(あめのヤヘクモ)をいつの千別(ちわけ)に千別て、天降し依さし奉りき」*新勅撰和歌集〔1235〕神祇・五七〇「あまつかぜあめのやへくも吹きはら ...
19. あらわ・れる[あらはれる]【現・著・顕】
日本国語大辞典
らはれんと」*海道記〔1223頃〕極楽西方に非ず「罪雪消なば善金は露(あらはれ)ぬべし」*新勅撰和歌集〔1235〕雑一・一〇九四「この里はしぐれにけりな秋の色の ...
20. あらわれ‐わた・る[あらはれ‥]【現渡】
日本国語大辞典
*千載和歌集〔1187〕冬・四二〇「朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる瀬々の網代木〈藤原定頼〉」*新勅撰和歌集〔1235〕冬・四三五「板間より袖にしらる ...
21. ありわら‐の‐しげはる【在原滋春】
日本国語大辞典
平安初期の歌人。業平の第二子。「古今和歌集」「新勅撰和歌集」に歌が見える。「大和物語」の著者という説もあるが疑わしい。在次君。生没年未詳。 ...
22. いく‐めぐり【幾廻・幾巡】
日本国語大辞典
いくたび。*一宮紀伊集〔1113頃〕「いくめくりすぐしきぬらん春秋のそむる衣をうつろはしつつ」*新勅撰和歌集〔1235〕秋下・二九四「いくめぐり過ぎゆく秋にあひ ...
23. いさ‐や
日本国語大辞典
*源氏物語〔1001〜14頃〕松風「桂に見るべきこと侍るを、いさや心にもあらで、ほど経にけり」*新勅撰和歌集〔1235〕恋二・七三六「つらしともいさやいかがはい ...
24. いそべ‐の‐やま【石辺山】
日本国語大辞典
白真弓石辺山(いそへのやま)の常磐(ときは)なる命なれやも恋ひつつをらむ〈人麻呂歌集〉」*新勅撰和歌集〔1235〕恋三・八五六「白真弓いそべのやまの松の色のとき ...
25. いつつ の 色(いろ)
日本国語大辞典
祝詞・広瀬大忌祭(九条家本訓)「御服は明妙・照妙・和妙・荒妙・五色(イツツノいろ)の物」*新勅撰和歌集〔1235〕神祇・五五八「志賀の浦にいつつのいろの波たてて ...
26. いと 早(はや)も
日本国語大辞典
上・二〇九「いとはやも鳴きぬるかりか白露の色どる木々ももみぢあへなくに〈よみ人しらず〉」*新勅撰和歌集〔1235〕春上・三二「いとはやも霜に枯れにしわが宿の梅を ...
27. いや‐としのは【彌毎年】
日本国語大辞典
二「布勢の海の沖つ白波あり通ひ伊夜登偲能波(イヤトシノハ)に見つつしのはむ〈大伴家持〉」*新勅撰和歌集〔1235〕神祇・五六八「やへさか木しげきめぐみのかずそへ ...
28. うけ‐と・める【受止・受留】
日本国語大辞典
うけと・む〔他マ下二〕(1)落ちてくるものや向かってくるものなどを支えて、進みを止める。*新勅撰和歌集〔1235〕物名・一三五〇「うけとむる袖をし緒にてつらぬか ...
29. うつたえ‐に[うつたへ‥]
日本国語大辞典
タヘニも)死とも相ひ看むとをもはず」(ロ)院政期以後、肯定表現を伴って用いたこともある。*新勅撰和歌集〔1235〕恋一・六七五「松が根を磯辺の浪のうつたへにあら ...
30. うつつ‐がお[‥がほ]【現顔】
日本国語大辞典
*月清集〔1204頃〕下「後の世はあすとも知らぬ夢のうちをうつつがほにも明け暮らすかな」*新勅撰和歌集〔1235〕恋五・九八〇「契りしもみしも昔のゆめながらうつ ...
31. うらべ-かねなお【卜部兼直】
日本人名大辞典
建永元年(1206)「日本書紀」を,元仁(げんにん)2年(1225)「古語拾遺」を書写。歌は「新勅撰和歌集」「続古今和歌集」などにのせられている。通称は冷泉(れ ...
32. うらべのかねなお【卜部兼直】
国史大辞典
冷泉というところに住んでいたので、冷泉歌人と称した。どういう理由か、彼の歌は『古今著聞集』をはじめ、『新勅撰和歌集』『続古今和歌集』『続拾遺和歌集』『風雅和歌集 ...
33. うろ の 身(み)
日本国語大辞典
牟尼仏の月逝きし、仮時(けじ)も多くは法花経の、力にてこそうろの身の、仏道漸く近しとか」*新勅撰和歌集〔1235〕釈教・五七五「有漏の身は草葉にかかる露なるをや ...
34. おおえのこれとき【大江維時】
国史大辞典
勤めている。その詩の現存するものは、『天徳闘詩』その他に数首、文章は『本朝文粋』などに六篇、和歌は『新勅撰和歌集』に一首をかぞえるにすぎないが、編著に、仁明から ...
35. 御ふみ 10ページ
東洋文庫
をむかしはそでにつつみけり こよひは身にもあまりぬるかな『和漢朗詠集』慶賀にみ える。『新勅撰和歌集』賀に「題しらず 読人しらず」として、みえる。『撰集抄』( ...
36. おもい‐たゆた・う[おもひたゆたふ]【思猶予】
日本国語大辞典
にても、かう心憂き人により、けしからず、さとや言はれむ』など、おもひたゆたひけるほどに」*新勅撰和歌集〔1235〕雑四・一二九一「ゆけばありゆかねばくるししかす ...
37. おり‐いだ・す【織出】
日本国語大辞典
〔他サ四〕(1)織って作り出す。また、模様が浮き出るように織る。おりだす。*新勅撰和歌集〔1235〕秋上・二三〇「白露のをりいだす萩のした紅葉衣にうつる秋はきに ...
38. おり‐かざ・す[をり‥]【折挿頭】
日本国語大辞典
「人毎に乎理加射之(ヲリカザシ)つつ遊べどもいやめづらしき梅の花かも〈(氏未詳)麻呂〉」*新勅撰和歌集〔1235〕春下・八四・詞書「たれともしらぬ女車の花ををり ...
39. かけ‐と・む【掛留】
日本国語大辞典
上・天徳二年「速見(へみ)のみまきに荒るる馬を、いかでか人はかけとめんとおもふものから」*新勅撰和歌集〔1235〕雑五・一三六三「ちるもみぢ猶しがらみにかけとめ ...
40. かすみ‐し・く【霞敷】
日本国語大辞典
*千載和歌集〔1187〕春上・八「かすみしく春のしほ路を見わたせば緑を分くる沖つ白波〈藤原兼実〉」*新勅撰和歌集〔1235〕春上・五三「かすみしくこのめはるさめ ...
41. かすみ の 遠(おち)
日本国語大辞典
たちこめた霞の奥の遠い所。*新勅撰和歌集〔1235〕春上・一六「にほの海やかすみのをちにこぐ船のまほにも春の景色なるかな〈式子内親王〉」 ...
42. かすみ の 底(そこ)
日本国語大辞典
たちこめている霞の最も奥。*新勅撰和歌集〔1235〕春下・一一四「花はみなかすみのそこにうつろひて雲に色づくをはつせのやま〈藤原良経〉」*玉葉和歌集〔1312〕 ...
43. かすみ の 袖(そで)
日本国語大辞典
(1)霞を衣の袖にたとえていう。霞の真袖。《季・春》*新勅撰和歌集〔1235〕春下・一三六「行く春のかすみのそでを引きとめてしぼるばかりやうらみかけまし〈藤原俊 ...
44. かすみ の 麓(ふもと)
日本国語大辞典
たちこめている霞の下の方。*新勅撰和歌集〔1235〕雑四・一二七八「久かたの雲ゐに見えし生駒(いこま)山春はかすみのふもとなりけり〈藤原良経〉」 ...
45. かず 添(そ)う
日本国語大辞典
多くする。*平中物語〔965頃〕五「年ごとになげきのかずはそふれども誰にか分けむ二心なし」*新勅撰和歌集〔1235〕神祇・五六八「やへさか木しげきめぐみのかずそ ...
46. かぜ【風】
日本国語大辞典
*拾遺和歌集〔1005〜07頃か〕雑上・四七三「久方の月の桂もをる許り家の風をもふかせてし哉〈道真母〉」*新勅撰和歌集〔1235〕雑五・一三四二「しきしまや や ...
47. かぜ の 間(ま)
日本国語大辞典
風のやんでいる間。かざま。*新勅撰和歌集〔1235〕雑一・一〇七一「風のまに誰れ結びけん花すすきうは葉の露も心おくらし〈藤原実方〉」 ...
48. かたいと‐の【片糸─】
日本国語大辞典
繰る意で、「繰(く)る」と同音を持つ「来(く)」及び、同音を含む地名「栗栖(くるす)」にかかる。*新勅撰和歌集〔1235〕恋五・一〇〇七「かたいとの逢はずはさて ...
49. かた‐かげ【片陰】
日本国語大辞典
かう河原かたかげなるところに、水は心のほしきにいりたれば、いとあはれなるすまひとおぼゆ」*新勅撰和歌集〔1235〕秋上・二〇六「さくらあさのかりふのはらをけふみ ...
50. かみ の 御奴(みやつこ)
日本国語大辞典
(「かみのやつこ」を敬った語)「かみやつこ(神奴)」に同じ。*新勅撰和歌集〔1235〕神祇・五七二「しもがれやならのひろ葉をやひらでにさすとぞいそぐ神のみやつこ ...
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