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食べにくい料理のいただき方・洋食編

ジャパンナレッジで閲覧できる『食べにくい料理のいただき方・洋食編』の平成ニッポン生活便利帳のサンプルページ

食べにくい料理のいただき方・洋食編
マナーと常識事典 > 食事のマナー
食べ方に迷ったり、わからないときは、周囲の人を見ながら、真似していけば大丈夫。
◆スープ
手前から向こう側にすくい、スプーンからすするのではなく、食べる感覚で口に流し込む。量が少なくなったら器を向こう側に傾け、すくう(→「日本ではイギリス式が主流」)。食べ終わったらスプーンは器の中か受け皿の上に置く。両手に持ち手のついた器の場合、スープが熱いうちはスプーンで飲み、量が少なくなったら持ち手を持って飲んでよい。

図:スープ

図:スープ

◆豆料理
豆をそのままフォークの腹にのせて口へ運ぶと途中で落としやすいので、背で軽くつぶしてからフォークの腹にのせる。

図:豆料理

◆サラダ
大きめのレタスなどはフォークで葉を押さえ、ナイフで小さくたたむようにまとめて食べる。食べにくければ小さく切ってもよい。

図:サラダ

◆エスカルゴ
専用のトングで殻を挟み、専用のフォークを使って身を外す。ソースにパンをつけて食べてもよい。

図:エスカルゴ

◆ピザ
中心からナイフで放射状に切り分け、一切れずつ食べる。正式なレストランではナイフとフォークで食べるが、カジュアルなレストランなら手でOK。

図:ピザ

◆パスタ
ロングパスタは皿の手前にスペースを作り、少量ずつフォークに巻きつけてひと口で食べる。殻つきの貝は左手で貝を押さえてフォークで身を外す。左手はナプキンで拭く。ショートパスタはフォークの腹にのせるか刺して食べる。

◆魚料理
(1)表側の身の食べ方
中骨に沿ってナイフを入れ、背びれ側の肉を皿の手前のスペースに引き出す。左側からひと口大に切って食べる。腹側の肉も同様に。
(2)中骨の外し方
中骨の左側をフォークで押さえ、ナイフを骨の下に滑らせるように差し入れてはがし、皿の向こう側へ置く。
(3)裏側の身の食べ方
骨を取り除いた下側の肉は上側と同様にしていただく。魚をひっくり返さない。

図:魚料理

図:魚料理

図:魚料理

◆ステーキ
左側から切るのが通例だが、真ん中で半分に切り、内側からひと口大に切っていくほうが食べやすい。

図:ステーキ

◆骨つき肉
骨に沿って肉を切り離し、ひと口大に切って食べる。フィンガーボウルが一緒に出てきた場合は骨を手に持って食べてもよい。

図:骨つき肉

◆プロシェット
串焼き料理は串を回しながらひとつずつ外して食べる。外した串は皿の向こう側へ置く。

図:プロシェット

◆ミルフィーユ
静かに横に倒してパイ皮に垂直にナイフを入れる。それでも大きければ、さらに横にナイフを入れ、ひと口大にしていただく。

図:ミルフィーユ

◆シュークリーム
最初にふたの部分を指でつまみ、クリームをつけて食べる。下はナイフで半分に切り、食べやすいようにひと口大に切ってから食べる。ナイフやお皿についたクリームは、シュー皮でぬぐうとよい。

図:シュークリーム

◆洗練されたパンの食べ方
・パン皿が無いときはテーブルクロスの上に置く。
・皿の上で小さくちぎって食べる。(切り口を人に見せないように置く)
・前菜が出てきたら食べ始め、デザート前に食べ終わる。
・メイン料理のソースにつけてもよいが、スープには浸けない。

◆ソースの使い分け
肉料理などでソースが別についているときは、ドロリとした濃厚なソースなら皿の一部に取って、切った肉をつけながら食べる。サラリとしたソースなら肉全体にかけてからいただく。

◆チーズ/デザート
デザート前にチーズを薦められ、何種類も取るときは、味の淡泊なものから食べる。お腹がいっぱいなら、無理せず断ってもOK。チーズと同様、冷菓、フルーツ、ケーキも、デザート用のカトラリーを使う。アイス、シャーベットなどはスプーンで、ケーキは基本的にフォークで。添えられているウエハースなどの焼き菓子は手で食べる。

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